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さく

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「んっ…ん…」

岩に浅く座った俺の腰に、立ったままで捕まりながら。
お前がぎこちなく、猛り切った俺の楔を咥えてる。
慣れてない動きなのに、淫靡な熱が体の中で疼くのは。
純粋なお前にこんなふしだらなことをさせてるって言う事実のせい。

「…っ、夏弥…へったくそ…」
そう言ってからかうのも、結構必死。 

でも、そう言うと。
「ん…んん…」
「くっ…!」
ごめんのつもりなのか、意地なのか、精一杯舌を楔に絡ませて吸い付いてくれるから。
「この…っ」
前に屈んで、腕を伸ばして。
お前の女の部分に指を滑り込ませた。

「んあっ!!」
口から楔が弾け出る。甲高い喘ぎと一緒に。
溢れんばかりの愛液が俺の指を難なく敏感な実へと誘ったもんだから、その滑りのおかげで快感が増したのだろう。

「おっと、なに離してんだよ…咥えてろって」
悪戯が成功した時みたいな、ガキくせぇ喜びを堪えて。
余裕なふりしながら、お前の可愛い口へもう一度楔を押し込んだ。

「あっ…んむ…っ」
苦しそうに顔を歪めたのは一瞬で、お前は再度健気に吸い付く。遠慮がちに動く舌のおかげで、楔の硬さが増していく。
その熱に負けたくなくて、俺は俺で潤い続けるお前の入口と硬い小さな実を弄り続けてわざと厭らしい水音を響かせてやる。

「んん!んーー…っ!!!ふぅ…んんっっ…!!!」
「あぁ…すっげぇな。濡れっぱなし。
聞こえてんだろ?ほら…っ」

体が震えてばかりのお前を煽ることで、持ってかれそうなのを耐えてる…なんて、知られたらどうなるだろう。
でもこうして煽れば、お前の体は震えながらも解れるから。
あの時と同じに窮屈な入口さえも。

「んんっ、んふ…んっ…ぅっ!」
恥ずかしそうに首を振りながらも、俺を咥えこんだままの夏弥。

「わかるか、夏弥…?もう指2本入ってんぞ…?」
ゆっくり、確実に、慣らしてゆく。
痛い思いも、苦しい思いもさせたくないし。
お前の中を、指先からも感じたかったから。

「っ…あち…」
久々に触れたそこは小さく脈打っていて、熱くて。
呼吸のリズムとシンクロするかのように締め付けてくる。
「すっげぇ締め付けてくんなあ…、そんなに、欲しいか…?ほら…!」
その締めつけに抗って、中で指を暴れさせたら。
「あぁっ!」
またお前の口が楔から離れて。

「だめっ、ゆ、ゆうっ…あ、あっ、やぁぁん…!」

1番甲高い声を上げて、大きく体を仰け反らせながら。
俺の指をぐっと締め付けて、果てて行った。



「は…ぁ………」
肩で息をしながら、夏弥はぼんやりと俺を見上げる。
「あ…」
「っと…」
そのまま崩れ落ちそうになったところを支えて抱き上げる。

「おいおい…なに1人でイッとんの。ずりぃな」 
焦点の合ってない瞳を覗き込んでそう咎めると。
「…ごめ…なさい…」
「…!」
その一言に、俺の中に芽生えたものがあって。

「…久々すぎて、体がエロくなってんだな…
見てみ?俺の指ふやかすつもりだったんか」
広げた服の上にお前を押し倒しながら、さっきまで中で暴れさせていた指を見せつける。
「や、だ…そんな…」
そうして恥ずかしがって目を一生懸命に逸らす顔が愛おしい。
「どこ見てんだよ。こっちだろ…」
「あやっ…」
その顔を無理やり向き合わせた。
恥じらいと淫らさが合わさった夏弥の表情は、壊れた俺のブレーキをさらにぶっ壊す。

「悪ぃ…止めてやれそうにねえわ…」
狭い砂場に2人で倒れ込んで。
脚を開かせて。
暴発しそうな楔の先を、入口に沿わせると。
「あ…んっ…ん…」
何度も小さく頷いて。

「…止めないで…」
小さな声で、でもはっきりと。
俺を、求めてくれた。

もう、本当、無理だ…

「……っ!」
「あ…ぃあぁっ…!!」

堪えきれないままに、楔をお前の中にねじ込んだ。
切ない喘ぎと、指以上に感じる締め付けが、お前の体が本当に誰にも堕ちてないことを物語っていて。

「うっ…狭ぇな、全然変わってねえやん…キツくねえか…?」
嬉しい反面、忘れていた痛みを思い出させたようで心配になったけど。
「…んん…っ、へ、いき…」
ぎゅっと俺にしがみついてそう答えてくれるから。 

「無理、すんなて…っ…」
ゆっくり、中を擦る。
熱くて、柔らかくて。
でも、動く度にヒクついて締め付けてくる感覚。

初めて、目眩がするほど気持ちいいと感じた。

「あ、ぅ…っあ、あっ、してな…い…っはぁ…んっ!」
そしてだんだん甘くなる、お前の声。

「優…ゆぅ…っ…あ、ぁん…!」
「夏弥…っ」

ここは外で。
もう陽も落ちた。
けど、まだ終わらせたくない。
そう思って動きを止めた俺をお前は下から抱きしめて。


「…やっぱり、そうだ…」
涙声で急にそう呟く。

「あ?」
「優は、優しい…あの時…だって、優しかった…
だから、甘えた…の…」
「…!」
「ごめ…ね…あの時、あんな…無茶な…っお願い、して…」
「…夏弥…」
「ごめん、ね…離れちゃって…」

…やめてくれよ…
謝らんでくれ…
自分の弱さのせいでお前を傷つけたのは俺なのに。

「…夏弥の、せいじゃねえ…も、いいから…っ!」
「や、あぁん!!」
細い腰を掴んで、一気に深く突き立てて。

「なあ…っ今度こそ、離れんじゃねえぞ…っ!」
そのまま、お前を見下ろしながら。
何度も、何度もお前の奥へ自分の欲望を突き入れた。

今までのことを、壊したくて。

「あっ!!あんっ!!ゆ…優っ…もっ、と…!!」
「夏弥…っ夏弥…!!」
暴れる俺を、お前の中が優しくキツく包み込んでくれて。
奥に当たる度に、俺を呼びながら艶めかしく啼くから。

今度は、一緒に。

「あぁ…だめっイ、ク…優ぅっ…!!」
「っは…夏弥…俺も…ぅあっ…!!」

ずっと燻ってたありったけの熱を、お前に向けた。

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