21 / 69
優しくされたら好きになりそう
3
しおりを挟む
「それじゃあママ行ってくるから、朔太郎くんや他の方に迷惑かけちゃ駄目よ?」
「うん!」
「姉さん、心配しなくても大丈夫っスよ! 俺が責任持って面倒見ますから! 姉さんもパーティー楽しんで来てください!」
「ありがとう。それじゃあ、行ってきます」
二十四日、理仁と共にパーティーに出席する真彩は美容室でヘアメイクをしてもらう為午前中から出掛けて行く。
朔太郎が付いているし、ここ数日やけに悠真の機嫌も良い事から心配ないと思いつつも、やはり気になってしまう真彩は出掛ける直前まで皆に迷惑をかけない、泣かないよう悠真に言い聞かせた。
実は、悠真が機嫌がいいのにはある理由があって、真彩たちが出掛けてすぐ、その為の準備に取り掛かっていた。
「凄い……」
美容室のVIPルームでヘアメイクを済ませた真彩は理仁によって用意されたパーティー用のドレスを目の当たりにして思わず声を漏らす。
用意されていたのは高級ブランドで丈が膝より少し下くらいの長さがあるフレアスカートのブラックドレス。
シンプルだけどラインが美しく、胸元のフラワーレースが大人っぽさを引き出し、ウエスト辺りにあるスパンコールが更にゴージャス感を演出している。
そしてアクセサリーなどの小物類も全て高級ブランドで統一されており、身に付けたら総額いくらくらいになるのかと考えながらスタイリストに言われるがまま着替えをしていく真彩。
全ての準備を終えて別室で待っていた理仁の元へ姿を見せると、
「お前はスタイルが良いから色々と迷ったが、俺の目に狂いは無かったな」
したり顔で彼は言う。余りにもさらりと褒められた真彩は気恥ずかしくなって少し俯いてしまう。
「そんな事ないです……ドレスが素敵だからそう見えるだけで……それに、こんな高価な物を身に付ける事なんてないから……凄く緊張してます」
「気負う事はねぇ、楽にしてろ。レンタルじゃなく俺が買い取った物だから汚しても構わねぇさ」
「それでも……やっぱり緊張しちゃいます……」
理仁からすれば高価な服だとしても、たかが服という認識なのだが真彩からすればそう割り切れる事では無いようで、パーティー会場に着いた訳でもないのに終始緊張していた。
「まぁ慣れねぇのも仕方ねぇか。それじゃあ会場に向かうぞ」
「は、はい」
準備が整った事もあり、パーティー会場へ向かう為店を出ようと歩き始めた理仁に続こうと真彩が一歩足を踏み出した、その時、
「あっ!」
履きなれないヒールに足を取られてバランスを崩してしまった真彩が声を上げる。
転ぶ事を覚悟したのだろう。咄嗟に目を閉じて受け身の体勢を取ろうとした真彩だけど、すんでのところで理仁が受け止めたので転ぶ事はなかった。
「悪い、急かすつもりはなかったんだが……平気か?」
「は、はい……すみません」
不可抗力とはいえ理仁に抱き留められる形になった真彩の鼓動は速まり、頬が少しずつ紅く染まっていく。
「ヒールは履き慣れてねぇのか?」
「はい……」
「まぁ、悠真が居ればヒールなんて履いてらんねぇか。ほら」
離れて体勢を整えた真彩の目の前に、理仁は腕を差し出した。
「えっと……あの?」
「また転ぶと危ねぇからな。掴まっておけ」
「……ありがとう、ございます」
たかが手を繋ぐのにも緊張するのに、腕を組むだなんて更に緊張でしかない真彩の鼓動は加速するばかり。
理仁の腕に自身の腕を絡めた真彩の頬は熱を帯び続けていた。
「兄貴、到着しました」
「ご苦労、適当に時間潰しててくれ」
「はい」
到着したのは国内最高級と評されている超一流のホテル。立地や景色が良く、客室一部屋一部屋がとにかく広い。
そして階によってコンセプトが変わっているので、リピーターは泊まるたびに階を変えているという。
政界や芸能界では結婚式などをこのホテルのパーティーホールで行う事が多く、富裕層のみが利用出来るホテルとも呼ばれていて、それ以外の一般市民が利用出来るとすれば、せいぜい二階にあるホテルバイキングくらいだろう。
「ここで開かれるんですか?」
「ああ。主催者はこのホテルのオーナーだからな。毎年パーティーの日はホテル自体貸切になる。客室も今日はパーティー関係者しか泊まれねぇんだ」
「そうなんですね。そういえば、ここのパーティーに参加した後も別のパーティーの予定があるんでしたよね?」
「ああ。だからここではあまり飲み食いしねぇ方がいい。ここはあくまでも顔を出す程度だからな」
「分かりました」
表情にこそ出さないけれど、真彩は先程以上に緊張していた。それもその筈、普通に生活しているだけではこの様な高級ホテルで開かれるパーティーになど参加出来る事などないのだから。
「それと、なるべく俺から離れるな。こういうパーティーにも少なからず不逞な輩はいるから」
「はい」
「万が一俺が居ねぇ時にしつこい奴に声を掛けられたら適当にかわして離れろ。いいな」
「分かりました」
最上階にある会場へ辿り着くと、既に沢山の参加者たちが各々パーティーを楽しんでいた。
「あ……あの人……」
初めに真彩が見つけたのは、テレビで観ない日は無いくらい人気の若手女優。その周りにはテレビや雑誌でよく目にする芸能人たちが多数集まっていた。
「鬼龍くん、今年も素敵な女性を連れているなぁ」
「これはこれは西条さん、今年もお招き頂き感謝します」
「いやいや、君とは常に良好な関係で在りたいからねぇ。それにしても、彼女はなかなかの美人じゃないか。良いねぇ、彼女も会社関係者かね? どうかな、少しばかり私に貸しては貰えないかな?」
理仁に声を掛けてきたのはこのホテルのオーナーでパーティー主催者でもある西条 高雄。メディアにも顔を出す事が多いので真彩も顔と名前くらいは知っていたものの、会った印象はあまり良いものではなくて自然と笑顔が作れずにいた。
その原因は西条の真彩を見る目と言動だろう。彼は綺麗な女性に目がなく、特に真彩は彼の好みの女性なようで、なめるような視線で真彩を見つめた後、まるで物を貸し借りするかの如く軽い口調で驚きの言葉を口にしたのだから。
明らかに嫌悪感を抱き、若干引き攣った表情を浮かべる真彩に気付いた理仁はさり気なく背に庇いつつ、
「いえ、コイツは俺にとって特別な女性でして、物のように貸し借りをする様な事は出来ません。では、失礼します」
終始表情を崩さずに西条と会話を交わした理仁は軽く会釈をすると、真彩の手を取って歩き出した。
「うん!」
「姉さん、心配しなくても大丈夫っスよ! 俺が責任持って面倒見ますから! 姉さんもパーティー楽しんで来てください!」
「ありがとう。それじゃあ、行ってきます」
二十四日、理仁と共にパーティーに出席する真彩は美容室でヘアメイクをしてもらう為午前中から出掛けて行く。
朔太郎が付いているし、ここ数日やけに悠真の機嫌も良い事から心配ないと思いつつも、やはり気になってしまう真彩は出掛ける直前まで皆に迷惑をかけない、泣かないよう悠真に言い聞かせた。
実は、悠真が機嫌がいいのにはある理由があって、真彩たちが出掛けてすぐ、その為の準備に取り掛かっていた。
「凄い……」
美容室のVIPルームでヘアメイクを済ませた真彩は理仁によって用意されたパーティー用のドレスを目の当たりにして思わず声を漏らす。
用意されていたのは高級ブランドで丈が膝より少し下くらいの長さがあるフレアスカートのブラックドレス。
シンプルだけどラインが美しく、胸元のフラワーレースが大人っぽさを引き出し、ウエスト辺りにあるスパンコールが更にゴージャス感を演出している。
そしてアクセサリーなどの小物類も全て高級ブランドで統一されており、身に付けたら総額いくらくらいになるのかと考えながらスタイリストに言われるがまま着替えをしていく真彩。
全ての準備を終えて別室で待っていた理仁の元へ姿を見せると、
「お前はスタイルが良いから色々と迷ったが、俺の目に狂いは無かったな」
したり顔で彼は言う。余りにもさらりと褒められた真彩は気恥ずかしくなって少し俯いてしまう。
「そんな事ないです……ドレスが素敵だからそう見えるだけで……それに、こんな高価な物を身に付ける事なんてないから……凄く緊張してます」
「気負う事はねぇ、楽にしてろ。レンタルじゃなく俺が買い取った物だから汚しても構わねぇさ」
「それでも……やっぱり緊張しちゃいます……」
理仁からすれば高価な服だとしても、たかが服という認識なのだが真彩からすればそう割り切れる事では無いようで、パーティー会場に着いた訳でもないのに終始緊張していた。
「まぁ慣れねぇのも仕方ねぇか。それじゃあ会場に向かうぞ」
「は、はい」
準備が整った事もあり、パーティー会場へ向かう為店を出ようと歩き始めた理仁に続こうと真彩が一歩足を踏み出した、その時、
「あっ!」
履きなれないヒールに足を取られてバランスを崩してしまった真彩が声を上げる。
転ぶ事を覚悟したのだろう。咄嗟に目を閉じて受け身の体勢を取ろうとした真彩だけど、すんでのところで理仁が受け止めたので転ぶ事はなかった。
「悪い、急かすつもりはなかったんだが……平気か?」
「は、はい……すみません」
不可抗力とはいえ理仁に抱き留められる形になった真彩の鼓動は速まり、頬が少しずつ紅く染まっていく。
「ヒールは履き慣れてねぇのか?」
「はい……」
「まぁ、悠真が居ればヒールなんて履いてらんねぇか。ほら」
離れて体勢を整えた真彩の目の前に、理仁は腕を差し出した。
「えっと……あの?」
「また転ぶと危ねぇからな。掴まっておけ」
「……ありがとう、ございます」
たかが手を繋ぐのにも緊張するのに、腕を組むだなんて更に緊張でしかない真彩の鼓動は加速するばかり。
理仁の腕に自身の腕を絡めた真彩の頬は熱を帯び続けていた。
「兄貴、到着しました」
「ご苦労、適当に時間潰しててくれ」
「はい」
到着したのは国内最高級と評されている超一流のホテル。立地や景色が良く、客室一部屋一部屋がとにかく広い。
そして階によってコンセプトが変わっているので、リピーターは泊まるたびに階を変えているという。
政界や芸能界では結婚式などをこのホテルのパーティーホールで行う事が多く、富裕層のみが利用出来るホテルとも呼ばれていて、それ以外の一般市民が利用出来るとすれば、せいぜい二階にあるホテルバイキングくらいだろう。
「ここで開かれるんですか?」
「ああ。主催者はこのホテルのオーナーだからな。毎年パーティーの日はホテル自体貸切になる。客室も今日はパーティー関係者しか泊まれねぇんだ」
「そうなんですね。そういえば、ここのパーティーに参加した後も別のパーティーの予定があるんでしたよね?」
「ああ。だからここではあまり飲み食いしねぇ方がいい。ここはあくまでも顔を出す程度だからな」
「分かりました」
表情にこそ出さないけれど、真彩は先程以上に緊張していた。それもその筈、普通に生活しているだけではこの様な高級ホテルで開かれるパーティーになど参加出来る事などないのだから。
「それと、なるべく俺から離れるな。こういうパーティーにも少なからず不逞な輩はいるから」
「はい」
「万が一俺が居ねぇ時にしつこい奴に声を掛けられたら適当にかわして離れろ。いいな」
「分かりました」
最上階にある会場へ辿り着くと、既に沢山の参加者たちが各々パーティーを楽しんでいた。
「あ……あの人……」
初めに真彩が見つけたのは、テレビで観ない日は無いくらい人気の若手女優。その周りにはテレビや雑誌でよく目にする芸能人たちが多数集まっていた。
「鬼龍くん、今年も素敵な女性を連れているなぁ」
「これはこれは西条さん、今年もお招き頂き感謝します」
「いやいや、君とは常に良好な関係で在りたいからねぇ。それにしても、彼女はなかなかの美人じゃないか。良いねぇ、彼女も会社関係者かね? どうかな、少しばかり私に貸しては貰えないかな?」
理仁に声を掛けてきたのはこのホテルのオーナーでパーティー主催者でもある西条 高雄。メディアにも顔を出す事が多いので真彩も顔と名前くらいは知っていたものの、会った印象はあまり良いものではなくて自然と笑顔が作れずにいた。
その原因は西条の真彩を見る目と言動だろう。彼は綺麗な女性に目がなく、特に真彩は彼の好みの女性なようで、なめるような視線で真彩を見つめた後、まるで物を貸し借りするかの如く軽い口調で驚きの言葉を口にしたのだから。
明らかに嫌悪感を抱き、若干引き攣った表情を浮かべる真彩に気付いた理仁はさり気なく背に庇いつつ、
「いえ、コイツは俺にとって特別な女性でして、物のように貸し借りをする様な事は出来ません。では、失礼します」
終始表情を崩さずに西条と会話を交わした理仁は軽く会釈をすると、真彩の手を取って歩き出した。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
小さな恋のトライアングル
葉月 まい
恋愛
OL × 課長 × 保育園児
わちゃわちゃ・ラブラブ・バチバチの三角関係
人づき合いが苦手な真美は ある日近所の保育園から 男の子と手を繋いで現れた課長を見かけ 親子だと勘違いする 小さな男の子、岳を中心に 三人のちょっと不思議で ほんわか温かい 恋の三角関係が始まった
*✻:::✻*✻:::✻* 登場人物 *✻:::✻*✻:::✻*
望月 真美(25歳)… ITソリューション課 OL
五十嵐 潤(29歳)… ITソリューション課 課長
五十嵐 岳(4歳)… 潤の甥
クリスマスに咲くバラ
篠原怜
恋愛
亜美は29歳。クリスマスを目前にしてファッションモデルの仕事を引退した。亜美には貴大という婚約者がいるのだが今のところ結婚はの予定はない。彼は実業家の御曹司で、年下だけど頼りになる人。だけど亜美には結婚に踏み切れない複雑な事情があって……。■2012年に著者のサイトで公開したものの再掲です。
狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
羽村美海
恋愛
古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。
とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。
そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー
住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……?
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
✧天澤美桜•20歳✧
古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様
✧九條 尊•30歳✧
誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
*西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨
※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。
※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✧
✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧
✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧
【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】
もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
泉南佳那
恋愛
イケメンカリスマ美容師と内気で地味な書店員との、甘々溺愛ストーリーです!
どうぞお楽しみいただけますように。
〈あらすじ〉
加藤優紀は、現在、25歳の書店員。
東京の中心部ながら、昭和味たっぷりの裏町に位置する「高木書店」という名の本屋を、祖母とふたりで切り盛りしている。
彼女が高木書店で働きはじめたのは、3年ほど前から。
短大卒業後、不動産会社で営業事務をしていたが、同期の、親会社の重役令嬢からいじめに近い嫌がらせを受け、逃げるように会社を辞めた過去があった。
そのことは優紀の心に小さいながらも深い傷をつけた。
人付き合いを恐れるようになった優紀は、それ以来、つぶれかけの本屋で人の目につかない質素な生活に安んじていた。
一方、高木書店の目と鼻の先に、優紀の兄の幼なじみで、大企業の社長令息にしてカリスマ美容師の香坂玲伊が〈リインカネーション〉という総合ビューティーサロンを経営していた。
玲伊は優紀より4歳年上の29歳。
優紀も、兄とともに玲伊と一緒に遊んだ幼なじみであった。
店が近いこともあり、玲伊はしょっちゅう、優紀の本屋に顔を出していた。
子供のころから、かっこよくて優しかった玲伊は、優紀の初恋の人。
その気持ちは今もまったく変わっていなかったが、しがない書店員の自分が、カリスマ美容師にして御曹司の彼に釣り合うはずがないと、その恋心に蓋をしていた。
そんなある日、優紀は玲伊に「自分の店に来て」言われる。
優紀が〈リインカネーション〉を訪れると、人気のファッション誌『KALEN』の編集者が待っていた。
そして「シンデレラ・プロジェクト」のモデルをしてほしいと依頼される。
「シンデレラ・プロジェクト」とは、玲伊の店の1周年記念の企画で、〈リインカネーション〉のすべての施設を使い、2~3カ月でモデルの女性を美しく変身させ、それを雑誌の連載記事として掲載するというもの。
優紀は固辞したが、玲伊の熱心な誘いに負け、最終的に引き受けることとなる。
はじめての経験に戸惑いながらも、超一流の施術に心が満たされていく優紀。
そして、玲伊への恋心はいっそう募ってゆく。
玲伊はとても優しいが、それは親友の妹だから。
そんな切ない気持ちを抱えていた。
プロジェクトがはじまり、ひと月が過ぎた。
書店の仕事と〈リインカネーション〉の施術という二重生活に慣れてきた矢先、大問題が発生する。
突然、編集部に上層部から横やりが入り、優紀は「シンデレラ・プロジェクト」のモデルを下ろされることになった。
残念に思いながらも、やはり夢でしかなかったのだとあきらめる優紀だったが、そんなとき、玲伊から呼び出しを受けて……
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
【R18・完結】甘溺愛婚 ~性悪お嬢様は契約婚で俺様御曹司に溺愛される~
花室 芽苳
恋愛
【本編完結/番外編完結】
この人なら愛せそうだと思ったお見合い相手は、私の妹を愛してしまった。
2人の間を邪魔して壊そうとしたけど、逆に2人の想いを見せつけられて……
そんな時叔父が用意した新しいお見合い相手は大企業の御曹司。
両親と叔父の勧めで、あっという間に俺様御曹司との新婚初夜!?
「夜のお相手は、他の女性に任せます!」
「は!?お前が妻なんだから、諦めて抱かれろよ!」
絶対にお断りよ!どうして毎夜毎夜そんな事で喧嘩をしなきゃならないの?
大きな会社の社長だからって「あれするな、これするな」って、偉そうに命令してこないでよ!
私は私の好きにさせてもらうわ!
狭山 聖壱 《さやま せいいち》 34歳 185㎝
江藤 香津美 《えとう かつみ》 25歳 165㎝
※ 花吹は経営や経済についてはよくわかっていないため、作中におかしな点があるかと思います。申し訳ありません。m(__)m
あなたが居なくなった後
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの専業主婦。
まだ生後1か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。
朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。
乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。
会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願う宏樹。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……。
社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる