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若目

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最高のおもてなし

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「これは失敬。この子たちがあまりに美しいものでしたから。つい触れてみたくなりまして……」
美少年が酒を注いだり椀に汁物をよそったりするたびに、スカートがフワッとめくれ上がり、かわいいお尻が目の前でぷりぷり動く。

なんと贅沢な景色だろう。
気分は高揚していくにつれ、頭がクラクラしてきた。
滅多にない絶景を拝んだのに加えて、強い酒が入ったのが原因であろう。
ムスコが痛いくらいに張り詰めてきた。

「領主殿、具合が悪いのですか?」
司教がオレの異変に気づいたようだ。
「ええ。情けない話ですけれど、うっかり飲み過ぎて酒に酔ってしまったのかもしれません」

オレはクラクラする頭を押さえながら、こうなった原因を探った。
出された酒は、アルコール度数がなかなか強めのものだった。
加えて、あの美しい少年たちが注いでくれるものを飲まないでいるのは申し訳ない気がしたので、注がれては飲み注がれては飲みを繰り返した結果、アルコールの摂取量がいつもより度を越してしまったのだ。

なんと情けない。
ちょっとはしゃぎ過ぎてしまった。
「よろしければ隣室へどうぞ。来客用のベッドがございますから、そこでお休みくださいませ」
司教が淡々と話す。
長いこと生きていると、こういうことも頻繁なのだろうか。
司教は客人の異変にも冷静そのものだった。

「さあ、お前たち。介抱してさしあげなさい」
司教に命令されて、少年たちはオレを両脇から抱えてくれた。
「大丈夫ですか?立てますか?」
少年のひとりが、確認するように尋ねる。

「ああ……大丈夫だよ」
頭は上手く働かない反面、呂律はしっかり回ってくれているし、体もそれなりに動く。

「しっかりなさってくださいね」
「すぐ横になれますから」
少年たちは、オレの体を支えながら励ましてくれた。
さっき少年が言ったとおり、隣室の位置はそんなに離れていなかった。
隣室は大広間を出て左側に曲がると、すぐの場所にあった。

おそらく、今のオレみたいに具合が悪くなったりした人を介抱するための部屋なのだろう。

少年たちに支えられて部屋に入ると、キングサイズのベッドに出迎えられた。
部屋の中央に、まさに王座のごとくドンと配置されたベッドに、オレは自らの体をドサッと落とした。

ああ、このベッドシーツの柔らかさが、いまのオレにはとてもありがたい。
体に蓄積された酔いが、どんどん吸収されていくようだ。

「いま、ウエストを緩めますからね」
少年が、オレのスラックスに手をかけた。
「ああ…ありがと、って、ええ?」
少年がスラックスに手をかけて前をくつろげた途端、ムスコが露わになった。

「ちょっと⁈え、なに⁈」
少年の突拍子もない行動に、オレは度肝を抜かれた。 
「司教さまから、こうやってもてなすようにとお達しをいただいていますので」
赤毛の少年がそう言った途端、他の少年たちがベッドに乗り上げてきた。

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