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若目

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庶民の少年バルジャン 15歳

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少年は口に猿ぐつわをつけられていて、オレたちの姿を見るなり「んんーッ!」と意味を成さない抗議の声をあげた。

それにしても、なかなかかわいらしい顔をした男の子だ。
かわいらしい男の子といっても、ラパンとはタイプの違うかわいさだ。

ラパンは金髪で白い肌に青い瞳が特徴的な、高価なお人形のような顔つきをしているけれど、この子は黒髪で小麦色の肌に焦げ茶色の瞳をしていて、どちらかといえば庶民的で野育ちな印象がある。

日焼けした浅黒い肌にはそばかすが散っているし、タレ目ぎみなラパンとは真逆で目つきも鋭い。

「旦那さま、いかがなさいます?」
後ろに立っていたグリーカスが尋ねてきた。
彼は小柄で女の子みたいな可愛い顔をしているが、目つきは目の前にいる盗人の少年の数倍鋭く、どこか食えない印象があった。

それゆえ、オレもこの子にはどうも手を出しかねる。
まあ、彼は特にお仕置きするような悪さもしてないから、手を出す理由も無いのだけど。

「うーん。このまま釈放…ってわけにもいかないから……ここはオレが処分することにするよ。セルウィトル、今からオレが言ったを全部持ってきてね。ベアルとグリーカスはセルウィトルが戻ったら、この子を……」

あれこれ考えてみた結果、今からこの子には、それなりの罰を受けてもらうことにした。
そのための道具をセルウィトルに持ってこさせて、その下準備はベアルとグリーカスにまかせることにした。




「旦那さま、お持ちしました。こちらで間違いないでしょうか?」
セルウィトルは案内、早く戻ってきた。
その手には、オレが持ってくるよう頼んだ品々が一式揃っていた。

「うん。それでいいよ。さ、はじめよっか。ベアル、グリーカス、頼んだよ!」
「かしこまりました」
「ほら、ジッとしな!」
ベアルとグリーカスが、男の子に2人がかりで掴みかかる。

「や、やめろ!離せよ!何するんだよ!!」
男の子は抵抗するが、縛られているのに加えて、多勢に無勢。
抗議はムダに終わり、オレの命令通りに事は進んでいく。
オレはオレで、今からこの子にすることを想像して、期待に胸とムスコを膨らませた。

ああ、楽しみ楽しみ♡












──────────────────────









「ふざけんなよ!なんだよこの格好!!」
男の子は抗議の声をあげた。
しかし、今のアラレもない姿では、迫力に欠けるばかりか滑稽ですらある。

「観念しないか、バルジャン。領主さまの御前だぞ!」
拘束を終えたグリーカスが吠えかかる。
どうやら、この男の子の名前はバルジャンというらしい。


いまのバルジャンはおパンツ一丁にさせられ、両手は後ろ手に縛りあげられている。
さらに肘かけ椅子に座らされて、脚は大きくぱっかーんとご開帳。
膝裏を椅子の肘かけに置いて固定するように縛られて、M字開脚のまま身動きが取れなくなっている。

なんていい眺めなんだろう♡

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