18 / 38
ヤキモチ妬きな彼からの狂おしい程の愛情
12
しおりを挟む
「あ? んな訳ねぇだろーが。お前、自分が何したか分かってんのか?」
「何って? 私は何もしてないよ? やったのはそこのマネージャーじゃない」
「ふざけるな! お前が指示したんだろーが。何で莉世を目の敵にするんだよ?」
「……そんなの決まってるじゃない。うざいからよ。それに、マネージャーごときが雪蛍くんと付き合ってるのも納得いかないの」
桜乃さんの言葉を聞いた私と雪蛍くんは思わず顔を見合せた。
私たちが付き合っている事を知っていたという事実が衝撃的だったからだ。
「雪蛍くんが結萌と付き合ってくれるなら黙ってようかと思ったけど、それは無理みたいだし、スキャンダルにされたくないなら、口の利き方気をつけた方がいいんじゃない? 分かったら、この話は終わり。それでいい?」
桜乃さんは全く悪びれた様子がない。
彼女の態度にも発言にも腹が立つけど、私たちの関係を引き合いに出されてしまうと何も言う事が出来ない。
「雪蛍くん、もういいよ。この件はこれで終わりにしようよ……」
言いたい事は山ほどあるけど、私と原さんの間に何も無かった事さえ知れればそれだけで十分だった。
だからもう終わりにしようと雪蛍くんに提案したのだけど彼は納得せず、
「駄目だ。俺は桜乃に謝って貰わねぇと気が済まねぇ。莉世を苦しめたんだ、このままなし崩しにはさせねぇよ。自分が悪かったと認めろ。それと、金輪際俺らに仕事以外で関わらないと約束しろ。俺の要求はその二つだ」
険しい表情のまま桜乃さんに詰め寄った。
「南田さん、愛されてるねぇ。羨ましい~」
何がおかしいのか、彼女は笑いながら言葉を続けていく。
「雪蛍くんも馬鹿な男。そんな女の為に、せっかくのチャンスを無駄にするなんてねぇ」
「何が可笑しいんだよ?」
「だってそうでしょ? 私にそんな口利くんだもん。バラされてもいいって事なんでしょ? 二人の関係。証拠だって持ってるのよ? ほら、二人が仲良さそうにしてる沢山の証拠」
そう言って出してきたのは撮影で旅館に滞在していた時のを始め、プライベートで互いの部屋を行き来している場面など、多数のシーンを写した写真だった。
「まぁ、あまり親密なシーンの写真は無いけど、私やマネージャーの証言もあれば十分でしょ。どうする? 謝るなら、週刊誌に売り込むのだけは止めてあげてもいいよ? 雪蛍くんが結萌の彼氏になってくれるなら証拠は全部捨ててもいいよ?」
まるで勝ち誇ったかのように有り得ない二択で迫る桜乃さん。
この中なら当然謝罪を選ぶだろうけど雪蛍くんは、
「はは、笑っちまうな。そんな二択、誰が選ぶかよ。いいぜ? そんなに週刊誌に売り込みたきゃ売ればいい。そんな事で脅せると思ったら大間違いだ」
ハッキリそう断言すると、彼の反応が予想外だったのか、自信に満ち溢れていた桜乃さんは急に焦り始めた。
「な、何よ? 嘘じゃないわよ? 本当に売り込むわよ? 貴方自分の立場分かってるの? そんな女の為に、人気や地位を失うかもしれないのよ?」
桜乃さんのその台詞には、私も頷きたくなる。
だって、私の存在のせいで雪蛍くんの今後が左右されてしまうなんて耐えられないから。
何とかして彼に考え直してもらおうと口を開きかけた、その時、
「構わねぇよ。遅かれ早かれ俺は莉世との事を公表するって決めてるし、仮に公表して俺の人気が落ちたとしても、その程度で俺のファンを辞める奴からの応援なんていらねぇ。仕事だって、貰えるものだけを一生懸命やってく。もうこれで話は終いだ。桜乃、お前は謝る気がないらしいから俺はこの件を社長やアンタの事務所にも報告する。それじゃあな」
「渋谷くん、待ってくれ――」
淡々と言葉を並べた雪蛍くんは話は終わりと言って私の手を取ると、原さんの呼び掛けを無視してそのまま部屋を出た。
「雪蛍くん、あんな事言って……」
「いいんだよ。前にも言ったけど俺は莉世と別れるつもりねぇんだから、いずれはバレる。それが早いか遅いかだけだ。さてとすっかり遅くなっちまったな。帰るぞ」
啖呵を切って部屋を出た彼を心配する私をよそに雪蛍くんはというと、気にするどころか晴れやかな表情すら浮かべていた。
そして、結局この件は宣言通り雪蛍くんが事務所を通して桜乃さんの事務所にも報告をしたのだけど、相手側からの謝罪と私たちの関係を週刊誌に売り込む事はしない、証拠も全て処分したから共演NGという条件だけは取り下げて欲しいという頼みを聞き入れる事で決着が着き、私たちはこれまで通りの日常を取り戻す事が出来たのだった。
「何って? 私は何もしてないよ? やったのはそこのマネージャーじゃない」
「ふざけるな! お前が指示したんだろーが。何で莉世を目の敵にするんだよ?」
「……そんなの決まってるじゃない。うざいからよ。それに、マネージャーごときが雪蛍くんと付き合ってるのも納得いかないの」
桜乃さんの言葉を聞いた私と雪蛍くんは思わず顔を見合せた。
私たちが付き合っている事を知っていたという事実が衝撃的だったからだ。
「雪蛍くんが結萌と付き合ってくれるなら黙ってようかと思ったけど、それは無理みたいだし、スキャンダルにされたくないなら、口の利き方気をつけた方がいいんじゃない? 分かったら、この話は終わり。それでいい?」
桜乃さんは全く悪びれた様子がない。
彼女の態度にも発言にも腹が立つけど、私たちの関係を引き合いに出されてしまうと何も言う事が出来ない。
「雪蛍くん、もういいよ。この件はこれで終わりにしようよ……」
言いたい事は山ほどあるけど、私と原さんの間に何も無かった事さえ知れればそれだけで十分だった。
だからもう終わりにしようと雪蛍くんに提案したのだけど彼は納得せず、
「駄目だ。俺は桜乃に謝って貰わねぇと気が済まねぇ。莉世を苦しめたんだ、このままなし崩しにはさせねぇよ。自分が悪かったと認めろ。それと、金輪際俺らに仕事以外で関わらないと約束しろ。俺の要求はその二つだ」
険しい表情のまま桜乃さんに詰め寄った。
「南田さん、愛されてるねぇ。羨ましい~」
何がおかしいのか、彼女は笑いながら言葉を続けていく。
「雪蛍くんも馬鹿な男。そんな女の為に、せっかくのチャンスを無駄にするなんてねぇ」
「何が可笑しいんだよ?」
「だってそうでしょ? 私にそんな口利くんだもん。バラされてもいいって事なんでしょ? 二人の関係。証拠だって持ってるのよ? ほら、二人が仲良さそうにしてる沢山の証拠」
そう言って出してきたのは撮影で旅館に滞在していた時のを始め、プライベートで互いの部屋を行き来している場面など、多数のシーンを写した写真だった。
「まぁ、あまり親密なシーンの写真は無いけど、私やマネージャーの証言もあれば十分でしょ。どうする? 謝るなら、週刊誌に売り込むのだけは止めてあげてもいいよ? 雪蛍くんが結萌の彼氏になってくれるなら証拠は全部捨ててもいいよ?」
まるで勝ち誇ったかのように有り得ない二択で迫る桜乃さん。
この中なら当然謝罪を選ぶだろうけど雪蛍くんは、
「はは、笑っちまうな。そんな二択、誰が選ぶかよ。いいぜ? そんなに週刊誌に売り込みたきゃ売ればいい。そんな事で脅せると思ったら大間違いだ」
ハッキリそう断言すると、彼の反応が予想外だったのか、自信に満ち溢れていた桜乃さんは急に焦り始めた。
「な、何よ? 嘘じゃないわよ? 本当に売り込むわよ? 貴方自分の立場分かってるの? そんな女の為に、人気や地位を失うかもしれないのよ?」
桜乃さんのその台詞には、私も頷きたくなる。
だって、私の存在のせいで雪蛍くんの今後が左右されてしまうなんて耐えられないから。
何とかして彼に考え直してもらおうと口を開きかけた、その時、
「構わねぇよ。遅かれ早かれ俺は莉世との事を公表するって決めてるし、仮に公表して俺の人気が落ちたとしても、その程度で俺のファンを辞める奴からの応援なんていらねぇ。仕事だって、貰えるものだけを一生懸命やってく。もうこれで話は終いだ。桜乃、お前は謝る気がないらしいから俺はこの件を社長やアンタの事務所にも報告する。それじゃあな」
「渋谷くん、待ってくれ――」
淡々と言葉を並べた雪蛍くんは話は終わりと言って私の手を取ると、原さんの呼び掛けを無視してそのまま部屋を出た。
「雪蛍くん、あんな事言って……」
「いいんだよ。前にも言ったけど俺は莉世と別れるつもりねぇんだから、いずれはバレる。それが早いか遅いかだけだ。さてとすっかり遅くなっちまったな。帰るぞ」
啖呵を切って部屋を出た彼を心配する私をよそに雪蛍くんはというと、気にするどころか晴れやかな表情すら浮かべていた。
そして、結局この件は宣言通り雪蛍くんが事務所を通して桜乃さんの事務所にも報告をしたのだけど、相手側からの謝罪と私たちの関係を週刊誌に売り込む事はしない、証拠も全て処分したから共演NGという条件だけは取り下げて欲しいという頼みを聞き入れる事で決着が着き、私たちはこれまで通りの日常を取り戻す事が出来たのだった。
0
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
家族愛しか向けてくれない初恋の人と同棲します
佐倉響
恋愛
住んでいるアパートが取り壊されることになるが、なかなか次のアパートが見つからない琴子。
何気なく高校まで住んでいた場所に足を運ぶと、初恋の樹にばったりと出会ってしまう。
十年ぶりに会話することになりアパートのことを話すと「私の家に住まないか」と言われる。
未だ妹のように思われていることにチクチクと苦しみつつも、身内が一人もいない上にやつれている樹を放っておけない琴子は同棲することになった。
偽物のご令嬢は本物の御曹司に懐かれています
玖羽 望月
恋愛
役員秘書で根っからの委員長『千春』は、20年来の親友で社長令嬢『夏帆』に突然お見合いの替え玉を頼まれる。
しかも……「色々あって、簡単に断れないんだよね。とりあえず1回でさよならは無しで」なんて言われて渋々行ったお見合い。
そこに「氷の貴公子」と噂される無口なイケメン『倉木』が現れた。
「また会えますよね? 次はいつ会えますか? 会ってくれますよね?」
ちょっと待って! 突然子犬みたいにならないで!
……って、子犬は狼にもなるんですか⁈
安 千春(やす ちはる) 27歳
役員秘書をしている根っからの学級委員タイプ。恋愛経験がないわけではありません! ただちょっと最近ご無沙汰なだけ。
こんな軽いノリのラブコメです。Rシーンには*マークがついています。
初出はエブリスタ(2022.9.11〜10.22)
ベリーズカフェにも転載しています。
番外編『酸いも甘いも』2023.2.11開始。
あいにくですが、エリート御曹司の蜜愛はお断りいたします。
汐埼ゆたか
恋愛
旧題:あいにくですが、エリート御曹司の蜜愛はお受けいたしかねます。
※現在公開の後半部分は、書籍化前のサイト連載版となっております。
書籍とは設定が異なる部分がありますので、あらかじめご了承ください。
―――――――――――――――――――
ひょんなことから旅行中の学生くんと知り合ったわたし。全然そんなつもりじゃなかったのに、なぜだか一夜を共に……。
傷心中の年下を喰っちゃうなんていい大人のすることじゃない。せめてもの罪滅ぼしと、三日間限定で家に置いてあげた。
―――なのに!
その正体は、ななな、なんと!グループ親会社の役員!しかも御曹司だと!?
恋を諦めたアラサーモブ子と、あふれる愛を注ぎたくて堪らない年下御曹司の溺愛攻防戦☆
「馬鹿だと思うよ自分でも。―――それでもあなたが欲しいんだ」
*・゚♡★♡゚・*:.。奨励賞ありがとうございます 。.:*・゚♡★♡゚・*
▶Attention
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
泉南佳那
恋愛
イケメンカリスマ美容師と内気で地味な書店員との、甘々溺愛ストーリーです!
どうぞお楽しみいただけますように。
〈あらすじ〉
加藤優紀は、現在、25歳の書店員。
東京の中心部ながら、昭和味たっぷりの裏町に位置する「高木書店」という名の本屋を、祖母とふたりで切り盛りしている。
彼女が高木書店で働きはじめたのは、3年ほど前から。
短大卒業後、不動産会社で営業事務をしていたが、同期の、親会社の重役令嬢からいじめに近い嫌がらせを受け、逃げるように会社を辞めた過去があった。
そのことは優紀の心に小さいながらも深い傷をつけた。
人付き合いを恐れるようになった優紀は、それ以来、つぶれかけの本屋で人の目につかない質素な生活に安んじていた。
一方、高木書店の目と鼻の先に、優紀の兄の幼なじみで、大企業の社長令息にしてカリスマ美容師の香坂玲伊が〈リインカネーション〉という総合ビューティーサロンを経営していた。
玲伊は優紀より4歳年上の29歳。
優紀も、兄とともに玲伊と一緒に遊んだ幼なじみであった。
店が近いこともあり、玲伊はしょっちゅう、優紀の本屋に顔を出していた。
子供のころから、かっこよくて優しかった玲伊は、優紀の初恋の人。
その気持ちは今もまったく変わっていなかったが、しがない書店員の自分が、カリスマ美容師にして御曹司の彼に釣り合うはずがないと、その恋心に蓋をしていた。
そんなある日、優紀は玲伊に「自分の店に来て」言われる。
優紀が〈リインカネーション〉を訪れると、人気のファッション誌『KALEN』の編集者が待っていた。
そして「シンデレラ・プロジェクト」のモデルをしてほしいと依頼される。
「シンデレラ・プロジェクト」とは、玲伊の店の1周年記念の企画で、〈リインカネーション〉のすべての施設を使い、2~3カ月でモデルの女性を美しく変身させ、それを雑誌の連載記事として掲載するというもの。
優紀は固辞したが、玲伊の熱心な誘いに負け、最終的に引き受けることとなる。
はじめての経験に戸惑いながらも、超一流の施術に心が満たされていく優紀。
そして、玲伊への恋心はいっそう募ってゆく。
玲伊はとても優しいが、それは親友の妹だから。
そんな切ない気持ちを抱えていた。
プロジェクトがはじまり、ひと月が過ぎた。
書店の仕事と〈リインカネーション〉の施術という二重生活に慣れてきた矢先、大問題が発生する。
突然、編集部に上層部から横やりが入り、優紀は「シンデレラ・プロジェクト」のモデルを下ろされることになった。
残念に思いながらも、やはり夢でしかなかったのだとあきらめる優紀だったが、そんなとき、玲伊から呼び出しを受けて……
愛し愛され愛を知る。【完】
夏目萌
恋愛
訳あって住む場所も仕事も無い神宮寺 真彩に救いの手を差し伸べたのは、国内で知らない者はいない程の大企業を経営しているインテリヤクザで鬼龍組組長でもある鬼龍 理仁。
住み込み家政婦として高額な月収で雇われた真彩には四歳になる息子の悠真がいる。
悠真と二人で鬼龍組の屋敷に身を置く事になった真彩は毎日懸命に家事をこなし、理仁は勿論、組員たちとの距離を縮めていく。
特に危険もなく、落ち着いた日々を過ごしていた真彩の前に一人の男が現れた事で、真彩は勿論、理仁の生活も一変する。
そして、その男の存在があくまでも雇い主と家政婦という二人の関係を大きく変えていく――。
これは、常に危険と隣り合わせで悲しませる相手を作りたくないと人を愛する事を避けてきた男と、大切なモノを守る為に自らの幸せを後回しにしてきた女が『生涯を共にしたい』と思える相手に出逢い、恋に落ちる物語。
※ あくまでもフィクションですので、その事を踏まえてお読みいただければと思います。設定等合わない場合はごめんなさい。また、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
Adria
恋愛
仕事ばかりをしている娘の将来を案じた両親に泣かれて、うっかり頷いてしまった瑞希はお見合いに行かなければならなくなった。
渋々お見合いの席に行くと、そこにいたのは瑞希の勤め先の社長だった!?
合理的で無駄が嫌いという噂がある冷徹社長を前にして、瑞希は「冗談じゃない!」と、その場から逃亡――
だが、ひょんなことから彼に瑞希が自社の社員であることがバレてしまうと、彼は結婚前提の同棲を迫ってくる。
「君の未来をくれないか?」と求愛してくる彼の強引さに翻弄されながらも、瑞希は次第に溺れていき……
《エブリスタ、ムーン、ベリカフェにも投稿しています》
地味女で喪女でもよく濡れる。~俺様海運王に開発されました~
あこや(亜胡夜カイ)
恋愛
新米学芸員の工藤貴奈(くどうあてな)は、自他ともに認める地味女で喪女だが、素敵な思い出がある。卒業旅行で訪れたギリシャで出会った美麗な男とのワンナイトラブだ。文字通り「ワンナイト」のつもりだったのに、なぜか貴奈に執着した男は日本へやってきた。貴奈が所属する博物館を含むグループ企業を丸ごと買収、CEOとして乗り込んできたのだ。「お前は俺が開発する」と宣言して、貴奈を学芸員兼秘書として側に置くという。彼氏いない歴=年齢、好きな相手は壁画の住人、「だったはず」の貴奈は、昼も夜も彼の執着に翻弄され、やがて体が応えるように……
最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
けいこ
恋愛
ホテルマンとして、大好きなあなたと毎日一緒に仕事が出来ることに幸せを感じていた。
あなたは、グレースホテル東京の総支配人。
今や、世界中に点在する最高級ホテルの創始者の孫。
つまりは、最高ランクの御曹司。
おまけに、容姿端麗、頭脳明晰。
総支配人と、同じホテルで働く地味で大人しめのコンシェルジュの私とは、明らかに身分違い。
私は、ただ、あなたを遠くから見つめているだけで良かったのに…
それなのに、突然、あなたから頼まれた偽装結婚の相手役。
こんな私に、どうしてそんなことを?
『なぜ普通以下なんて自分をさげすむんだ。一花は…そんなに可愛いのに…』
そう言って、私を抱きしめるのはなぜ?
告白されたわけじゃないのに、気がづけば一緒に住むことになって…
仕事では見ることが出来ない、私だけに向けられるその笑顔と優しさ、そして、あなたの甘い囁きに、毎日胸がキュンキュンしてしまう。
親友からのキツイ言葉に深く傷ついたり、ホテルに長期滞在しているお客様や、同僚からのアプローチにも翻弄されて…
私、一体、この先どうなっていくのかな?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる