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第44話 繋がる糸
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「お、おいどうしたんだよフルル!」
ザックが目を丸くして叫ぶ。ルーディアのモースキン側の検問所。その前にいたザックは体のあちこちに火傷を負ったフルルがのろのろとした足取りで歩いて来たのを見て慌てて駆け寄る。
「ザ、ザック、来ていたのか。守備隊も暇と見えるな」
「何言ってやがる。お前が余計な事したせいでこっちは苦労してるんだぜ」
「ど、どういうことだ?」
「とにかく「手当が先だ。おい、ネムム!」
ザックが叫び、ネムムがドアを開けて出てくる。
「おいどうした?随分ボロボロだな」
「サナナとやりあってな」
「サナナと?殺ったのか?」
「ああ。とどめを刺したのは弟子だが」
「同族殺しは禁忌だと知っているだろう」
「い、依頼だ。仕方がなかった」
「依頼?伯爵の?」
「ああ。部族の取り纏めを頼まれた。俺たちの意志を一つにまとめろとな」
「サナナはもしかして……」
「帝国に付く気だったようだ。それで交渉に来た鎧蜥蜴を拘束してある。そいつの扱いをどうしようかと思ってな」
「どうするって言われてもな」
「ここには叡智樹懶がいるんだろう?」
「ああ!確かにな。おいザック、ボボルを起こしてこい」
「また俺かよ~」
ザックはぶつくさ言いながらドアの向こうに歩いていく。しばらくすると怒声と共にドアが乱暴に開かれ、ボボルがずるずると引きずられてきた。
「やあ初めまして。君がフルルか。ネムムから話は聞いてるよ」
眠そうな目をこすり、ボボルが挨拶をする。
「傷がひどいね~。見たところ酸による火傷みたいだけど」
「一目見て見抜くか。さすがだな」
フルルが感心して呟く。
「ザック、奥の部屋から緑色の袋を取って来てくれないかい?」
「人使いが荒いな、ここの連中は」
そう文句を言いながらもザックは素直に奥から袋を持ってくる。ボボルはその中から木でできた小さな壺のようなものを取り出し、やはり木製のスプーンで中身を掬い取る。
「紅キザミ草を潰した軟膏だよ。火傷にはよく効くんだ」
ボボルはそう言ってフルルの体に軟膏を塗っていく。
「すまんな。それで俺が余計なことをしたせいで苦労してるというのはどういうことだ?」
ザックは森に残された生首と駐屯地に残された干からびた帝国兵の死体のせいで領主代行のミリアが調査を始めた経緯を説明する。
「そうか。首を回収しそこねるとはとんだ失態だったな。後続部隊の方は弟子に経験を積ませるためやらせたんだが、余計なことだったようだな。すまない」
「いや~、誤魔化さなくていいよフルル。わざとなんだろう?生首を残したのも後続部隊を異能を使って始末させたのも」
ボボルの言葉にフルルの顔が険しくなる。
「お、おい!そりゃどういう意味だ!?」
「そのままの意味だよザック。仮にも赤き目の処刑人と呼ばれた彼がこんな初歩的なミスをするわけないだろう。最初から王国の守備隊に疑念を抱かせるつもりだったのさ」
「な、何でそんなことを!」
「僕の予想では王国軍と繋ぎをとるためだろうね。君はエルモンド伯爵のことをそこまで信用してないんじゃないかい?だからおそらく何かあった時の保険として王国軍と顔を繋いでおきたいと思ったんだろう」
「参ったな。いきなりそこまで見抜かれているとは。さすがは叡智樹懶だ」
「おいひでえじゃねえか!俺たちを裏切る気だったのか?」
ザックが激高して叫ぶ。
「そうじゃない。そうだったらサナナを始末はせんさ。だが伯爵はどうにも胡散臭い。俺たち亜人種や半端者をまとめて雇い上げたことからして不自然だしな」
「まあそうだね。教団の侵入を防ぐのが第一の目的だとしても、不可解な点が多いよね。それに彼の令嬢がサンクリスト公の嫡男と結婚するってのもちょっと信じがたい」
「何故だ?」
ずっと黙って話を聞いていたネムムが尋ねる。
「聞いた話じゃ伯爵令嬢のアンセリーナは人見知りの引きこもり、いや人嫌いだそうだ。それがお披露目パーティーでサンクリスト公の嫡男に見初められたっていうんだ。信じられるかい?」
「蓼食う虫も好き好きって言うぜ?」
ザックがおどけた調子で言う。
「サンクリスト公の嫡男ボナー氏は父親も認める優秀な男だそうだよ。人を見る目も確かだと思うがね」
「俺は見た目さえよけりゃ中身は多少問題があっても目を瞑るけどな~」
「少し黙ってろザック」
ネムムが呆れたように言う。
「つまりどういうことだ?……まだ名前を聞いてなかったな」
フルルが訝し気な顔で尋ねる。
「ああ、そうだね。僕はボボル。よろしく。つまりね、ボナー氏がお披露目で見初めたのは本物の伯爵令嬢じゃなかったんじゃないかってね」
「何だと!?」
「おいおい、貴族のお披露目で身代わりを立てたっていうのか?」
「エルモンド伯爵は超がつくほどの親バカだという噂だ。ここは帝国との戦争が起きれば最前線になるからね。いざという時の影武者くらい用意していてもおかしくはないんじゃないかと思ってね」
「しかし一日中寝ててどこからそう言う情報を集めてくるんだお前は?」
「この間も言ったろう?情報収集は時間じゃなくて効率さ」
「だがそうなるとサンクリスト公の息子は身代わりの伯爵令嬢を見初めて求婚したってことか?」
「その可能性があるって話さ」
「だがそれなら実際に結婚した相手がお披露目の時と違っていたら問題じゃないか?もし本物の伯爵令嬢が噂通りの女だとしたら愛想をつかされてエルモンド家はまずいことになるんじゃないか?」
「そうなるだろうねえ。エルモンド卿はバカではないだろうし、それくらいは分かっているだろう。それなのに縁談を受けたというのはちょっと解せないねえ」
「分からんことをここで議論しても始まらん。それよりボボル、お前の知恵を借りたい」
「ああ、何だい?その怪我と関係あるのかな?」
フルルはザパパが帝国に付くよう勧誘してきたこと、サナナを殺しザパパを拘束していることを話す。話を聞き終わるとボボルはふむ、と考え込んで腕を組んだ。
「帝国は亜人種を味方に付けてモースキンを落とすつもりか。成程。僕らにとって居住区の拡大は悲願だもんね」
「俺は伯爵を信用してはいないがそれ以上に帝国は信じちゃいない。少なくともお前たちをこうして保護している伯爵の方が少しマシだと思うくらいだが」
「そうだね~。まあ冷静に見ると確かに帝国の方が軍備は充実してると言えるだろうねえ。正面切って戦えば帝国が有利だと考えるのは当然だよね。そのザパパとかいう鎧蜥蜴や君が殺した同族君が帝国に付こうとするのも分かるよ」
「おいおい、それじゃ俺たちはやられちまうってことか?ここは真っ先に戦場になるんだぜ?」
ザックが焦った声を出す。
「王国軍が軍勢をもっとここに寄こさないとまず勝てないだろうねえ。この間は先遣隊を潰してとりあえず時間を稼いだけど、いよいよとなったら兵站の確保を諦めても一斉攻撃を仕掛けてくる可能性は高いだろうし」
「別に王国に義理はないが、帝国がここを奪取したら俺たちの扱いがどうなるかは分からんからな。ザパパにした口約束など当てにはならん」
「僕もそう思うよ。確かに伯爵には何か企んでいるんだろうけど、現状は今のままの方がいいだろうね」
「ボボル、帝国軍に勝つ、とまではいかなくても撤退させることは出来ないか?」
「う~ん、帝国は最近不作が続いて食糧事情がかなり悪いらしいからね。王国内での兵站確保が出来なければ長期の侵攻は難しいだろう。逆にそこを突いて餌を蒔く方法はあるかな。どっちにしても僕たちだけじゃどうしようもない。王国軍の協力は不可欠だよ」
「お前が見抜いた通り、王国軍と繋がりを作るのは俺の目的でもあった。ザック、『白銀の剣姫』は話の分かる人間か?」
「おいおい、団長に繋ぎを付けろってのか?」
「それが一番いいと思うよ。モースキンの守備隊に協力してもらえれば作戦の立てようはある。あとはメキアの森にいる僕たち亜人種の協力も必要かな」
「捕えているザパパはどうする?」
「可能なら説得して味方にしたいところだね。ここまで連れてこれるかい?」
「おとなしく付いてくるとは思えんな。モンテが異能を解除したら逃げられるだろう」
「なら身代わりを立てようか。伯爵令嬢に倣ってね」
「身代わり?」
「オルタナ湿地には鎧蜥蜴の集落があったろう?背格好が似た奴を選べば帝国軍連中に見分けがつくとは思えないよ」
「なるほど、俺たちがザパパの説得を受け入れて帝国に味方することにした、と言わせるんだな?」
「そう。帝国を引き入れて返り討ちにするんだ。最初の一撃である程度の損害を与えればそれ以上の侵攻は難しくなると思うよ」
「だが王国軍が増派してこなかったら危ないんじゃないか?」
「そうだね~。とりあえずサンクリスト公に助力を頼むしかないかな」
「伯爵にとりなしてもらうか」
「今のところそれしかないだろうね。僕たちの雇い主は伯爵だし」
「分かった。クリシュナに繋ぎを取る」
フルルはそう言って立ち上がった。
ザックが目を丸くして叫ぶ。ルーディアのモースキン側の検問所。その前にいたザックは体のあちこちに火傷を負ったフルルがのろのろとした足取りで歩いて来たのを見て慌てて駆け寄る。
「ザ、ザック、来ていたのか。守備隊も暇と見えるな」
「何言ってやがる。お前が余計な事したせいでこっちは苦労してるんだぜ」
「ど、どういうことだ?」
「とにかく「手当が先だ。おい、ネムム!」
ザックが叫び、ネムムがドアを開けて出てくる。
「おいどうした?随分ボロボロだな」
「サナナとやりあってな」
「サナナと?殺ったのか?」
「ああ。とどめを刺したのは弟子だが」
「同族殺しは禁忌だと知っているだろう」
「い、依頼だ。仕方がなかった」
「依頼?伯爵の?」
「ああ。部族の取り纏めを頼まれた。俺たちの意志を一つにまとめろとな」
「サナナはもしかして……」
「帝国に付く気だったようだ。それで交渉に来た鎧蜥蜴を拘束してある。そいつの扱いをどうしようかと思ってな」
「どうするって言われてもな」
「ここには叡智樹懶がいるんだろう?」
「ああ!確かにな。おいザック、ボボルを起こしてこい」
「また俺かよ~」
ザックはぶつくさ言いながらドアの向こうに歩いていく。しばらくすると怒声と共にドアが乱暴に開かれ、ボボルがずるずると引きずられてきた。
「やあ初めまして。君がフルルか。ネムムから話は聞いてるよ」
眠そうな目をこすり、ボボルが挨拶をする。
「傷がひどいね~。見たところ酸による火傷みたいだけど」
「一目見て見抜くか。さすがだな」
フルルが感心して呟く。
「ザック、奥の部屋から緑色の袋を取って来てくれないかい?」
「人使いが荒いな、ここの連中は」
そう文句を言いながらもザックは素直に奥から袋を持ってくる。ボボルはその中から木でできた小さな壺のようなものを取り出し、やはり木製のスプーンで中身を掬い取る。
「紅キザミ草を潰した軟膏だよ。火傷にはよく効くんだ」
ボボルはそう言ってフルルの体に軟膏を塗っていく。
「すまんな。それで俺が余計なことをしたせいで苦労してるというのはどういうことだ?」
ザックは森に残された生首と駐屯地に残された干からびた帝国兵の死体のせいで領主代行のミリアが調査を始めた経緯を説明する。
「そうか。首を回収しそこねるとはとんだ失態だったな。後続部隊の方は弟子に経験を積ませるためやらせたんだが、余計なことだったようだな。すまない」
「いや~、誤魔化さなくていいよフルル。わざとなんだろう?生首を残したのも後続部隊を異能を使って始末させたのも」
ボボルの言葉にフルルの顔が険しくなる。
「お、おい!そりゃどういう意味だ!?」
「そのままの意味だよザック。仮にも赤き目の処刑人と呼ばれた彼がこんな初歩的なミスをするわけないだろう。最初から王国の守備隊に疑念を抱かせるつもりだったのさ」
「な、何でそんなことを!」
「僕の予想では王国軍と繋ぎをとるためだろうね。君はエルモンド伯爵のことをそこまで信用してないんじゃないかい?だからおそらく何かあった時の保険として王国軍と顔を繋いでおきたいと思ったんだろう」
「参ったな。いきなりそこまで見抜かれているとは。さすがは叡智樹懶だ」
「おいひでえじゃねえか!俺たちを裏切る気だったのか?」
ザックが激高して叫ぶ。
「そうじゃない。そうだったらサナナを始末はせんさ。だが伯爵はどうにも胡散臭い。俺たち亜人種や半端者をまとめて雇い上げたことからして不自然だしな」
「まあそうだね。教団の侵入を防ぐのが第一の目的だとしても、不可解な点が多いよね。それに彼の令嬢がサンクリスト公の嫡男と結婚するってのもちょっと信じがたい」
「何故だ?」
ずっと黙って話を聞いていたネムムが尋ねる。
「聞いた話じゃ伯爵令嬢のアンセリーナは人見知りの引きこもり、いや人嫌いだそうだ。それがお披露目パーティーでサンクリスト公の嫡男に見初められたっていうんだ。信じられるかい?」
「蓼食う虫も好き好きって言うぜ?」
ザックがおどけた調子で言う。
「サンクリスト公の嫡男ボナー氏は父親も認める優秀な男だそうだよ。人を見る目も確かだと思うがね」
「俺は見た目さえよけりゃ中身は多少問題があっても目を瞑るけどな~」
「少し黙ってろザック」
ネムムが呆れたように言う。
「つまりどういうことだ?……まだ名前を聞いてなかったな」
フルルが訝し気な顔で尋ねる。
「ああ、そうだね。僕はボボル。よろしく。つまりね、ボナー氏がお披露目で見初めたのは本物の伯爵令嬢じゃなかったんじゃないかってね」
「何だと!?」
「おいおい、貴族のお披露目で身代わりを立てたっていうのか?」
「エルモンド伯爵は超がつくほどの親バカだという噂だ。ここは帝国との戦争が起きれば最前線になるからね。いざという時の影武者くらい用意していてもおかしくはないんじゃないかと思ってね」
「しかし一日中寝ててどこからそう言う情報を集めてくるんだお前は?」
「この間も言ったろう?情報収集は時間じゃなくて効率さ」
「だがそうなるとサンクリスト公の息子は身代わりの伯爵令嬢を見初めて求婚したってことか?」
「その可能性があるって話さ」
「だがそれなら実際に結婚した相手がお披露目の時と違っていたら問題じゃないか?もし本物の伯爵令嬢が噂通りの女だとしたら愛想をつかされてエルモンド家はまずいことになるんじゃないか?」
「そうなるだろうねえ。エルモンド卿はバカではないだろうし、それくらいは分かっているだろう。それなのに縁談を受けたというのはちょっと解せないねえ」
「分からんことをここで議論しても始まらん。それよりボボル、お前の知恵を借りたい」
「ああ、何だい?その怪我と関係あるのかな?」
フルルはザパパが帝国に付くよう勧誘してきたこと、サナナを殺しザパパを拘束していることを話す。話を聞き終わるとボボルはふむ、と考え込んで腕を組んだ。
「帝国は亜人種を味方に付けてモースキンを落とすつもりか。成程。僕らにとって居住区の拡大は悲願だもんね」
「俺は伯爵を信用してはいないがそれ以上に帝国は信じちゃいない。少なくともお前たちをこうして保護している伯爵の方が少しマシだと思うくらいだが」
「そうだね~。まあ冷静に見ると確かに帝国の方が軍備は充実してると言えるだろうねえ。正面切って戦えば帝国が有利だと考えるのは当然だよね。そのザパパとかいう鎧蜥蜴や君が殺した同族君が帝国に付こうとするのも分かるよ」
「おいおい、それじゃ俺たちはやられちまうってことか?ここは真っ先に戦場になるんだぜ?」
ザックが焦った声を出す。
「王国軍が軍勢をもっとここに寄こさないとまず勝てないだろうねえ。この間は先遣隊を潰してとりあえず時間を稼いだけど、いよいよとなったら兵站の確保を諦めても一斉攻撃を仕掛けてくる可能性は高いだろうし」
「別に王国に義理はないが、帝国がここを奪取したら俺たちの扱いがどうなるかは分からんからな。ザパパにした口約束など当てにはならん」
「僕もそう思うよ。確かに伯爵には何か企んでいるんだろうけど、現状は今のままの方がいいだろうね」
「ボボル、帝国軍に勝つ、とまではいかなくても撤退させることは出来ないか?」
「う~ん、帝国は最近不作が続いて食糧事情がかなり悪いらしいからね。王国内での兵站確保が出来なければ長期の侵攻は難しいだろう。逆にそこを突いて餌を蒔く方法はあるかな。どっちにしても僕たちだけじゃどうしようもない。王国軍の協力は不可欠だよ」
「お前が見抜いた通り、王国軍と繋がりを作るのは俺の目的でもあった。ザック、『白銀の剣姫』は話の分かる人間か?」
「おいおい、団長に繋ぎを付けろってのか?」
「それが一番いいと思うよ。モースキンの守備隊に協力してもらえれば作戦の立てようはある。あとはメキアの森にいる僕たち亜人種の協力も必要かな」
「捕えているザパパはどうする?」
「可能なら説得して味方にしたいところだね。ここまで連れてこれるかい?」
「おとなしく付いてくるとは思えんな。モンテが異能を解除したら逃げられるだろう」
「なら身代わりを立てようか。伯爵令嬢に倣ってね」
「身代わり?」
「オルタナ湿地には鎧蜥蜴の集落があったろう?背格好が似た奴を選べば帝国軍連中に見分けがつくとは思えないよ」
「なるほど、俺たちがザパパの説得を受け入れて帝国に味方することにした、と言わせるんだな?」
「そう。帝国を引き入れて返り討ちにするんだ。最初の一撃である程度の損害を与えればそれ以上の侵攻は難しくなると思うよ」
「だが王国軍が増派してこなかったら危ないんじゃないか?」
「そうだね~。とりあえずサンクリスト公に助力を頼むしかないかな」
「伯爵にとりなしてもらうか」
「今のところそれしかないだろうね。僕たちの雇い主は伯爵だし」
「分かった。クリシュナに繋ぎを取る」
フルルはそう言って立ち上がった。
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