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若目

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学園へ行こう!

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「こちらです、旦那さま」
後日、メアルタハが言っていた学園へ連れて来てくれた。

馬車から降りてみると、ベルサイユ宮殿みたいな豪奢な建物に出迎えられた。
これが、メアルタハの知人が運営している学園なのだという。



「これはこれは領主様。遠路はるばるこの学園にいらしてくださいまして、誠にありがとうございます」
メアルタハの知人だというクレールス学長が、挨拶に出向いてくれた。
メアルタハの父たるサンタッハ司教と比べると一回り若く、見た目は気のいいおじさんといったところだが、やはりこの世界の権力者なので、やってることは司教やオレと変わらない。
何人ものオメガを番にして囲っていて、そのオメガとの間に子どもが山ほどいるという共通点がある。

「クレールス学長、お初にお目にかかりまして光栄です。ちなみにそちらの方は?」
オレは、クレールス学長の隣に立っている男に目をやった。
どことなく、メアルタハに雰囲気が似ている。
メアルタハよりは一回り若く、金色の巻き毛が特徴的な、妖艶ながら知性を感じる風貌だ。

「ああ、これはわたしの一番上のせがれでございます。ほら、ご挨拶なさい」
「はじめまして領主さま。わたくし、アラーネアと申します。ここで教師をしております」
金色巻き毛の男──アラーネアがにっこり笑いかけて、手を差し伸べてきた。

「はじめまして、アラーネア」
アラーネアと握手すると、彼の柔らかな手の感触が伝わってきた。
よく見ると、爪も指先もしっかり手入れされていてキレイだ。

「それでは早速ですが、わたくしが校内をご案内させていただきます」
手を離してすぐ、アラーネアが校舎の方へ向き直った。
「ああ、よろしく頼むよ」
「では旦那様、私は後で迎えに参ります」
オレとアラーネアのやりとりを聞いていたメアルタハが、馬車に乗り込む。

「うん、よろしくね」
オレはメアルタハに手を振った。
「では領主さま、こちらへ」
馬車が走り去るのを確認すると、オレはアラーネアの後をついて行った。

これから、まだ青春まっさかりの若い蕾たちを相手にするのかと思うと、オレは胸と股間が熱くなった。
ああ、楽しみ楽しみ♡







「こちらです」
アラーネアが案内してくれたのは、「応接間」という書かれたプレートが下がった、だだっ広い部屋だった。

「へえ…」
だだっ広い部屋のど真ん中に、清潔な大きいベッドが一台、ドンと鎮座している。
その周りで、制服姿の生徒たちがベッドを囲むようにして立っていた。
生徒たちはみな、どの子もかわいらしい顔をしているから、テンションもムスコも爆上がりである。

「いかがですか?どの子もみな、成績優秀で容姿も家柄も優れたオメガです。この子たちはいずれ嫁いでいく身ですから、嫁いだ先の閨であわてふためいたりしないように、あなたの知ってること全てをここで教えてやってくださいな」

アラーネアが蠱惑的な笑みを浮かべた。








 
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