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第72話 邪悪なる暴風
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「きょ、教主様!?」
「バカな!なぜ教主様がここに!?」
法廷に入って来たイリノアを見てギルバートとクリムト侯爵が驚きの声を上げる。それを見たパンナがイリノアに視線を向けた。
「どう?イリノア」
「間違いない。六芒星の二人よ。年寄りの方が王都から来てるって言われた方ね」
それを聞いてギルバートとクリムト侯爵が息を呑む。実は王国裁判の始まる前、イリノアはこの大法廷の前に大公家の馬車に乗って待機していた。そして法廷に入るギルバートとクリムト侯爵の顔を見せて二人が六芒星であることを確認させていた。一緒に馬車に乗っていたアンポッタはそれを聞いてすぐ特別法務局に出向き、二人を教団の幹部として告発した。そしてこの裁判が始まる直前に二人への提訴は受理されていたのだ。この場でもう一度イリノアに証言させたのは彼女の姿を見せて二人を動揺させ、余計な抵抗をしないようにするためと裁判官たちに改めて二人が教団幹部だと認識させるためだった。
「ち、違う!こんなことはありえん!教主様がこんなことろにいるはずがない!や、奴は偽物だ!」
クリムト侯爵が混乱した様子で喚き散らす。
「見苦しいですよクリムト卿。あなたはイリノアを見てすぐに教主様と呼んだでありませんか。あなたが教主の顔を知っているという何よりの証拠です。ここには裁判官の方が三人もいるのですよ?これ以上ない証人でしょう」
パンナが凛とした表情で言い放つ。
「イリノア!貴様教主の身でありながら我らを裏切ったのか!?」
「裏切ったのはあなたたちの方でしょう?私の神託を利用して信徒を集め、女神オーディアルが世界を救う存在だと布教しておきながら、裏では人工的に天使を創ってこの国をいいようにしようとしていたのだから」
「黙れ!我らの……いやあの方々の崇高な目的がお前のような小娘に理解できるものか!」
「あの方々?」
「クリムト卿、八源家の地位にありながら教団の幹部として数々の非道な行いとしてきたことは明確な王家への裏切り。陛下の信用を蔑ろにした罪は重いですぞ!」
ローヤーがクリムト侯爵を糾弾する。
「信じられん。ギルバートが教団の幹部だったとは……しかしいつだ?いつあいつは教団に入った?ソシュート男爵になるまであいつは僕と一緒にべスター城で暮らしていた。城の中に教団関係者がいたというのか?」
ボナーが呆然としながら呟く。
「ロベルタであろうな。クリムト卿が六芒星とやらの一員なら、娘のロベルタが信徒であってもなんらおかしくはない。ギルバートは生まれた時からロベルタにオーディアルの信徒として育てられたのだろう。儂があれを遠ざけていたせいでそれに気付かなかったのは真に不覚じゃ」
オールヴァートが沈痛な面持ちで言う。
「ですが疑問はまだあります。教団の過激派はもう何十年も前から活動していました。『シーザーズの反乱』よりも前からです。その頃に生まれていなかったギルバートは勿論、子供であったロベルタ様も幹部であったとは思えません。それなのになぜギルバートがいきなり六芒星のメンバーに選ばれたのか」
パンナが騎士たちに抑えられているギルバートを見ながら言う。
「こんな……こんなことがあってたまるか。僕が……僕がサンクリスト家の当主なんだ。僕がこの国を支配するんだ」
そのギルバートはブツブツとそう呟き、怒りの形相でパンナとオールヴァートの方を見上げる。
「僕の邪魔ばっかりしやがって!お前は俺の女だ!おれの下でヒィヒィ言ってりゃいいんだ!!クソ親父が!年寄りはとっとと消えろ!!」
貴族とは思えぬ汚い言葉で二人を罵り、ギルバートが獣のような雄叫びを上げる。するとその体がブルっと痙攣し、いきなり全身の筋肉が盛り上がった。彼を抑えていた騎士二人がその反動で弾き飛ばされる。
「何っ!?」
眼前でそれを見たボナーが驚きの声を上げる。ギルバートはさらに叫び続け、その体が膨張して服が破れ飛ぶ。そしてその目は真っ赤に染まり、口からは牙が覗いていた。
「あ、あれはあの時のゲスナー様と同じ!?」
オールヴァートの隣でリーシェが震えながら怯えた声を出す。
「何ですって!?」
パンナが叫ぶと同時にギルバートが身をかがめ、それから彼女とオールヴァートの方へ跳躍してきた。伸ばした手の先にはいつの間にか鋭く尖った長い爪が生えている。
「パンナ!父上!」
思わず本名で叫んでしまうボナー。このままでは二人が爪で引き裂かれる、と思った瞬間、
「絶対防御!!」
パンナの異能が発動し、ギルバートの攻撃を見えない壁で弾き飛ばす。反動でギルバートは元の証人席の近くに着地した。
「あれは何だ!?クリムト卿、何が起きているのです!?」
ローヤーがクリムト侯爵を問い詰める。
「くっ、ここに来て暴走とは……」
クリムト侯爵は変貌したギルバートを見ながら顔をしかめる。
「ふっ、ふははははは……」
その時法廷内に笑い声が響き渡り、一同が驚いて声の方を見る。そこにはずっとギルバートの隣に影のように立っていた執事のヘルナンデスの姿があった。
「き、貴様、何が可笑しいのだ!?」
左側の席の裁判官がヘルナンデスに厳しい口調で尋ねる。
「これが笑わずにおられるか。『天使の羽根』の宿主以外では最高の出来だというからずっとそばで観察してきてやったのにこのザマとはな。あんな小娘に簡単に論破されおって。あげくが暴走とは。呆れ果てたぞ、クリムト」
「お、お待ちを!こ、ここまで完璧に公爵家の息子として育ったのです。こ、今回のこれはあくまでもイレギュラー。サンクリスト家を継ぐために少々ことを急ぎすぎたためで……」
「言い訳はいい。貴様に教団を任せたのは間違いだったようだ。我らはもう教団を見限る」
「そ、それだけは何卒!まもなく天使の捕獲も……」
「くどい。我が配下がある程度の結果を出したようだ。もう天使は必要ない」
何?何が起こっているの?パンナは目の前で交わされている会話を聞きながら混乱した。ヘルナンデスはギルバートの執事のはずだ。それなのになぜクリムト侯爵が彼に敬語を使い、あまつさえあれほど怯えているのだ?
「ガアアアアッ!!」
ギルバートが再び唸りを上げ、パンナたちの方へ跳んだ。パンナは意識を切り替え、再び異能を発動させて攻撃を防ぐ。しかし連続の使用で体がふらつく。
「ふん、一度防がれたのに同じことを繰り返すとは。知能も残ってないらしいな。それにしてもあの娘、貴族ではないのか?なぜ異能が使える?」
ヘルナンデスが呆れたように言う。
「ヘルナンデス、そなたは一体……」
オールヴァートが困惑した様子で言う。
「ロベルタと共にサンクリスト家に来た執事、というのは表向きの姿なのだよ、サンクリスト公。おっと、もう隠居していたか」
ヘルナンデスが嘲笑しながら言う。
「お遊びはここまでだ。丁度お飾りの教主までいることだ。ここで教団を潰し、表舞台に出るとしよう」
「ヘルナンデス!あなたは!?」
ギルバートに注意を払いながらパンナが叫ぶ。
「冥途の土産に聞くがよい。我らは原初の闇を統べる者。真の六芒星!!」
「真の……六芒星?」
「我が名は真の六芒星の一人。『暴風のヘルナンデス』!!」
ヘルナンデスがそう叫び、両手を大きく広げる。すると法廷内にいきなりすさまじい風が巻き起こった。全員が突風にあおられ体勢を崩す。
「まずは不良品の始末をしておくか」
ヘルナンデスがそう言って右手の人差し指を裁判官の席の方へ伸ばす。するとトレイに載せられていたロベルタを刺した短剣が浮き上がり、意思を持ったように刃先をギルバートの方へ向けて空中に静止する。
「止せ!」
ヘルナンデスの狙いに気付いたボナーが叫ぶが、彼が動くより前に短剣は矢のように勢いよく飛び出し、ギルバートの心臓に突き刺さった。
「ガアアッ!!」
ギルバートが叫びを上げ、胸から血を噴き出して倒れる。しばらく痙攣していたが、そのうち動かなくなり、ギルバートの体は元の姿に戻った。それはゲスナーの最期と全く同じだった。
「貴様!」
ボナーが怒りの目でヘルナンデスを睨む。
「ふん、実の弟でもない男に同情でもしているのか?あやつは人間ですらない。我が教団に命じて作らせた人工天使だ。胎児の状態でロベルタに仕込み、サンクリスト家に嫁に出したのだがな。まさか一度も抱いてさえもらえぬとは。子が子なら母親もとんだ欠陥品だったな。まあギルバートを仕込むのに少し精神を操作したからな。敬遠されるのも仕方ないか」
「貴様!」人の命をなんだと思っている!」
「だから言ったろう、人ではないと。ロベルタは人だが、貴様ら愚劣な人間どもが我らの役に立てるのだ。光栄に思うことだな」
「あなたは絶対に許せません」
パンナが怒りの燃えた目でヘルナンデスを睨む。
「ふん、人が虫を潰すのに許可がいるのか?」
そう言ってヘルナンデスが再び両手を広げた。
「バカな!なぜ教主様がここに!?」
法廷に入って来たイリノアを見てギルバートとクリムト侯爵が驚きの声を上げる。それを見たパンナがイリノアに視線を向けた。
「どう?イリノア」
「間違いない。六芒星の二人よ。年寄りの方が王都から来てるって言われた方ね」
それを聞いてギルバートとクリムト侯爵が息を呑む。実は王国裁判の始まる前、イリノアはこの大法廷の前に大公家の馬車に乗って待機していた。そして法廷に入るギルバートとクリムト侯爵の顔を見せて二人が六芒星であることを確認させていた。一緒に馬車に乗っていたアンポッタはそれを聞いてすぐ特別法務局に出向き、二人を教団の幹部として告発した。そしてこの裁判が始まる直前に二人への提訴は受理されていたのだ。この場でもう一度イリノアに証言させたのは彼女の姿を見せて二人を動揺させ、余計な抵抗をしないようにするためと裁判官たちに改めて二人が教団幹部だと認識させるためだった。
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クリムト侯爵が混乱した様子で喚き散らす。
「見苦しいですよクリムト卿。あなたはイリノアを見てすぐに教主様と呼んだでありませんか。あなたが教主の顔を知っているという何よりの証拠です。ここには裁判官の方が三人もいるのですよ?これ以上ない証人でしょう」
パンナが凛とした表情で言い放つ。
「イリノア!貴様教主の身でありながら我らを裏切ったのか!?」
「裏切ったのはあなたたちの方でしょう?私の神託を利用して信徒を集め、女神オーディアルが世界を救う存在だと布教しておきながら、裏では人工的に天使を創ってこの国をいいようにしようとしていたのだから」
「黙れ!我らの……いやあの方々の崇高な目的がお前のような小娘に理解できるものか!」
「あの方々?」
「クリムト卿、八源家の地位にありながら教団の幹部として数々の非道な行いとしてきたことは明確な王家への裏切り。陛下の信用を蔑ろにした罪は重いですぞ!」
ローヤーがクリムト侯爵を糾弾する。
「信じられん。ギルバートが教団の幹部だったとは……しかしいつだ?いつあいつは教団に入った?ソシュート男爵になるまであいつは僕と一緒にべスター城で暮らしていた。城の中に教団関係者がいたというのか?」
ボナーが呆然としながら呟く。
「ロベルタであろうな。クリムト卿が六芒星とやらの一員なら、娘のロベルタが信徒であってもなんらおかしくはない。ギルバートは生まれた時からロベルタにオーディアルの信徒として育てられたのだろう。儂があれを遠ざけていたせいでそれに気付かなかったのは真に不覚じゃ」
オールヴァートが沈痛な面持ちで言う。
「ですが疑問はまだあります。教団の過激派はもう何十年も前から活動していました。『シーザーズの反乱』よりも前からです。その頃に生まれていなかったギルバートは勿論、子供であったロベルタ様も幹部であったとは思えません。それなのになぜギルバートがいきなり六芒星のメンバーに選ばれたのか」
パンナが騎士たちに抑えられているギルバートを見ながら言う。
「こんな……こんなことがあってたまるか。僕が……僕がサンクリスト家の当主なんだ。僕がこの国を支配するんだ」
そのギルバートはブツブツとそう呟き、怒りの形相でパンナとオールヴァートの方を見上げる。
「僕の邪魔ばっかりしやがって!お前は俺の女だ!おれの下でヒィヒィ言ってりゃいいんだ!!クソ親父が!年寄りはとっとと消えろ!!」
貴族とは思えぬ汚い言葉で二人を罵り、ギルバートが獣のような雄叫びを上げる。するとその体がブルっと痙攣し、いきなり全身の筋肉が盛り上がった。彼を抑えていた騎士二人がその反動で弾き飛ばされる。
「何っ!?」
眼前でそれを見たボナーが驚きの声を上げる。ギルバートはさらに叫び続け、その体が膨張して服が破れ飛ぶ。そしてその目は真っ赤に染まり、口からは牙が覗いていた。
「あ、あれはあの時のゲスナー様と同じ!?」
オールヴァートの隣でリーシェが震えながら怯えた声を出す。
「何ですって!?」
パンナが叫ぶと同時にギルバートが身をかがめ、それから彼女とオールヴァートの方へ跳躍してきた。伸ばした手の先にはいつの間にか鋭く尖った長い爪が生えている。
「パンナ!父上!」
思わず本名で叫んでしまうボナー。このままでは二人が爪で引き裂かれる、と思った瞬間、
「絶対防御!!」
パンナの異能が発動し、ギルバートの攻撃を見えない壁で弾き飛ばす。反動でギルバートは元の証人席の近くに着地した。
「あれは何だ!?クリムト卿、何が起きているのです!?」
ローヤーがクリムト侯爵を問い詰める。
「くっ、ここに来て暴走とは……」
クリムト侯爵は変貌したギルバートを見ながら顔をしかめる。
「ふっ、ふははははは……」
その時法廷内に笑い声が響き渡り、一同が驚いて声の方を見る。そこにはずっとギルバートの隣に影のように立っていた執事のヘルナンデスの姿があった。
「き、貴様、何が可笑しいのだ!?」
左側の席の裁判官がヘルナンデスに厳しい口調で尋ねる。
「これが笑わずにおられるか。『天使の羽根』の宿主以外では最高の出来だというからずっとそばで観察してきてやったのにこのザマとはな。あんな小娘に簡単に論破されおって。あげくが暴走とは。呆れ果てたぞ、クリムト」
「お、お待ちを!こ、ここまで完璧に公爵家の息子として育ったのです。こ、今回のこれはあくまでもイレギュラー。サンクリスト家を継ぐために少々ことを急ぎすぎたためで……」
「言い訳はいい。貴様に教団を任せたのは間違いだったようだ。我らはもう教団を見限る」
「そ、それだけは何卒!まもなく天使の捕獲も……」
「くどい。我が配下がある程度の結果を出したようだ。もう天使は必要ない」
何?何が起こっているの?パンナは目の前で交わされている会話を聞きながら混乱した。ヘルナンデスはギルバートの執事のはずだ。それなのになぜクリムト侯爵が彼に敬語を使い、あまつさえあれほど怯えているのだ?
「ガアアアアッ!!」
ギルバートが再び唸りを上げ、パンナたちの方へ跳んだ。パンナは意識を切り替え、再び異能を発動させて攻撃を防ぐ。しかし連続の使用で体がふらつく。
「ふん、一度防がれたのに同じことを繰り返すとは。知能も残ってないらしいな。それにしてもあの娘、貴族ではないのか?なぜ異能が使える?」
ヘルナンデスが呆れたように言う。
「ヘルナンデス、そなたは一体……」
オールヴァートが困惑した様子で言う。
「ロベルタと共にサンクリスト家に来た執事、というのは表向きの姿なのだよ、サンクリスト公。おっと、もう隠居していたか」
ヘルナンデスが嘲笑しながら言う。
「お遊びはここまでだ。丁度お飾りの教主までいることだ。ここで教団を潰し、表舞台に出るとしよう」
「ヘルナンデス!あなたは!?」
ギルバートに注意を払いながらパンナが叫ぶ。
「冥途の土産に聞くがよい。我らは原初の闇を統べる者。真の六芒星!!」
「真の……六芒星?」
「我が名は真の六芒星の一人。『暴風のヘルナンデス』!!」
ヘルナンデスがそう叫び、両手を大きく広げる。すると法廷内にいきなりすさまじい風が巻き起こった。全員が突風にあおられ体勢を崩す。
「まずは不良品の始末をしておくか」
ヘルナンデスがそう言って右手の人差し指を裁判官の席の方へ伸ばす。するとトレイに載せられていたロベルタを刺した短剣が浮き上がり、意思を持ったように刃先をギルバートの方へ向けて空中に静止する。
「止せ!」
ヘルナンデスの狙いに気付いたボナーが叫ぶが、彼が動くより前に短剣は矢のように勢いよく飛び出し、ギルバートの心臓に突き刺さった。
「ガアアッ!!」
ギルバートが叫びを上げ、胸から血を噴き出して倒れる。しばらく痙攣していたが、そのうち動かなくなり、ギルバートの体は元の姿に戻った。それはゲスナーの最期と全く同じだった。
「貴様!」
ボナーが怒りの目でヘルナンデスを睨む。
「ふん、実の弟でもない男に同情でもしているのか?あやつは人間ですらない。我が教団に命じて作らせた人工天使だ。胎児の状態でロベルタに仕込み、サンクリスト家に嫁に出したのだがな。まさか一度も抱いてさえもらえぬとは。子が子なら母親もとんだ欠陥品だったな。まあギルバートを仕込むのに少し精神を操作したからな。敬遠されるのも仕方ないか」
「貴様!」人の命をなんだと思っている!」
「だから言ったろう、人ではないと。ロベルタは人だが、貴様ら愚劣な人間どもが我らの役に立てるのだ。光栄に思うことだな」
「あなたは絶対に許せません」
パンナが怒りの燃えた目でヘルナンデスを睨む。
「ふん、人が虫を潰すのに許可がいるのか?」
そう言ってヘルナンデスが再び両手を広げた。
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