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第二幕 あやかし兎の京都裏町、舞妓編 ~祇園に咲く真紅の紫陽花
44.四条大橋の決闘(2)
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四条大橋の支柱の灯篭が薄い朱色の明かりを宿し、夜はますます色味を濃くしています。橋を斜めに斬るように霧が流れて、撫でる肌に寒気を覚えます。沖田さんは穏やかな表情をしてはいますが奥底には怒りにも似た迫力を秘めているようで、武術に研鑽のない私でも彼の剣気が否応なしに刺さりました。
「へえ、やれんの?」
アヤメさんが横目で沖田さんを見ながら言います。ですが、ちらっと確認しただけで義経さん達から警戒を外してはいません。
「華奢に見えるかもしれませんが、僕はこれでも一番隊を任されるくらいです。それに芯の細さなら義経さんと大差ありません。そういうわけで、彼は僕の方でお相手します」
「威勢がいいな、童。だが、面白い。力と力、技と技で上手い具合に似た者同士が向き合っている。では俺が童で、弁慶は夜叉としようか。それでいいな」
「御意」
「開始の合図はどうしましょうか?」
そう言って沖田さんは腰を屈めて、刀の柄に手を添えました。
「……不要だ。武で悟れ」
霧の中を、沈黙が包みます。
私と音兎ちゃんは橋から降りて見守っているだけなのですが、ここからは本当の決闘になるのです。場の空気を緊張が支配し、見ているこちらまで額から汗が流れます。私にはここからの、たったの一分が、一秒がとても長く感じられました。
四条大橋を覆っていた霧が、風で晴れると。
視界が鮮明になったところで、すぐに四人は動き出しています。私から見た場合の、後ろからの視線であることもそうなのですが、そもそも彼らの動きが早すぎて何をしているのか把握しきれない。私が理解できたのは線での動作ではなくて、点での、断面ごとの結果に過ぎません。
まずは弁慶さんが棍棒を振りかぶったのが最初です。
棍棒の衝撃が橋の後ろに立っている私達の足元まで伝わります。あまりの威力に橋の路面にヒビが入って、身をかわしたアヤメさんが弁慶さんの顔面に蹴りを放っていて、それを弁慶さんが空いているもう片方の腕だけで止めています。
「……力はアンタが上だね」
「身のこなしは、そちらのようだ」
弁慶さんが棍棒を振り回し、アヤメさんは体操選手のようにバク転したり、片手だけで逆さに体を持ち上げて器用に避けています。弁慶さんは更に腰から手斧を引き抜き、それを投げることで作った隙を利用して――
片手から両手に棍棒を持ち変えて、頭上からの一撃。
アヤメさんは避けきれずに両手を交差して頭の上で止めましたが、腕から足にまで重力が走ったのか、橋の上にも関わらずアヤメさんの足元が沈みました。
「普通なら両腕が砕けているはずだが」
「フツーじゃないからやってんのさ。でも、ちょっとは痛いよ、さすがにね」
どういうわけだか二人とも楽しそう。やっていることは派手なのですが、まるでスポーツをしているような感じ。
そういう二人とは対照的に、義経さんと沖田さんはまさに決闘の様相です。これは義経さんの容赦のない性格がそうさせるのでしょうが、沖田さんも殺気を放っているからです。
「いい踏み込みだ、本気で俺を突こうとしている」
こちらの二人は刀を扱っているので斬る、斬られるの緊張はあるのでしょうけど。あの冷静な沖田さんを何がここまで興奮させるのか。
「義経はん、弁慶はん! そんなガキどもに負けたらあきまへんで!」
邪魔な声援を耳にして、私のキツネ耳がピクピクと反応します。不快指数が上がったせいでもありますが、五臓さんを見て、全ての因果を思い出したからです。
沖田さんがいつもと違うのは、きっと、五臓さんのせい。
以前に沖田さんと一緒に、切目さんと市議会議員の香月さんに事情を教えてもらいました。沖田さんの家族が離れ離れになった元凶は、政治を理由に逆恨みした五臓さんの嫌がらせだったと。
――いつかみんなで、父のいる京都に戻るはずだったのです。
――父の店は、もうなかったんです。
沖田さんのお父さんは家族に被害が及んではならないと、偽造離婚をした結果の悲劇でした。みんなで一緒に同じ場所に引っ越していれば、また違った結末になったようにも思いますが。
――父らしいです。
父親としての意地か、それとも、武家であった先祖代々からの誇りでしょうか。お父さんは京都で亡くなり、未だに行方が分かっていないのは、お母さんとお姉さん。
――母と姉は京都に、裏町に来ると信じています。
「お母さんと、お姉さんが……裏町に?」
「……薫はん?」
ボソッとつぶやきました。
――父さんの死がキッカケで裏町に来た。
――アタシにはね、弟がいるんだ。
生き別れになった家族がいて、片方は姉を探して、片方は弟を探している。沖田さんは武家の出身で本当の苗字は織田であり、一方で、アヤメさんの戦名乗りが本当だとすれば、アヤメさんのご先祖様は織田信長になります。
「遊んでいる雰囲気じゃなくなってきたね……さすがは歴史だよ」
戦いは佳境を迎えて、ついにアヤメさんの呼吸が乱れて、吐く息が炎のように歪んでいます。興奮しているのか、アヤカシの性分を隠しきれなくなったのか、いつもは見せないはずの二本の角が赤い髪から突き出しています。そうして今度は沖田さんへと視線をずらしてみれば、なんと沖田さんの頭にも二本の角が。
どうして、気付かなかった。
いろいろなことが同時に起こりすぎて、気を取られていたせいだ。
「捉えました!」
沖田さんの刀が袈裟から、つまりは上から下に振られて、続けざまに前に倒れるように返す刀で突きが放たれます。これは避けようがないはず、だったのに。
「燕返し……突きが得意なだけはある。だが、お前が斬ったのは俺の笛の音だ」
あれは――私の時と同じだ。義経さんは沖田さんの正面にいたはずなのに、いつの間にか背後へと回っていたのです。私の動体視力では捉えられないとか、そういう類の速さではなくて、遠くから見ていた側の考察としては、沖田さんはずっと幻を斬っていたとしか思えません。
「蘭丸、どきな!」
背後から喉笛に刀が突き付けられているのを見て、たまらずに、アヤメさんが横から割って入ります。ですが、当然ながら弁慶さんを無視する格好になったため、
「他に気を取られている場合か、夜叉姫!」
薙ぎ払った棍棒がまともに直撃。アヤメさんは吹き飛びながら橋の手すりの上から落ちてしまいました。
「姉さん!」
「お前もだ、どこを見ている」
沖田さんが橋から落ちたアヤメさんに気を取られたせいで、義経さんに柄で腹をモロに突かれて鈍いうめき声を漏らし、たまらずにその場に蹲りました。
「片方は橋から落ちて、もう片方は斬られる寸前だな」
義経さんは伸ばした刀の切っ先を、屈んでいる沖田さんの額に向けました。沖田さんの額から細い血の筋が流れます。
「お前たちの負けだ。もう少し楽しませてくれると思ったが、血が通っていない剣ではこの程度か」
「……いえ、九郎判官。まだのようです」
弁慶さんが棍棒で示している先は、アヤメさんが落ちた場所。もうダメだと思って私は半泣きになっていたのですが、そちらを見れば、赤い髪がちらっと見えています。それからすぐに橋の手すりに手が見えて、手すりを掴んでいる手が見えて、アヤメさんは体を回転させて見事に橋の上に着地しました。
「アヤメさん……血が!」
「平気。なんか楽しくなってきた。嫌いじゃないから、こういうの」
橋から落ちずに無事だったのは良いのですが、額からタラタラと血が流れています。その血を手の甲で拭った後に、ぺろっと舌で舐めています。
ちょっと怖くもあり、なんか色っぽくもあり。
「……あ、光が!」
こんな時でも関係なく、勾玉が光りました。ええ、そうでした、まだ決闘の最中でした、忘れておりました。本来の目的はバクケンとの鬼ごっこなのです。私の勾玉から発せられる龍の光が四条大橋を明るく照らして、遠くの方では二条を越えたあたりから龍が昇っています。
「……あっちもいいところまで進んでるね。もうちょっと楽しみたいところだけどさ、こっちには時間がないんだよ。早く終わらせないと負けちまう。そういうわけだから……本気を出させてもらうよ」
アヤメさんは刀を持っていないのに、まるで腰に刀を帯びているかのような仕草で、これから抜刀するかのように身構えています。ぼうっと暗がりに赤い炎が走って、やがてそれは鞘の形になり、下から上へと、何もなかったはずの空間から刀をすらっと抜きました。
「蘭丸、よく見ておきな。これがアタシが父さんから受け継いだ覇王の魂さ。本当なら、アンタが継ぐはずだったんだけどね」
「へえ、やれんの?」
アヤメさんが横目で沖田さんを見ながら言います。ですが、ちらっと確認しただけで義経さん達から警戒を外してはいません。
「華奢に見えるかもしれませんが、僕はこれでも一番隊を任されるくらいです。それに芯の細さなら義経さんと大差ありません。そういうわけで、彼は僕の方でお相手します」
「威勢がいいな、童。だが、面白い。力と力、技と技で上手い具合に似た者同士が向き合っている。では俺が童で、弁慶は夜叉としようか。それでいいな」
「御意」
「開始の合図はどうしましょうか?」
そう言って沖田さんは腰を屈めて、刀の柄に手を添えました。
「……不要だ。武で悟れ」
霧の中を、沈黙が包みます。
私と音兎ちゃんは橋から降りて見守っているだけなのですが、ここからは本当の決闘になるのです。場の空気を緊張が支配し、見ているこちらまで額から汗が流れます。私にはここからの、たったの一分が、一秒がとても長く感じられました。
四条大橋を覆っていた霧が、風で晴れると。
視界が鮮明になったところで、すぐに四人は動き出しています。私から見た場合の、後ろからの視線であることもそうなのですが、そもそも彼らの動きが早すぎて何をしているのか把握しきれない。私が理解できたのは線での動作ではなくて、点での、断面ごとの結果に過ぎません。
まずは弁慶さんが棍棒を振りかぶったのが最初です。
棍棒の衝撃が橋の後ろに立っている私達の足元まで伝わります。あまりの威力に橋の路面にヒビが入って、身をかわしたアヤメさんが弁慶さんの顔面に蹴りを放っていて、それを弁慶さんが空いているもう片方の腕だけで止めています。
「……力はアンタが上だね」
「身のこなしは、そちらのようだ」
弁慶さんが棍棒を振り回し、アヤメさんは体操選手のようにバク転したり、片手だけで逆さに体を持ち上げて器用に避けています。弁慶さんは更に腰から手斧を引き抜き、それを投げることで作った隙を利用して――
片手から両手に棍棒を持ち変えて、頭上からの一撃。
アヤメさんは避けきれずに両手を交差して頭の上で止めましたが、腕から足にまで重力が走ったのか、橋の上にも関わらずアヤメさんの足元が沈みました。
「普通なら両腕が砕けているはずだが」
「フツーじゃないからやってんのさ。でも、ちょっとは痛いよ、さすがにね」
どういうわけだか二人とも楽しそう。やっていることは派手なのですが、まるでスポーツをしているような感じ。
そういう二人とは対照的に、義経さんと沖田さんはまさに決闘の様相です。これは義経さんの容赦のない性格がそうさせるのでしょうが、沖田さんも殺気を放っているからです。
「いい踏み込みだ、本気で俺を突こうとしている」
こちらの二人は刀を扱っているので斬る、斬られるの緊張はあるのでしょうけど。あの冷静な沖田さんを何がここまで興奮させるのか。
「義経はん、弁慶はん! そんなガキどもに負けたらあきまへんで!」
邪魔な声援を耳にして、私のキツネ耳がピクピクと反応します。不快指数が上がったせいでもありますが、五臓さんを見て、全ての因果を思い出したからです。
沖田さんがいつもと違うのは、きっと、五臓さんのせい。
以前に沖田さんと一緒に、切目さんと市議会議員の香月さんに事情を教えてもらいました。沖田さんの家族が離れ離れになった元凶は、政治を理由に逆恨みした五臓さんの嫌がらせだったと。
――いつかみんなで、父のいる京都に戻るはずだったのです。
――父の店は、もうなかったんです。
沖田さんのお父さんは家族に被害が及んではならないと、偽造離婚をした結果の悲劇でした。みんなで一緒に同じ場所に引っ越していれば、また違った結末になったようにも思いますが。
――父らしいです。
父親としての意地か、それとも、武家であった先祖代々からの誇りでしょうか。お父さんは京都で亡くなり、未だに行方が分かっていないのは、お母さんとお姉さん。
――母と姉は京都に、裏町に来ると信じています。
「お母さんと、お姉さんが……裏町に?」
「……薫はん?」
ボソッとつぶやきました。
――父さんの死がキッカケで裏町に来た。
――アタシにはね、弟がいるんだ。
生き別れになった家族がいて、片方は姉を探して、片方は弟を探している。沖田さんは武家の出身で本当の苗字は織田であり、一方で、アヤメさんの戦名乗りが本当だとすれば、アヤメさんのご先祖様は織田信長になります。
「遊んでいる雰囲気じゃなくなってきたね……さすがは歴史だよ」
戦いは佳境を迎えて、ついにアヤメさんの呼吸が乱れて、吐く息が炎のように歪んでいます。興奮しているのか、アヤカシの性分を隠しきれなくなったのか、いつもは見せないはずの二本の角が赤い髪から突き出しています。そうして今度は沖田さんへと視線をずらしてみれば、なんと沖田さんの頭にも二本の角が。
どうして、気付かなかった。
いろいろなことが同時に起こりすぎて、気を取られていたせいだ。
「捉えました!」
沖田さんの刀が袈裟から、つまりは上から下に振られて、続けざまに前に倒れるように返す刀で突きが放たれます。これは避けようがないはず、だったのに。
「燕返し……突きが得意なだけはある。だが、お前が斬ったのは俺の笛の音だ」
あれは――私の時と同じだ。義経さんは沖田さんの正面にいたはずなのに、いつの間にか背後へと回っていたのです。私の動体視力では捉えられないとか、そういう類の速さではなくて、遠くから見ていた側の考察としては、沖田さんはずっと幻を斬っていたとしか思えません。
「蘭丸、どきな!」
背後から喉笛に刀が突き付けられているのを見て、たまらずに、アヤメさんが横から割って入ります。ですが、当然ながら弁慶さんを無視する格好になったため、
「他に気を取られている場合か、夜叉姫!」
薙ぎ払った棍棒がまともに直撃。アヤメさんは吹き飛びながら橋の手すりの上から落ちてしまいました。
「姉さん!」
「お前もだ、どこを見ている」
沖田さんが橋から落ちたアヤメさんに気を取られたせいで、義経さんに柄で腹をモロに突かれて鈍いうめき声を漏らし、たまらずにその場に蹲りました。
「片方は橋から落ちて、もう片方は斬られる寸前だな」
義経さんは伸ばした刀の切っ先を、屈んでいる沖田さんの額に向けました。沖田さんの額から細い血の筋が流れます。
「お前たちの負けだ。もう少し楽しませてくれると思ったが、血が通っていない剣ではこの程度か」
「……いえ、九郎判官。まだのようです」
弁慶さんが棍棒で示している先は、アヤメさんが落ちた場所。もうダメだと思って私は半泣きになっていたのですが、そちらを見れば、赤い髪がちらっと見えています。それからすぐに橋の手すりに手が見えて、手すりを掴んでいる手が見えて、アヤメさんは体を回転させて見事に橋の上に着地しました。
「アヤメさん……血が!」
「平気。なんか楽しくなってきた。嫌いじゃないから、こういうの」
橋から落ちずに無事だったのは良いのですが、額からタラタラと血が流れています。その血を手の甲で拭った後に、ぺろっと舌で舐めています。
ちょっと怖くもあり、なんか色っぽくもあり。
「……あ、光が!」
こんな時でも関係なく、勾玉が光りました。ええ、そうでした、まだ決闘の最中でした、忘れておりました。本来の目的はバクケンとの鬼ごっこなのです。私の勾玉から発せられる龍の光が四条大橋を明るく照らして、遠くの方では二条を越えたあたりから龍が昇っています。
「……あっちもいいところまで進んでるね。もうちょっと楽しみたいところだけどさ、こっちには時間がないんだよ。早く終わらせないと負けちまう。そういうわけだから……本気を出させてもらうよ」
アヤメさんは刀を持っていないのに、まるで腰に刀を帯びているかのような仕草で、これから抜刀するかのように身構えています。ぼうっと暗がりに赤い炎が走って、やがてそれは鞘の形になり、下から上へと、何もなかったはずの空間から刀をすらっと抜きました。
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