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若目

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シュタルク 25歳の巨漢

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シュタルクは、こんがり日に焼けた肌と金色に近い茶色の瞳をしている。
そして、身長190センチ体重100キロというオメガにあるまじき巨体の持ち主である。

彼は生まれつき体がかなり頑健なのに加えて、実家は運送業を営んでいるそうだ。
家の手伝いとして、子どもの頃から重い荷物を持ち運び、あるときは陽の当たる道を馬車でひたすら進み、あるときは雨で滑る地面を踏ん張りながら歩いた。

その結果、体は鍛えられて日に焼けて、こんなにたくましい体になったらしい。
なんて美しいのだろう。
まるでミケランジェロが描いた絵みたいだ。


「どうぞ、お入りください。発情期はまだ来てないので、それまでお茶でも…」
「うん、ありがとね。お邪魔するよ」
シュタルクの部屋に入り、オレは胸と股間を膨らませながら、彼の発情期を待ち侘びた。


──────────────────────

シュタルクの部屋の中。
テーブルを挟んで向かい合って座り、オレたちはテキトーに雑談していた。


「あの…領主さま。いまさらではあるんですけれど。あー、大変ありがたいのですが、今回のお相手は本当にわたしで構わないのですか?ほかにかわいい子はたくさんいるのに……」
雑談の最中、シュタルクが申し訳なさそうに伏し目がちに尋ねてくる。

通常、オメガというのは華奢で小柄で愛らしく、庇護欲をそそるような外見をしていることが多いらしい。
なるほど、トレラントは長身だがほっそりしていたし、ラパンは典型的な外見のオメガといえる。

オメガは基本的に誰かに庇護されることが前提に体が作られており、ホルモンの関係で筋肉がつきにくく、背丈もベータやアルファと比べると伸びしろは少ない。

成長が遅く、筋肉がつきにくいのは男としては難点のように思えるけれど、それは現世の話だ。
この世界では、オメガは華奢で愛らしいほうが魅力的と考えられるらしい。

それだけに、シュタルクはあまり歓迎されないタイプのようだ。
この世界のアルファは、自分より体の大きなオメガを避けることが多いという。

実際、シュタルクには縁談を持ちかける人が何人か来たものの、断られることが多くて、半ば投げやりにも近い形でここに献上されたそうだ。

「いいんだよ。そうじゃなきゃ、ここに来ないもの」
オレがそう言って微笑みかけると、シュタルクはホッとしたような顔で笑ってみせた。

シュタルクは、見た目に反して繊細でかわいい。
オレは、ほかのアルファのバカさ加減を内心鼻で笑った。
筋肉質な体格や肌の色、見上げるほどの長身が目立って気づきにくいが、シュタルクは間違いなく美形だし、気質も穏やかだ。

おまけに巨乳である。
オレはシュタルクを一目見たときから、その豊満な胸筋がずっと気になっていた。

──いい雄っぱいだよなあ……これは何カップくらいあるんだろう?走ったら揺れそうだな






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