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第二幕 あやかし兎の京都裏町、舞妓編 ~祇園に咲く真紅の紫陽花
30.我が道を行くは先斗町(1)
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先斗町を『ぽんと』だと正しく読める人は、先斗町にお酒を飲みに行きたいと考えたことがある人に違いありません。この妙ちくりんな名前の由来は、ポルトガル語で先端を意味しているだとか、もしくはカルタ用語だとか、いろいろと説はあるようですが。
私の持論では、タヌキが腹で太鼓を叩いていたから『ぽんと』になったのではないかと。
実際にタヌキが経営している居酒屋が表京都にもありまして、目印は、分かりやすいタヌキの置物。今日はそのタヌキさんのお店で淑女三人による愚痴り合い、ではなく、飲み会が催されます。
先斗町は花街といっても気軽に入れるお店ばかりで、それ故に花街だと知らない人も多いのですが、値段は格式ある大人向けのため、私が社会人に成り立ての頃は「ちょっと高いな」と宵の酔いを断念し、数年後に訪れた際も「今は財布が厳しい」と無賃が故に消沈し、狭い路地に溜息を置き去りにする日々を送っていました。
そんな私が、今日に限っては気兼ねなく飲めます。なぜなら、おごりだから。鈴屋の鈴華さんと高千穂の二人が、音兎ちゃん復帰のお礼にと私の酒代を出してくれるのですって。
なんと嬉しい金一封。
私は土御門屋の仕事を終えてから、表京都の先斗町へと繰り出しました。細い路地に光る看板と提灯に肩を挟まれて、二つになった人々の行列に遅々としながらも期待が風船のように膨らみます。首を左右に振りながら目的のタヌキを探して北上したら、いったんは通り過ぎて歌舞練場まで抜けてしまいました。
場所が分からないので、高千穂に電話しますと、
「鴨川に面している角を曲がったとこやよ。徳利に『化』って書いているタヌキの頭を七回、叩いてから入ってき」
化文字タヌキを探せとのお告げですから、再び探索に繰り出すと、目的のタヌキの置物は柚子料理屋と和菓子屋の間にあって、三匹、並んでいました。言われた通りに真ん中の『化』の徳利を持っているタヌキの頭を七回叩き、べぇっと舌を出されます。
腹の立つ演出。これに何の意味があるのかを問いたい。
「奥のテラス席です」
外観は古びた古民家でしたが、内装は和モダンでした。四角い照明、壁には掛け軸、テーブルやイスは洋風で、カウンター奥にワインボトルが並んでいます。鴨川にせり出したテラスの端っこに、二人が座っていました。鈴華さんは休日だから白のニットにジーンズ。高千穂は私服でもやっぱり和服で、珍しく紫を着ていますが、真っ白な両肩を大胆に出しているため、後ろの席の男性陣がチラチラと見ています。
「やっと主役が来た。ほら、早よ座って」
テーブルにはワインと日本酒のボトルが空けられ、もう半分ほど飲まれています。鴨肉と白子の天ぷらに金目鯛の煮つけ、黒枝豆、京都なのになぜか治部煮まで載っていました。
「薫の定番も頼んどいたよ。これ、梅酒。稲荷寿司は後で来るわ。ほな、乾杯。おつかれ~!」
カチンとグラスを合わせて、梅酒をサワーでグッと飲み、遅れて登場した稲荷寿司を口に放り込むと、
「あ~、最高!」
一日の気苦労は、早速、なかったことに。
美味しい料理と美味しいお酒の悦楽を享受する権利は、人類(とアヤカシ)だけが会得した大偉業なのだと感銘を受けます。今を生きる私達は先人の発明と努力に感謝を告げて、
「こっちは純米大吟醸やけど、薫も飲む?」
透き通る日本酒の素晴らしさは大人になってから理解できる愉悦なのだと納得しつつ、
「店員さん、白子の天ぷらを追加で。あと、ミョウガと舞茸も揚げてくださる?」
天ぷらは和の神髄であり、白子って何でこんなに美味しいのかしら!
「湯葉揚げも欲しなってきたね。鈴華姐さんは、次は何飲みはる? ハイボール?」
「いんや、ロックで!」
「薫は?」
「大吟醸!」
「二人とも、ベロベロになっても知らんよ。特に姐さん、この間、文句言われたばっかりやん」
「苦情が怖くって芸妓やってられないっての。私だって自由に飲む権利、あるって」
プライベートだからか、今日の鈴華さんは京都弁ではないようです。
飲みの席の序盤は、料理とお酒に終始しました。皿が空になり、たわいのない雑談で笑い、ちょっとしんみりして、そこからは人生論を鴨川へと流すのです。
「あの時、音兎ちゃんが許してもらえないのかと、焦っちゃった」
一時間程が過ぎて、あるべき話題へと着地しました。私の発言に反応して鈴華さんがロックグラスを置きます。
「母さんの気持ちも分かるよ。戻ってきて欲しいのは前提としても、言うことは言うとかなやからね。辛いこと、嫌なことがあるたびに逃げてたらキリないから。嫌な客だっておるしさ」
「そのための一見さん、お断りなのかと。芸を見せるのが本業だって」
「線引きはね。芸がなかったら、ただの接客やもの。花街は常連さんをもてなす場やから、ええ気分で帰ってもらわんとやし、花代かて入れてもらわな続けられへん。単価が安ないからお客さんにも格はあって、ええ人もおるけどね……それでも裏ではいろいろ言われるわ。新しく入った子、可愛ないとか、もうちょっと痩せえとか、まあ値段が値段やから分かるんやけど、やってるこっちはそんなに裕福やないし」
舞妓さんの年収は基本的にゼロだと聞いています。芸妓になれば給料が発生しますが、どれだけ稼げるのかは所属している置屋と、贔屓にしてくれるお客さん次第。不安定な職業だし、芸妓になれば家賃に生活費、着物や舞の稽古の出費も自腹になりますから、実情は厳しいのかも。
「おごってもらって、悪い気が」
「ええの、ええの、気にせんといて! これでも三十路まで続けてるし、他にたいして使うこともあらへんし、こうして誰かと、特に女同士で飲むんが一番、楽しいんよ。高千穂なんて相場が高くて、もはやブランドみたいなもんやし。そんな花魁みたいな恰好してる芸妓なんて聞いたことない」
「好き勝手がまかり通るまでは非難ゴーゴーやったけどね。それに私かて、酒と着物に消えるんよ。たいして貯金、してへんよ」
「どーすんの、辞めた後は? 結婚すんの?」
「どーしようかいね、薫、養ってくれる? 二人まとめて」
「それじゃあ、三人まとめて養ってくれる人が必要です」
貧乏女子が高級な飲み会に身を浸す。罪悪感という名のやけっぱちに、楽しみのボルトメーターはむしろ振り切れます。
「大吟醸、おかわり!」
なんか、酔ってきちゃった。
私の持論では、タヌキが腹で太鼓を叩いていたから『ぽんと』になったのではないかと。
実際にタヌキが経営している居酒屋が表京都にもありまして、目印は、分かりやすいタヌキの置物。今日はそのタヌキさんのお店で淑女三人による愚痴り合い、ではなく、飲み会が催されます。
先斗町は花街といっても気軽に入れるお店ばかりで、それ故に花街だと知らない人も多いのですが、値段は格式ある大人向けのため、私が社会人に成り立ての頃は「ちょっと高いな」と宵の酔いを断念し、数年後に訪れた際も「今は財布が厳しい」と無賃が故に消沈し、狭い路地に溜息を置き去りにする日々を送っていました。
そんな私が、今日に限っては気兼ねなく飲めます。なぜなら、おごりだから。鈴屋の鈴華さんと高千穂の二人が、音兎ちゃん復帰のお礼にと私の酒代を出してくれるのですって。
なんと嬉しい金一封。
私は土御門屋の仕事を終えてから、表京都の先斗町へと繰り出しました。細い路地に光る看板と提灯に肩を挟まれて、二つになった人々の行列に遅々としながらも期待が風船のように膨らみます。首を左右に振りながら目的のタヌキを探して北上したら、いったんは通り過ぎて歌舞練場まで抜けてしまいました。
場所が分からないので、高千穂に電話しますと、
「鴨川に面している角を曲がったとこやよ。徳利に『化』って書いているタヌキの頭を七回、叩いてから入ってき」
化文字タヌキを探せとのお告げですから、再び探索に繰り出すと、目的のタヌキの置物は柚子料理屋と和菓子屋の間にあって、三匹、並んでいました。言われた通りに真ん中の『化』の徳利を持っているタヌキの頭を七回叩き、べぇっと舌を出されます。
腹の立つ演出。これに何の意味があるのかを問いたい。
「奥のテラス席です」
外観は古びた古民家でしたが、内装は和モダンでした。四角い照明、壁には掛け軸、テーブルやイスは洋風で、カウンター奥にワインボトルが並んでいます。鴨川にせり出したテラスの端っこに、二人が座っていました。鈴華さんは休日だから白のニットにジーンズ。高千穂は私服でもやっぱり和服で、珍しく紫を着ていますが、真っ白な両肩を大胆に出しているため、後ろの席の男性陣がチラチラと見ています。
「やっと主役が来た。ほら、早よ座って」
テーブルにはワインと日本酒のボトルが空けられ、もう半分ほど飲まれています。鴨肉と白子の天ぷらに金目鯛の煮つけ、黒枝豆、京都なのになぜか治部煮まで載っていました。
「薫の定番も頼んどいたよ。これ、梅酒。稲荷寿司は後で来るわ。ほな、乾杯。おつかれ~!」
カチンとグラスを合わせて、梅酒をサワーでグッと飲み、遅れて登場した稲荷寿司を口に放り込むと、
「あ~、最高!」
一日の気苦労は、早速、なかったことに。
美味しい料理と美味しいお酒の悦楽を享受する権利は、人類(とアヤカシ)だけが会得した大偉業なのだと感銘を受けます。今を生きる私達は先人の発明と努力に感謝を告げて、
「こっちは純米大吟醸やけど、薫も飲む?」
透き通る日本酒の素晴らしさは大人になってから理解できる愉悦なのだと納得しつつ、
「店員さん、白子の天ぷらを追加で。あと、ミョウガと舞茸も揚げてくださる?」
天ぷらは和の神髄であり、白子って何でこんなに美味しいのかしら!
「湯葉揚げも欲しなってきたね。鈴華姐さんは、次は何飲みはる? ハイボール?」
「いんや、ロックで!」
「薫は?」
「大吟醸!」
「二人とも、ベロベロになっても知らんよ。特に姐さん、この間、文句言われたばっかりやん」
「苦情が怖くって芸妓やってられないっての。私だって自由に飲む権利、あるって」
プライベートだからか、今日の鈴華さんは京都弁ではないようです。
飲みの席の序盤は、料理とお酒に終始しました。皿が空になり、たわいのない雑談で笑い、ちょっとしんみりして、そこからは人生論を鴨川へと流すのです。
「あの時、音兎ちゃんが許してもらえないのかと、焦っちゃった」
一時間程が過ぎて、あるべき話題へと着地しました。私の発言に反応して鈴華さんがロックグラスを置きます。
「母さんの気持ちも分かるよ。戻ってきて欲しいのは前提としても、言うことは言うとかなやからね。辛いこと、嫌なことがあるたびに逃げてたらキリないから。嫌な客だっておるしさ」
「そのための一見さん、お断りなのかと。芸を見せるのが本業だって」
「線引きはね。芸がなかったら、ただの接客やもの。花街は常連さんをもてなす場やから、ええ気分で帰ってもらわんとやし、花代かて入れてもらわな続けられへん。単価が安ないからお客さんにも格はあって、ええ人もおるけどね……それでも裏ではいろいろ言われるわ。新しく入った子、可愛ないとか、もうちょっと痩せえとか、まあ値段が値段やから分かるんやけど、やってるこっちはそんなに裕福やないし」
舞妓さんの年収は基本的にゼロだと聞いています。芸妓になれば給料が発生しますが、どれだけ稼げるのかは所属している置屋と、贔屓にしてくれるお客さん次第。不安定な職業だし、芸妓になれば家賃に生活費、着物や舞の稽古の出費も自腹になりますから、実情は厳しいのかも。
「おごってもらって、悪い気が」
「ええの、ええの、気にせんといて! これでも三十路まで続けてるし、他にたいして使うこともあらへんし、こうして誰かと、特に女同士で飲むんが一番、楽しいんよ。高千穂なんて相場が高くて、もはやブランドみたいなもんやし。そんな花魁みたいな恰好してる芸妓なんて聞いたことない」
「好き勝手がまかり通るまでは非難ゴーゴーやったけどね。それに私かて、酒と着物に消えるんよ。たいして貯金、してへんよ」
「どーすんの、辞めた後は? 結婚すんの?」
「どーしようかいね、薫、養ってくれる? 二人まとめて」
「それじゃあ、三人まとめて養ってくれる人が必要です」
貧乏女子が高級な飲み会に身を浸す。罪悪感という名のやけっぱちに、楽しみのボルトメーターはむしろ振り切れます。
「大吟醸、おかわり!」
なんか、酔ってきちゃった。
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