19 / 48
その日の夜
しおりを挟む
その日の夜、夕食を終えた貞は国彦と2人で風呂に入った。
自分がいつも使っているナイロンタオルだと、国彦の柔らかい肌を傷つけてしまいそうなので、手にボディソープをつけて泡立て、撫でるようにして体を洗っていく。
くすぐったいのか、国彦はときどき身をよじるってみせるが、大げさに嫌がる様子も見せず、ずっと大人しいままだった。
ほっそりしつつも、ふっくら肉付きの良い両腕を上げさせると、ぽっこりへこんだ脇の下が露わになる。
そこを洗ってやろうと手を滑らせると、国彦が「んっ」と声を漏らした。
その姿がやけに色っぽく感じられて、見ている貞の方が気恥ずかしかった。
手首と足首には、未だにロープの跡が生々しく残っており、自分がしたこととはいえ、貞は国彦を可哀想に感じた。
──次に拘束するときは、ロープの下に柔らかいタオルでも巻いてやろう。それで少しは痛みが軽減されるだろう
ロープの跡が残った手首と足首をていねいにマッサージしてやっている間も、国彦はずっと大人しくしていた。
髪を洗ってやろうとしたところ、国彦が自分で洗いたいと言ってきたので、そこは好きにさせることにした。
ここまで大人しい様子を見ると、大した抵抗はしてこないだろう。
そう考えて、好きにさせてやった。
結構な量のシャンプーを手に取って洗っていたのに、あまり泡立たなかったのを見ると、どれだけ髪に脂が溜まっていたのかよくわかった。
湯船に浸かったまま国彦が髪を洗う姿をずっと眺めていた貞は、国彦の髪質に合うシャンプーを買ってやったほうがいいかもしれない、と考えた。
2人して風呂を出た後は、バスタオルで体を拭いてやった。
加齢によって弾力が失われた貞の肌は、水滴が垂れると皮膚全体にジワリと広がるのに対して、まだ18歳の若い肌は水を弾いて雫となり、体中を伝って垂れていく。
湯上がりの肌が湯気を放ってピンク色に火照る様子は、行為中の女みたいに扇情的でドキリとした。
髪と体の次は、足を拭こうと思って触れてみると、風呂上がりだというのに、結構に冷たかった。
おそらく、国彦は極度の冷え性なのだろう。
貞は元妻から聞いた冷え性対策を思い出し、実践してみることにした。
「風呂上がりの足の指の間に水がついてると、そこから冷えるんだ。拭いてやるから、足を上げろ。」
国彦が、言われるままに左足を上げた。
それを見た貞が小さく跪き、国彦の短くて丸っこい足の指の間についた水滴を拭き取る。
右足も同じようにしてやると、国彦は小さな声で「ありがとう」と言った。
体を拭いてやった後は、スーパーで買ってきた下着と服を着せて寝室に連れていき、手首と足首にタオルを巻いて、その上をロープで拘束すると、ベッドに寝かしつけた。
そのあとで寝室を出て、ドアチェーンをしっかりかけると、貞はリビングに向かった。
──それにしても、隣の家の息子はどうやって国彦が出した音を聞き取ったんだろう?あのときは取り乱してたもんだから忘れてたけど、このマンションは防音が行き届いてるし、寝室の窓も閉まってたのに…
寝心地の悪いソファに寝転がりながら、昼間に起きたことに対して、貞は今さら疑問を抱いた。
自分がいつも使っているナイロンタオルだと、国彦の柔らかい肌を傷つけてしまいそうなので、手にボディソープをつけて泡立て、撫でるようにして体を洗っていく。
くすぐったいのか、国彦はときどき身をよじるってみせるが、大げさに嫌がる様子も見せず、ずっと大人しいままだった。
ほっそりしつつも、ふっくら肉付きの良い両腕を上げさせると、ぽっこりへこんだ脇の下が露わになる。
そこを洗ってやろうと手を滑らせると、国彦が「んっ」と声を漏らした。
その姿がやけに色っぽく感じられて、見ている貞の方が気恥ずかしかった。
手首と足首には、未だにロープの跡が生々しく残っており、自分がしたこととはいえ、貞は国彦を可哀想に感じた。
──次に拘束するときは、ロープの下に柔らかいタオルでも巻いてやろう。それで少しは痛みが軽減されるだろう
ロープの跡が残った手首と足首をていねいにマッサージしてやっている間も、国彦はずっと大人しくしていた。
髪を洗ってやろうとしたところ、国彦が自分で洗いたいと言ってきたので、そこは好きにさせることにした。
ここまで大人しい様子を見ると、大した抵抗はしてこないだろう。
そう考えて、好きにさせてやった。
結構な量のシャンプーを手に取って洗っていたのに、あまり泡立たなかったのを見ると、どれだけ髪に脂が溜まっていたのかよくわかった。
湯船に浸かったまま国彦が髪を洗う姿をずっと眺めていた貞は、国彦の髪質に合うシャンプーを買ってやったほうがいいかもしれない、と考えた。
2人して風呂を出た後は、バスタオルで体を拭いてやった。
加齢によって弾力が失われた貞の肌は、水滴が垂れると皮膚全体にジワリと広がるのに対して、まだ18歳の若い肌は水を弾いて雫となり、体中を伝って垂れていく。
湯上がりの肌が湯気を放ってピンク色に火照る様子は、行為中の女みたいに扇情的でドキリとした。
髪と体の次は、足を拭こうと思って触れてみると、風呂上がりだというのに、結構に冷たかった。
おそらく、国彦は極度の冷え性なのだろう。
貞は元妻から聞いた冷え性対策を思い出し、実践してみることにした。
「風呂上がりの足の指の間に水がついてると、そこから冷えるんだ。拭いてやるから、足を上げろ。」
国彦が、言われるままに左足を上げた。
それを見た貞が小さく跪き、国彦の短くて丸っこい足の指の間についた水滴を拭き取る。
右足も同じようにしてやると、国彦は小さな声で「ありがとう」と言った。
体を拭いてやった後は、スーパーで買ってきた下着と服を着せて寝室に連れていき、手首と足首にタオルを巻いて、その上をロープで拘束すると、ベッドに寝かしつけた。
そのあとで寝室を出て、ドアチェーンをしっかりかけると、貞はリビングに向かった。
──それにしても、隣の家の息子はどうやって国彦が出した音を聞き取ったんだろう?あのときは取り乱してたもんだから忘れてたけど、このマンションは防音が行き届いてるし、寝室の窓も閉まってたのに…
寝心地の悪いソファに寝転がりながら、昼間に起きたことに対して、貞は今さら疑問を抱いた。
0
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる