47 / 48
番外編
【日菜子視点】ふたりは関係を進めたい・7
しおりを挟む
夢をみていた。
暗闇の中を、一本の白い道がぼうっと光りながらまっすぐに延びている。
その、ずっとずっと先をサトちゃんが歩いている。
私は歩幅が小さくて、いくら一生懸命走っても、全然距離が縮まない。
もう追い付けない……そう思って泣きそうになると、心配そうな顔でサトちゃんが立ち止まって待っている。
今度こそ、そう思ってもう一度サトちゃんに向って駆け出すと、サトちゃんもまた踵を返して歩き出す。
縮まらないけれど、広がらないふたりの距離。
なんだかんだ言われても、サトちゃんが私に甘いこと。
本気で突き放さないことを、幼い頃から知っていた。
『恋人として傍にいて欲しい』
そう言ってくれた時も、これがサトちゃんの罪滅ぼしなのだと、頭のどこかでは解ってた。
それでもこの千載一遇のチャンスは、神様がくれたチャンスだから。
罪滅ぼしでもなんでもいい。
今さらプライドなんていらないから。
打算的だと言われても、誰より一番傍にいたい。
今よりもっと努力するから。
いつか本当の恋人になる。
愛されている、大切にされている自信は昔からあるよ。
だから、大丈夫だよ。
きっと、大丈夫。
私たちは、大丈夫。
そう繰り返し思いながら、本当はずっと怖かった。
窓から零れる光が瞼の上に落ちて、私はゆっくりと目を開けた。
窓の向こうで空が白ばみ始めている。
もう早起きの小鳥達が楽しそうにお喋りをしている声が聞こえる。
夜明けが近い。
そっと寝がえりを打つと、サトちゃんが穏やかな寝息をたてている。
無防備な寝顔が可愛くて暫く眺めていたけれど、はだけた浴衣から鎖骨が見えて、なんだか急に恥ずかしくなった。
そろそろとサトちゃんを起こさないようにベッドを抜けて、布団の中でまるまっていた浴衣を探して引っ張り出す。
もっかい、お風呂に入らないと駄目だなぁ……。
浴衣を羽織りなおして、窓の向こうに目を向ける。
お風呂は確かいつでも入れた筈だし、早朝に入るお風呂も良いかもしれない。
あの後、いつ眠りに落ちたのかよくわからない。
意識を手放したのはどちらが先だったんだろう。
溶け合うような幸福感。
最後の方は頭が全然まわらなくて、夢だか現実だか曖昧になっているけれど。
サトちゃんが達する直前に、掠れた声で「愛してる」と言ってくれた気がする。
その後は強烈な眠気に襲われて、崩れ落ちるように抱き合いながら眠った。
軽く、腰を捻ってみる。
初めての時は結構体に響くものだとか聞いていたけれど、別にそんなこともなく。
体にこれといった違和感は残っていない。
マナから聞いていたのとは、だいぶ違ったなぁ。
ぼんやり昔を思いだすと、高校生の頃は、よくそんな話で盛り上がっていた。
あれで大分、耳年増になったと私は思っている。
マナは高校に入ってすぐに初体験を済ませてしまっていたので、よく話題の中心になっていた。
『で、ぶっちゃけどんな感じなの?』
『痛いの? 気持ちいいの?』
皆の興味深々な視線を集めながら、マナは相変わらずのゆったりとした口調で言った。
『うん、初めてはぁ、本当にすっごぉく痛かったよぉ~』
本当に痛かったの? と疑いたくなるようなのんびりした笑顔を皆に向ける。
『なんていうのかなぁ……。体の真ん中から引き裂かれる、引き千切れる痛さって言うのかなぁ……。鋭利な刃物でえぐられてるって言うのかなぁ……』
マナは、うーん……と手を組んで言葉を探す。
『まぁ、とにかく。上手くは言えないんだけどさ、痛くて泣き叫んで、ついでに呼吸が止まったよ~』
『…………』
呼吸が止まったのは、あの時あの場にいた一同だったと思う。
鹿乃子が蒼白な顔で、『ほ……ホラ、マナっちがそゆこと言うから日菜子マジびびってんじゃん!』とか全然目が笑っていないのに、無理して笑い声を上げながら背中をバシバシ叩いてきた。
そんな話を聞いていれば、想像も広がるし怖くだってなる。
別に、怖かったのは、痛いことじゃない。
もしも、我慢できない痛みに泣き叫びでもしようものなら、絶対にサトちゃんは続けてくれない。
それどころか、二度と私としたいと思ってくれないかもしれない。
それだけは絶対に避けたい。
潔癖な人だと思う。
決して性欲が無いわけでは無いと思うし、挑発すればまんざらでもない反応だけど、私に性欲を持つことに嫌悪感と罪悪感を持っている。
優しい人だと思う。
だから痛がる私の姿を見せることで、傷つけたくはなかった。
さて?
果たして、初めてというのはどれだけの痛みを伴うものなのだろう。
自分は上手に痛みを隠してやり過ごすことができるのだろうか。
そんなことをずっと悶々と考えていた。
乗り気と見せかけて、内心結構ビクビクしていたこと。
サトちゃんにはなんとなくバレていて、そこは誤算だったけど。
実際のところは、そんなに痛くはなかった。
本当にただの杞憂でしかなかった。
まぁ、マナだってあの後、感じ方は個人差が大きいし、相手にもよると思うと言っていたんだけど。
「…………」
サトちゃん、優しかったなぁ。
昨夜は自分ことでいっぱいだったけど、思い返せば、サトちゃんは自分の快楽よりも、私のことばかり気にかけてくれたように思う。
ゆっくりゆっくり、心と体がほぐれるまで、時間をかけて愛してくれた。
別にサトちゃんさえ何とも思わなければ、物凄く痛くても良かったし、めちゃくちゃにされても構わなかった。
ひたすら抱いてほしいとしか、今まで思ってこなかったけれど。
『大事なんだよ』
あの時言ってくれた、あの言葉は、私が思っていたよりもずっと、本当にそうなんだと実感した。
「……ん…………」
サトちゃんが小さく呻き、薄く眼を開ける。
まだ眠そうな顔で、隣にいない私を探す。
窓辺に佇む私を見つけて、少しだけほほ笑んだ。
「相変わらず、早起きだな……」
サトちゃんの優しく掠れた声に、胸の奥がきゅっとなる。
「おいで」
思わず、私は目を見開いた。
朝焼けが差し込んで、窓から入り込むその光が一筋の道みたいに見えて、さっきの夢の続きを見ているのかと思った。
確かに自分に向って伸ばされている腕の中に、私は無心で飛び込んでいた。
懐かしくて優しい匂いが体を包み込む。
焦がれて焦がれて必死で守ってきた温かい場所。
想いをぶつけることしかしなかった。
サトちゃんが何を考えて自分といてくれるのか、なんて。
後ろ向きな気持ちにしかなれないと思って考えようとしなかった。
馬鹿みたいだけど。
今さらだけど。
やっとずっと、追いかけてばかりだったんじゃなくて、隣を歩いてくれていたことに気付いた。
そうだよね。
片思いなんかじゃ、とっくになかったよね。
サトちゃんの、私への想いが恋に変わったのはいつだったんだろう。
「なんだ……私のことで……頭いっぱいだったんだね……サトちゃん」
昨夜の喧嘩を思い出して、思わずが笑みが零れる。
一線を越えることばかりに拘ってしまったけど、本当はそんなこと、どうでも良かった。
恋人だという確かな自信が欲しかった。
「私、馬鹿だよね……」
大事だと言われても、正直ピンとこなかった。
宝物のように大事にされるより、女の子として求められたくて、畳みかけるようにひたすら自分の愛を叫んできたけれど。
「サトちゃん、日菜子のこと本当の本当に好き?」
あの時最後まで聞かなかった言葉を、もう一度訊く。
答えはすぐに返ってきた。
「好きに、決まってんじゃんか」
ずっと大切に思ってる。
喜ぶことが知りたいし。
幸せにしてやりたいと思ってるよ。
昨夜の言葉の重みを今頃理解してツンと鼻にきた。
サトちゃんは腕の中へ私をおさめると、ひとつ大きく息をついて、また深い眠りに落ちた。
抱きしめられた肌から伝わる温度と、規則正しく上下する胸が私の眠気を誘う。
温かくて大きな腕の中は守られている気がするし、抱きしめる腕に力が入るたびに求められている気がする。
愛しい。
支えたい。
守っていきたい。
大好きな、この人を。
この人の、夢を。
「……サトちゃん……私ねぇ……」
まどろみながら、サトちゃんの背にゆっくりと手をまわして私もほほ笑む。
その拍子に、目尻から涙が零れた。
「すごぉく、すごぉく……幸せだよ……」
暗闇の中を、一本の白い道がぼうっと光りながらまっすぐに延びている。
その、ずっとずっと先をサトちゃんが歩いている。
私は歩幅が小さくて、いくら一生懸命走っても、全然距離が縮まない。
もう追い付けない……そう思って泣きそうになると、心配そうな顔でサトちゃんが立ち止まって待っている。
今度こそ、そう思ってもう一度サトちゃんに向って駆け出すと、サトちゃんもまた踵を返して歩き出す。
縮まらないけれど、広がらないふたりの距離。
なんだかんだ言われても、サトちゃんが私に甘いこと。
本気で突き放さないことを、幼い頃から知っていた。
『恋人として傍にいて欲しい』
そう言ってくれた時も、これがサトちゃんの罪滅ぼしなのだと、頭のどこかでは解ってた。
それでもこの千載一遇のチャンスは、神様がくれたチャンスだから。
罪滅ぼしでもなんでもいい。
今さらプライドなんていらないから。
打算的だと言われても、誰より一番傍にいたい。
今よりもっと努力するから。
いつか本当の恋人になる。
愛されている、大切にされている自信は昔からあるよ。
だから、大丈夫だよ。
きっと、大丈夫。
私たちは、大丈夫。
そう繰り返し思いながら、本当はずっと怖かった。
窓から零れる光が瞼の上に落ちて、私はゆっくりと目を開けた。
窓の向こうで空が白ばみ始めている。
もう早起きの小鳥達が楽しそうにお喋りをしている声が聞こえる。
夜明けが近い。
そっと寝がえりを打つと、サトちゃんが穏やかな寝息をたてている。
無防備な寝顔が可愛くて暫く眺めていたけれど、はだけた浴衣から鎖骨が見えて、なんだか急に恥ずかしくなった。
そろそろとサトちゃんを起こさないようにベッドを抜けて、布団の中でまるまっていた浴衣を探して引っ張り出す。
もっかい、お風呂に入らないと駄目だなぁ……。
浴衣を羽織りなおして、窓の向こうに目を向ける。
お風呂は確かいつでも入れた筈だし、早朝に入るお風呂も良いかもしれない。
あの後、いつ眠りに落ちたのかよくわからない。
意識を手放したのはどちらが先だったんだろう。
溶け合うような幸福感。
最後の方は頭が全然まわらなくて、夢だか現実だか曖昧になっているけれど。
サトちゃんが達する直前に、掠れた声で「愛してる」と言ってくれた気がする。
その後は強烈な眠気に襲われて、崩れ落ちるように抱き合いながら眠った。
軽く、腰を捻ってみる。
初めての時は結構体に響くものだとか聞いていたけれど、別にそんなこともなく。
体にこれといった違和感は残っていない。
マナから聞いていたのとは、だいぶ違ったなぁ。
ぼんやり昔を思いだすと、高校生の頃は、よくそんな話で盛り上がっていた。
あれで大分、耳年増になったと私は思っている。
マナは高校に入ってすぐに初体験を済ませてしまっていたので、よく話題の中心になっていた。
『で、ぶっちゃけどんな感じなの?』
『痛いの? 気持ちいいの?』
皆の興味深々な視線を集めながら、マナは相変わらずのゆったりとした口調で言った。
『うん、初めてはぁ、本当にすっごぉく痛かったよぉ~』
本当に痛かったの? と疑いたくなるようなのんびりした笑顔を皆に向ける。
『なんていうのかなぁ……。体の真ん中から引き裂かれる、引き千切れる痛さって言うのかなぁ……。鋭利な刃物でえぐられてるって言うのかなぁ……』
マナは、うーん……と手を組んで言葉を探す。
『まぁ、とにかく。上手くは言えないんだけどさ、痛くて泣き叫んで、ついでに呼吸が止まったよ~』
『…………』
呼吸が止まったのは、あの時あの場にいた一同だったと思う。
鹿乃子が蒼白な顔で、『ほ……ホラ、マナっちがそゆこと言うから日菜子マジびびってんじゃん!』とか全然目が笑っていないのに、無理して笑い声を上げながら背中をバシバシ叩いてきた。
そんな話を聞いていれば、想像も広がるし怖くだってなる。
別に、怖かったのは、痛いことじゃない。
もしも、我慢できない痛みに泣き叫びでもしようものなら、絶対にサトちゃんは続けてくれない。
それどころか、二度と私としたいと思ってくれないかもしれない。
それだけは絶対に避けたい。
潔癖な人だと思う。
決して性欲が無いわけでは無いと思うし、挑発すればまんざらでもない反応だけど、私に性欲を持つことに嫌悪感と罪悪感を持っている。
優しい人だと思う。
だから痛がる私の姿を見せることで、傷つけたくはなかった。
さて?
果たして、初めてというのはどれだけの痛みを伴うものなのだろう。
自分は上手に痛みを隠してやり過ごすことができるのだろうか。
そんなことをずっと悶々と考えていた。
乗り気と見せかけて、内心結構ビクビクしていたこと。
サトちゃんにはなんとなくバレていて、そこは誤算だったけど。
実際のところは、そんなに痛くはなかった。
本当にただの杞憂でしかなかった。
まぁ、マナだってあの後、感じ方は個人差が大きいし、相手にもよると思うと言っていたんだけど。
「…………」
サトちゃん、優しかったなぁ。
昨夜は自分ことでいっぱいだったけど、思い返せば、サトちゃんは自分の快楽よりも、私のことばかり気にかけてくれたように思う。
ゆっくりゆっくり、心と体がほぐれるまで、時間をかけて愛してくれた。
別にサトちゃんさえ何とも思わなければ、物凄く痛くても良かったし、めちゃくちゃにされても構わなかった。
ひたすら抱いてほしいとしか、今まで思ってこなかったけれど。
『大事なんだよ』
あの時言ってくれた、あの言葉は、私が思っていたよりもずっと、本当にそうなんだと実感した。
「……ん…………」
サトちゃんが小さく呻き、薄く眼を開ける。
まだ眠そうな顔で、隣にいない私を探す。
窓辺に佇む私を見つけて、少しだけほほ笑んだ。
「相変わらず、早起きだな……」
サトちゃんの優しく掠れた声に、胸の奥がきゅっとなる。
「おいで」
思わず、私は目を見開いた。
朝焼けが差し込んで、窓から入り込むその光が一筋の道みたいに見えて、さっきの夢の続きを見ているのかと思った。
確かに自分に向って伸ばされている腕の中に、私は無心で飛び込んでいた。
懐かしくて優しい匂いが体を包み込む。
焦がれて焦がれて必死で守ってきた温かい場所。
想いをぶつけることしかしなかった。
サトちゃんが何を考えて自分といてくれるのか、なんて。
後ろ向きな気持ちにしかなれないと思って考えようとしなかった。
馬鹿みたいだけど。
今さらだけど。
やっとずっと、追いかけてばかりだったんじゃなくて、隣を歩いてくれていたことに気付いた。
そうだよね。
片思いなんかじゃ、とっくになかったよね。
サトちゃんの、私への想いが恋に変わったのはいつだったんだろう。
「なんだ……私のことで……頭いっぱいだったんだね……サトちゃん」
昨夜の喧嘩を思い出して、思わずが笑みが零れる。
一線を越えることばかりに拘ってしまったけど、本当はそんなこと、どうでも良かった。
恋人だという確かな自信が欲しかった。
「私、馬鹿だよね……」
大事だと言われても、正直ピンとこなかった。
宝物のように大事にされるより、女の子として求められたくて、畳みかけるようにひたすら自分の愛を叫んできたけれど。
「サトちゃん、日菜子のこと本当の本当に好き?」
あの時最後まで聞かなかった言葉を、もう一度訊く。
答えはすぐに返ってきた。
「好きに、決まってんじゃんか」
ずっと大切に思ってる。
喜ぶことが知りたいし。
幸せにしてやりたいと思ってるよ。
昨夜の言葉の重みを今頃理解してツンと鼻にきた。
サトちゃんは腕の中へ私をおさめると、ひとつ大きく息をついて、また深い眠りに落ちた。
抱きしめられた肌から伝わる温度と、規則正しく上下する胸が私の眠気を誘う。
温かくて大きな腕の中は守られている気がするし、抱きしめる腕に力が入るたびに求められている気がする。
愛しい。
支えたい。
守っていきたい。
大好きな、この人を。
この人の、夢を。
「……サトちゃん……私ねぇ……」
まどろみながら、サトちゃんの背にゆっくりと手をまわして私もほほ笑む。
その拍子に、目尻から涙が零れた。
「すごぉく、すごぉく……幸せだよ……」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
2番目の1番【完】
綾崎オトイ
恋愛
結婚して3年目。
騎士である彼は王女様の護衛騎士で、王女様のことを何よりも誰よりも大事にしていて支えていてお護りしている。
それこそが彼の誇りで彼の幸せで、だから、私は彼の1番にはなれない。
王女様には私は勝てない。
結婚3年目の夫に祝われない誕生日に起こった事件で限界がきてしまった彼女と、彼女の存在と献身が当たり前になってしまっていたバカ真面目で忠誠心の厚い騎士の不器用な想いの話。
※ざまぁ要素は皆無です。旦那様最低、と思われる方いるかもですがそのまま結ばれますので苦手な方はお戻りいただけると嬉しいです
自己満全開の作品で個人の趣味を詰め込んで殴り書きしているため、地雷多めです。苦手な方はそっとお戻りください。
批判・中傷等、作者の執筆意欲削られそうなものは遠慮なく削除させていただきます…
吉原遊郭一の花魁は恋をした
佐武ろく
ライト文芸
飽くなき欲望により煌々と輝く吉原遊郭。その吉原において最高位とされる遊女である夕顔はある日、八助という男と出会った。吉原遊郭内にある料理屋『三好』で働く八助と吉原遊郭の最高位遊女の夕顔。決して交わる事の無い二人の運命はその出会いを機に徐々に変化していった。そしていつしか夕顔の胸の中で芽生えた恋心。だが大きく惹かれながらも遊女という立場に邪魔をされ思い通りにはいかない。二人の恋の行方はどうなってしまうのか。
※この物語はフィクションです。実在の団体や人物と一切関係はありません。また吉原遊郭の構造や制度等に独自のアイディアを織り交ぜていますので歴史に実在したものとは異なる部分があります。
副社長氏の一途な恋~執心が結んだ授かり婚~
真木
恋愛
相原麻衣子は、冷たく見えて情に厚い。彼女がいつも衝突ばかりしている、同期の「副社長氏」反田晃を想っているのは秘密だ。麻衣子はある日、晃と一夜を過ごした後、姿をくらます。数年後、晃はミス・アイハラという女性が小さな男の子の手を引いて暮らしているのを知って……。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
捨てる旦那あれば拾うホテル王あり~身籠もったら幸せが待っていました~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「僕は絶対に、君をものにしてみせる」
挙式と新婚旅行を兼ねて訪れたハワイ。
まさか、その地に降り立った途端、
「オレ、この人と結婚するから!」
と心変わりした旦那から捨てられるとは思わない。
ホテルも追い出されビーチで途方に暮れていたら、
親切な日本人男性が声をかけてくれた。
彼は私の事情を聞き、
私のハワイでの思い出を最高のものに変えてくれた。
最後の夜。
別れた彼との思い出はここに置いていきたくて彼に抱いてもらった。
日本に帰って心機一転、やっていくんだと思ったんだけど……。
ハワイの彼の子を身籠もりました。
初見李依(27)
寝具メーカー事務
頑張り屋の努力家
人に頼らず自分だけでなんとかしようとする癖がある
自分より人の幸せを願うような人
×
和家悠将(36)
ハイシェラントホテルグループ オーナー
押しが強くて俺様というより帝王
しかし気遣い上手で相手のことをよく考える
狙った獲物は逃がさない、ヤンデレ気味
身籠もったから愛されるのは、ありですか……?
幼馴染みとの間に子どもをつくった夫に、離縁を言い渡されました。
ふまさ
恋愛
「シンディーのことは、恋愛対象としては見てないよ。それだけは信じてくれ」
夫のランドルは、そう言って笑った。けれどある日、ランドルの幼馴染みであるシンディーが、ランドルの子を妊娠したと知ってしまうセシリア。それを問うと、ランドルは急に激怒した。そして、離縁を言い渡されると同時に、屋敷を追い出されてしまう。
──数年後。
ランドルの一言にぷつんとキレてしまったセシリアは、殺意を宿した双眸で、ランドルにこう言いはなった。
「あなたの息の根は、わたしが止めます」
二人の甘い夜は終わらない
藤谷藍
恋愛
*この作品の書籍化がアルファポリス社で現在進んでおります。正式に決定しますと6月13日にこの作品をウェブから引き下げとなりますので、よろしくご了承下さい*
年齢=恋人いない歴28年。多忙な花乃は、昔キッパリ振られているのに、初恋の彼がずっと忘れられない。いまだに彼を想い続けているそんな誕生日の夜、彼に面影がそっくりな男性と出会い、夢心地のまま酔った勢いで幸せな一夜を共に––––、なのに、初めての朝チュンでパニックになり、逃げ出してしまった。甘酸っぱい思い出のファーストラブ。幻の夢のようなセカンドラブ。優しい彼には逢うたびに心を持っていかれる。今も昔も、過剰なほど甘やかされるけど、この歳になって相変わらずな子供扱いも! そして極甘で強引な彼のペースに、花乃はみるみる絡め取られて……⁈ ちょっぴり個性派、花乃の初恋胸キュンラブです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる