妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】

夏目萌(月嶋ゆのん)

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Episode4

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「ッん、……っぁ、はぁ……っんん」
「……っん、……はっ、……亜夢……、そんなに、締め付けられると……っ」
「……っそ、んなこと、いわれても……ッん、」

 動かす度に腟内ナカがキュッと締まり、それと同時に百瀬くんの余裕が無くなり気持ちよさそうな表情を浮かべている。

 そんな彼の頭を抱いて自身の胸の辺りに引き寄せてみると、百瀬くんが私の胸の先端を口に含み甘噛みするように舌で弄ってきた。

「あぁっ、はぁんッ!  あ、っ、やぁ……ッん、」

 突然胸を攻められたせいで腟内は先程よりも更にキュッと締まっていき、

「ん、……亜夢、……それ、本当にヤバい……ッ」

 百瀬くんは気持ちいいらしく、再び強く腰を動かしてきた。

「や、あッ、強っ、あぁん、……はぁっ、んんッ!!」
「――ッ、亜夢……っん、」
「あ、っ……ん、あぁ、あッ……あぁッ!!」
「ッんん!」

 何度も腰を打ち付けられて痙攣するようにビクビクと大きく身体が跳ね動いた末に私の頭の中が真っ白になり、丁度同じタイミングで絶頂を迎えた私たちは崩れるように身体を重ねながらベッドへと沈んでいく。

「……はぁ、っ……はぁ、……」
「……亜夢、凄い、良かった……よ」
「……本当、に?」
「うん。腕が治ったら、俺の方から沢山攻めるから……覚悟してね?」
「……っ、……うん……待ってる……ね?」

 ギュッと抱き締められた私は頭を撫でられると、安心感と幸福感に包まれ、一気に眠気が押し寄せる。

「眠い?」
「……うーん、まだ、へいき……」
「今日は色々あったし、疲れたよね。このまま寝よう……ね?」
「……やだ……まだ、起きて百瀬くんと、話したい……。百瀬くん……ずっと、ギュッて、しててね?」
「うん、してるよ。離さない」
「うん……嬉しい……」

 肌で感じる温もりが心地よくて、まだ起きていたかったのに結局私はいつの間にか眠ってしまうのだった。


 翌日の昼間、私と百瀬くんは昨夜の件を話す為に警察署へ出向いていた。

 警察の人に一通りの経緯を話した後、私と百瀬くんは有紗と話しが出来ると言う事で会わせてもらう事になった。

 連れられてやって来た有紗には覇気がなく、表情はとこか虚ろだった。

 促されて椅子に座るも、私たちとは視線を合わせる事をせずにそっぽを向いている有紗。

 女性警察官の一人が見張りとして部屋の隅にある机に座っている中、私は口を開いた。

「有紗、お母さんやお父さんと、まだ会ってないんだって?  二人とも、すごく心配してるみたいだよ?」
「……別に、私は会いたくないし、話す事ないから……」
「そう。だけど、私たちに会ってくれたって事は、話すつもりがあるっていう解釈で良いんだよね?」
「…………そうね」
「それじゃあ、早速聞きたい事があるんだけど、例の書き込みの件は、全て、有紗が仕組んだ事だったの?」
「……あれは、私じゃない。勇気くんが勝手にやった事よ。お姉ちゃんの事が好きだったのに見向きもされなかったって怒って、お姉ちゃんと百瀬くんを不幸にしたいって、裏で色々やってたわ。私はそれを面白そうだから止めなかった、ただ、それだけ」
「……そう、あれは金森さんの仕業だったのね」

 恐らく、襲われた時のあの一件が引き金になったんだと思うし、彼については百瀬くんから過去の事を聞かされていた。

 金森さんは学生時代から女性関係で度々トラブルを起こしていたらしいのだけど、彼の祖父が地主で周りは逆らえず、トラブルを起こしてもその都度祖父が金銭で内々に解決をさせていたので公にはならず、その後金森さんは心を入れ替えて教師になったものの、彼の両親はなかなか出逢いに恵まれない息子を心配して、紹介という形で何人もの女性と見合いをさせていたものの良い縁には繋がらず、そんな中で私の存在を知り、とにかく好みのタイプだった事から恋愛感情を抑えきれなくなり、行き過ぎた行動を取った……との事。

 好きになって貰えた事は嬉しいけれど、一方的な気持ちの押し付けは困るし、私には相手がいたのだからこんな大事になる前に、彼には諦めて貰いたかった。

 襲われた時の事はあくまでも未遂だったし、あれからは百瀬くんが居てくれた事もあって被害届は出さなかったけれど、今回の件は世間を巻き込んでいる事もあり見過ごす訳にはいかず、それ相応の罰を受けてもらう事に決めている。

 そして、有紗の事については――

「有紗、私は貴方に情けを掛けるつもりはない。今までされてきた事を考えると、やっぱり許せない気持ちの方が強いから……」
「そう。好きにすれば?  私はもう、どうでもいいし」
「……だけど、今回の件、荒木田家の皆さんとも話し合って、被害届は出さない事にしたわ」

 許した訳でも無いし、彼女の為を思ってという訳でも無いけれど、私と百瀬くんは今回の件での被害届を出さない事に決めていた。
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