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第47話 初恋
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ミレーヌから教団の非道な研究と、そこから逃げ出した「シーザーズの反乱」のことを聞いたブラベールは、教団に対して激しい怒りを覚えた。彼はそれからも狩りと称して何回も洞窟を訪れ、食料の差し入れを行った。
「私たちは教団を逃げ出した当初はまとまって行動していました。でも教団の追っ手から逃げるには大人数でいるより、バラバラに分かれた方がいいということになり、数人ずつ別行動をとるようになったのです。多くの者は私たちと同じ半端者、とりわけ「まつろわぬ一族」のグループに入れてもらい、生活することになりました。私とオルト、それにもう三人も一緒にグループの一つに保護されました。でも私に天使の羽根が発現し、そこにはいられなくなりました」
「どうして?」
「教団が追っているのがまさに私、いえ、天使の羽根の宿主だからです。この羽根は目立ちすぎます。このまま私がグループにいればいずれ教団の追っ手に目を付けられるでしょう。助けてもらった彼らにご迷惑をおかけすることは出来ません」
「発現するまで、それが誰に宿ったのかは分からなかったんだな?」
「ええ。あの時、あの施設にいた私たちには天使の羽根の存在を感じることが出来ました。私たち五人以外は別行動をとった段階で自分たちが宿主でないことに気付いたでしょう。私たちは一緒にいたためずっとその存在を感じていました。でもまさか自分がそうだとは思いませんでした」
「左側しか羽根が出ていないのは何故だ?」
「私にも分かりません。もしかしたら私にも完全に適合したわけではないのかもしれませんね。発現以来体の具合がおかしいのもそのためかもしれません」
「出来れば家に連れて行って医師に見せてやりたいが」
「そんなことをすれば大騒ぎになります。それに自分でも分かるのです。これは薬や治療でどうにかなるものではないと。恐らく私は長くは持たないでしょう」
「そんなことを言うな。俺が必ず何とかしてやる」
自分でも思いもよらなかった言葉が口を付き、ブラベールは驚いた。ミレーヌと話していると、今まで感じたことのない不思議な気持ちになる。他の人間やセブリナと話しているときにはついぞ感じたことのない気持ちだった。
「お優しいのですね、ブラベール様は」
ミレーヌがそう言って微笑んだ時、ブラベールははっきりと胸が高鳴るのを感じ、自分の気持ちを自覚した。
『俺はこの女に……ミレーヌに惹かれている』
ブラベールにとってそれは初めての恋心であった。
外で女に会っているとは知らず、狩りに積極的になったと喜んでいた父ガーリアだったが、さすがにセブリナとの間が冷え切って子供が出来る気配さえない事には頭を悩ませていた。世継ぎがいなければ家は断絶となり、領地は没収される。子供を作れと散々ブラベールをけしかけるものの、ミレーヌに会えば会うほどブラベールのセブリナへの感情は希薄になっていった。
「お前がどうしてもセブリナとの間に子を設けぬなら養子を取るほかはない」
ガーリアは苦渋の表情でそう言った。正妻に子が出来ず養子をとるとなれば、ロットン家もいい顔はしないだろう。
「構いません。しかるべき家から養子をお迎えください」
しかしブラベールは淡々とそう言い切った。ガーリアはため息を吐きながらも、それしかないと腹をくくった。
「実は先の地方会議でな。サンクリスト公が王都の八源家から側室を取るという話を聞いたのだ。その時お前に子が出来ぬという話をしたら、同じ八源家の家で生まれたばかりの男子がいると聞いてな。サンクリスト公にその子を養子に取れないかと相談した」
「向こうの家はそれでよいのですか?」
「三男という話だからな。問題はなかろう。お前とセブリナさえよければ話を進めるが」
「私は構いません。セブリナはなんとか説得いたします」
しかし当然のごとくセブリナはこの話に激怒した。自分という正妻がいながらよそから養子をとるというのはプライドが許さなかったのだろう。しかしブラベールは半ば強引にセブリナを納得させ、養子を取ることを了承させた。この一件で二人の仲は完全に破綻したといってよかった。
「クリスティーン・ホール・エルモンドだ。今日より我が嫡子としてこの家で育てる。皆、そのつもりで世話をしてくれ」
集まった使用人を前にブラベールは一歳になったばかりの男の子を抱いてそう宣言した。養子の話はトントン拍子で進み、クリスティーンと名付けられた男の子はエルモンド家の嫡子となった。世継ぎの問題が一応の解決を見たことでガーリアは安心し、先代からの大事業であるルーディア開墾に注力した。
元々ルーディアはオルタナ湿地ほどではないが水はけの悪い土地で、農地として不向きであるがため、ほとんど人が住まない荒れ地となっていた。天使降臨の地と王国が主張して聖地という扱いでもあったため、ルーディアは表向きは王家直轄。実質はその王家からサンクリスト家へ管理が委託された空白地であった。それをガーリアの父、ブラベールの祖父に当たるシュアーバーがサンクリスト家へ開墾の許可を願い出た。農地を整備し町を造ると宣言したのである。元々放っておかれた荒れ地のこと、生産が上がれば上々とサンクリスト家は王家に奏上した上でそれを許可した。
荒れ地の開墾は困難を極め、コットナーの住民は何度も開墾の中止をシュアーバーに願い出たが、シュアーバーは断固としてやり遂げると言ってきかなかった。そうしてようやく農地としての目途が立ったと思った矢先、シュアーバーは病に倒れ、開墾事業は息子のガーリアに引き継がれることとなった。
「大分町の整備も進んでいるようだな」
視察に赴いたガーリアはそう言って目を細める。農地の開墾はほぼ終わり、少しずつではあるが収穫が上がって来ていた。今は街道を整備して家を建て、町づくりに着手している。間もなくコットナーと同等、いやそれ以上の町が出来るだろう。この光景を見ることなくシュアーバーは病没した。さぞ無念だろうとガーリアは亡き父を想った。
「ルーディアの町が完成したらこっちに本拠を移そうと思うておる。ブラベールに世継ぎも出来たし、周辺諸侯にこの偉業を見せつけてやりたいものよ」
ガーリアは満足気にそう言い、空を見上げた。
一方、ブラベールはますます頻繁にミレーヌに会いに行くようになっていた。日に日に体が弱っていくミレーヌを何とか元気にしたいとブラベールは様々な薬草や薬湯を持参したが、効果は見られなかった。
「私が死んだら、私の中にある天使の羽根がどうなるか心配なのです。私の死後暴走を始めたら、あの施設での悲劇が繰り返されてしまうのではないかと」
憂いた顔でそう言うミレーヌをブラベールは抱きしめ、「大丈夫だ」と励ました。そうしてしばらく見つめ合った後、二人は唇を合わせ、それから自然にお互いの肌を重ねた。愛おしさが溢れ、ブラべールは何度も何度もミレーヌの中で果てた。
それから二人は何度も愛し合うようになり、そして半年が過ぎたころ、ミレーヌの懐妊が明らかになった。初めて自分の子供が出来たことにブラベールは感動したが、子供を産むのにこの洞窟はあまりにも危険に思えた。何とか家に連れていきたいと思い、ブラベールは完成間近のルーディアの屋敷にミレーヌを入れることをガーリアに願い出た。
「子供が生まれることは喜ばしいが、どこの馬の骨とも分からん女の生んだ子を我がエルモンド家の者と認めるわけにはいかん。それにセブリナの気持ちも考えてやれ。何年も子が出来ず養子を迎えた上に、他の女がお前の子を産むとなればとても落ち着いてはいられまい」
自分の執務室でガーリアは顔をしかめながらそう言った。父の言うことはもっともだ。だがブラベールにはもはやセブリナに対する愛情など微塵もなく、彼女がどう思おうと構わなかった。
「耐えられないというなら離縁するまで。元々私たち夫婦の間に愛情はなかったのですから」
「ロットン家と諍いを起こす気か!?そもそも貴族の結婚は周辺諸侯との結びつきを強くして家の安寧を……」
「愛情なき結婚など不幸を生むだけです。私は自分が愛した女性と共に過ごしたい。何と言われようと彼女には我が屋敷で我が子を産んでもらいます」
「そのような勝手が許されると思うな!」
ガーリアが激高して机を叩く。ブラベールはそれを冷ややかな目で見下ろすと、懐から短刀を取り出した。
「ブラベール!?」
「長い間の公務お疲れさまでした父上。後は私にお任せください」
ブラベールは表情を変えぬまま驚愕する父の胸に短剣を突き刺した。目を見開いて倒れる父の姿を冷淡に見下ろし、パンパンと手を叩く。と、ゆっくりと執務室のドアが開き、一人の男が入って来た。
「ハンス、死体の処理は任せる。サンクリスト公には俺が家督を継ぐ旨の許諾を願い出ておけ」
「かしこまりました坊ちゃま、いえ、旦那様」
ハンスはそう言って丁寧に頭を下げる。それから半月後、ガーリアの病死とブラベールのエルモンド家相続が発表され、さらにその一月後、ルーディアの町の完成式典が開かれた。
「私たちは教団を逃げ出した当初はまとまって行動していました。でも教団の追っ手から逃げるには大人数でいるより、バラバラに分かれた方がいいということになり、数人ずつ別行動をとるようになったのです。多くの者は私たちと同じ半端者、とりわけ「まつろわぬ一族」のグループに入れてもらい、生活することになりました。私とオルト、それにもう三人も一緒にグループの一つに保護されました。でも私に天使の羽根が発現し、そこにはいられなくなりました」
「どうして?」
「教団が追っているのがまさに私、いえ、天使の羽根の宿主だからです。この羽根は目立ちすぎます。このまま私がグループにいればいずれ教団の追っ手に目を付けられるでしょう。助けてもらった彼らにご迷惑をおかけすることは出来ません」
「発現するまで、それが誰に宿ったのかは分からなかったんだな?」
「ええ。あの時、あの施設にいた私たちには天使の羽根の存在を感じることが出来ました。私たち五人以外は別行動をとった段階で自分たちが宿主でないことに気付いたでしょう。私たちは一緒にいたためずっとその存在を感じていました。でもまさか自分がそうだとは思いませんでした」
「左側しか羽根が出ていないのは何故だ?」
「私にも分かりません。もしかしたら私にも完全に適合したわけではないのかもしれませんね。発現以来体の具合がおかしいのもそのためかもしれません」
「出来れば家に連れて行って医師に見せてやりたいが」
「そんなことをすれば大騒ぎになります。それに自分でも分かるのです。これは薬や治療でどうにかなるものではないと。恐らく私は長くは持たないでしょう」
「そんなことを言うな。俺が必ず何とかしてやる」
自分でも思いもよらなかった言葉が口を付き、ブラベールは驚いた。ミレーヌと話していると、今まで感じたことのない不思議な気持ちになる。他の人間やセブリナと話しているときにはついぞ感じたことのない気持ちだった。
「お優しいのですね、ブラベール様は」
ミレーヌがそう言って微笑んだ時、ブラベールははっきりと胸が高鳴るのを感じ、自分の気持ちを自覚した。
『俺はこの女に……ミレーヌに惹かれている』
ブラベールにとってそれは初めての恋心であった。
外で女に会っているとは知らず、狩りに積極的になったと喜んでいた父ガーリアだったが、さすがにセブリナとの間が冷え切って子供が出来る気配さえない事には頭を悩ませていた。世継ぎがいなければ家は断絶となり、領地は没収される。子供を作れと散々ブラベールをけしかけるものの、ミレーヌに会えば会うほどブラベールのセブリナへの感情は希薄になっていった。
「お前がどうしてもセブリナとの間に子を設けぬなら養子を取るほかはない」
ガーリアは苦渋の表情でそう言った。正妻に子が出来ず養子をとるとなれば、ロットン家もいい顔はしないだろう。
「構いません。しかるべき家から養子をお迎えください」
しかしブラベールは淡々とそう言い切った。ガーリアはため息を吐きながらも、それしかないと腹をくくった。
「実は先の地方会議でな。サンクリスト公が王都の八源家から側室を取るという話を聞いたのだ。その時お前に子が出来ぬという話をしたら、同じ八源家の家で生まれたばかりの男子がいると聞いてな。サンクリスト公にその子を養子に取れないかと相談した」
「向こうの家はそれでよいのですか?」
「三男という話だからな。問題はなかろう。お前とセブリナさえよければ話を進めるが」
「私は構いません。セブリナはなんとか説得いたします」
しかし当然のごとくセブリナはこの話に激怒した。自分という正妻がいながらよそから養子をとるというのはプライドが許さなかったのだろう。しかしブラベールは半ば強引にセブリナを納得させ、養子を取ることを了承させた。この一件で二人の仲は完全に破綻したといってよかった。
「クリスティーン・ホール・エルモンドだ。今日より我が嫡子としてこの家で育てる。皆、そのつもりで世話をしてくれ」
集まった使用人を前にブラベールは一歳になったばかりの男の子を抱いてそう宣言した。養子の話はトントン拍子で進み、クリスティーンと名付けられた男の子はエルモンド家の嫡子となった。世継ぎの問題が一応の解決を見たことでガーリアは安心し、先代からの大事業であるルーディア開墾に注力した。
元々ルーディアはオルタナ湿地ほどではないが水はけの悪い土地で、農地として不向きであるがため、ほとんど人が住まない荒れ地となっていた。天使降臨の地と王国が主張して聖地という扱いでもあったため、ルーディアは表向きは王家直轄。実質はその王家からサンクリスト家へ管理が委託された空白地であった。それをガーリアの父、ブラベールの祖父に当たるシュアーバーがサンクリスト家へ開墾の許可を願い出た。農地を整備し町を造ると宣言したのである。元々放っておかれた荒れ地のこと、生産が上がれば上々とサンクリスト家は王家に奏上した上でそれを許可した。
荒れ地の開墾は困難を極め、コットナーの住民は何度も開墾の中止をシュアーバーに願い出たが、シュアーバーは断固としてやり遂げると言ってきかなかった。そうしてようやく農地としての目途が立ったと思った矢先、シュアーバーは病に倒れ、開墾事業は息子のガーリアに引き継がれることとなった。
「大分町の整備も進んでいるようだな」
視察に赴いたガーリアはそう言って目を細める。農地の開墾はほぼ終わり、少しずつではあるが収穫が上がって来ていた。今は街道を整備して家を建て、町づくりに着手している。間もなくコットナーと同等、いやそれ以上の町が出来るだろう。この光景を見ることなくシュアーバーは病没した。さぞ無念だろうとガーリアは亡き父を想った。
「ルーディアの町が完成したらこっちに本拠を移そうと思うておる。ブラベールに世継ぎも出来たし、周辺諸侯にこの偉業を見せつけてやりたいものよ」
ガーリアは満足気にそう言い、空を見上げた。
一方、ブラベールはますます頻繁にミレーヌに会いに行くようになっていた。日に日に体が弱っていくミレーヌを何とか元気にしたいとブラベールは様々な薬草や薬湯を持参したが、効果は見られなかった。
「私が死んだら、私の中にある天使の羽根がどうなるか心配なのです。私の死後暴走を始めたら、あの施設での悲劇が繰り返されてしまうのではないかと」
憂いた顔でそう言うミレーヌをブラベールは抱きしめ、「大丈夫だ」と励ました。そうしてしばらく見つめ合った後、二人は唇を合わせ、それから自然にお互いの肌を重ねた。愛おしさが溢れ、ブラべールは何度も何度もミレーヌの中で果てた。
それから二人は何度も愛し合うようになり、そして半年が過ぎたころ、ミレーヌの懐妊が明らかになった。初めて自分の子供が出来たことにブラベールは感動したが、子供を産むのにこの洞窟はあまりにも危険に思えた。何とか家に連れていきたいと思い、ブラベールは完成間近のルーディアの屋敷にミレーヌを入れることをガーリアに願い出た。
「子供が生まれることは喜ばしいが、どこの馬の骨とも分からん女の生んだ子を我がエルモンド家の者と認めるわけにはいかん。それにセブリナの気持ちも考えてやれ。何年も子が出来ず養子を迎えた上に、他の女がお前の子を産むとなればとても落ち着いてはいられまい」
自分の執務室でガーリアは顔をしかめながらそう言った。父の言うことはもっともだ。だがブラベールにはもはやセブリナに対する愛情など微塵もなく、彼女がどう思おうと構わなかった。
「耐えられないというなら離縁するまで。元々私たち夫婦の間に愛情はなかったのですから」
「ロットン家と諍いを起こす気か!?そもそも貴族の結婚は周辺諸侯との結びつきを強くして家の安寧を……」
「愛情なき結婚など不幸を生むだけです。私は自分が愛した女性と共に過ごしたい。何と言われようと彼女には我が屋敷で我が子を産んでもらいます」
「そのような勝手が許されると思うな!」
ガーリアが激高して机を叩く。ブラベールはそれを冷ややかな目で見下ろすと、懐から短刀を取り出した。
「ブラベール!?」
「長い間の公務お疲れさまでした父上。後は私にお任せください」
ブラベールは表情を変えぬまま驚愕する父の胸に短剣を突き刺した。目を見開いて倒れる父の姿を冷淡に見下ろし、パンパンと手を叩く。と、ゆっくりと執務室のドアが開き、一人の男が入って来た。
「ハンス、死体の処理は任せる。サンクリスト公には俺が家督を継ぐ旨の許諾を願い出ておけ」
「かしこまりました坊ちゃま、いえ、旦那様」
ハンスはそう言って丁寧に頭を下げる。それから半月後、ガーリアの病死とブラベールのエルモンド家相続が発表され、さらにその一月後、ルーディアの町の完成式典が開かれた。
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