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Episode1
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「道枝さん、どうかした?」
「い、いえ……何でもないです!」
加地さんに問い掛けられた私は「何でもない」と答えながら何とかして百瀬くんの手から逃れようとするけどそれは逆効果のようで、手の甲をなぞるのを止めたと思ったら今度は上から指を絡ませるようにホールドされ、完全に逃れる事が出来なくなってしまった。
その瞬間、加地さんは隣に座っていた良子先輩に話し掛けられてそちらへ意識を持っていかれ、他の皆もそれぞれ隣や向かいに座る人たち同士で会話をしていた事もあって私たちを気にしている人は誰もいないのを確認した百瀬くんが少し身体をこちらへ寄せて来ると、
「他の男と話してるの間近で見ると、やっぱり妬けちゃうなぁ……」
そうコソッと耳元で呟き、繋がれていた手が離れたと思ったら、
「――ッ!?」
今度は手を膝辺りに持って来て、スカートの上からなぞるように指を這わせてきたのだ。
「ちょっ、百瀬くん……」
流石にこれには黙っていられず小声で抗議しようとするけど、
「平気だよ、亜夢が普通にしてればバレない。これはさっきあの男に笑顔を向けてた罰だよ」
なんて悪戯っぽく笑みを浮かべながら言った百瀬くんは私の反応を楽しむようにゆっくり指を動かしてくる。
普通にしてればなんて言われても、こんな状況で普通になんて出来ないし、百瀬くんに触れられているだけで身体が反応してしまって身体が、心が、子宮が疼いて堪らなくなっていく。
周りが会話に夢中になっているのをいい事に、百瀬くんの指は膝から太腿へと移動し、攻めるように刺激してくる。
「……っ」
お酒も入っているせいかいつもより性欲が高まっているようで、駄目だと分かっていても反応してしまう。
何度となく刺激を与えられ続けて思わず声が漏れそうになった、その時、「今日はそろそろお開きにしよっか」という良子先輩の一声で百瀬くんは太腿に這わせていた手をスっと戻して何事も無かったかのようにグラスを持つと、残っていたお酒を飲み始めた。
「亜夢、大丈夫?」
合コンはお開きになって皆が店から出て来ると、お会計を終えた良子先輩が声を掛けてくれた。
「あ、はい。その……大丈夫です」
「そお? 何だか顔が赤いけど……飲み過ぎた?」
「えっと、そうかも……」
顔の火照りは飲み過ぎたというより百瀬くんのせいだけど、そんな事は言えないので何となく誤魔化した。
「あ、道枝さん、連絡先教えてよ」
そこへ、他の女性と話していた加地さんがスマホを片手に連絡先を教えて欲しいとやって来た、その時、
「道枝さんも帰りは北方面の電車だったよね? もうそろそろ到着するから急ごうよ」
「え? あ……」
鞄からスマホを取り出そうとする私の腕を掴んだ百瀬くんは呆気に取られる皆を前に「それじゃあ、俺たちはお先に失礼します」と言って歩き出し、腕を引かれた私は「す、すみません、お先に失礼します!」と口にしながら軽く会釈をしてその場を後にした。
「あの、百瀬くん?」
「何?」
「駅、あっちだよ?」
「知ってる」
「だったら早く行かないと……」
皆から離れ、駅に向かうはずの私たちは何故か駅から離れていくのでその事を百瀬くんに尋ねると、
「今から電車乗って帰ったら、時間無くなるでしょ? ホテルに部屋取ってあるからそこに行くの」
「え!?」
何と百瀬くんはホテルに部屋を取っているようで、私たちはそのホテルへと向かっているらしい。
「どうしてわざわざホテルなんて……」
「決まってるでしょ? 俺がいるのに合コンなんて参加するから、俺、怒ってんだよ? だから、今夜は俺が満足するまで寝かせるつもり、無いから。そのつもりでね?」
「なっ!?」
ホテルを取った理由を聞いた私は何も言えなくなってしまう。
(そ、それって……つまり……、お仕置……って事?)
確かに合コンに参加したのは申し訳無いと思うけど、結果として百瀬くんも参加している訳で……と、そこで、そもそも彼が何故あの合コンに参加出来たのかが気になっていたのを思い出した私は、それとなく経緯を聞いてみる事にした。
「い、いえ……何でもないです!」
加地さんに問い掛けられた私は「何でもない」と答えながら何とかして百瀬くんの手から逃れようとするけどそれは逆効果のようで、手の甲をなぞるのを止めたと思ったら今度は上から指を絡ませるようにホールドされ、完全に逃れる事が出来なくなってしまった。
その瞬間、加地さんは隣に座っていた良子先輩に話し掛けられてそちらへ意識を持っていかれ、他の皆もそれぞれ隣や向かいに座る人たち同士で会話をしていた事もあって私たちを気にしている人は誰もいないのを確認した百瀬くんが少し身体をこちらへ寄せて来ると、
「他の男と話してるの間近で見ると、やっぱり妬けちゃうなぁ……」
そうコソッと耳元で呟き、繋がれていた手が離れたと思ったら、
「――ッ!?」
今度は手を膝辺りに持って来て、スカートの上からなぞるように指を這わせてきたのだ。
「ちょっ、百瀬くん……」
流石にこれには黙っていられず小声で抗議しようとするけど、
「平気だよ、亜夢が普通にしてればバレない。これはさっきあの男に笑顔を向けてた罰だよ」
なんて悪戯っぽく笑みを浮かべながら言った百瀬くんは私の反応を楽しむようにゆっくり指を動かしてくる。
普通にしてればなんて言われても、こんな状況で普通になんて出来ないし、百瀬くんに触れられているだけで身体が反応してしまって身体が、心が、子宮が疼いて堪らなくなっていく。
周りが会話に夢中になっているのをいい事に、百瀬くんの指は膝から太腿へと移動し、攻めるように刺激してくる。
「……っ」
お酒も入っているせいかいつもより性欲が高まっているようで、駄目だと分かっていても反応してしまう。
何度となく刺激を与えられ続けて思わず声が漏れそうになった、その時、「今日はそろそろお開きにしよっか」という良子先輩の一声で百瀬くんは太腿に這わせていた手をスっと戻して何事も無かったかのようにグラスを持つと、残っていたお酒を飲み始めた。
「亜夢、大丈夫?」
合コンはお開きになって皆が店から出て来ると、お会計を終えた良子先輩が声を掛けてくれた。
「あ、はい。その……大丈夫です」
「そお? 何だか顔が赤いけど……飲み過ぎた?」
「えっと、そうかも……」
顔の火照りは飲み過ぎたというより百瀬くんのせいだけど、そんな事は言えないので何となく誤魔化した。
「あ、道枝さん、連絡先教えてよ」
そこへ、他の女性と話していた加地さんがスマホを片手に連絡先を教えて欲しいとやって来た、その時、
「道枝さんも帰りは北方面の電車だったよね? もうそろそろ到着するから急ごうよ」
「え? あ……」
鞄からスマホを取り出そうとする私の腕を掴んだ百瀬くんは呆気に取られる皆を前に「それじゃあ、俺たちはお先に失礼します」と言って歩き出し、腕を引かれた私は「す、すみません、お先に失礼します!」と口にしながら軽く会釈をしてその場を後にした。
「あの、百瀬くん?」
「何?」
「駅、あっちだよ?」
「知ってる」
「だったら早く行かないと……」
皆から離れ、駅に向かうはずの私たちは何故か駅から離れていくのでその事を百瀬くんに尋ねると、
「今から電車乗って帰ったら、時間無くなるでしょ? ホテルに部屋取ってあるからそこに行くの」
「え!?」
何と百瀬くんはホテルに部屋を取っているようで、私たちはそのホテルへと向かっているらしい。
「どうしてわざわざホテルなんて……」
「決まってるでしょ? 俺がいるのに合コンなんて参加するから、俺、怒ってんだよ? だから、今夜は俺が満足するまで寝かせるつもり、無いから。そのつもりでね?」
「なっ!?」
ホテルを取った理由を聞いた私は何も言えなくなってしまう。
(そ、それって……つまり……、お仕置……って事?)
確かに合コンに参加したのは申し訳無いと思うけど、結果として百瀬くんも参加している訳で……と、そこで、そもそも彼が何故あの合コンに参加出来たのかが気になっていたのを思い出した私は、それとなく経緯を聞いてみる事にした。
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