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#26金キチの出所につきまして
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この世全ての事象にポジティブあり。
万物はオセロのように表裏一体である。
天災、虐殺、事故、病魔、貧困、差別。
俺の生きる世界には悲劇や惨劇の黒い駒が散りばめられている。
だが人間的感情や倫理観に囚われず、オセロの盤面を見下ろすように大局的に物事を俯瞰すれば、どんなに小さくとも良い面というのは必ず見つかるものだ。
考え方一つで、どんなものにも素晴らしい面は見えてくる。
仮令なにかしらとんでもないミスをやらかしたとしても、後々その失敗談をネタにして「実はそんなこともあったんですよ」と笑い飛ばし、他者との交流を深める一助にできるのだ。
だから俺はすぐに立ち上がれるし、失敗の経験に囚われてずっと悩み苦しんだりしない。
起きたことは起きたこと。
次にやれることを自分なりに改善していけばいい。
とはいえ、話すには流石に人を選ばざるを得ない類の経験というものは誰にでもある。
俺にとってはそれが、目の前の光景だった。
火がついたように泣き叫ぶ幼児の泣き声が充満する寝室の中、クソガキ時代の俺は安っぽいアニメ柄のパジャマ姿で突っ立っていた。
目の前には泣き喚く弟を涙目であやす母親と、青褪めた顔でこちらを見下ろす二番目の父親。
あー、やっぱりな。これが来るよな。
溜息混じりに頬を掻きたくなったが指先がまるで動かないところを見るに、この【賭しきもの】による嫌がらせ劇場は実地体感型のようだ。
罰が始まったなら仕方ない。
約束は約束。
最後まで付き合って嫌~な気持ちになってやろうじゃないか。
俺はそう開き直りながら過去の記憶に向き合った。
右手にセロハンテープをぶら下げながら。
「こーくん、どうしてこんな事したのかな?」
「ゆーくんね、お口塞がれたら苦しい~って言ってるよ。こーくんもお口塞がれたら嫌だよね?」
しゃがみこんで子供の俺と視線を合わせながら唇を震わせる父と母は画に描いたような良い両親像を体現している。
実際、乳幼児である弟の唇にセロハンテープをべたべたに貼りつけて殺しかける兄がいたらどうするだろうか。
特に俺とは一切血の繋がりのない父からすれば、実子に対するその所業はその場で張っ倒しても収まらないほどの胸糞さだろう。
だが父も母も、まるでお手本のように怒らず当たらず根気よく、俺の人間性を尊重しながら正解に導こうとしてくれている。
が、残念ながら俺は正真正銘のクソガキだった。
「知ってるよ。口を塞がれたら苦しいし、赤ちゃんだと死んじゃうかもしれないよね。セロハンテープで肌がかぶれるかも。でもしょうがないよ。煩くてみんな眠れないし」
幼い俺の答えに両親が絶句した。
まさに人非人の言葉である。
しかし当の俺は簡単な算数のようにはじき出せる回答だと本気で思っていた。
俺は何も弟が嫌いだった訳じゃない。
むしろ大好きだった。
生まれてほやほやの小さな命をこの腕で抱いた時は胸がいっぱいになったし、お兄ちゃんとして守ってやろうと心の底から決意していた。
しかし生まれたばかりの弟は夜泣きが酷く、両親ともに深刻な睡眠不足に陥っていたのである。
聞けば睡眠を十分にとらなければ飲酒状態と同じになるという。
少し郊外に住んでいる我が家では、父も母も毎日運転をしなければならない。
つまり飲んでいなくても飲酒運転しているようなものなのだ。
これはいけない。
このまま見過ごせば父と母は近いうちに交通事故を引き起こしてしまう。
命の危機を感じ取ったクソガキ野郎な俺は瞬時に計算した。
弟のことは勿論好きだが、大好きだが、俺は両親のことも同じくらい好きなのだ。
等価値の好きが三人分。
その内の一人が残りの二人を危険に晒している。
このままでは3-2=1になりかねない。
好きを多く残すには3-1=2だ。
ごめんよ。
苦しいかもしれないけどこれで静かに寝てね。
もしかしたら途中で死にそうになるかもしれないけど、二人が死ぬよりはマシだからそのまま死んでね。
そんなことを思いながら悲痛な顔つきで、すよすよと眠る弟の口にセロテープを貼ったのだった。
弟に対する情は大いにあるが、罪悪感も後悔も皆無である。
なので俺はこと細かく自分の心情も交えてまるっと説明し、良識的な両親を更に愕然とさせた。
そう。
俺は確かに金キチ野郎であるが、金が好きすぎてキチガイ野郎になったのではない。
キチガイが金を好きになって金キチ野郎になったのである。
いつからこうだったのかと聞かれれば物心ついた時からとしか言いようがなかった。
俺は特にひどい虐待を受けた訳でも、不幸な目に遭った訳でもない。
何故こんなぬっくぬくの優しい家庭に生まれ育っておきながら俺みたいなのが出てきたのか。
わが身のことながら謎である。
では遺伝子のせいかと考えるも、それすら可能性は低い。
血のつながっている方の父親は、たまたま隣を歩いていた杖つく高齢女性を特定人種に向けた銃の乱射から身を挺して守り抜き、そのまま天寿を全うするほどの正義漢だった。
関係ある訳がない。
こんだけキチガイっぷりを露呈すれば俺の扱いなど冷ややかなものになるのも致し方ない。
しかし、俺はツイていた。
立派な両親は、俺を愛することをやめなかったのだ。
正しく矯正しようと怒鳴らずに、懇々と、説いて説いて説きまくった。
クソガキすぎる俺は「ん~~。まっ、とりあえず方針として頭に入れとくか」と羽のような軽さで聞いていた。
かつての自分のことながら殴り回したい。
かくして良識極めた両親の熱心な指導によって、俺は犯罪まっしぐらな性根と行動を法に触れないようギリギリ低空飛行で回避しつつ人生を歩むことになる。
記憶から再現された子供の俺がぱちぱちと瞬きすれば、視界は青褪めた両親の必死な形相から目に痛いほどカラフルな壁に映り替わった。
うわ~、これもよく覚えている。
色どり豊かになってしまった元・白い壁を前に、俺は意識の中で頭を抱えたくなった。
弟は四歳となり、イヤイヤ期真っ盛り。
小学校に上がりたての俺が学校から帰ってきて目にしたのは、子供部屋の壁を母の口紅で落書きしまくる弟の姿だった。
口紅ってどうやって落とすんだとか、うちのマンションは賃貸だとか、そもそもお前その床に散らばってる口紅あの要塞みたいな化粧箱からどうやって取り出したんだとか、色々と走馬灯のような勢いで思考が駆け抜けたが、やはり一際強く印象的だったのは母の笑顔だった。
化粧品のことは、よく知らない。
それでも母が化粧箱に並ぶ口紅を満足げに並べていたことも、一年に一回だけデパートでその数を一本増やしていたことも俺は知っていた。
日頃節約している母の数少ない楽しみである。
という訳で俺は弟に鉄槌を下すべく手近にあったプラスチック製のバットを握りしめ、弟の頭頂部めがけて振りかぶった。
ぱかん! と思いの外いい音が鳴る。
セロハンテープを貼られた時のように泣き叫ぶかと思いきや、見れば弟はカーペットに突っ伏したまま動かないではないか。
しまった、強く打ちすぎて殺してしまった。
次からは気を付けようと反省した俺は、やりすぎてしまったことを誤魔化すために弟の首を吊るすことにした。
自殺に見せかければきっと親に怒られないだろう、というガバガバの考えに至ったのだ。
今考えれば流石の俺も多少パニックになっていたのだと思う。
風呂場なら足場もあるし楽に吊るせるだろうと目論み、弟の首根っこを掴んでズルズルと引きずって移動させている最中、ゴミ出しから帰ってきた母親にバレたのは幸運と言える。
実は弟は死んでいた訳ではなく、日頃優しく接してくる兄から殴られた事によりショックを受けて気絶、という何とも微妙なオチだった。
弟は夜泣きを止めるためだけに口を塞がれた赤ん坊の頃のことなど覚えていない。彼の中では優しいお兄ちゃん像の俺しか知らない訳だ。
知らないということは幸せということなのかもしれない。
紙のように真っ白な顔で問い詰めてくる母親に、正直にゲロしたのも後々のことを考えれば良かったのだと思う。
こんだけナチュラルにキチガイっぷりを遺憾なく発揮すれば、流石の父も母も俺を冷遇なり虐待なりしたとしても無理はない。
しかし、 俺は本当にツイていた。
立派すぎる両親は、それでも俺を愛することを止めなかったのだ。
むしろ「私たちが正しく導かなければ!」と闘志を燃やすタイプだった。
心の底から尊敬する。
俺なら世のためコンクリート詰めにして東京湾に沈めていただろう。
そんな事情もあり、両親は俺の手を優しく引きながら精神科病院の扉を開けることになる。
その“近藤こころクリニック”が、その後の俺の人生に大きな転機を与えた。
後の敏腕秘書、近藤くんとの邂逅である。
万物はオセロのように表裏一体である。
天災、虐殺、事故、病魔、貧困、差別。
俺の生きる世界には悲劇や惨劇の黒い駒が散りばめられている。
だが人間的感情や倫理観に囚われず、オセロの盤面を見下ろすように大局的に物事を俯瞰すれば、どんなに小さくとも良い面というのは必ず見つかるものだ。
考え方一つで、どんなものにも素晴らしい面は見えてくる。
仮令なにかしらとんでもないミスをやらかしたとしても、後々その失敗談をネタにして「実はそんなこともあったんですよ」と笑い飛ばし、他者との交流を深める一助にできるのだ。
だから俺はすぐに立ち上がれるし、失敗の経験に囚われてずっと悩み苦しんだりしない。
起きたことは起きたこと。
次にやれることを自分なりに改善していけばいい。
とはいえ、話すには流石に人を選ばざるを得ない類の経験というものは誰にでもある。
俺にとってはそれが、目の前の光景だった。
火がついたように泣き叫ぶ幼児の泣き声が充満する寝室の中、クソガキ時代の俺は安っぽいアニメ柄のパジャマ姿で突っ立っていた。
目の前には泣き喚く弟を涙目であやす母親と、青褪めた顔でこちらを見下ろす二番目の父親。
あー、やっぱりな。これが来るよな。
溜息混じりに頬を掻きたくなったが指先がまるで動かないところを見るに、この【賭しきもの】による嫌がらせ劇場は実地体感型のようだ。
罰が始まったなら仕方ない。
約束は約束。
最後まで付き合って嫌~な気持ちになってやろうじゃないか。
俺はそう開き直りながら過去の記憶に向き合った。
右手にセロハンテープをぶら下げながら。
「こーくん、どうしてこんな事したのかな?」
「ゆーくんね、お口塞がれたら苦しい~って言ってるよ。こーくんもお口塞がれたら嫌だよね?」
しゃがみこんで子供の俺と視線を合わせながら唇を震わせる父と母は画に描いたような良い両親像を体現している。
実際、乳幼児である弟の唇にセロハンテープをべたべたに貼りつけて殺しかける兄がいたらどうするだろうか。
特に俺とは一切血の繋がりのない父からすれば、実子に対するその所業はその場で張っ倒しても収まらないほどの胸糞さだろう。
だが父も母も、まるでお手本のように怒らず当たらず根気よく、俺の人間性を尊重しながら正解に導こうとしてくれている。
が、残念ながら俺は正真正銘のクソガキだった。
「知ってるよ。口を塞がれたら苦しいし、赤ちゃんだと死んじゃうかもしれないよね。セロハンテープで肌がかぶれるかも。でもしょうがないよ。煩くてみんな眠れないし」
幼い俺の答えに両親が絶句した。
まさに人非人の言葉である。
しかし当の俺は簡単な算数のようにはじき出せる回答だと本気で思っていた。
俺は何も弟が嫌いだった訳じゃない。
むしろ大好きだった。
生まれてほやほやの小さな命をこの腕で抱いた時は胸がいっぱいになったし、お兄ちゃんとして守ってやろうと心の底から決意していた。
しかし生まれたばかりの弟は夜泣きが酷く、両親ともに深刻な睡眠不足に陥っていたのである。
聞けば睡眠を十分にとらなければ飲酒状態と同じになるという。
少し郊外に住んでいる我が家では、父も母も毎日運転をしなければならない。
つまり飲んでいなくても飲酒運転しているようなものなのだ。
これはいけない。
このまま見過ごせば父と母は近いうちに交通事故を引き起こしてしまう。
命の危機を感じ取ったクソガキ野郎な俺は瞬時に計算した。
弟のことは勿論好きだが、大好きだが、俺は両親のことも同じくらい好きなのだ。
等価値の好きが三人分。
その内の一人が残りの二人を危険に晒している。
このままでは3-2=1になりかねない。
好きを多く残すには3-1=2だ。
ごめんよ。
苦しいかもしれないけどこれで静かに寝てね。
もしかしたら途中で死にそうになるかもしれないけど、二人が死ぬよりはマシだからそのまま死んでね。
そんなことを思いながら悲痛な顔つきで、すよすよと眠る弟の口にセロテープを貼ったのだった。
弟に対する情は大いにあるが、罪悪感も後悔も皆無である。
なので俺はこと細かく自分の心情も交えてまるっと説明し、良識的な両親を更に愕然とさせた。
そう。
俺は確かに金キチ野郎であるが、金が好きすぎてキチガイ野郎になったのではない。
キチガイが金を好きになって金キチ野郎になったのである。
いつからこうだったのかと聞かれれば物心ついた時からとしか言いようがなかった。
俺は特にひどい虐待を受けた訳でも、不幸な目に遭った訳でもない。
何故こんなぬっくぬくの優しい家庭に生まれ育っておきながら俺みたいなのが出てきたのか。
わが身のことながら謎である。
では遺伝子のせいかと考えるも、それすら可能性は低い。
血のつながっている方の父親は、たまたま隣を歩いていた杖つく高齢女性を特定人種に向けた銃の乱射から身を挺して守り抜き、そのまま天寿を全うするほどの正義漢だった。
関係ある訳がない。
こんだけキチガイっぷりを露呈すれば俺の扱いなど冷ややかなものになるのも致し方ない。
しかし、俺はツイていた。
立派な両親は、俺を愛することをやめなかったのだ。
正しく矯正しようと怒鳴らずに、懇々と、説いて説いて説きまくった。
クソガキすぎる俺は「ん~~。まっ、とりあえず方針として頭に入れとくか」と羽のような軽さで聞いていた。
かつての自分のことながら殴り回したい。
かくして良識極めた両親の熱心な指導によって、俺は犯罪まっしぐらな性根と行動を法に触れないようギリギリ低空飛行で回避しつつ人生を歩むことになる。
記憶から再現された子供の俺がぱちぱちと瞬きすれば、視界は青褪めた両親の必死な形相から目に痛いほどカラフルな壁に映り替わった。
うわ~、これもよく覚えている。
色どり豊かになってしまった元・白い壁を前に、俺は意識の中で頭を抱えたくなった。
弟は四歳となり、イヤイヤ期真っ盛り。
小学校に上がりたての俺が学校から帰ってきて目にしたのは、子供部屋の壁を母の口紅で落書きしまくる弟の姿だった。
口紅ってどうやって落とすんだとか、うちのマンションは賃貸だとか、そもそもお前その床に散らばってる口紅あの要塞みたいな化粧箱からどうやって取り出したんだとか、色々と走馬灯のような勢いで思考が駆け抜けたが、やはり一際強く印象的だったのは母の笑顔だった。
化粧品のことは、よく知らない。
それでも母が化粧箱に並ぶ口紅を満足げに並べていたことも、一年に一回だけデパートでその数を一本増やしていたことも俺は知っていた。
日頃節約している母の数少ない楽しみである。
という訳で俺は弟に鉄槌を下すべく手近にあったプラスチック製のバットを握りしめ、弟の頭頂部めがけて振りかぶった。
ぱかん! と思いの外いい音が鳴る。
セロハンテープを貼られた時のように泣き叫ぶかと思いきや、見れば弟はカーペットに突っ伏したまま動かないではないか。
しまった、強く打ちすぎて殺してしまった。
次からは気を付けようと反省した俺は、やりすぎてしまったことを誤魔化すために弟の首を吊るすことにした。
自殺に見せかければきっと親に怒られないだろう、というガバガバの考えに至ったのだ。
今考えれば流石の俺も多少パニックになっていたのだと思う。
風呂場なら足場もあるし楽に吊るせるだろうと目論み、弟の首根っこを掴んでズルズルと引きずって移動させている最中、ゴミ出しから帰ってきた母親にバレたのは幸運と言える。
実は弟は死んでいた訳ではなく、日頃優しく接してくる兄から殴られた事によりショックを受けて気絶、という何とも微妙なオチだった。
弟は夜泣きを止めるためだけに口を塞がれた赤ん坊の頃のことなど覚えていない。彼の中では優しいお兄ちゃん像の俺しか知らない訳だ。
知らないということは幸せということなのかもしれない。
紙のように真っ白な顔で問い詰めてくる母親に、正直にゲロしたのも後々のことを考えれば良かったのだと思う。
こんだけナチュラルにキチガイっぷりを遺憾なく発揮すれば、流石の父も母も俺を冷遇なり虐待なりしたとしても無理はない。
しかし、 俺は本当にツイていた。
立派すぎる両親は、それでも俺を愛することを止めなかったのだ。
むしろ「私たちが正しく導かなければ!」と闘志を燃やすタイプだった。
心の底から尊敬する。
俺なら世のためコンクリート詰めにして東京湾に沈めていただろう。
そんな事情もあり、両親は俺の手を優しく引きながら精神科病院の扉を開けることになる。
その“近藤こころクリニック”が、その後の俺の人生に大きな転機を与えた。
後の敏腕秘書、近藤くんとの邂逅である。
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