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番外編
【日菜子視点】早く大人になりたくて・2
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タクシーで家の前まで帰り着く。
「今日は忙しかったのにごめんね。ありがとう、じゃあ……」
「ここで」と続けるよりも前に、サトちゃんも一緒にタクシーから降りた。
「なん……で……?」
「今日は日菜子の家に泊まっていくよ。おばさんに許可とったし」
「泊まっ……!? え、でも……」
「保健の先生言ってたじゃん。今日は一日様子見た方が良いって。体調悪くなって夜中に病院行くことになったら困るだろ」
「でも仕事……っ!」
「日菜子の家でもできるから」
なんだか大事になってしまった。
そりゃあサトちゃんと一緒にいたいけど、サトちゃんの大事な漫画がかかったら理性的な自分が勝つ。
暫く押し問答が繰り広げられたけど、絶対に引かないサトちゃんに根負けした。
オロオロしながらも家の鍵を開ける。
「どこでなら、描いてていい?」
「え……と……。どこででも……」
「じゃあ、日菜子を看ながら描けるとこで」
そんな訳で、サトちゃんを私の部屋に通すことにした。
サトちゃんが来るなんて想像もしていなかったから、私の部屋は雑然としていて女の子らしさの欠片も無い。
本棚は漫画関連の本でいっぱいだし、つけペンの練習をした原稿用紙は、山積みになってほっとかれたまんま。
こんなことなら、もっとちゃんと片付けておけば良かった。可愛いぬいぐるみでも並べておけば良かった~!
慌てている私に構わず、サトちゃんは淡々と作業スペースを作り始める。
部屋の隅で折り畳まれていたローテーブルをベッドの横に持ってきて、バッグから描きかけの原稿を出して並べる。
床にも並べられた相変わらず綺麗な生原稿に見惚れて、ハッと我に返った。
「アシさん達入ってるって言ったよね!? 本当に帰らなくていいの!?」
「うちのチーフアシは優秀だから、俺がいなくてもなんとかなるよ」
言うなり、サトちゃんはジャケットのポケットからスマホを取り出した。
サトちゃんがスマホを耳にあてれば、まるで待っていたかのように電話はすぐに繋がった。
「……あ。水谷だけど。大槻どう? ……ん、うん。さんきゅ。大体予定通りだよな。1時間後くらいに今から言う住所に誰か原稿取りにこさせられる? 主要キャラのペン入れ終わったやつから持って帰って欲しいんだけど」
電話越しの話を聞く限りだと、連絡先はチーフアシスタントの大槻さんにだった。
サトちゃんのアパートで、大槻さんとアシさん達は通常通り仕事をしているらしい。
申し訳ない気持ちと、留守の職場を任せられるくらい信頼されている大槻さんに少しだけ妬ける。
大槻さんは、私がなりたかった理想のサトちゃんのアシスタントだ。
「日菜子? あー、うん。大丈夫そう。でも頭打ってるし、何かあったら怖いから泊まってく。準備してた鞄も持ってきて」
サトちゃんが、こちらにちらっと目を向ける。
大槻さんは、電話の向こうで私のことも心配してくれているらしい。
周囲に目が向けられるうえに性格も優しい人なんだよね……。
ここもなんだか格の違いを見せ付けられるというか。心の狭い自分に自己嫌悪してしまう。
会話が終わったらしく、サトちゃんがスマホを耳から離した。
あぁ、みんなに迷惑かけて……。
「サトちゃんの人生で一番大事な漫画が佳境な時に……邪魔してしまって……」
自己嫌悪が止まらなくなって、耐えきれず呟く。
「……本当に……ごめんなさ……」
「人生で一番大事な漫画ね。確かにそう言ったし、俺自身もずっとそう思ってたんだけど。今回の一件で、それは違うって痛感した」
「違う?」
「おばさんから電話着て、日菜子が倒れたって知ったら頭ん中真っ白になった。そっからはもう仕事になんねーよ。おまえに何かあったら、俺は漫画が描けなくなる気がする」
「なっ!? ……そっ……そそ……」
「そしたら休載になるよな」
「や……やだ! ファンが悲しむよ!」
「出版社や印刷所に迷惑をかけるだろうなー。影響範囲が計り知れないなー……」
「ダメダメ!!」
「な? そんなわけで日菜子には自分を大切にしてもらわないと困るんだよ。そうやって突き詰めて考えると、俺の一番て結局日菜子なんだよ」
「え……えぇ~~?」
何それ……。
何それぇ!?
「あ、それと。おばさんと電話した時に、日菜子とは恋人になりましたって伝えたから」
!?
「え……」
サトちゃんから告げられる衝撃的な言葉の数々に頭が追いついてこない。
「その後、おばさんからメッセージも来たんだけど、読む?」
サトちゃんはスマホの画面をずい、と私の眼前に押し出した。
目の前には我が母だと疑いようがないテンション高めのメッセージが踊ってた。
『いつかそんな日が来たらいいなーとは思ってたけど、悟史くんと日菜子がねぇ!(°▽°) お父さんにも報告したら、悟史くんなら安心して日菜子を嫁にやれるなって言ってたよ! 涙目だったけど! でも意外です、あの子全然態度に出さないんだもん。おばさん気がつかなかったよ。惚気話もいっぱい聞きたいけど、娘から報告されるまでは知らんぷりしておくね☆』
「…………」
「そういうわけでさ、日菜子から報告されるの……おばさん待ってると思うから」
スマホを持つ手が震えだした。
だって、信じられなかった。
恋人。
甘い響きにうっとりすることもあったけど、あまり真に受けていなかった。
言葉だけかもしれないと思ったし、それでもいいと思ってた。
ずっと繋がっていけるものがあればこだわりはなかったから。
でもサトちゃんは、私の両親の公認になってもいいくらい本気の……恋人、なんだ。
サトちゃんと目を合わせれば、少し照れくさそうに優しく微笑んでくれる。
幸せ過ぎて眩暈がした。
今死んでも天国に行ける。
サトちゃんより先には死ねないけど。
『日菜子を選んでくれてありがとう。あの子、良い子でしょ。私の自慢。まぁ、悟史くんが育ててくれたようなもんだけどネ(゚∀゚*)エヘヘ』
「えへへじゃないよ……何この腹立つ顔文字。自覚はあったんだ……。お母さん」
『よっ。光源氏!』
「もうっ。反省しようよ……。お母さん」
『でもでもっ。あの子、まだ高校生だからね。節度あるお付き合いでお願いね。暴走したらセーブしてあげて! 夜這われないようにくれぐれも注意してねっ!』
メッセージをスクロールしていた指が止まる。
「……お母さん、なんかひどくない?」
「いや、これは日菜子っつーより、遠まわしに俺を牽制したいんだろ……。おばさん面白いよなー」
面白くないよ……。
まったく余計なことまで言ってくれちゃって……。
サトちゃんはこのメッセージに対して、真面目に「ご心配なく」って返信してるし。
知らないうちに色じかけのハードルがますます上げられちゃってたよぉぉっ。
「サトちゃんもサトちゃんだよ……。お母さんとこんなやりとりして……」
私抜きで、いつの間にお母さんとメッセージのやりとりなんて始めてたんだろ?
ちろりと横目でサトちゃんを見れば、ジト目のサトちゃんに視線を返される。
「俺に内緒で、俺の家族に会いに行ってた日菜子が言うのか。それ」
「今日は忙しかったのにごめんね。ありがとう、じゃあ……」
「ここで」と続けるよりも前に、サトちゃんも一緒にタクシーから降りた。
「なん……で……?」
「今日は日菜子の家に泊まっていくよ。おばさんに許可とったし」
「泊まっ……!? え、でも……」
「保健の先生言ってたじゃん。今日は一日様子見た方が良いって。体調悪くなって夜中に病院行くことになったら困るだろ」
「でも仕事……っ!」
「日菜子の家でもできるから」
なんだか大事になってしまった。
そりゃあサトちゃんと一緒にいたいけど、サトちゃんの大事な漫画がかかったら理性的な自分が勝つ。
暫く押し問答が繰り広げられたけど、絶対に引かないサトちゃんに根負けした。
オロオロしながらも家の鍵を開ける。
「どこでなら、描いてていい?」
「え……と……。どこででも……」
「じゃあ、日菜子を看ながら描けるとこで」
そんな訳で、サトちゃんを私の部屋に通すことにした。
サトちゃんが来るなんて想像もしていなかったから、私の部屋は雑然としていて女の子らしさの欠片も無い。
本棚は漫画関連の本でいっぱいだし、つけペンの練習をした原稿用紙は、山積みになってほっとかれたまんま。
こんなことなら、もっとちゃんと片付けておけば良かった。可愛いぬいぐるみでも並べておけば良かった~!
慌てている私に構わず、サトちゃんは淡々と作業スペースを作り始める。
部屋の隅で折り畳まれていたローテーブルをベッドの横に持ってきて、バッグから描きかけの原稿を出して並べる。
床にも並べられた相変わらず綺麗な生原稿に見惚れて、ハッと我に返った。
「アシさん達入ってるって言ったよね!? 本当に帰らなくていいの!?」
「うちのチーフアシは優秀だから、俺がいなくてもなんとかなるよ」
言うなり、サトちゃんはジャケットのポケットからスマホを取り出した。
サトちゃんがスマホを耳にあてれば、まるで待っていたかのように電話はすぐに繋がった。
「……あ。水谷だけど。大槻どう? ……ん、うん。さんきゅ。大体予定通りだよな。1時間後くらいに今から言う住所に誰か原稿取りにこさせられる? 主要キャラのペン入れ終わったやつから持って帰って欲しいんだけど」
電話越しの話を聞く限りだと、連絡先はチーフアシスタントの大槻さんにだった。
サトちゃんのアパートで、大槻さんとアシさん達は通常通り仕事をしているらしい。
申し訳ない気持ちと、留守の職場を任せられるくらい信頼されている大槻さんに少しだけ妬ける。
大槻さんは、私がなりたかった理想のサトちゃんのアシスタントだ。
「日菜子? あー、うん。大丈夫そう。でも頭打ってるし、何かあったら怖いから泊まってく。準備してた鞄も持ってきて」
サトちゃんが、こちらにちらっと目を向ける。
大槻さんは、電話の向こうで私のことも心配してくれているらしい。
周囲に目が向けられるうえに性格も優しい人なんだよね……。
ここもなんだか格の違いを見せ付けられるというか。心の狭い自分に自己嫌悪してしまう。
会話が終わったらしく、サトちゃんがスマホを耳から離した。
あぁ、みんなに迷惑かけて……。
「サトちゃんの人生で一番大事な漫画が佳境な時に……邪魔してしまって……」
自己嫌悪が止まらなくなって、耐えきれず呟く。
「……本当に……ごめんなさ……」
「人生で一番大事な漫画ね。確かにそう言ったし、俺自身もずっとそう思ってたんだけど。今回の一件で、それは違うって痛感した」
「違う?」
「おばさんから電話着て、日菜子が倒れたって知ったら頭ん中真っ白になった。そっからはもう仕事になんねーよ。おまえに何かあったら、俺は漫画が描けなくなる気がする」
「なっ!? ……そっ……そそ……」
「そしたら休載になるよな」
「や……やだ! ファンが悲しむよ!」
「出版社や印刷所に迷惑をかけるだろうなー。影響範囲が計り知れないなー……」
「ダメダメ!!」
「な? そんなわけで日菜子には自分を大切にしてもらわないと困るんだよ。そうやって突き詰めて考えると、俺の一番て結局日菜子なんだよ」
「え……えぇ~~?」
何それ……。
何それぇ!?
「あ、それと。おばさんと電話した時に、日菜子とは恋人になりましたって伝えたから」
!?
「え……」
サトちゃんから告げられる衝撃的な言葉の数々に頭が追いついてこない。
「その後、おばさんからメッセージも来たんだけど、読む?」
サトちゃんはスマホの画面をずい、と私の眼前に押し出した。
目の前には我が母だと疑いようがないテンション高めのメッセージが踊ってた。
『いつかそんな日が来たらいいなーとは思ってたけど、悟史くんと日菜子がねぇ!(°▽°) お父さんにも報告したら、悟史くんなら安心して日菜子を嫁にやれるなって言ってたよ! 涙目だったけど! でも意外です、あの子全然態度に出さないんだもん。おばさん気がつかなかったよ。惚気話もいっぱい聞きたいけど、娘から報告されるまでは知らんぷりしておくね☆』
「…………」
「そういうわけでさ、日菜子から報告されるの……おばさん待ってると思うから」
スマホを持つ手が震えだした。
だって、信じられなかった。
恋人。
甘い響きにうっとりすることもあったけど、あまり真に受けていなかった。
言葉だけかもしれないと思ったし、それでもいいと思ってた。
ずっと繋がっていけるものがあればこだわりはなかったから。
でもサトちゃんは、私の両親の公認になってもいいくらい本気の……恋人、なんだ。
サトちゃんと目を合わせれば、少し照れくさそうに優しく微笑んでくれる。
幸せ過ぎて眩暈がした。
今死んでも天国に行ける。
サトちゃんより先には死ねないけど。
『日菜子を選んでくれてありがとう。あの子、良い子でしょ。私の自慢。まぁ、悟史くんが育ててくれたようなもんだけどネ(゚∀゚*)エヘヘ』
「えへへじゃないよ……何この腹立つ顔文字。自覚はあったんだ……。お母さん」
『よっ。光源氏!』
「もうっ。反省しようよ……。お母さん」
『でもでもっ。あの子、まだ高校生だからね。節度あるお付き合いでお願いね。暴走したらセーブしてあげて! 夜這われないようにくれぐれも注意してねっ!』
メッセージをスクロールしていた指が止まる。
「……お母さん、なんかひどくない?」
「いや、これは日菜子っつーより、遠まわしに俺を牽制したいんだろ……。おばさん面白いよなー」
面白くないよ……。
まったく余計なことまで言ってくれちゃって……。
サトちゃんはこのメッセージに対して、真面目に「ご心配なく」って返信してるし。
知らないうちに色じかけのハードルがますます上げられちゃってたよぉぉっ。
「サトちゃんもサトちゃんだよ……。お母さんとこんなやりとりして……」
私抜きで、いつの間にお母さんとメッセージのやりとりなんて始めてたんだろ?
ちろりと横目でサトちゃんを見れば、ジト目のサトちゃんに視線を返される。
「俺に内緒で、俺の家族に会いに行ってた日菜子が言うのか。それ」
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