36 / 48
番外編
【悟史視点】日菜子ロス・3
しおりを挟む
「…………ん」
「え、何!? 今、サトちゃんあっさり日菜子に会いに来たって認めた!? 認めたよね!?」
「なんだよ……」
「えー、だって絶対、昔なら『これは偶然だ、偶然なんだぞ。バカピヨ~』……って……」
たまには素直になんて、なるもんじゃない。
「……じゃあ、もう偶然でいいや」
「やだ……っ!! 全然よくないよ!」
「俺はいったいどういう反応すりゃいいんだよ……」
日菜子の顔をじっと見ていると、みるみる赤くなっていく。
俺は今、その倍恥ずかしいっつの。
「で、でも甘いね。サトちゃんなんか甘々だね。日菜子なんかねー、サトちゃんの100倍くらい会いたかったんだよ! でも我慢したよ。もう辛くて辛くて危うく死ぬかと思ったんだから! でも人間なんとかなるもんだよね。偉い!? 偉いでしょ!」
「偉い」
「友達もね、い……いっぱいできたんだよっ。もう一人マナっていう仲よくしてくれる子がいてね。日菜子も、もう大分クラスに馴染んできてるって言うか」
「うん、偉い」
「…………」
「おまえは偉いよ」
「…………ぅ……」
「惚れ直しそうだ」
こんな風に日菜子を泣かせることに意味はあるだろうか。
辛い思いをさせてまで慣れない環境に適応させる意味なんて――。
「本当は……駄目……全然……。自業自得だけど。今までは誰に何思われても気にしなかったけど、馴染もうとすればするほど自分が独りだったことを思い知らされた」
「うん」
ほろほろと緊張の糸が切れたように涙をこぼす日菜子の頭をポンポンと軽く叩く。
せっかく漫画描きなんていう肩書きを持っているのに。
一番伝えたい相手にかける上手い言葉が見つからなくて、歯がゆい。
「……このままじゃ……サトちゃんとの約束が果たせない」
「そんなことないって。良い友達できたじゃん」
「……鹿乃子、日菜子のこと友達だって思ってくれてるのかなぁ」
「日菜子がそう思ってることの方が不本意だと思うぞ、ああいう子の場合」
「そう?」
「そんなもんだって。大丈夫だよ。きっと日菜子の人生にとって大事な子になっていくよ」
「……うん、それは……そう思う。きっともう、なってる」
「そっか」
抱きしめたい、なんて。
こんな道の往来で思うことじゃないけど。
そういう邪な気持ちじゃなくて、日菜子が大事で愛しくて守ってやりたくて、そう思った。
自分の手の届かない世界で足掻く彼女を守れないことがもどかしい。
本当は、それが俺達にとって一番必要なことなのかもしれないし、日菜子は俺が思っているより、ずっと強いこともわかってる。
だからやっぱり、この気持ちは俺のひとりよがりなのかもしれないけど。
日菜子を連れて、アパートに戻る。
戸を閉めるや否や、日菜子が背中に張り付いてきた。
「なに……」
「充電…………」
腕を大きく開いて、抱きついても良い? と目で訴えてくる日菜子に、苦笑しながら腕を開いて応える。
「充電」
きっとそんなことしたらまた会わない日々が堪えそうだけど、日菜子は両手を広げたまま体当たりしてきた。
ぎゅうぎゅうと力いっぱい目いっぱい肋骨を締め付けてくれる日菜子に、軽く咳き込む。
「いで……いてて……おまえ、ちょっとは加減しろよ。力強すぎ……」
「わーん。限界だもん。電池切れたんだもん。今、充電中なんだもんー!」
必死に抱きつく日菜子の背中に手をまわして、こっそりと、俺も充電させてもらうことにする。
「良かった。会いに行って迷惑だったのかと思った」
「そんなわけない」
「だって、俺の顔見るなり思いっきり変な顔するし」
「恋し過ぎて幻が見えたんだと思ったんだよ……」
「んな、あほな」
「……あそこで泣いちゃうかと思ったんだよ……本当はすぐにでも飛びつきたかった……」
じゃあ道中で抱きしめたいと思った俺とおあいこかな。
ぎゅうぎゅうと締め付けながら、顔を胸にすりつけてくる日菜子の背をさすりながら、少し不安になってきた。
ひょっとして泣いてんのか?
「なんかあったら、ちゃんと言えよ……」
「うん」
「聞けば……男女の差はあるかもしんねーけど、俺にだってなんかアドバイスできるかもしれないし」
「うん」
「あんまり……」
無理するな、と言おうとしたけど。
「でも日菜子、単純だから。もう大丈夫みたい」
そう言って顔を上げた日菜子は泣いてなどいなかった。
スッキリした表情を俺に向けて――。
「ありがとうね、サトちゃん」
ずっと見たかった、焦がれていた笑顔で名前を呼んでくれた。
こんなんでいいのか……とちょっと拍子抜けするけど。
俺が日菜子を見て声を聞いて理由もなく気持ちが和むように、日菜子もまた似たようなものなのかもしれない。
良い距離だし。
どうしようか、キスくらい……。
「…………」
「……サトちゃん?」
そんな一瞬よぎった邪な気持ちも日菜子の制服姿に戒められた。
「夕飯前になっちゃうけど、ケーキどうする?」
「そりゃ、食べるよ! サトちゃんが日菜子に食べさせたいと思ってくれたケーキでしょ!?」
大人になると色々我慢することが増えていく。
理性的になるのは、良いことなんだか、悪いことなんだか。
でも日菜子には、安心できる場所で無邪気に笑っていてほしい。
「うみゃぁぁぁ~~~~ん。なぁにぃ、これ。おぉぉいしぃぃぃぃぃ~~~~」
ケーキを食べた日菜子は想像通りというか、それ以上の反応で。
ひとくち、ひとくち、大切に食べては感想と奇声を上げていた。
見てて、ホント飽きないよな。
緩みそうになる口元を、なんとか引き締めて日菜子を眺めていたら「サトちゃんも食べて食べてっ」と問答無用でフォークに刺さったケーキを口に押し込められた。
口に広がる優しい甘さと、頬を抑えながら幸せそうに悶える日菜子。
なるほど、確かに。
これは感動を覚えるくらい美味しい。
その日のうちにネームを描いた。
FAXしたらすぐに橘さんから電話がかかってきた。
『インスピレーション沸いちゃった!? 私グッジョブだった~?』と訊いてきたので「グッジョブでしたよ。おいしかったです」と返しておいた。
次の話は、甘いものが好きな女の子のために、主人公が幻の一品と言われているケーキを買おうと奔走する話。
そんな他愛もない話だけどね。
ケーキを美味しそうに食べるヒロインは結構可愛く描けたんじゃないかと自負してるんだ。
「え、何!? 今、サトちゃんあっさり日菜子に会いに来たって認めた!? 認めたよね!?」
「なんだよ……」
「えー、だって絶対、昔なら『これは偶然だ、偶然なんだぞ。バカピヨ~』……って……」
たまには素直になんて、なるもんじゃない。
「……じゃあ、もう偶然でいいや」
「やだ……っ!! 全然よくないよ!」
「俺はいったいどういう反応すりゃいいんだよ……」
日菜子の顔をじっと見ていると、みるみる赤くなっていく。
俺は今、その倍恥ずかしいっつの。
「で、でも甘いね。サトちゃんなんか甘々だね。日菜子なんかねー、サトちゃんの100倍くらい会いたかったんだよ! でも我慢したよ。もう辛くて辛くて危うく死ぬかと思ったんだから! でも人間なんとかなるもんだよね。偉い!? 偉いでしょ!」
「偉い」
「友達もね、い……いっぱいできたんだよっ。もう一人マナっていう仲よくしてくれる子がいてね。日菜子も、もう大分クラスに馴染んできてるって言うか」
「うん、偉い」
「…………」
「おまえは偉いよ」
「…………ぅ……」
「惚れ直しそうだ」
こんな風に日菜子を泣かせることに意味はあるだろうか。
辛い思いをさせてまで慣れない環境に適応させる意味なんて――。
「本当は……駄目……全然……。自業自得だけど。今までは誰に何思われても気にしなかったけど、馴染もうとすればするほど自分が独りだったことを思い知らされた」
「うん」
ほろほろと緊張の糸が切れたように涙をこぼす日菜子の頭をポンポンと軽く叩く。
せっかく漫画描きなんていう肩書きを持っているのに。
一番伝えたい相手にかける上手い言葉が見つからなくて、歯がゆい。
「……このままじゃ……サトちゃんとの約束が果たせない」
「そんなことないって。良い友達できたじゃん」
「……鹿乃子、日菜子のこと友達だって思ってくれてるのかなぁ」
「日菜子がそう思ってることの方が不本意だと思うぞ、ああいう子の場合」
「そう?」
「そんなもんだって。大丈夫だよ。きっと日菜子の人生にとって大事な子になっていくよ」
「……うん、それは……そう思う。きっともう、なってる」
「そっか」
抱きしめたい、なんて。
こんな道の往来で思うことじゃないけど。
そういう邪な気持ちじゃなくて、日菜子が大事で愛しくて守ってやりたくて、そう思った。
自分の手の届かない世界で足掻く彼女を守れないことがもどかしい。
本当は、それが俺達にとって一番必要なことなのかもしれないし、日菜子は俺が思っているより、ずっと強いこともわかってる。
だからやっぱり、この気持ちは俺のひとりよがりなのかもしれないけど。
日菜子を連れて、アパートに戻る。
戸を閉めるや否や、日菜子が背中に張り付いてきた。
「なに……」
「充電…………」
腕を大きく開いて、抱きついても良い? と目で訴えてくる日菜子に、苦笑しながら腕を開いて応える。
「充電」
きっとそんなことしたらまた会わない日々が堪えそうだけど、日菜子は両手を広げたまま体当たりしてきた。
ぎゅうぎゅうと力いっぱい目いっぱい肋骨を締め付けてくれる日菜子に、軽く咳き込む。
「いで……いてて……おまえ、ちょっとは加減しろよ。力強すぎ……」
「わーん。限界だもん。電池切れたんだもん。今、充電中なんだもんー!」
必死に抱きつく日菜子の背中に手をまわして、こっそりと、俺も充電させてもらうことにする。
「良かった。会いに行って迷惑だったのかと思った」
「そんなわけない」
「だって、俺の顔見るなり思いっきり変な顔するし」
「恋し過ぎて幻が見えたんだと思ったんだよ……」
「んな、あほな」
「……あそこで泣いちゃうかと思ったんだよ……本当はすぐにでも飛びつきたかった……」
じゃあ道中で抱きしめたいと思った俺とおあいこかな。
ぎゅうぎゅうと締め付けながら、顔を胸にすりつけてくる日菜子の背をさすりながら、少し不安になってきた。
ひょっとして泣いてんのか?
「なんかあったら、ちゃんと言えよ……」
「うん」
「聞けば……男女の差はあるかもしんねーけど、俺にだってなんかアドバイスできるかもしれないし」
「うん」
「あんまり……」
無理するな、と言おうとしたけど。
「でも日菜子、単純だから。もう大丈夫みたい」
そう言って顔を上げた日菜子は泣いてなどいなかった。
スッキリした表情を俺に向けて――。
「ありがとうね、サトちゃん」
ずっと見たかった、焦がれていた笑顔で名前を呼んでくれた。
こんなんでいいのか……とちょっと拍子抜けするけど。
俺が日菜子を見て声を聞いて理由もなく気持ちが和むように、日菜子もまた似たようなものなのかもしれない。
良い距離だし。
どうしようか、キスくらい……。
「…………」
「……サトちゃん?」
そんな一瞬よぎった邪な気持ちも日菜子の制服姿に戒められた。
「夕飯前になっちゃうけど、ケーキどうする?」
「そりゃ、食べるよ! サトちゃんが日菜子に食べさせたいと思ってくれたケーキでしょ!?」
大人になると色々我慢することが増えていく。
理性的になるのは、良いことなんだか、悪いことなんだか。
でも日菜子には、安心できる場所で無邪気に笑っていてほしい。
「うみゃぁぁぁ~~~~ん。なぁにぃ、これ。おぉぉいしぃぃぃぃぃ~~~~」
ケーキを食べた日菜子は想像通りというか、それ以上の反応で。
ひとくち、ひとくち、大切に食べては感想と奇声を上げていた。
見てて、ホント飽きないよな。
緩みそうになる口元を、なんとか引き締めて日菜子を眺めていたら「サトちゃんも食べて食べてっ」と問答無用でフォークに刺さったケーキを口に押し込められた。
口に広がる優しい甘さと、頬を抑えながら幸せそうに悶える日菜子。
なるほど、確かに。
これは感動を覚えるくらい美味しい。
その日のうちにネームを描いた。
FAXしたらすぐに橘さんから電話がかかってきた。
『インスピレーション沸いちゃった!? 私グッジョブだった~?』と訊いてきたので「グッジョブでしたよ。おいしかったです」と返しておいた。
次の話は、甘いものが好きな女の子のために、主人公が幻の一品と言われているケーキを買おうと奔走する話。
そんな他愛もない話だけどね。
ケーキを美味しそうに食べるヒロインは結構可愛く描けたんじゃないかと自負してるんだ。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
想い出は珈琲の薫りとともに
玻璃美月
恋愛
第7回ほっこり・じんわり大賞 奨励賞をいただきました。応援くださり、ありがとうございました。
――珈琲が織りなす、家族の物語
バリスタとして働く桝田亜夜[ますだあや・25歳]は、短期留学していたローマのバルで、途方に暮れている二人の日本人男性に出会った。
ほんの少し手助けするつもりが、彼らから思いがけない頼み事をされる。それは、上司の婚約者になること。
亜夜は断りきれず、その上司だという穂積薫[ほづみかおる・33歳]に引き合わされると、数日間だけ薫の婚約者のふりをすることになった。それが終わりを迎えたとき、二人の間には情熱の火が灯っていた。
旅先の思い出として終わるはずだった関係は、二人を思いも寄らぬ運命の渦に巻き込んでいた。
【完結】青い空 夕暮れの空 〜初恋〜
トト
恋愛
<青い空>
君は僕に、愛を教えてくれた。
君は僕に、生きる喜びを教えてくれた。
君は僕に、夢を与えてくれた。
でも僕は君に何か返せただろうか……
虚弱体質の改善のためスイミングクラブに通いだしたは飯島彩は、木下健一が一目惚れした相手だった。
少しづつお互いに惹かれ合っていく二人。
中学から始まる甘く切ない初恋の物語。
初めに
<青い空> 木下健一視点
完結後
<夕暮れの空> 飯島彩視点
それぞれ物語が語られます。
全20話 最後までお読みいただけたら幸いです。
※第4回ほっこり・じんわり大賞に参加中です。もしよかったら投票の方もよろしくおねがいします。
姉と薔薇の日々
ささゆき細雪
ライト文芸
何も残さず思いのままに生きてきた彼女の謎を、堅実な妹が恋人と紐解いていくおはなし。
※二十年以上前に書いた作品なので一部残酷表現、当時の風俗等現在とは異なる描写がございます。その辺りはご了承くださいませ。
憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~
けいこ
恋愛
15歳のまだ子どもだった私を励まし続けてくれた家庭教師の「千隼先生」。
私は密かに先生に「憧れ」ていた。
でもこれは、恋心じゃなくただの「憧れ」。
そう思って生きてきたのに、10年の月日が過ぎ去って25歳になった私は、再び「千隼先生」に出会ってしまった。
久しぶりに会った先生は、男性なのにとんでもなく美しい顔立ちで、ありえない程の大人の魅力と色気をまとってた。
まるで人気モデルのような文句のつけようもないスタイルで、その姿は周りを魅了して止まない。
しかも、高級ホテルなどを世界展開する日本有数の大企業「晴月グループ」の御曹司だったなんて…
ウエディングプランナーとして働く私と、一緒に仕事をしている仲間達との関係、そして、家族の絆…
様々な人間関係の中で進んでいく新しい展開は、毎日何が起こってるのかわからないくらい目まぐるしくて。
『僕達の再会は…本当の奇跡だ。里桜ちゃんとの出会いを僕は大切にしたいと思ってる』
「憧れ」のままの存在だったはずの先生との再会。
気づけば「千隼先生」に偽装恋愛の相手を頼まれて…
ねえ、この出会いに何か意味はあるの?
本当に…「奇跡」なの?
それとも…
晴月グループ
LUNA BLUホテル東京ベイ 経営企画部長
晴月 千隼(はづき ちはや) 30歳
×
LUNA BLUホテル東京ベイ
ウエディングプランナー
優木 里桜(ゆうき りお) 25歳
うららかな春の到来と共に、今、2人の止まった時間がキラキラと鮮やかに動き出す。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
Eカップ湯けむり美人ひなぎくのアトリエぱにぱに!
いすみ 静江
ライト文芸
◆【 私、家族になります! アトリエ学芸員と子沢山教授は恋愛ステップを踊る! 】
◆白咲ひなぎくとプロフェッサー黒樹は、パリから日本へと向かった。
その際、黒樹に五人の子ども達がいることを知ったひなぎくは心が揺れる。
家族って、恋愛って、何だろう。
『アトリエデイジー』は、美術史に親しんで貰おうと温泉郷に皆の尽力もありオープンした。
だが、怪盗ブルーローズにレプリカを狙われる。
これは、アトリエオープン前のぱにぱにファミリー物語。
色々なものづくりも楽しめます。
年の差があって連れ子も沢山いるプロフェッサー黒樹とどきどき独身のひなぎくちゃんの恋の行方は……?
◆主な登場人物
白咲ひなぎく(しろさき・ひなぎく):ひなぎくちゃん。Eカップ湯けむり美人と呼ばれたくない。博物館学芸員。おっとりしています。
黒樹悠(くろき・ゆう):プロフェッサー黒樹。ワンピースを着ていたらダックスフンドでも追う。パリで知り合った教授。アラフィフを気に病むお年頃。
黒樹蓮花(くろき・れんか):長女。大学生。ひなぎくに惹かれる。
黒樹和(くろき・かず):長男。高校生。しっかり者。
黒樹劉樹(くろき・りゅうき):次男。小学生。家事が好き。
黒樹虹花(くろき・にじか):次女。澄花と双子。小学生。元気。
黒樹澄花(くろき・すみか):三女。虹花と双子。小学生。控えめ。
怪盗ブルーローズ(かいとうぶるーろーず):謎。
☆
◆挿絵は、小説を書いたいすみ 静江が描いております。
◆よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる