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かっきー1st写真集 編
発売日前々夜のプレゼント
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写真集発売に向けて、かっきーは忙しい日が続いていた。
そんな中、私はかっきーの写真集を発売日より前に見せてもらえるありがたい機会をもらった。
私達のグループで個人の写真集が発売される前には恒例の企画で、写真集を見てリアクションするメンバーの動画がSNSで公開されるという内容。
ある日のグループのお仕事のあと、私はかっきーと2人で楽屋に残って写真集の実物を見させてもらった。
初めて手に取ったかっきーの写真集は、表紙からもうすっっっごく可愛かった。
中には、水着とかランジェリーとか、普段は見れないようなセクシーな写真もあって…
先行カットで見ていた写真も何枚かあったけど、それでもやっぱりドキドキしちゃって、2人でキャーキャー言いながらページを進めていった。
かっきーのいろんな姿がたくさんの人に読まれるのは、嬉しいようで、誇らしいようで、寂しいようでもあったけど。
それでも、かっきーの大事な写真集を発売日より先に見せてもらえたのは本当に嬉しかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
写真集発売を2日後に控えた日の夜。
かっきーは、夜遅くに仕事終わりで私の部屋へ来てくれた。
毎日忙しいはずなのに、前々から「この日は絶対にさくちゃんの家に行く」と宣言していたかっきー。
私は夕方には仕事を終えて帰宅していたので、先にお風呂を済ませてかっきーを迎えた。
さくら「かっきー、おつかれさま~!」
久しぶりにうちに来てくれたかっきーを、優しく抱きしめる。
遥香「さくちゃーん、今日も遅くまで待っててくれてありがと~」
さくら「うん!あ、わたし先にお風呂入っちゃったから、かっきーも好きなタイミングでお風呂入ってね」
遥香「うん、ありがと~」
荷物を置いて着替えを準備すると、かっきーはすぐにお風呂へ向かった。
(かっきー明日も仕事のはずだからそんなに夜更かしは出来ないけど…かっきーが来てくれるのはやっぱり嬉しいな…)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スマホで写真集の公式Twitterをチェックしながら待っていると、かっきーがお風呂から出てきた。
上はTシャツで下はハーフパンツ。
うちに泊まってくれる夜の、かっきーのリラックススタイルだ。
遥香「あ~さっぱりした~」
さくら「かっきー、おかえり。ね~見てみて、こないだかっきーの写真集を見せてもらった時の動画、Twitterでアップされてるよ」
遥香「あ、ほんとだ~。そっか、今日公開だったんだ」
2人で肩を寄せ合って「自分たちを見るのって、なんか恥ずかしいね」なんて言いながらスマホで動画を見た。
さくら「もう明後日には発売されるんだね」
遥香「うん。自分が写真集なんて、いまだに実感ないけど…でも、いろんな番組でPRさせてもらえたし、さくちゃんにも発売日前に見てもらえたし…やることはやったかな」
さくら「うん。かっきー、ほんとにおつかれさま。明日も収録だったよね?今日はゆっくり休んでね」
遥香「ありがと~…でも、さくちゃん、あのね…わたし実は一つだけ、やり残してたことがあって……」
さくら「ん…?どうしたの?」
遥香「さくちゃんに、ちょっと、見てもらいたいものがあるんだけど…」
さくら「え、なになに?」
それから私は言われるがまま、かっきーに背を向けて立ち、目を閉じた状態で待っていた。
(見てもらいたいものって、なんだろう…何かサプライズプレゼントとか…?そんな、お祝いしたいのはむしろ私なのに…)
ドキドキしながら待っていると、後ろから布のこすれるような音がする。
(何かの包装をほどいてる…?やっぱり、プレゼント…?)
耳を澄まして待っていると、今度は別の音がした。
カチッ、カチッ…
(えっ…?かっきー、電気を暗くした…?)
目をつむっていても、部屋が暗くなったことは分かる。
照明のひもを2回引いたなら、いま部屋の明かりはオレンジの電球だけのはずだ。
(渡す前に部屋を暗くするって、一体なんだろう…もしかして、ろうそくが刺さったケーキとか…?)
お祝いのケーキだとしたら、それこそこちらが準備したいくらいなのに。
それに、かっきーの誕生日にも私の誕生日にもまだ早すぎるし。
私がいくら考えても答えが出ないまま、かっきーの準備が出来たらしい。
後ろからゆっくりと近づいてくるのが、足音と空気の動きで分かる。
(なんだろう…なんか…すごくドキドキする…)
そして、
ふわっ…
と、お風呂あがりのかっきーの香りが私の鼻をくすぐった、と思ったら。
私は、後ろからかっきーに優しくハグされた。
かっきーにハグされるのは、もちろん初めてじゃなかったけど。
なんだろう。
この時は、自分でも信じられないくらい胸がドキドキしてた。
~続く~
そんな中、私はかっきーの写真集を発売日より前に見せてもらえるありがたい機会をもらった。
私達のグループで個人の写真集が発売される前には恒例の企画で、写真集を見てリアクションするメンバーの動画がSNSで公開されるという内容。
ある日のグループのお仕事のあと、私はかっきーと2人で楽屋に残って写真集の実物を見させてもらった。
初めて手に取ったかっきーの写真集は、表紙からもうすっっっごく可愛かった。
中には、水着とかランジェリーとか、普段は見れないようなセクシーな写真もあって…
先行カットで見ていた写真も何枚かあったけど、それでもやっぱりドキドキしちゃって、2人でキャーキャー言いながらページを進めていった。
かっきーのいろんな姿がたくさんの人に読まれるのは、嬉しいようで、誇らしいようで、寂しいようでもあったけど。
それでも、かっきーの大事な写真集を発売日より先に見せてもらえたのは本当に嬉しかった。
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写真集発売を2日後に控えた日の夜。
かっきーは、夜遅くに仕事終わりで私の部屋へ来てくれた。
毎日忙しいはずなのに、前々から「この日は絶対にさくちゃんの家に行く」と宣言していたかっきー。
私は夕方には仕事を終えて帰宅していたので、先にお風呂を済ませてかっきーを迎えた。
さくら「かっきー、おつかれさま~!」
久しぶりにうちに来てくれたかっきーを、優しく抱きしめる。
遥香「さくちゃーん、今日も遅くまで待っててくれてありがと~」
さくら「うん!あ、わたし先にお風呂入っちゃったから、かっきーも好きなタイミングでお風呂入ってね」
遥香「うん、ありがと~」
荷物を置いて着替えを準備すると、かっきーはすぐにお風呂へ向かった。
(かっきー明日も仕事のはずだからそんなに夜更かしは出来ないけど…かっきーが来てくれるのはやっぱり嬉しいな…)
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スマホで写真集の公式Twitterをチェックしながら待っていると、かっきーがお風呂から出てきた。
上はTシャツで下はハーフパンツ。
うちに泊まってくれる夜の、かっきーのリラックススタイルだ。
遥香「あ~さっぱりした~」
さくら「かっきー、おかえり。ね~見てみて、こないだかっきーの写真集を見せてもらった時の動画、Twitterでアップされてるよ」
遥香「あ、ほんとだ~。そっか、今日公開だったんだ」
2人で肩を寄せ合って「自分たちを見るのって、なんか恥ずかしいね」なんて言いながらスマホで動画を見た。
さくら「もう明後日には発売されるんだね」
遥香「うん。自分が写真集なんて、いまだに実感ないけど…でも、いろんな番組でPRさせてもらえたし、さくちゃんにも発売日前に見てもらえたし…やることはやったかな」
さくら「うん。かっきー、ほんとにおつかれさま。明日も収録だったよね?今日はゆっくり休んでね」
遥香「ありがと~…でも、さくちゃん、あのね…わたし実は一つだけ、やり残してたことがあって……」
さくら「ん…?どうしたの?」
遥香「さくちゃんに、ちょっと、見てもらいたいものがあるんだけど…」
さくら「え、なになに?」
それから私は言われるがまま、かっきーに背を向けて立ち、目を閉じた状態で待っていた。
(見てもらいたいものって、なんだろう…何かサプライズプレゼントとか…?そんな、お祝いしたいのはむしろ私なのに…)
ドキドキしながら待っていると、後ろから布のこすれるような音がする。
(何かの包装をほどいてる…?やっぱり、プレゼント…?)
耳を澄まして待っていると、今度は別の音がした。
カチッ、カチッ…
(えっ…?かっきー、電気を暗くした…?)
目をつむっていても、部屋が暗くなったことは分かる。
照明のひもを2回引いたなら、いま部屋の明かりはオレンジの電球だけのはずだ。
(渡す前に部屋を暗くするって、一体なんだろう…もしかして、ろうそくが刺さったケーキとか…?)
お祝いのケーキだとしたら、それこそこちらが準備したいくらいなのに。
それに、かっきーの誕生日にも私の誕生日にもまだ早すぎるし。
私がいくら考えても答えが出ないまま、かっきーの準備が出来たらしい。
後ろからゆっくりと近づいてくるのが、足音と空気の動きで分かる。
(なんだろう…なんか…すごくドキドキする…)
そして、
ふわっ…
と、お風呂あがりのかっきーの香りが私の鼻をくすぐった、と思ったら。
私は、後ろからかっきーに優しくハグされた。
かっきーにハグされるのは、もちろん初めてじゃなかったけど。
なんだろう。
この時は、自分でも信じられないくらい胸がドキドキしてた。
~続く~
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