❤︎転生先はオメガバースハーレムものBLゲーム❤︎

若目

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この世界について

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この世界において、オレは権力者である。
具体的な身分や設定はよくわからないのだけど、このあたりの土地一帯を仕切ってる金持ちの若い当主で、財産も有り余るほどあるから、働く必要もない。
これがおおまかなオレの設定。

つまり、毎日毎日ひたすら種付けセックス三昧でも、何ら問題なく暮らしていけるわけである。

そして、ここからが重要。
この土地一帯を仕切っているということは、ルールブックはオレ。
つまり、自分の領地に住む領民の子に、いくらエッチなことをしても咎められないのである。
なんと素晴らしい世界!

ノイシュバンシュタイン城だか、ベルサイユ宮殿だかとタメがはれるくらいに大きなオレの家は、ちょうど領地のど真ん中に位置している。
そして、それを円で囲むようにして、一軒家がズラーっと並んでいる。

これはみんな、かわいいオメガたちの家なのだ。
オメガたちには1人につき1軒、住まいを与えていて、オレはオメガの中の誰かとヤリたくなったとき、いつでも行けるようにできているのだ。
なんて素晴らしいシステムなんだろう!



その円の外の土地で暮らす領民たちは、領主たるオレの機嫌を取るため、オメガの子が生まれて年頃になったら、オレに「献上」するそうだ。

ちなみにこの献上という行為、別に強制ではないし、必ずそうしなければならないということもない。

しかし、献上すれば見返りとして金が貰えるので、みんなこぞってオレにオメガの子を紹介してくれる。

それこそ、領主に番として選ばれることは名誉なこととされていて、領内のオメガたちはオレに選ばれるのを今か今かと待っている。





ならば、その期待には応えてあげなきゃ!


そんなわけで、オレはさっそく自室に入ると名簿を取り出した。
名簿というのは、ゲームによっては「アルバム」とか「名鑑」とか名前がある、いわゆるキャラクター表のようなものだ。

そこから、名前と顔を確認して、誰のところに行くか決める。
現在、オレのところに献上されているオメガは、いちばん下は15歳で、いちばん上だと40歳。

しかし、これはあくまで現在の話。
もっと若い子か、もしくはもっと歳上の人が献上される可能性もあるのだ。

その中の誰かと、いつでもヤリたい放題。
と思ったけど、どのゲームにも必ずつきものの落とし穴もある。

このゲームにも攻略法みたいなのがあるらしい。
それは、発情期を見計らって相手の部屋を訪ねることだ。

オメガにとって、発情期にほったらかしにされることほど辛いことはない。
したがって、発情期にわざわざ自分のところへ来てくれるということは、「自分を大切にしてくれる」という認識に繋がるらしい。

それなら、大して難しいことではない。
献上されたオメガたちの発情期を逐一チェックするのは一苦労だが、えっちなことができるのだ。
これくらいは必要経費と思えば、どうということはない。
ヤリ放題なのは変わらないしね。

「おっ、この人いいなあ」
はじめに誰のところへ行こうかと名簿を物色していたとき、ちょうどいい相手を見つけた。

オレの童貞、この人に食べてもーらお!

これから来るお楽しみを待ち侘びつつ、オレは名簿をパタンと閉じた。
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