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番外編
【翔視点】橘立花という編集者・3
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強い発言力が欲しいなら、それだけの実力を世に示すしか方法はないのだ。
この世界のからくりなんて単純明快。
それならば。
俺は彼女の手を取って、一番高みへ連れて行く。
そして、いつか、立花が。
育ててやりたいと思った誰かを守れるように。
俺は、毎日漫画を描いて立花の元へ持って行った。
彼女の感想や意見が欲しいんじゃない、今度は本気でデビューするために。
彼女も今までになく恐ろしいほど真剣に原稿を見てくれた。
俺の原稿を何度も見ているせいもあるけど、初めて会った時のように、安易に「上手いわね」とは言わなくなった。
だめ、桐生。全然伝わんない。
主人公の表情全部変えて。
瞳にもっと力を込めて描いて。
この人、本当に本心からこの言葉を口にしてるの?
どうしてこう思ったの?
この流れだと、訴え方が弱いんじゃないの?
もっとガツンとしたエピソード入れないと他の作品に負ける……インパクトがない。
後ろ姿も気を抜かないで、頭を少し下げて、物憂げに描いて。
足取りは遅く、コマ割のテンポが速い。
もっと間をとって、空白に意味を持たせて。
読者にちゃんと考える時間をちょうだい。
キャラクターの動きひとつとっても。
細かい。
細かい。
すげー細かい、いい加減にしろ。
言った通りに直しても、実際見て違うと思ったら平気で描き直してって言うし。
描く方の身になってみろ、それひとコマ描くのにどれくらい時間がかかってると思ってやがる。
完全に投稿者へのアドバイスを超越した要件に、正直、うへぇって思ったけど。
だけど、俺は反発しなかった。
言ったこと、全部叶えてやった。
立花のメンタルは想像以上にダメージを受けていた。
完璧にやっても、これじゃ駄目だと言い続ける。
彼女の目線は既に自分の納得できる範疇を越え、上に持って行った時にどう思われるかというのをひたすら気にしていた。
どこまでやれば認めてもらえるのか不安で、出してくる注文には上限が見えない。
これはもう、死ぬ気でやらざるを得なかった。
彼女の要件を越え、立花の想像を超越して驚かせるくらい全力でやらないとだめだと思った。
「桐生、私はこの作品であなたをデビューさせてみせるから」
何回描き直しさせられたかわからない原稿を見て、立花が言った。
初めて会った時のように、いや、きっとその時よりも強い、立花の瞳には再び強い意志が宿り始めていた。
あぁ、それでこそ。
最後まで口には出さなかったけど、俺の好きな――。
デートじゃないわよ、これは勉強なのよ、という彼女を連れてたくさんの映画を観た。
先人達のブレイクした漫画を読んで、意見を交えて、時にぶつかりあって、自分たちに足りないものを模索した。
立花はいつも、俺が必要としていた資料を全力で探して持ってきてくれた。
俺が漫画家ではないのが申し訳ないくらいに、その頃から彼女は俺のために時間を割いて編集者として働いてくれた。
俺がひとりで作っていた世界に、彼女が手を添え彩りを加えていく。
不確かなものも彼女の岸辺へと投げれば理想の形になって、彼女はまたそれを俺に託す。
よせて、かえして。
応えて、共鳴して。
そうやって、ふたりで、まだ誰も見たことのない世界を構築していく。
それは最高に気持ちが良くて。
変な言い方かもしれないけど。
漫画家を目指していたはずなのに、漫画家になりたいと心の底から思ったのは初めてだった。
「あなたには才能がある。私が全力でサポートしていくから」
そうして生まれおちた夢の欠片は、どこに出しても恥ずかしくない出来栄えで、だけどずっと自分だけのものにしておきたい幸せな記憶が封じ込められた宝物のように思えた。
彼女はそれを、ピンと張った封筒に丁寧に入れた。
しっかりした足取りで会社へ戻ろうとする彼女の背中に「頼む」と声をかける。
彼女にならば、全部託せる。
そう思う。
そして、やっと立花が報われる日。
「桐生……おめでとう」
大きな花束を持った立花がコーヒーショップに立っていた。
淡い空色のワンピースに束ねられたヒマワリがとても綺麗に映えていた。
高く伸びて行く入道雲、俺たちががむしゃらに走っているうちに季節は夏になっていた。
審査会議でつけられた選考評を、立花は一枚一枚丁寧に読んで聞かせてくれた。
誰が特に褒めてくれていた、とか。
自分は気がつかなかったけど、こういう解釈をした人もいたんだよ、とか。
少しの沈黙、言葉に詰まったと思ったら、ボロボロに泣いていた。
「……っ……ぅ、良かったね……ホント……嬉し…………」
せっかく綺麗にしてるのに。
化粧落ちるぞ……なんて、ふは、と力を抜いて俺は笑った。
少しずつ、彼女の素の部分に触れていく気がする。
なんだ、本当は泣き虫だったんだ……。
こうして、ずっと、駄目だった時は胸を痛めて、自分の能力のなさを泣いて責めて、認められた日には、誰よりも喜ぶ。
そうやって漫画家と共に歩んでいくこと、それが彼女の選んだ人生なのだ。
いや、本当に遠回りしたわ。
俺の両親は共に結構売れてる漫画家で、物ごころつく頃からペンを持たされ、仕事を手伝わされ、漫画に囲まれ生きてきた。
編集者の人とも面識があったし、この業界もなんとなく理解できていて、俺もいずれはここに入るんだろうなーと何となく思って生きてきた。
夢のある楽しいだけの仕事ではないことも両親を見て痛いほど知っていたから、少し、漫画家という職業に同じ志を持っている人間と比べたら冷めていたのかもしれない。
自分の実力もある程度理解していたし、このくらい描ければデビューはできるだろうな、と自負していた。
どうせ描くなら楽しい方がいい、担当がつくなら女の子! くらいで。
こんなにしょっぱなから全力で頑張る予定じゃなかったのに。
「なんか、ご褒美ほしいよなー」
「何、馬鹿言ってんの。月刊ホップに一面掲載されてデビューだよ!? 何よりのご褒美じゃない」
「そうじゃなくてさー」
立花がいいよ。
その後、俺はデビュー作が連載になって、1年後にはアニメ化が決まった。
これは立花が、まだ高校生だった水谷結城と出会うより2年前の話になる。
この世界のからくりなんて単純明快。
それならば。
俺は彼女の手を取って、一番高みへ連れて行く。
そして、いつか、立花が。
育ててやりたいと思った誰かを守れるように。
俺は、毎日漫画を描いて立花の元へ持って行った。
彼女の感想や意見が欲しいんじゃない、今度は本気でデビューするために。
彼女も今までになく恐ろしいほど真剣に原稿を見てくれた。
俺の原稿を何度も見ているせいもあるけど、初めて会った時のように、安易に「上手いわね」とは言わなくなった。
だめ、桐生。全然伝わんない。
主人公の表情全部変えて。
瞳にもっと力を込めて描いて。
この人、本当に本心からこの言葉を口にしてるの?
どうしてこう思ったの?
この流れだと、訴え方が弱いんじゃないの?
もっとガツンとしたエピソード入れないと他の作品に負ける……インパクトがない。
後ろ姿も気を抜かないで、頭を少し下げて、物憂げに描いて。
足取りは遅く、コマ割のテンポが速い。
もっと間をとって、空白に意味を持たせて。
読者にちゃんと考える時間をちょうだい。
キャラクターの動きひとつとっても。
細かい。
細かい。
すげー細かい、いい加減にしろ。
言った通りに直しても、実際見て違うと思ったら平気で描き直してって言うし。
描く方の身になってみろ、それひとコマ描くのにどれくらい時間がかかってると思ってやがる。
完全に投稿者へのアドバイスを超越した要件に、正直、うへぇって思ったけど。
だけど、俺は反発しなかった。
言ったこと、全部叶えてやった。
立花のメンタルは想像以上にダメージを受けていた。
完璧にやっても、これじゃ駄目だと言い続ける。
彼女の目線は既に自分の納得できる範疇を越え、上に持って行った時にどう思われるかというのをひたすら気にしていた。
どこまでやれば認めてもらえるのか不安で、出してくる注文には上限が見えない。
これはもう、死ぬ気でやらざるを得なかった。
彼女の要件を越え、立花の想像を超越して驚かせるくらい全力でやらないとだめだと思った。
「桐生、私はこの作品であなたをデビューさせてみせるから」
何回描き直しさせられたかわからない原稿を見て、立花が言った。
初めて会った時のように、いや、きっとその時よりも強い、立花の瞳には再び強い意志が宿り始めていた。
あぁ、それでこそ。
最後まで口には出さなかったけど、俺の好きな――。
デートじゃないわよ、これは勉強なのよ、という彼女を連れてたくさんの映画を観た。
先人達のブレイクした漫画を読んで、意見を交えて、時にぶつかりあって、自分たちに足りないものを模索した。
立花はいつも、俺が必要としていた資料を全力で探して持ってきてくれた。
俺が漫画家ではないのが申し訳ないくらいに、その頃から彼女は俺のために時間を割いて編集者として働いてくれた。
俺がひとりで作っていた世界に、彼女が手を添え彩りを加えていく。
不確かなものも彼女の岸辺へと投げれば理想の形になって、彼女はまたそれを俺に託す。
よせて、かえして。
応えて、共鳴して。
そうやって、ふたりで、まだ誰も見たことのない世界を構築していく。
それは最高に気持ちが良くて。
変な言い方かもしれないけど。
漫画家を目指していたはずなのに、漫画家になりたいと心の底から思ったのは初めてだった。
「あなたには才能がある。私が全力でサポートしていくから」
そうして生まれおちた夢の欠片は、どこに出しても恥ずかしくない出来栄えで、だけどずっと自分だけのものにしておきたい幸せな記憶が封じ込められた宝物のように思えた。
彼女はそれを、ピンと張った封筒に丁寧に入れた。
しっかりした足取りで会社へ戻ろうとする彼女の背中に「頼む」と声をかける。
彼女にならば、全部託せる。
そう思う。
そして、やっと立花が報われる日。
「桐生……おめでとう」
大きな花束を持った立花がコーヒーショップに立っていた。
淡い空色のワンピースに束ねられたヒマワリがとても綺麗に映えていた。
高く伸びて行く入道雲、俺たちががむしゃらに走っているうちに季節は夏になっていた。
審査会議でつけられた選考評を、立花は一枚一枚丁寧に読んで聞かせてくれた。
誰が特に褒めてくれていた、とか。
自分は気がつかなかったけど、こういう解釈をした人もいたんだよ、とか。
少しの沈黙、言葉に詰まったと思ったら、ボロボロに泣いていた。
「……っ……ぅ、良かったね……ホント……嬉し…………」
せっかく綺麗にしてるのに。
化粧落ちるぞ……なんて、ふは、と力を抜いて俺は笑った。
少しずつ、彼女の素の部分に触れていく気がする。
なんだ、本当は泣き虫だったんだ……。
こうして、ずっと、駄目だった時は胸を痛めて、自分の能力のなさを泣いて責めて、認められた日には、誰よりも喜ぶ。
そうやって漫画家と共に歩んでいくこと、それが彼女の選んだ人生なのだ。
いや、本当に遠回りしたわ。
俺の両親は共に結構売れてる漫画家で、物ごころつく頃からペンを持たされ、仕事を手伝わされ、漫画に囲まれ生きてきた。
編集者の人とも面識があったし、この業界もなんとなく理解できていて、俺もいずれはここに入るんだろうなーと何となく思って生きてきた。
夢のある楽しいだけの仕事ではないことも両親を見て痛いほど知っていたから、少し、漫画家という職業に同じ志を持っている人間と比べたら冷めていたのかもしれない。
自分の実力もある程度理解していたし、このくらい描ければデビューはできるだろうな、と自負していた。
どうせ描くなら楽しい方がいい、担当がつくなら女の子! くらいで。
こんなにしょっぱなから全力で頑張る予定じゃなかったのに。
「なんか、ご褒美ほしいよなー」
「何、馬鹿言ってんの。月刊ホップに一面掲載されてデビューだよ!? 何よりのご褒美じゃない」
「そうじゃなくてさー」
立花がいいよ。
その後、俺はデビュー作が連載になって、1年後にはアニメ化が決まった。
これは立花が、まだ高校生だった水谷結城と出会うより2年前の話になる。
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