ハートの瞳が止まらない

若目

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前振り

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五井としては、ここで男の子が「やっぱりダメ!」と言って逃げていく…なんてことも予想したが、それは見事に外れた。
この段階になっても、男の子の意思は変わらないらしい。

五井は意を決して男の子が着ているガウンの合わせから手を入れると、乳首に触れた。
「あっ…!」
男の子が高い声を漏らす。
「ここを誰かに触られたことは?」
指先で乳首をいじりながら男の子の耳元で囁く。

「んん…はっ…あ、ない、ですッ…」
男の子が体を震わせながら答える。
その震えが、五井の手にも伝わってくる。
演技ではなさそうだ。
これが演技だとしたら、この子には役者の才能がある。

「そうか。じゃあ、自分では?」
「さ、触ってます…ひい…ンッ!」
乳首を優しく摘むと、男の子が背をしならせた。
「痛いかい?」
五井はあわてて指を引っ込めた。
優しくしたつもりだが、力加減が強すぎたのかもしれない。
「い、いえ…」
男の子が上擦った声で答える。
「そうかい。それなら、ここに寝て」
五井はベッドヘッド付近までいざり寄ると、そこに置いてある枕を指さした。

「はい…」
男の子は言われたとおりに枕に頭を置くと仰向けに寝転がった。
よく見ると、小さな体が小刻みに震えている。
やっぱり止めようか、という言葉が口から出そうになるが、やめた。
これまで散々確認してきたことをもう聞いたところで、たぶん返ってくる答えは変わらないだろう。
五井は男の子のガウンの紐を掴むと、ゆっくりと解いた。
ガウンの前を開くと、男の子の胸も腹も脚も露わになる。
シャワーの後だからか、男の子の白い肌はほんのり濡れていて、ライトの光を浴びて真珠のように艶めいている。

男の子の肌は触れてみると、柔らかくてすべすべしていて、まるでシルクを触っているような感触がした。

──やっぱり若いなあ…

たるみやシワやシミが目立つ自分の肌とは大違いだなどと考えながら、五井は男の子の体をまじまじと見つめた。

「下着は履いてきたのか」
五井は男の子が履いているボクサーパンツのウエストに指を這わせた。
黒いボクサーパンツなんか履いているものだから、男の子の肌の白さがよく際立った。
「はい…あっ!」
今度はパンツ越しに股間を撫でてやると、男の子が声を漏らした。
「ひあッ、んん…」
男の子の股間を撫でているうち、パンツにシミができて、それがどんどん広がっていく。
「……あっ、はあッ、ああっ!!」
男の子がまた声を漏らしたかと思うと、手のひらに温かくて湿った感触が伝わった。
どうやら、男の子が射精したらしい。
「ぜんぶ出したのか」
五井はパンツのウエストに指を引っかけてみた。
男の子の恥部を見ると、まるで失禁したみたいにびっしょりと濡れていた。

「あ、はい…あ、その、これ……」
思いがけなく射精した恥ずかしさからか、男の子があわてふためいて、泣きそうな顔をする。
さすがに泣かれるのは堪える。
そう思った五井は、男の子の気を逸らすため、早急にパンツを脱がして驚かせた。

「ふあ…?」
脱がしたパンツを床に放ると、男の子が間抜けな声を出した。
その反応を見るに、なんとか気を逸らすことはできたらしい。
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