ハートの瞳が止まらない

若目

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青春のシンボル

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「かわいいね」
ふふ、と五井が楽しそうに笑った。
真広が愛おしくて笑ったのか、面白くて笑ったのかはわからないが、少なくとも引かれたわけではないようで、真広は心底ホッとした。

「あっ…」
五井がランジェリー越しに真広の股間を撫でさすってくる。
緩慢な、それでいて丁寧な愛撫に、真広は背筋が痺れるような心地がした。
「キミは色が白いから、黒い下着がよく映えるね」
五井が今度は真広の腿裏を掴んで、片脚を立てさせた。

「以前から気になってたんだけど、コレは何かな?アザかな?」
五井が脚の付け根に指先を這わせた。
「え…」
真広は指先の感触がくすぐったくて身震いしたと同時に、突然妙なことを聞かれて驚いた。
「あ、それ…ニキビの跡です」
真広は立てられた片脚を伸ばして、脚をピッタリと閉じた。

──ひょっとして、引かれた?

真広は汗っかきなため、とにかくニキビができやすい。
これが真広にとっては悩みの種であった。
最低限のスキンケアはしているし、皮膚科にも相談はしてみたけれど、大した効果は得られなかった。
医者によれば、真広の体質と年齢上ニキビができてしまうのは仕方のないことなのだという。

医者にそう言われてしまっては仕方ないと諦めはしたものの、やはり気にはなってしまう。
真広のニキビは、治ったかと思えば今度は違う場所にできる、ということをよく繰り返す。
そんなだから、ニキビはもちろんニキビの跡も体のあちこちにできる。

中学生ぐらいの頃はそれが気になって、水泳の授業や修学旅行での入浴が苦痛だった。
大学に入ってからは人前で服を脱ぐ機会も減って気にならなくなったが、今このタイミングで言われてみて、一気に恥ずかしくなった。

「ニキビか…そうか……」
五井はそれだけ言うと、真広の乳首を指先で軽くはじいた。
「あっ…」
甘く痺れるような刺激が胸から首の辺りまで伝わってきて、真広は思わず背を逸らした。
「ここにもあるね」
五井が真広の胸に手のひらを置く。
実際、真広の胸にはニキビ跡が数ヶ所ある。
「んっ…」
五井が真広の胸元に顔を近づけると、乳首を舌先で愛撫しはじめた。
ちゅっ、ちゅっ、と五井の唾液が絡む音が聞こえてきて、真広は下半身に熱がたまるのを感じた。

「ひんッ…あっ、だめッ、あん!」
五井が乳首に舐めたり吸いついたりを繰り返しながら、だんだん刺激を強めていく。
真広はもう限界だった。
「ああっ…!」
真広は辛抱たまらずに、ランジェリーの中に吐精してしまった。

「……はは」
どうしたわけか、五井が小さな声で笑った。
「あ、あの…ぼく……」
恥ずかしさとか困惑だとかで、真広は体温がさーっと下がっていくのを感じた。
気にしていたニキビ跡を見られて、少しの刺激で達してしまった。
こんな醜態を晒して、五井は呆れてしまったんじゃないか。
「萎えたから、やっぱりやめよう」なんて言われてしまったらどうしよう。
そんな不安が頭をよぎったが、五井の反応は、真広の予想とは大きく違ったものだった。

「ごめんよ真広くん。かわいいから意地悪しちゃった」









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