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若目

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使用人フロースの葛藤

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自分でも、なぜこんなに欲しくなるのかわからない。
気がつけば、領主に蹂躙されることを強く望んでいる自分がいた。

「ふふふ、もうすっかりコレのトリコだね。気持ちいいでしょう?」
領主がケダモノのように後ろから犯しながら、フロースの耳元で囁いた。
「はい♡とっても♡気持ちいいですッ♡旦那さまっ♡もっとお♡」
無意識に、領主を求める声が口からこぼれ出す。
そうしているうちに領主に気に入られ、回数を重ねるうちに快感は増していく一方だった。
今となっては、自分から進んで求めるようになった。
そんなフロースの態度を、領主は大層気に入ったらしい。
フロースは頻繁に部屋に呼ばれるようになった。


「あっ♡ひんっ♡ひいい~ッ♡」
目が覚めると、弟のゲムマが領主に蹂躙されて、悲鳴とも嬌声ともつかない声をあげていた。
下半身の止まらない疼きに耐えながら、フロースはジッとその様子を見つめていた。
ゲムマの顔は、今まで見たことがないくらいに蕩けきっている。
この様子だと、ゆくゆくは自分のように自ら領主に体を差し出すようになるのも時間の問題であろう。

それを考えると、フロースは少し複雑な気分になった。
ゲムマがもし領主に気に入られてしまったら、自分が相手にされる頻度が減るのではないか。
この下半身の疼きに耐えながら仕事をする頻度が、さらに増えるのではないか。
それは、少し困る。

「おっ♡おにいちゃっ♡たすけてっ♡これ♡やだよお♡」
フロースの葛藤とは裏腹に、ゲムマはまだ泣きじゃくる。
完全に性の虜になったわけではないらしい。
「ああ、よしよし。大丈夫だよー。怖くないからねー」
領主はそう言いながら、体を揺すぶった。
「い♡いやっ♡やめてえ~っ♡いひいい~ッ♡」
ゲムマが強く泣き叫んだと同時に、領主が愉快そうな顔で「ううっ」と獣のような声でうめいた。
おそらく、領主が達したのだ。
領主はいつも達するとき、こんな声を出す。

「あー気持ちよかった。ゲムマも気持ちよかったでしょ?」
「ううっ…う…」
ゲムマは泣いているだけで、領主に対して返答しなかった。
「泣かないで、ゲムマ。すぐに慣れるからね。ほら、お兄ちゃんを見てて♡」
見かねたフロースは、ゲムマの頭を優しく撫でてやると、領主に向かって脚を広げた。
「おっ、フロースは聞き分けがいいねえ」
フロースの態度に気を良くしたらしい領主は、またしてもフロースを組み敷いた。
驚いたことに、散々射精したというのに、領主の男根は衰える様子を見せなかった。


「あっ♡旦那さまッ♡いい♡そこッ♡そこすきっ♡」
領主の男根が、フロースの体内を行ったり来たりする。
そのたびに、待ち侘びていた快感が全身を駆け巡って止まらない。
「フロースは素直でいい子だねー。最高だよお」
領主が嬉しそうな様子で、体を激しく揺さぶった。
「ああッ♡もうだめえ~ッ♡」
散々焦らされた上で、今度は激しく蹂躙されたせいで、フロースはもう限界だった。
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