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Episode3
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店に入ってから暫く、運ばれて来た料理を口にしながら三人で話をしていたのだけど、金森さんのお陰なのか、有紗は随分雰囲気が変わった気がした。
(……有紗も、ちょっとは考えを改めたのかな?)
だからと言ってこれまでされて来た事が無かった事になる訳じゃないけど、心から自身の行いを悔い改めたのならば、少しは許せるような気がしていた。
料理を食べ終え、食後にコーヒーを飲んでいると、
「あ、すみません、ちょっと電話が……」
金森さんのスマホに着信があったようで、一言断ると慌てて店の外へ出て行った。
有紗と二人きりになり少しだけ構えていると、有紗の方から口を開いてきた。
「お姉ちゃん、最近どう?」
「どうって……?」
「百瀬くんとの事よ? お姉ちゃんたちって、もう別れたんじゃないの?」
「別れたつもりは、無いけど?」
「ふーん? でもさ、彼、今凄く注目されてるじゃない? 婚約者の話も出てるし……あれって、お姉ちゃんの事じゃ無いでしょ?」
「そう、だけど……。彼はあんなの噂だって言ってるし……」
「へぇ? そうなんだ? まあ、仮に本当だとしても言えないだけかもね?」
「…………っ」
「正直、お姉ちゃんと百瀬くんじゃ、住む世界が違うんじゃない?」
「それは……」
「悪い事は言わないわ、彼との事は思い出にして、他を見つけた方がいいんじゃない? そうだ! 勇気くんとか、どお?」
「は?」
「彼、今でもお姉ちゃんの事好きなのよ」
「何、言ってるの? だって、二人は付き合ってるんでしょ?」
「そうよ? だけど別に、お互い好きで付き合ってる訳じゃない。私はただ、お母さんの顔立てて付き合ってるだけ。彼だって私の事本気で好きじゃない事くらい分かるわ。彼は親に言われて世間体気にしてるから、仕方なく付き合ってるだけよ」
「…………」
正直、開いた口が塞がらない。有紗は変わってなどいなかった。
暫く私の前に現れなかったのも、自分が何かをしなくてもこのままの状況なら、私と百瀬くんの関係に終止符が打たれるのも時間の問題だと思っているからに違い無い。
「このまま百瀬くんと付き合っててもお姉ちゃんが傷つくだけだと思うけど?」
「……貴方には、関係無いじゃない」
「そうね、関係無いわ」
「それなら、もう私の事は放っておいて! 帰るわ。これ、置いていくから」
これ以上有紗と話をしたくない私は席を立って自分の分のお金をテーブルに置く。
「本当、お姉ちゃんって強情ね。いいわ、そのまま付き合い続けて、痛い目見ればいいのよ。早く捨てられればいいのよ!」
「…………っ!」
そして、そんな有紗の言葉を背に、私は勢い良く店を飛び出した。
「亜夢さん?」
「……金森、さん……」
「どうかしたんですか?」
店を出てすぐ、電話を終えた金森さんとぶつかりかける。
「す、すみません……ちょっと、気分が優れないので、失礼します!」
「あ、亜夢さん――」
これ以上この場に居たくなかった私は嘘をついて、心配する金森さんを振り切り立ち去った。
有紗の言う事は、間違って無い。
少なからず、私だってもしかしたらそういう未来になるかもしれないと思ってる。
だけど、信じてた。
百瀬くんが『俺を信じて』と言った言葉を。
だから、有紗に何を言われたって、平気なはずだった。
でも改めて言葉にされると悲しくて、気付けば私はスマホを手にして百瀬くんに電話を掛けていた。
『もしもし? 亜夢、何かあったの?』
「……百瀬、くん……っ」
『亜夢? 今どこ?』
「……っ、駅から少し離れたところ……」
『何があったの?』
「……ごめ、……何か、あった訳じゃなくて……ただ……私……っ」
忙しいはずなのに、すぐに電話に出てくれた百瀬くん。
彼の声を聞いたら、余計に涙が溢れて来た。
「……会いたい……、会いたいよ、百瀬くん……っ」
言っちゃいけないって分かっているのに、我慢出来なくて、彼を困らせる言葉を口にしてしまった。
涙を拭い、泣きべそをかきながら歩き続けていた私が一軒の小料理屋の前を通過仕掛けた、その時、
『亜夢……』
「……百瀬、くん?」
その店の前で私と電話をしている百瀬くんが立っていた。
「……何で、ここに?」
「あ、えっと……接待で食事に来てて」
「そう、だったんだ……? そんな時に、ごめんね」
「いや、それは構わないよ。そんな事より一体何があったの?」
「……その、有紗に、ちょっと……」
「また何かしてきたの?」
「そうじゃ、無いんだけど……」
驚いた。まさかこんなところで偶然百瀬くんに会えるなんて。
このまま一緒に居られたらいいのにとは思うけど、接待で食事に来ているのならばこれ以上話をしている訳にはいかない。
「ごめんね、百瀬くん。もう大丈夫だから、お店に戻って――」
彼の迷惑にならないよう私の事は気にしないでお店に戻ってと言いかけた、その時、
「百瀬さん、父やおじ様が呼んでいらっしゃいますけど――」
店から艶のある黒髪ロングヘアでおっとりとしたお嬢様のような雰囲気の女性が出て来て、百瀬くんを呼びに来た。
「あ、ごめん、今戻るよ」
「あら、そちらの方は?」
「彼女は――」
女の人が百瀬くんに私の事を尋ね、それに百瀬くんが答えようとするのを遮り、
「すみません、何でも無いんです! 失礼します!」
「あ、亜夢――」
百瀬くんが名前を呼んでくれたのを無視してその場から走り去る。
私は、さっきの女性にどこか見覚えがあった。
(あの女の人、百瀬くんの婚約者って写真に載ってた人に、よく似てた……)
接待と言っていたけど、あれはもしかして、父親同士を交えた食事会なのでは無いか。
百瀬くんは今、彼女に私をどう紹介するつもりだったのだろう。
『知り合い』だなんて紹介されるのが嫌で、ついつい逃げてしまった。
暫く走って駅まで着いた私は、ふと、後ろを振り返る。
(……追いかけて来る訳、ないか……)
自分から逃げて来たくせに、追いかけて来てくれなかった事を悲しく思い、モヤモヤした気持ちを抱えながら電車に乗って一人帰路に着いた。
(……有紗も、ちょっとは考えを改めたのかな?)
だからと言ってこれまでされて来た事が無かった事になる訳じゃないけど、心から自身の行いを悔い改めたのならば、少しは許せるような気がしていた。
料理を食べ終え、食後にコーヒーを飲んでいると、
「あ、すみません、ちょっと電話が……」
金森さんのスマホに着信があったようで、一言断ると慌てて店の外へ出て行った。
有紗と二人きりになり少しだけ構えていると、有紗の方から口を開いてきた。
「お姉ちゃん、最近どう?」
「どうって……?」
「百瀬くんとの事よ? お姉ちゃんたちって、もう別れたんじゃないの?」
「別れたつもりは、無いけど?」
「ふーん? でもさ、彼、今凄く注目されてるじゃない? 婚約者の話も出てるし……あれって、お姉ちゃんの事じゃ無いでしょ?」
「そう、だけど……。彼はあんなの噂だって言ってるし……」
「へぇ? そうなんだ? まあ、仮に本当だとしても言えないだけかもね?」
「…………っ」
「正直、お姉ちゃんと百瀬くんじゃ、住む世界が違うんじゃない?」
「それは……」
「悪い事は言わないわ、彼との事は思い出にして、他を見つけた方がいいんじゃない? そうだ! 勇気くんとか、どお?」
「は?」
「彼、今でもお姉ちゃんの事好きなのよ」
「何、言ってるの? だって、二人は付き合ってるんでしょ?」
「そうよ? だけど別に、お互い好きで付き合ってる訳じゃない。私はただ、お母さんの顔立てて付き合ってるだけ。彼だって私の事本気で好きじゃない事くらい分かるわ。彼は親に言われて世間体気にしてるから、仕方なく付き合ってるだけよ」
「…………」
正直、開いた口が塞がらない。有紗は変わってなどいなかった。
暫く私の前に現れなかったのも、自分が何かをしなくてもこのままの状況なら、私と百瀬くんの関係に終止符が打たれるのも時間の問題だと思っているからに違い無い。
「このまま百瀬くんと付き合っててもお姉ちゃんが傷つくだけだと思うけど?」
「……貴方には、関係無いじゃない」
「そうね、関係無いわ」
「それなら、もう私の事は放っておいて! 帰るわ。これ、置いていくから」
これ以上有紗と話をしたくない私は席を立って自分の分のお金をテーブルに置く。
「本当、お姉ちゃんって強情ね。いいわ、そのまま付き合い続けて、痛い目見ればいいのよ。早く捨てられればいいのよ!」
「…………っ!」
そして、そんな有紗の言葉を背に、私は勢い良く店を飛び出した。
「亜夢さん?」
「……金森、さん……」
「どうかしたんですか?」
店を出てすぐ、電話を終えた金森さんとぶつかりかける。
「す、すみません……ちょっと、気分が優れないので、失礼します!」
「あ、亜夢さん――」
これ以上この場に居たくなかった私は嘘をついて、心配する金森さんを振り切り立ち去った。
有紗の言う事は、間違って無い。
少なからず、私だってもしかしたらそういう未来になるかもしれないと思ってる。
だけど、信じてた。
百瀬くんが『俺を信じて』と言った言葉を。
だから、有紗に何を言われたって、平気なはずだった。
でも改めて言葉にされると悲しくて、気付けば私はスマホを手にして百瀬くんに電話を掛けていた。
『もしもし? 亜夢、何かあったの?』
「……百瀬、くん……っ」
『亜夢? 今どこ?』
「……っ、駅から少し離れたところ……」
『何があったの?』
「……ごめ、……何か、あった訳じゃなくて……ただ……私……っ」
忙しいはずなのに、すぐに電話に出てくれた百瀬くん。
彼の声を聞いたら、余計に涙が溢れて来た。
「……会いたい……、会いたいよ、百瀬くん……っ」
言っちゃいけないって分かっているのに、我慢出来なくて、彼を困らせる言葉を口にしてしまった。
涙を拭い、泣きべそをかきながら歩き続けていた私が一軒の小料理屋の前を通過仕掛けた、その時、
『亜夢……』
「……百瀬、くん?」
その店の前で私と電話をしている百瀬くんが立っていた。
「……何で、ここに?」
「あ、えっと……接待で食事に来てて」
「そう、だったんだ……? そんな時に、ごめんね」
「いや、それは構わないよ。そんな事より一体何があったの?」
「……その、有紗に、ちょっと……」
「また何かしてきたの?」
「そうじゃ、無いんだけど……」
驚いた。まさかこんなところで偶然百瀬くんに会えるなんて。
このまま一緒に居られたらいいのにとは思うけど、接待で食事に来ているのならばこれ以上話をしている訳にはいかない。
「ごめんね、百瀬くん。もう大丈夫だから、お店に戻って――」
彼の迷惑にならないよう私の事は気にしないでお店に戻ってと言いかけた、その時、
「百瀬さん、父やおじ様が呼んでいらっしゃいますけど――」
店から艶のある黒髪ロングヘアでおっとりとしたお嬢様のような雰囲気の女性が出て来て、百瀬くんを呼びに来た。
「あ、ごめん、今戻るよ」
「あら、そちらの方は?」
「彼女は――」
女の人が百瀬くんに私の事を尋ね、それに百瀬くんが答えようとするのを遮り、
「すみません、何でも無いんです! 失礼します!」
「あ、亜夢――」
百瀬くんが名前を呼んでくれたのを無視してその場から走り去る。
私は、さっきの女性にどこか見覚えがあった。
(あの女の人、百瀬くんの婚約者って写真に載ってた人に、よく似てた……)
接待と言っていたけど、あれはもしかして、父親同士を交えた食事会なのでは無いか。
百瀬くんは今、彼女に私をどう紹介するつもりだったのだろう。
『知り合い』だなんて紹介されるのが嫌で、ついつい逃げてしまった。
暫く走って駅まで着いた私は、ふと、後ろを振り返る。
(……追いかけて来る訳、ないか……)
自分から逃げて来たくせに、追いかけて来てくれなかった事を悲しく思い、モヤモヤした気持ちを抱えながら電車に乗って一人帰路に着いた。
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