【完結】A市男性誘拐監禁事件

若目

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結ばれた2人※

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金曜日の夜、2人はいつものように一緒にベッドに入り込み、貞が手に持っているタブレットで、同じ動画を見ていた。
タブレットの画面内には、裸で絡まり合う2人の男が映っていて、男の肛門に相手の男の男根が出たり入ったりするのを、国彦は物珍しそうにジッと見つめていた。


「国彦、ずいぶん熱心に見てたけど、どうだった?」
動画を見終わった後、貞はタブレットを閉じてサイドチェストの上に置いた。
感想を聞かれた国彦は、好奇心と戸惑いが入り混じったような顔をして、貞の方へ体を寄せた。

「びっくりした。これ、気持ちいいのかな?お尻にこんなモン挿れて、痛くならないの?」
「まあなんだ、男には肛門の奥に前立腺ってのがあって…精液を作るところだな。そこに触れられると気持ちよくなるようにできてるんだ。風俗なんかでも、前立腺マッサージなんてのがある。」
「へえ…」
国彦は興味ありげに聞き入っている。
今なら、何を言っても受け入れるかもしれない。

「やってみよう、国彦。」
意を決して、国彦に行為を求めてみる。
「………最初は痛いんだよね?」
「ああ、だけど、なるだけ優しくする。安心しろ。」
不安がる国彦の髪を撫でて、言うことを聞かない2歳児を落ち着かせるような口ぶりでなだめると、国彦がゆっくり頷いた。
国彦は今、貞のシャツを着ている。
部屋を暖かくしてあるから、下はボクサーパンツを履いただけの薄着だ。
シャツが大き過ぎて、首元がぱっくり開いて鎖骨が覗けているのが、何とも色っぽい。
開いた首元から栗色の乳首が見えると、貞は股がうずくのを感じた。
早く国彦の中で暴れたいと、体が訴えているのだ。

貞は国彦の丸くて柔らかい頬を包みこむようにして両手で挟むと、額、眉間、こめかみ、まぶた、顎、と啄むようなキスを繰り返した。
唇と唇を何度かつけたり離したりすると、クチュクチュと濡れた音がした。
今度は国彦の柔らかな唇を舌で割り、口内へ侵入させていく。

最初の頃はどう受け入れるかわからなくて、頭を後ろに反らしてばかりいたが、最近は上手に唾液を交わらせるようになった。
唇を離すと、国彦のふっくらした唇は唾液で濡れ、スタンドライトの光を受けて艶めいた。
桜色の耳たぶを指と舌で交互になぞり、今度は首筋に触れた。
鎖骨を指でなぞり、くぼみに舌を入れると、国彦が「あっ…」と声を漏らす。
華奢な両肩に手を置き、男にしては小さな体をそのままシーツに押し倒した。
シャツの裾をまくり上げて、栗色の乳首を指の腹でなぞる。
「んっ…あ、おじちゃん、そこ、ゾクっとする…」
蕩けた表情で、息も絶え絶えに口を半開きにして、国彦は喘いだ。
「気持ちいいか?」
「うん…イイ」
乳首を舌で弄び、ちゅっと軽く吸い付いた。
「あっ…ううっ」
国彦が脚をもぞもぞ動かす。
乳首に軽く歯を立てて甘噛みすると、声を漏らすまいとしているのか、口に手を当てた。
腹や脇腹をなぞるようにして触れたり舐めたりしていき、ふと国彦の男の象徴を見やると、それはすっかり勃ちあがってボクサーパンツを押し上げ、シミをつくっていた。
ボクサーパンツをずり下げて、脚から抜き取ると、貞は前をくつろげて自分の男根も出した。
「あっ…おじちゃんっ」
国彦が貞の勃起した男根を見て声をあげた。
貞はサイドチェストの引き出しから潤滑剤を出して、手のひらに垂らした。
「安心しろ、ちゃんと慣らしてから挿れる。」
まだ冷たい潤滑剤を手のひらで温めながら、国彦を落ち着かせた。
しばらく経ち、潤滑剤がちょうどいい温度になったのを見はからうと、蕾に指を1本押し挿れた。
「うあっ…」
「痛いか?」
驚いてビクつく国彦に、優しく声をかけた。
「い、痛くない。」
国彦が首を振った。
あまりに痛がるならやめておくことも考えたが、出血などはしていないし、このままでも問題は無さそうだ。
「もう1本挿れるぞ。」
「……うん。」
国彦が返事したのを合図に、指をもう1本挿れた。
今度もなんとか挿入できた。
若さゆえか、括約筋がしっかり働いているのだろう。
締めつけが強すぎて、3本目を挿れられるのか不安になってきた。
「国彦、ちょっと体の力を抜いてくれ。」
「う、うん。」
貞がそういうと、括約筋もある程度は弛緩した。
これなら、上手く挿れることができそうだ。
「3本目を挿れるぞ。そのまま力を抜いておけ。」
貞の言葉に国彦が頷き、潤滑剤を足して指の本数を増やすと、案外すんなり挿入できた。
指を前後に動かして、ゆっくりゆっくりほぐしていく。
「うう、あ、おじちゃんッ、ヘンなカンジするっ」
「嫌か?」
一度だけ、指の動きを止めた。

──国彦が本気で嫌がったらどうしようか。ここでやめてしまうのは惜しいな

「嫌じゃない、けど、よくわからない…こんなの、初めて…」
顔を真っ赤に染め上げて目に涙を浮かべ、体を震わせる姿は何とも煽情的だ。
「そうか…」
貞はずくり、と男根に熱が籠こもるのを感じた。
もう一度、指の抽挿を始めてみる。
「あっ…!おじちゃんッ、そこ、なんか、おかしいよ…」
国彦が涙で潤んだ大きな瞳をこちらに向けてくる。
「ここが前立腺っていうんだ。もう、大丈夫そうだな、挿れるぞ。」
指を引き抜くと、サイドチェストの引き出しからコンドームを取り出して、素早く装着した。
亀頭を蕾に当てて、ゆっくりゆっくり侵入していく。
「ウゥッ!おじちゃん、苦しい!」
男根が肉襞を通り抜ける苦しみに耐えられず、国彦は呻いた。
「悪い…もう少し我慢してくれ、国彦。」
ここまできて、今さら止められない。
腰を動かし、男根を国彦の体内に押し進めていく。
「ああッ⁈アッ…なに?これ、なに⁈やっ」
最奥を突くと、国彦が体を仰け反らせて喘いだ。
「気持ちいいだろう?」
「う、うん、イイッ!いいよう…」
国彦が貞の背中にしがみついた。
激しく、乱暴に感じるくらいに体を揺すると、括約筋が収縮して、貞の男根を締めつけてきた。
「いいッ、アッ、ひうっ、きもひイイっ、や…あっ…」
国彦の唇の端から、飲み込みきれなかった唾液が垂れた。
唾液を舐め取り、国彦の唇を塞いで、何度か軽いキスを繰り返す。
その間も、律動は止めない。
「ふあっ…おじちゃん、オレ、もうッ!」
国彦は快感と驚愕と困惑が入り混じった表情を浮かべて、射精した。
「俺もだ。出すぞ。」
襲ってくる快感に身を任せ、貞も国彦の最奥で射精した。
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