善良なる山羊より、親愛なる悪党どもへ

秋澤えで

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2 悪夢の入り口

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 灰音啓治30歳独身、医療機器メーカーの営業職。自己紹介をするとそれだけで終わる。職場以外に属しているコミュニティもなければ、心血を注ぐ趣味もない。仕事の日は積極的に残業を引き受け、休みの日は家で寝て過ごす。なんのために働いているのか、と言われることがないわけではないが、仕事を主軸にした人生の何が悪い、と鼻であしらう。


 新卒で入った医療機器メーカーに入社して10年弱。おそらく営業職に向いているタイプだったらしく、業績はそれなりで、取引先にも気に入ってもらえている。人がどうすれば喜ぶか、何をすれば好かれるか、それを察知する特技があって、行動に起こすことを苦に思うこともない。むしろ自分が結果を想定した行動で、その通りの影響が見られ、成功につながるのは気分がいい。

 給料や待遇が特筆して良いわけでも、鼻に掛けられるほどの有名企業というわけでもない。ただ居心地が良く、やりがいのある仕事から、おそらく定年までここで勤め上げるのだろうとぼんやりと思っていた。


 金曜日の23時過ぎ、半年ぶりに会う同期たちとの飲み会を二次会まで熟し、終電の時間とともに帰路に着いていた。普段あまり会うことがないが、他部署の同期と顔をつないでおくと何かと便利であるため、少なくとも半年に1度は顔を合わせる機会を作っていた。

 酒は好きでも強くもないが、この年になるとアルコールなしで会うことなどない。やや思考が緩慢となっていることを自覚しながら歩いていると、ふいにしばらく前を歩いていた男が倒れ込むように路地に姿を消した。


 一瞬で酔いが冷め、男が消えた路地に駆け寄る。周囲に他に人はおらず、通りの店もすでに閉まっている。ただの酔っ払いかもしれないが、もしかしたら心筋梗塞や発作の可能性もある。アルコールが入った状態でも、自分ができる限りの救護をするという判断には迷わなかった。


「おいっ大丈夫かあんた!」


 路地に踏み込めば案の定男が倒れていた。

 慌ててポケットからスマホを取り出しライトをつける。意識があるかどうか確認しようと俯せで倒れる男を抱き起したところで違和感を抱く。男は予想に反して両目を開いていた。しかし顔を覗きこんでもなんの反応もない。

 酒で温まっていた身体が急速に冷える。ふと抱き起した時に触れた背中が濡れていることに気づいた。ライトで照らしてみれば背中に回していた左手は赤い液体に塗れていた。


「は……?」


 倒れて頭を打ち、打ち所が悪くて出血、死亡。その結果がよぎるがすぐに打ち消す。頭部から出血している様子はない。つい先ほどまで自力で歩いていて、数秒後背中から血を流して死亡するようなことあり得るだろうか。そんな急病聞いたことがない。ならばあり得るのは病気以外の要因だ。認めがたい可能性が頭から離れない。

 ライトの照らす端で何かが揺れた。そこではたと顔を上げる。今の今まで、倒れている男しか見えていなかった。


「ああ、ようやく気付いたね」

「……は?」


 声のした方へライトを向けると、そこには眩しそうにこちらを見下ろす男がいた。

 血を流して死んでいる男。それを救護しようと駆け寄った俺を、ただ間近で見ていただけの壮年の男。男は穏やかに微笑んでいた。

 この状況で友好的な笑みを浮かべる男を、どう考えても好意的に捉えることはできない。


「いい子だね。見ず知らずの男を、わざわざ助けようとするなんて」

「っ……」

「かわいそうな、いい子だ」


 俺は抱えていた男を放って路地から飛び出した。脇目もふらずただ一心に走る。あまりにも非現実的だった。まだアルコールの見せた幻覚、寝ぼけてみた夢、ドラマの撮影と言われた方がはるかに信憑性がある。けれど確かめる勇気もない濡れた左手がこの状況が現実であると思い知らせてくる。

 振り向くこともできないが、背後から足音はしない。誰もいない夜道には俺の荒い息遣いと乱れた足音しか聞こえなかった。







 翌朝、身体の軋みとともに目を覚ました。

 酒を飲んだ翌日特有のだるさと、脹脛の筋肉痛。伸びをして昨日浴び損ねたシャワーを浴びるためにベッドから落りた。

 左手を見てももう何もついていない。昨晩帰宅直後、半狂乱になりながら手を洗った。爪の間にも見慣れない赤は残っていないし、洗面台にもなんの名残もない。やはり何か悪い夢だったのではないかと思おうとして、脱衣所の籠を見て呼吸を忘れる。昨日着ていたワイシャツの袖口が、赤茶色に染みて乾いていた。

 あれが何だったかわからない。けれど紛れもなく現実だった。ワイシャツをごみ箱に突っ込んでからシャワーを浴びる。



 俺は殺人現場を見てしまったのではないか。



 人生においてこんなことを思う日がくるとは夢にも思わなかった。血まみれの男は間違いなく息絶えていた。数秒前までは生きていたのに、駆け寄ったころには息絶えていた。そして傍で立ってこちらを見下ろしていた男。あれはただ現場に居合わせた人間ではないだろう。

 そうでなければ悲鳴を上げるなり、俺と一緒に救護をするなりしただろう。

 ならばあの微笑んでいた壮年の男こそ、殺人犯なのではないだろうか。



 推理とも呼べないお粗末な想像。だがあの状況でそれ以外の答えがあるはずもない。

 思わず乾いた笑いを零してから、男の言葉を思い出して凍り付いた。



『わざわざ助けようとするなんて、かわいそうないい子だ』



 その言葉は俺に向けられた言葉だった。

 “かわいそう”とは、うっかり殺人現場と殺人犯を目撃してしまったことだけではないのではないか。

 思えばあのとき俺はライトをつけてしまっていた。そしてあの微笑む男を見上げた時、スマホのライトは俺の顔もある程度照らしていただろう。



 俺には殺人犯の顔が見えていた。
 殺人犯にも俺の顔が見えていただろう。


 温かいはずのシャワーが冷水のように感じられた。慌ててシャワールームを飛び出して玄関のカギを確認する。鍵は二つともきちんとかけられていた。落ち着かない気持ちでチェーンも追加する。振り向いてベランダの窓も確認するがそちらも施錠されている。


 あの言葉は目撃してしまったばっかりに、口封じで殺されるのを“かわいそう”と言ったのではないだろうか。

 突然スマホの通知音が部屋に響き肩を跳ねさせる。恐る恐るタップするとなんてことはない、昨日の飲み会に参加した同期のグループトークに写真が投稿されているだけだった。胸をなでおろしてから、最寄りの駅名と死亡という単語で最新のニュースを探す。しかしどこにも路地で男性の遺体が発見されたといった記事は掲載されていなかった。



 警察に相談した方が良いのか。だがそもそも死体がなければ酔っ払いの虚言だと思われて終わりだ。だが死体が今も見つからずあの路地にあるのかを確かめに行く勇気はない。それこそあの殺人犯と思しき男に見つかれば殺されてしまうかもしれない。



 心穏やかなはずの土曜日の朝は今までにないほどにかき乱されていた。

 出かけることが恐ろしい。

 幸い最低限の食料はあり、この土日は外出せずとも過ごせそうだ。けれど月曜になれば出勤しなければならない。しかも出勤するためにはあの殺人現場の脇を通らなければならないのだ。

 土日の二日間、とにかく何も余計なことを考えないようにした。

 いつ買ったかも覚えていない古い文庫本を読み直し、無心で筋トレをして、貰い物の紅茶を淹れて、賞味期限が間近だった小麦粉でクッキーを大量に作った。

 二日間、この街で殺人事件があったというニュースは一切報道されなかった。そして俺の家に不測の来客が来ることも、スマホに知らない番号から電話が来ることもなかった。

 いつも通り、何も変わらない週末だった。  



 俺の不安に反し、恐れていた月曜日は特になんの異変もなかった。恐る恐る覗いた路地には近隣の店舗のポリバケツが置かれているだけで何も落ちてはいなかった。駅でも電車でも、微笑む男に出会うこともなく、いっそ拍子抜けするほどの日常が通り過ぎた。

 だが会社に到着した途端日常が終わった。



「おはよ」

「は、灰音お前どうしたんだよ!」

「なにがだ?」



 金曜日に飲んだ同期のうちの一人が血相を変えて俺の腕をつかむ。



「なにって、お前先週飲んだ時、退職するなんて一言も言ってなかっただろ!?」

「は? ……退職? 俺が?」



 何言ってるんだと笑うと同期は俺の腕を引っ張ってロビーの掲示板の前へ連れてきた。掲示板には直近の人事異動や社内通知が張り出されている。その中に真新しい異動通知が貼られていた。


営業部デジタルサービス課、灰音啓治、退職。



「……は?」

「は、って……お前のことなのになんでお前が知らないんだよ」



 目の前の情報が全く処理できない。文字は読めるのに内容が何も入ってこなかった。

 リストラ、という言葉が頭に浮かぶが、数多いる社員の中で営業成績の悪くない自分が首を切られる意味が解らない。何より会社都合退職だったとしても、普通事前に相談があるだろう。俺に一言の相談も宣告もなく、社内の決定事項として俺の退職が通知されている。

 つい先週、定年退職までこの会社にいるだろう、と考えていたのに翌週には首を切られる。いったい何が起こっているのか。

 何度見ても、異動通知の文字は変わらない。

 呆然自失としている俺に、同期も俺が何も知らされていないことに気づいたようで、気遣うように俺の肩を叩いた。



「灰音、こんな横暴あっていいはずない。とにかく人事課に話を聞きに行ってこい」

「あ、ああ、すまない。そうする」



 どこか気まずそうな同期の背を見送り、俺は人事課へ向かうためエレベータに乗り込んだ。





 結果だけ言えば、俺は今日無職になった。

 呆然としながら会社に置いてあった荷物を抱え、近くの公園のベンチに座っていた。

 人事課へ状況の確認に行ったが、結局何もわからなかった。ただ退職してほしい、と。頭を下げられたうえ、課長どころか総務部長までも出張ってきた。だが管理職が出てきてなお、納得のいく説明は何一つとしてなかった。こじつけでも言いがかりでもいいから何か理由がある方がましだった。誰も事情を説明できず、何なら誰も知らないのではないかという気すらする態度だった。本来なら会社都合での退職勧告は会社の評判として避けたいはずで、その前に辞職の相談があるはずだ。だが何もかも一足飛びで、今俺の手の中には離職票があった。楽天的に捉えるなら失業手当をもらうための手続きがすぐにできる。退職予告がなかったことで予告手当ももらえた。だが逆に本来ならもっと離職票の発行には時間がかかるはずなのにすべて用意が整っているとはどういうことか。



 何も納得できない。何も理解できない。

 根が張ったように身体が動かなくなり、もうどこへ行くこともできない気がしたが、昼休憩の時間になれば社員たちがこの公園の横を通ることもあるだろう。そのとき退職させられた自分の姿を見られることが、どれほど惨めなことか。

 重い身体と荷物を引き摺って、致し方なく駅へと向かった。





 まさか人生でもう一度就活をすることになるとは思わなかった。無職になって1週間、ようやく現実を受け入れ始めていくつかの就活サイトに登録をした。

 ハローワークで雇用保険受給資格者証と失業認定申告書をもらった帰り、近くのカフェで就活サイトを物色しながらため息を吐いた。現状無職の状態で、外食するのは躊躇われたが、もともと金を使う趣味もなく貯金し続けていて金銭的に余裕はある。むしろこの理不尽な状況に苛まれるストレスを思えば、多少の出費にかかずらう方がはるかに心的負担になるだろうと開き直った。


 遅めの昼食にパスタを啜りながら、ずらりと並んだ求人の一覧を眺める。幸い、年齢はまだ30歳。体力もあり、営業の経験もあれば就職自体はそう難しくないはずだ。それこそ、想定はしていなかったとはいえ転職だと思えばいい。キャリアアップのために転職する友人だっていたのだから、自分にできないわけではないだろう。何とか心を奮い立たせてめぼしい求人にマークをつけておく。

 パスタを食べ終わって、10件目の求人にマークを付けたころ、スマホを見る視界の端に人影が入り込んだ。



「ここ、相席させてもらってもいいかい?」

「あ、いえ、もう食べ終わっていて帰りますから、どうぞ」





 相席が必要なほど、いつの間に込み合っていたか、と腰を浮かせてはたと気づく。壁に掛けられた時計の針は午後3時。テーブル席もカウンター席もちらほらと空いていて、相席が必要なほど混んでなどいない。



 そして男の声に聞き覚えがないか。

 勢いよく立ち上がるのと、スマホが手から滑り落ちるのは同時だった。

 壮年の男は穏やかに微笑むと床に落ちた俺のスマホ拾い上げた。



「慌てさせてすまないね。壊れていないかな」



 バクバクと心臓が音を立てる。

 間違いなく、金曜日の夜に会った男だ。血まみれの死体と、呆然とする俺を見下ろして微笑んでいた男。

 ゆったりとテーブルの向かいに座る男は自然に俺にスマホを差し出した。



「あの時は、落とさなかったのにね」



 疑いが確信に変わる。

 スマホを置いて逃げ出そうとしたがそれすら予想していたように男は俺の手首をつかんだ。大きな分厚い手がぎりぎりと締め上げる。



「スマホ、忘れてるよ。このまま逃げてくれても別にいいけど、無駄な手間が増えてしまうからおすすめはできない」



 視界の端で男の革靴が俺のカバンの入った荷物入れを自分の足元へ蹴り飛ばすのが見えた。身分証明書はポケットの中の財布に入っているが、カバンに入っている雇用保険受給資格者証には住んでいるアパートの住所が書かれている。

 完全に詰んでいる。



「ハイネくん、紅茶とコーヒー、どっちが好き?」






 紅茶から立ち上る湯気の向こうに、友好的な微笑みを浮かべる壮年の男。

 平日午後の採光の良いカフェ。近くに座って勉強をしている学生や、子供の口にケーキを運ぶ母親から見れば、きっと俺たちは既知の仲のように見えることだろう。実際は、殺人犯と目撃者だ。

 嫌な汗が背中を伝う。落としたスマホは俺の手元へ帰ってきていて、もう手首を締め上げられているということもない。けれどこの男の雰囲気から決して逃がさないという意思を感じた。

 せめてもの救いは、少なくとも衆目のあるこの場で俺が殺されることはないだろうというその一点だけだ。



「遠慮しないで飲むと良い。冷めてしまうよ」

「……いただきます」



 促され口をつけるがまるで味がわからない。

 微笑む男は40代くらいに見えるが、色素の薄い髪色の印象もあるせいで実際の年齢はわからない。彫りは深く、細められた目は銀にも見える灰色で、日本人には見えなかった。路地で会ったときはあたりが暗かったためわからなかったが、日の下で見るとかなり目立つ風貌だ。



「会うのは2回目だね、元気にしていたかい」

「……あまり」



 まるで友人のような気安さにいっそ警戒を強める。この手のタイプの人間は自分が優位に立っているのをわからせるために鷹揚に話すのだ。



「そうだよね。仕事がなくなった分時間はあるだろうが、今の時代就活はスマホでするし、自宅に居ても気が休まらないだろう」

「……なんでそんなことまで知ってるんですか」

「私が君の勤めていた会社に、君を解雇するようにお願いしたからね」



 口から出かかった驚愕の声は奥歯で嚙み殺した。反応を見せればそれだけ喜ばせるだけだ。男は世間話でもしているようにティーカップを傾けた。



「なんで、そんなことを」

「うん、答えるかどうかは私が決めるけど、君、そんなこと聞いてどうするの」

「どうもしませんよ。ただ自分なりに納得したいだけです」



 今更理由を知ったところで、もといた会社に戻れるわけではない。一切の倫理観が欠如していそうな殺人犯を責め、罵倒できるはずもない。ただ自分が事態を飲み込むために、理由が欲しいだけだ。



「……君、やっぱりいいね」

「は、」

「頭は悪くないし、度胸もある。何より可愛い」

「か、かわいい?」

「君が欲しくてね、仕事をやめてもらったんだ。ハイネくんうちで働かない?」



 機嫌のよく笑うと、男は子どものように言い放った。

 自分の異動通知が職場の掲示板に貼られていた時と同じくらい、情報が頭に入ってこない。今この男はなんと言った。



「ああ、働くって言っても私がしてたような仕事じゃないよ。色々店や企業も持っていてね。先日処分した男がバーの店長をやっていたんだ。その分席が空いてしまったからそこに。そうだ、紅茶が好きなら改装して喫茶店にでもしよう」

「死んでいた男が、店長……」



 軽々しく口に出される言葉を受け止めきれない。そして先ほど手首を掴まれていた時よりもこの男が恐ろしい。自分が殺した男は、自分の店で働いていた男で、それを殺したことをこんなにも日常のように話すのかと。

 周囲の客との距離は遠いわけではない。けれど誰もこの男の言葉に注目することはなかった。それほどまでに、この男は普通だった。



「ハイネくん人好きするタイプだし、向いてると思うけど、どう?」

「……就職先なら、自分で探してますので、間に合ってます」



 ぴしゃりと断ると男は目を丸くした。場違いにも、開かれた目が透き通る宝石のようだ、と目を奪われる。男は初めて微笑むのをやめて破顔した。



「ははははは、おかしなことを言うね。頭が悪いわけではないのに、うん。いわゆる“天然”というやつかな」

「何が言いたいんです」

「いや、うちで働くか、よそで働くかの話はしてなんだよハイネくん。うちで働くか、私にこのあと殺されるかの話をしているのだから」



 一通り笑うと、男は俺の手を握って口角を上げた。



「私の名前はテオドール。仲良くしてほしい。ハイネ・ケイジくん」
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