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2度目の情事
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「ありません」
直生が呟いた。
「え?」
「抑制剤、処方してもらってないから、無いんです」
言いながら直生は、半身を起こした。
「なんでだ?常備しとかないとダメだろう⁈」
総治郎はガラにもなく声を荒らげた。
体が昂っているせいで、余裕がないのだ。
「抑制剤なんて、要らないでしょう?」
言うと直生は、履いていたスウェットを脱ぎ、脚を開いた。
今日も、昨日の夜と同じような下着を履いていた。
しかし、色が違う。
今日はいているのは黒いレース張りのTバックで、直生の白い肌によく映えていた。
「総治郎さん…わたしのこと、もう一度抱いてください」
直生がシャツの裾をめくって、胸を晒した。
赤ちゃんのようにすべすべした肌に、ゆうべ総治郎がつけた痕が残っていた。
──だめだ、いけない!
そうは思うのに、体は勝手に動く。
気がつくと直生を組み敷いて、柔らかな胸に吸い付いていた。
「ああっ…」
直生がピクリと身じろぐ。
総治郎は栗色の乳首に吸い付き、執拗に舐りはじめた。
「あんっ…それ、いやあっ…」
直生がひときわ高い声で鳴いたことで、総治郎はハッと我に返った。
「すまない、直生!」
総治郎はあわてて直生から離れた。
不思議なことに、わずかに理性が働いている。
体が直生のフェロモンに慣れ、ある程度の耐性をつけたのかもしれない。
「総治郎さん…」
直生が名残惜しそうに総治郎を見つめた。
「すまない、直生。今から薬局に行く。市販の鎮静剤は効果が薄いらしいが、無いよりかはマシだろう。それまで、なんとか待っててくれ」
言って総治郎は部屋を出ようと、直生に背を向けた。
「待ってください、総治郎さん!」
総治郎を引き止めようとした直生は、勢い余ってソファから落っこちてしまった。
幸いなことに、床に敷き詰められていた毛の長い柔らかなカーペットがクッションになってくれたので、大したケガはしなかった。
「直生、大丈夫か?」
総治郎は心配そうな顔をして振り返ったものの、近づくことはしなかった。
近づけば、また無意識のうちに直生に襲いかかるのは明確だったからだ。
「大丈夫です。だから…その、続きを、続きをシてください……」
カーペットの上、直生は体勢を立て直すと、総治郎に向かって両脚を開いてみせた。
脚が開かれて露わになった直生のそこは、しとどに濡れていて、黒いTバックの下着にシミができていた。
「いや、しかし、さっき「嫌」と言っただろう?」
総治郎は混乱した。
直生はいったい、何がしたいのだろう。
「ちがいます…」
「何が違うんだ?」
「嫌なんじゃなくて……その、驚いただけなんです。あまりに気持ち良くて…その、もう、おかしくなっちゃいそうで……」
直生は脚を閉じると、もじもじと擦り合わせ始めた。
「しかし……」
「お願いですから」
ずり下がったシャツの裾をもう一度めくり上げて、直生は懇願してきた。
「お願いって…」
「総治郎さん、わたしに、あなたの赤ちゃんをください……」
言うと直生は、また脚を開いて総治郎に呼びかけた。
総治郎は脳内でピンと張り詰めていた理性の糸が、プツンと音を立てて切れるのを感じた。
直生が呟いた。
「え?」
「抑制剤、処方してもらってないから、無いんです」
言いながら直生は、半身を起こした。
「なんでだ?常備しとかないとダメだろう⁈」
総治郎はガラにもなく声を荒らげた。
体が昂っているせいで、余裕がないのだ。
「抑制剤なんて、要らないでしょう?」
言うと直生は、履いていたスウェットを脱ぎ、脚を開いた。
今日も、昨日の夜と同じような下着を履いていた。
しかし、色が違う。
今日はいているのは黒いレース張りのTバックで、直生の白い肌によく映えていた。
「総治郎さん…わたしのこと、もう一度抱いてください」
直生がシャツの裾をめくって、胸を晒した。
赤ちゃんのようにすべすべした肌に、ゆうべ総治郎がつけた痕が残っていた。
──だめだ、いけない!
そうは思うのに、体は勝手に動く。
気がつくと直生を組み敷いて、柔らかな胸に吸い付いていた。
「ああっ…」
直生がピクリと身じろぐ。
総治郎は栗色の乳首に吸い付き、執拗に舐りはじめた。
「あんっ…それ、いやあっ…」
直生がひときわ高い声で鳴いたことで、総治郎はハッと我に返った。
「すまない、直生!」
総治郎はあわてて直生から離れた。
不思議なことに、わずかに理性が働いている。
体が直生のフェロモンに慣れ、ある程度の耐性をつけたのかもしれない。
「総治郎さん…」
直生が名残惜しそうに総治郎を見つめた。
「すまない、直生。今から薬局に行く。市販の鎮静剤は効果が薄いらしいが、無いよりかはマシだろう。それまで、なんとか待っててくれ」
言って総治郎は部屋を出ようと、直生に背を向けた。
「待ってください、総治郎さん!」
総治郎を引き止めようとした直生は、勢い余ってソファから落っこちてしまった。
幸いなことに、床に敷き詰められていた毛の長い柔らかなカーペットがクッションになってくれたので、大したケガはしなかった。
「直生、大丈夫か?」
総治郎は心配そうな顔をして振り返ったものの、近づくことはしなかった。
近づけば、また無意識のうちに直生に襲いかかるのは明確だったからだ。
「大丈夫です。だから…その、続きを、続きをシてください……」
カーペットの上、直生は体勢を立て直すと、総治郎に向かって両脚を開いてみせた。
脚が開かれて露わになった直生のそこは、しとどに濡れていて、黒いTバックの下着にシミができていた。
「いや、しかし、さっき「嫌」と言っただろう?」
総治郎は混乱した。
直生はいったい、何がしたいのだろう。
「ちがいます…」
「何が違うんだ?」
「嫌なんじゃなくて……その、驚いただけなんです。あまりに気持ち良くて…その、もう、おかしくなっちゃいそうで……」
直生は脚を閉じると、もじもじと擦り合わせ始めた。
「しかし……」
「お願いですから」
ずり下がったシャツの裾をもう一度めくり上げて、直生は懇願してきた。
「お願いって…」
「総治郎さん、わたしに、あなたの赤ちゃんをください……」
言うと直生は、また脚を開いて総治郎に呼びかけた。
総治郎は脳内でピンと張り詰めていた理性の糸が、プツンと音を立てて切れるのを感じた。
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