妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】

夏目萌(月嶋ゆのん)

文字の大きさ
上 下
25 / 91
Episode1

14

しおりを挟む
「はッ、あぁッ、ん、ッんん……」
「……亜夢……ッ」

 百瀬くんのモノが私のナカをゆっくり、ゆっくりと探るように動いていく。

 気持ちいいところに当たる度、声が我慢出来なくて漏れ出てしまう。

 優しくしてくれているのが伝わってくるけど、それが何だか少し物足りない無くて、もう少し強引にして欲しいと思ってしまう。

 だけど、そんな事言えなくて、もどかしい気持ちを抱えたまま、百瀬くんにしがみつくように抱きついた。

「……亜夢?  もしかして、これじゃあ、足りない?」
「……ッ」

 私の行動で言いたい事が伝わったのか、核心を突かれた私は言葉に詰まる。

「……もっと、強くしてもいい?」
「…………うん、して……欲しい」

 私が言えないと分かっている百瀬くんがそう聞いてくれたので、恥ずかしさを隠す為にしがみついたまま、して欲しいと答えると、

「それじゃあ、お望み通り――」
「ひゃあっ!?」

 自身の身体を起こした百瀬くんに抱き抱えられるように私の身体も起こされ、彼の上に跨る形になっていた。

「――ぁあッッ!!」

 その瞬間、繋がったままだった事もあって、百瀬くんのモノが私のナカの更に気持ちいい部分に届いたせいで、またしても一人でイッてしまった。

「……亜夢は本当、感じやすいよね?  そこも可愛いところの一つだけどね」
「……ッあ、……やだ、うごかない、で……ッ」

 挿入されたままで動かれると、イッたばかりなのにまたすぐにイキそうになる。

 快楽に身体を震わせている私の姿を目の当たりにした百瀬くんは、より性欲が掻き立てられたのか、

「……ごめん、亜夢。俺もう、我慢出来そうにない――」
「え?  あッ……」

 まだ少し痙攣している私の腰を掴んだ彼は「ごめん」と謝りながら、強く自身の腰を打ち付けるように動かしてきた。

 その瞬間、言葉にならないくらいの快楽に飲まれ、視界が一瞬光を失いかける。

「あッ、あぁッ、んっ、……」

 激しく腰を打ち付けられる度に意識が飛びそうになる中、再びベッドに寝かされる形になった私に余裕を無くした百瀬くんが唇を強引に奪ってくる。

「ッん、……ふ、ぁッ、んん――ッ」

 肌と肌がぶつかり合う音に、厭らしい水音。

 彼の激しい口付けと腰の律動に息も絶え絶えになりかけた、その時、

「――亜夢ッ」
「ッあ、は……ッぁ、んッ!!」

 絶頂に達した百瀬くんと共に私も身体をビクビクと大きく痙攣させながら、二人同時に果てて重なり合うように身体は崩れ落ちていった。

 気持ち良すぎて、暫く動けなかった私たちは少しずつ息を整え、ふと顔を見合わせると、少しだけ照れ臭くなって私の方が視線を外してしまう。

 そんな私の身体を優しく抱き寄せながら、百瀬くんは耳元で問い掛けてくる。

「……亜夢、身体、痛くなかった?」
「うん、平気だよ」
「ごめんね、強引にして」
「ううん、大丈夫」
「そっか、それなら良かった」
「百瀬くん……好き」
「どうしたの、急に」
「……言いたくなったの……ダメ?」
「駄目な訳ないじゃん。ってか、イッたばっかりなのにそんな可愛い事言われると、困るんだけど……」
「……ッご、ごめん、そんなつもりじゃ、無かったんだけど……」

 私が好きと言っただけなのに、百瀬くんの身体は再び反応したようで、彼のモノが少しずつ元気を取り戻していくのが分かって思わず恥ずかしくなった。

「じゃあどんなつもりで言ったの?  亜夢のせいなんだから、責任取ってよね?」
「…………ッ」

 百瀬くんと出逢ってからまだまだ日は浅いけど、身体は何度重ね合わせたか知れないくらい、私たちは抱き合っている気がする。

 百瀬くんとの出逢は、私を変えてくれた。

 可愛いと言われる度、自信が持てるようになった。

 こんなに幸せで良いのかなって思うくらい、

 百瀬くんと出逢ってから、私の毎日は幸せに満ち溢れていた。

 だけど、

 私が幸せになるのをよく思わない有紗が当然黙っているはずはなくて、

 この日から数日後、

 懲りもせず、有紗は再び私の前に姿を現す事になるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。 だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。 車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。 あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

ハメられ婚〜最低な元彼とでき婚しますか?〜

鳴宮鶉子
恋愛
久しぶりに会った元彼のアイツと一夜の過ちで赤ちゃんができてしまった。どうしよう……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~

吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。 結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。 何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

勘違いで別れを告げた日から豹変した婚約者が毎晩迫ってきて困っています

Adria
恋愛
詩音は怪我をして実家の病院に診察に行った時に、婚約者のある噂を耳にした。その噂を聞いて、今まで彼が自分に触れなかった理由に気づく。 意を決して彼を解放してあげるつもりで別れを告げると、その日から穏やかだった彼はいなくなり、執着を剥き出しにしたSな彼になってしまった。 戸惑う反面、毎日激愛を注がれ次第に溺れていく―― イラスト:らぎ様 《エブリスタとムーンにも投稿しています》

溺婚

明日葉
恋愛
 香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。  以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。  イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。 「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。  何がどうしてこうなった?  平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?

処理中です...