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第1章 ココどこですか?

思い出すのは、チョロい上司?!

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ウィンドリア

そう言われてもさっぱり分からない。
自宅に帰る要領も同じく不明。

朝からとにかく食欲とお喋りが得意の
自称神狼が命令する

『とにかく、人里を目指せ。そこからは色々説明する。まぁ、初手としてギルドに登録だな。』

またもや手のひらサイズになった神狼が、もしゃもしゃと野菜を頬張りながら言うが。

『悪いがそんな事するつもりは無い。俺には大切な計画があるからな。』
この場所が誰の土地でもない上に、収納庫を使えば色々計画が立てられる。

『はぁぁ!!お前なにいってるんだよ。異世界に来たらまずはギルドだろ。能力活かして…』『いや、やらないから。しかしギルドって何だ。それに異世界とかも初めて聞いたがウィンドリアの地名の何かか?』

お?
久しぶりに神狼が黙った。
フルフル震えているが、何か変なことを言っただろうか?

『有り得ない、有り得ない!!地球人のしかもオタク国の住民の癖にコイツなんだよ。誰だよ、こんなの選んだ奴ーー!!』

凄い怒ってるな。
なるほど、だから震えてたのか。
オタク国って上手いこというなぁ。日本は今や世界的にオタク文化が大流行だからな。

俺には全く関係ないが。
学生時代も今も、大切なのは仕事🟰給料だしな。オタクよりも100均や500円で出来るレシピとかは本当に良い。特に図書館など最高だ。あらゆる知識が無料で手に入るしな。

『おい、おい、聞いてるのかお前ーー!!』

しまった、久しぶりに思考の淵に落ちてしまった。こうなると全く耳が機能しないからな。

『申し訳ない。用向きは何だ?』

いつの間にか普通の犬位の大きさになった神狼が大声を出す。
大きいと結構な迫力だ。

『何だじゃない!!』
『そんな知識無しでこの世界でどうやって生きていくつもりなんだ!!』

そりゃ、な。

『何だ…お前。こんな時ばかりつぶらな瞳で俺を見つめやがって。
まあ、そこまで言うんなら教えてらないでもない。が、その代わり必ず町に行けよ。』

『分かった。色々教えて貰ったら街へ行くことにするよ。とりあえず、じじょ。。神狼さんの名前は何だ?教えて貰えないか?』

得意げになった神狼に、我が課の課長を思い出す。チョロ。。。いやお願いしやすいと。

しかし、名前の事は話せないと言う。
何やら決め事があるとか。

『そうか、恩人の名を胸に刻みたかったのだがな。』
『おまっ、、まあ、お前がそこまで言うのなら秘密だが教えてやろう。恩人の名だ。胸に刻めよ!』

〚嚮導〛

『キョウドウか』

〚嚮導〛

『キョウドウ』

『ふっ、お前ではまだキチンと発音は出来ぬ。しかし胸には刻めよ。』

『じゃあ、キョウで良いな。』

あれ?毛を逆立てているところ見るもあだ名は気に入らなかったか。昔からあだ名が下手でよく怒られたからな。

『バ、バカモンーーー!!
神狼の名を略すなどなんと言う…』『いや、恐れ多いから通称で何かお呼び出来いかと思って。誤解させたなら申し訳ない。他に良い通称があれば教えて欲しい。』

こう言う時はさっさと詫びるに限る。

『フン。ま、いいわ。その名を許そう。
さてと、では町に向けて…』『いや、まだ聴きたいことが沢山あるのだ。』

やっぱり青木課長を思い出すなぁ。
今日提出の書類探して、叫んでるだろうな。


***  神狼   嚮導  視点  ***

いや、どこから間違えたのかさっぱり分からぬ。

教えを乞うたらば、街へ行く。
そうコヤツは約束したはずだ。

しかし、質問が多すぎる。
終わりが見えない。
その上、教える度に何やら小難しい事を言ってギフトである【収納庫】から出し入れする事


もう三月。。。


コヤツ、、街へ行くつもりがあるのか?

『あ、キョウ。いい所に来たな。
竈の実験したのだ、今度はかなりの強度を出せたと思う。そこで土の事をまた、聞きたいのだが、、』

はぁぁぁぁ。
竈とやらを作っては壊して、早200個目だ。

誰か、コヤツの担当を変わってくれーー!!
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