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第1章 ココどこですか?
職人のこだわりを甘くみていた…いつ家は完成するんだ?!
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見上げた天井で、いつの間にか自分の部屋に戻っていたと理解した。
自分の部屋か。
数週間の間に、すっかり馴染んでしまった。木の温もりがするこの家に。
朝早く、台所から聞こえるご飯の支度の音
熊…では無く村長さんの素振りの音
子供達を呼ぶ声
ずっと昔に、無くしてしまったものがココには多い。
暫く微睡んでいたが、今日はやるべき事が多いのだ。
起きなくてはと、体を伸ばしたり曲げたりしたが体調は万全のようだ。
朝ごはんへ行く為に、村長さんのお古に(数枚貰った。着やすくて最高だ。)着替えて下のリビングに降りてゆけば
『矢作さん、体調は大丈夫?』
奥さんから声がかかる。
子供達は既にテーブルについてご飯中だ。
『えぇ、もう大丈夫です。ご心配お掛けしました。』
ちゃっかり、好青年もいる。もちろん、ラッセルさんも一緒だ。
昨夜の出来事は、上手いこと彼が話したに違いない。
(色は元通りだった。今は〚装身〛を使ってないらしい)
黒装束は??
居ないようだ。ホッとした自分に気づき苦笑いになりながら席に着いた。
うん?
何となく、皆の顔が引きつった気がしたが
今朝のご飯が気になる。
『気がついた?昨日矢作さんが作った新作を並べてみたの。子供達にもお客様にも大好評よ!!』
村長の奥さんは、俺の料理の大ファンだ。
新作を出す度に、レシピを詳細にメモっていた。
あっ、もちろん《焼酎》は収納庫に隠した。好青年からも呉々も隠して欲しいと言われた。
解せぬな。
あんなに絶賛したから、売り出しを望むと思っていたのに。
『この《大根の味噌漬け》、前に矢作さんが作ってくれた薬草茶にピッタリね。
今回もレシピお願いしますね。』
奥さんの喜びの声は続いていた。
やっぱり、奥さんはお茶請けっぽいお漬物のファンだな。
と、なると《お米》の普及に全力を注がねばならないな。
この村では、いやこの世界では《お米》は滅多に見かけない穀物だ。農作をする方法も知らないようで、また種なども流通していない。
『矢作さん、今朝ラッセルさんとも打ち合わせしました。矢作さんのお考え通りに、窓口を引き受けて下さるそうです。細かい打ち合わせは食事の後で。』
美味しい朝食をたらふく食べた後、遅れてきた村長も含め話し合いが始まった。
まずは俺が口火を切った。
『村長。ラッセルさん。俺としては食料からまずは提供したいと思う。
小麦 25t(脱穀前)
キャベツ 50キロ
じゃが芋 50キロ
大豆 10t(乾燥状態)
まずはこの4つでいきたい。小麦と大豆は
日持ちするが問題はキャベツだ。
しかし生野菜も、必ず必要だと思う。じゃがいもは少しは日持ちするがこちらもカビが生えやすい。運搬は温度調節が大切だが方法は?』
おや?好青年が何やら思案顔だ。
このラインナップでは気に入らないか?
『先に口を出す事をお許し下さい。
まずは、こんな破格の出荷量に感謝しかありません。
これで、大勢の国民の飢えが防げます。』
真っ直ぐ俺を見るジルの目は、真剣だ。
心から飢えを防ぎたい、切なる願いがこちらに届く。
横を見れば、村長もラッセルさんも同じ目をしていた。
鬼気迫る状況なのだと理解して話を続けた。
『もちろん、まだ他にも出荷出来る野菜や穀物もある。
でも、問題は運搬だ。
馬車での運搬では、生野菜は近隣の村にしか届かないのではないかと…』
これが1番の気がかりだった。
どんなに俺が沢山出荷したいと願ってもハコベなければ意味は無い。
すると、久しぶりに笑顔になった好青年が
『大丈夫です。』と胸を叩いた。
『まさか』『よくお許しになった…』
村長とラッセルさんは、その方法に思い当たる節があるらしい。
いったいどんなに奥の手だ?
まさかの黒装束軍団の新しい技か何か…
『天馬です。
王より、天馬の輸送船団がこちらに向かっていると報告がありました。
天馬は浮遊の技を使います。
これならば、様々な場所に素早く運べます。』
これは驚きの奥の手だ。
天馬。
馬が空を駆けるのか?想像がつかないけれど、落っこちなければいいが。
『矢作さん、天馬というのだから空を飛びますよ。安心して下さい。』村長の優しい目がまたしても草薙を、彷彿とさせる。
アイツも時折、俺の発言に生暖かな目をしていたな。
その後、値段の交渉に入ったが相場を知らない俺は言い値で売る事にした。
高く売りたい訳ではない。
適正価格で売りたいだけだ。
素直に頷く俺に、何故か誰も居ない後ろの方から咳払いが、聞こえた。
細かい条件をすり合わせて話し合いは終了した。
それから俺は天馬が到着するまで、家の建築現場に向かった。
土台工事に取り掛かっているはずだ。
ん?
ドヤンもナラハも姿がない。
地下に潜っているのかもしれない。
穴?
『おっ、矢作様いい所に来てくれましたね。ほら、こっちが落とし穴です。
隠し部屋とからくり扉も作る予定です。』
えっ?
『土台作りは?』
『あっ、それならナラハが終わらせました。
数日完徹だったので、今は家に帰らせて寝かせてます。
地下室を作る前に、カラクリをまずは仕掛けたいと思いまして。』
『いや、ドヤンさん。
俺は確かに忍者屋敷の話はしましたが取り入れたいとか言った覚えは…』『それは取り入れるでしょ!!あんなに斬新なアイデアを取り入れない〚作り師〛なんていませんよ!!本当に楽しくてやり甲斐もあって最高の現場です。』
ダメだ。
職人さんが、面白がったら絶対こちらの言う事は聞かない。と、言うか本当に耳にすら届いてない、という事になるのだ。
出来れば、カラクリは地下のみだと良いが。。
あーー、
職人のこだわりを甘く見ちゃダメだった。
何度も煮え湯を飲まされているのに、またやった。
それにしても
完成が遥か向こうに飛んでいった。
いつになるやら…と。
*** 好青年(ジル)視点***
『キセ。君が素顔を見せるなんて久しぶりの事だな。
それだけ、矢作殿が気になったのか。』
窓際に立って、天馬に積み込む作業を見張っていたキセが、こちらを向いた。
『矢作様は本当に凄い。この量は異常だ。
いや、本当に感謝しかないのだ。そう心から思っている。』
『そうだな。それはこの国に住む者なら誰しもそう思う出荷量だ。』
矢作様はこれがどれほどの事か、本当に分かっていない。
いや、矢作様の感性は、本当に特殊なので我々も中々ついていけない事が多い。
だから、本当は分かっているのかもしれない。
うーむ。矢作様の思考回路を追うのは、精神的負担がエグい事になる。
一旦、やめねば話が進まぬな。
『キセ。昨夜のはダメだ。
例え私が信頼に足りずとも、君は前に出るべきでは無い。ひとつ間違えば…』
と言いかけた私を制する様にキセが言葉を重ねた。
『大丈夫だ。私のやるべき事は理解している。決して遅れは取らない。』
『そうじゃない。私が君に無理をして欲しくないだけだ。』
『無理なんてしていない。』
ため息が漏れる。
このやり取りを何回した事だろう。
責任感からか、焦りからか。キセの様子はあの時からおかしくなったのだ。
諜報部隊の役目を放り出したあの時は、仕方の無い状況だったのだ。
この考え方についても平行線のままだが。
チラッ。
キセの視線を感じて気づいた。
また、右手を無意識にさすっていたらしい。
キセのことを言ってる場合じゃないな。
しっかりしなければ…。
右側に残る大きな傷跡が、右手に痺れを起こす。無意識になると撫でてしまうのだ。
それにしても昨日の焼酎は凄かった。
万能薬でも治せなかったのに。
昨夜は、傷跡が一切痛まなかったのだ。
矢作様のお力は、この国の未来を変える。
『キセ、とにかくまだ始まったばかりだ。今から息切れはまずい。』
キセが頷いて消えた。
廊下に矢作様の足音だ。
いつもの表情に顔を戻して、ノックの音を待った。
自分の部屋か。
数週間の間に、すっかり馴染んでしまった。木の温もりがするこの家に。
朝早く、台所から聞こえるご飯の支度の音
熊…では無く村長さんの素振りの音
子供達を呼ぶ声
ずっと昔に、無くしてしまったものがココには多い。
暫く微睡んでいたが、今日はやるべき事が多いのだ。
起きなくてはと、体を伸ばしたり曲げたりしたが体調は万全のようだ。
朝ごはんへ行く為に、村長さんのお古に(数枚貰った。着やすくて最高だ。)着替えて下のリビングに降りてゆけば
『矢作さん、体調は大丈夫?』
奥さんから声がかかる。
子供達は既にテーブルについてご飯中だ。
『えぇ、もう大丈夫です。ご心配お掛けしました。』
ちゃっかり、好青年もいる。もちろん、ラッセルさんも一緒だ。
昨夜の出来事は、上手いこと彼が話したに違いない。
(色は元通りだった。今は〚装身〛を使ってないらしい)
黒装束は??
居ないようだ。ホッとした自分に気づき苦笑いになりながら席に着いた。
うん?
何となく、皆の顔が引きつった気がしたが
今朝のご飯が気になる。
『気がついた?昨日矢作さんが作った新作を並べてみたの。子供達にもお客様にも大好評よ!!』
村長の奥さんは、俺の料理の大ファンだ。
新作を出す度に、レシピを詳細にメモっていた。
あっ、もちろん《焼酎》は収納庫に隠した。好青年からも呉々も隠して欲しいと言われた。
解せぬな。
あんなに絶賛したから、売り出しを望むと思っていたのに。
『この《大根の味噌漬け》、前に矢作さんが作ってくれた薬草茶にピッタリね。
今回もレシピお願いしますね。』
奥さんの喜びの声は続いていた。
やっぱり、奥さんはお茶請けっぽいお漬物のファンだな。
と、なると《お米》の普及に全力を注がねばならないな。
この村では、いやこの世界では《お米》は滅多に見かけない穀物だ。農作をする方法も知らないようで、また種なども流通していない。
『矢作さん、今朝ラッセルさんとも打ち合わせしました。矢作さんのお考え通りに、窓口を引き受けて下さるそうです。細かい打ち合わせは食事の後で。』
美味しい朝食をたらふく食べた後、遅れてきた村長も含め話し合いが始まった。
まずは俺が口火を切った。
『村長。ラッセルさん。俺としては食料からまずは提供したいと思う。
小麦 25t(脱穀前)
キャベツ 50キロ
じゃが芋 50キロ
大豆 10t(乾燥状態)
まずはこの4つでいきたい。小麦と大豆は
日持ちするが問題はキャベツだ。
しかし生野菜も、必ず必要だと思う。じゃがいもは少しは日持ちするがこちらもカビが生えやすい。運搬は温度調節が大切だが方法は?』
おや?好青年が何やら思案顔だ。
このラインナップでは気に入らないか?
『先に口を出す事をお許し下さい。
まずは、こんな破格の出荷量に感謝しかありません。
これで、大勢の国民の飢えが防げます。』
真っ直ぐ俺を見るジルの目は、真剣だ。
心から飢えを防ぎたい、切なる願いがこちらに届く。
横を見れば、村長もラッセルさんも同じ目をしていた。
鬼気迫る状況なのだと理解して話を続けた。
『もちろん、まだ他にも出荷出来る野菜や穀物もある。
でも、問題は運搬だ。
馬車での運搬では、生野菜は近隣の村にしか届かないのではないかと…』
これが1番の気がかりだった。
どんなに俺が沢山出荷したいと願ってもハコベなければ意味は無い。
すると、久しぶりに笑顔になった好青年が
『大丈夫です。』と胸を叩いた。
『まさか』『よくお許しになった…』
村長とラッセルさんは、その方法に思い当たる節があるらしい。
いったいどんなに奥の手だ?
まさかの黒装束軍団の新しい技か何か…
『天馬です。
王より、天馬の輸送船団がこちらに向かっていると報告がありました。
天馬は浮遊の技を使います。
これならば、様々な場所に素早く運べます。』
これは驚きの奥の手だ。
天馬。
馬が空を駆けるのか?想像がつかないけれど、落っこちなければいいが。
『矢作さん、天馬というのだから空を飛びますよ。安心して下さい。』村長の優しい目がまたしても草薙を、彷彿とさせる。
アイツも時折、俺の発言に生暖かな目をしていたな。
その後、値段の交渉に入ったが相場を知らない俺は言い値で売る事にした。
高く売りたい訳ではない。
適正価格で売りたいだけだ。
素直に頷く俺に、何故か誰も居ない後ろの方から咳払いが、聞こえた。
細かい条件をすり合わせて話し合いは終了した。
それから俺は天馬が到着するまで、家の建築現場に向かった。
土台工事に取り掛かっているはずだ。
ん?
ドヤンもナラハも姿がない。
地下に潜っているのかもしれない。
穴?
『おっ、矢作様いい所に来てくれましたね。ほら、こっちが落とし穴です。
隠し部屋とからくり扉も作る予定です。』
えっ?
『土台作りは?』
『あっ、それならナラハが終わらせました。
数日完徹だったので、今は家に帰らせて寝かせてます。
地下室を作る前に、カラクリをまずは仕掛けたいと思いまして。』
『いや、ドヤンさん。
俺は確かに忍者屋敷の話はしましたが取り入れたいとか言った覚えは…』『それは取り入れるでしょ!!あんなに斬新なアイデアを取り入れない〚作り師〛なんていませんよ!!本当に楽しくてやり甲斐もあって最高の現場です。』
ダメだ。
職人さんが、面白がったら絶対こちらの言う事は聞かない。と、言うか本当に耳にすら届いてない、という事になるのだ。
出来れば、カラクリは地下のみだと良いが。。
あーー、
職人のこだわりを甘く見ちゃダメだった。
何度も煮え湯を飲まされているのに、またやった。
それにしても
完成が遥か向こうに飛んでいった。
いつになるやら…と。
*** 好青年(ジル)視点***
『キセ。君が素顔を見せるなんて久しぶりの事だな。
それだけ、矢作殿が気になったのか。』
窓際に立って、天馬に積み込む作業を見張っていたキセが、こちらを向いた。
『矢作様は本当に凄い。この量は異常だ。
いや、本当に感謝しかないのだ。そう心から思っている。』
『そうだな。それはこの国に住む者なら誰しもそう思う出荷量だ。』
矢作様はこれがどれほどの事か、本当に分かっていない。
いや、矢作様の感性は、本当に特殊なので我々も中々ついていけない事が多い。
だから、本当は分かっているのかもしれない。
うーむ。矢作様の思考回路を追うのは、精神的負担がエグい事になる。
一旦、やめねば話が進まぬな。
『キセ。昨夜のはダメだ。
例え私が信頼に足りずとも、君は前に出るべきでは無い。ひとつ間違えば…』
と言いかけた私を制する様にキセが言葉を重ねた。
『大丈夫だ。私のやるべき事は理解している。決して遅れは取らない。』
『そうじゃない。私が君に無理をして欲しくないだけだ。』
『無理なんてしていない。』
ため息が漏れる。
このやり取りを何回した事だろう。
責任感からか、焦りからか。キセの様子はあの時からおかしくなったのだ。
諜報部隊の役目を放り出したあの時は、仕方の無い状況だったのだ。
この考え方についても平行線のままだが。
チラッ。
キセの視線を感じて気づいた。
また、右手を無意識にさすっていたらしい。
キセのことを言ってる場合じゃないな。
しっかりしなければ…。
右側に残る大きな傷跡が、右手に痺れを起こす。無意識になると撫でてしまうのだ。
それにしても昨日の焼酎は凄かった。
万能薬でも治せなかったのに。
昨夜は、傷跡が一切痛まなかったのだ。
矢作様のお力は、この国の未来を変える。
『キセ、とにかくまだ始まったばかりだ。今から息切れはまずい。』
キセが頷いて消えた。
廊下に矢作様の足音だ。
いつもの表情に顔を戻して、ノックの音を待った。
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