36 / 67
第二幕 あやかし兎の京都裏町、舞妓編 ~祇園に咲く真紅の紫陽花
17.市会論争(4)
しおりを挟む
会議机の真反対側に尊大に座っている、でっぷり五臓に叫んでやりました。唐突に本性を現した私ですから、当然、周囲の方々は驚きと困惑の色を浮かべていますが、一言で説明のしようがありませんので、
「ちなみに私はキツネです! けれども!」
事実だけを添えておきました。
「……キツネ? いや……どういうこと?」
「君は……いったい?」
「なんや、何処から現れよった?」
質問の交通渋滞です。
「あ~もう、説明がいっぺんに大変! 私も関係者なんです。一連の出来事は知っているんだから」
「何やて? 関係者やのに何で隠れとったんや? まさか机の下におったんか?」
「木に決まってるでしょ」
もう隠す必要もないので、公式に暴露します。何処にいたのか議論を前に進めないと、私の抗議も前進しませんので。
「化けとったちゅうんか? やったら不法侵入――」
「凄く納得した!」
私とちらちら目が合っていたノートパソコンの男性が、目を見開いて、とても嬉しそうに頷いています。
「化けていたのなら、とても合点がいく。いやぁ、良かった。今夜はよく眠れそうだ」
「何を呑気に言うとんねん。おい、そこの狐女。これは極秘の会議やのにスパイみたいな真似しくさって」
「まあまあ、五臓さん」
香月さんが宥めました。
「関係者だと言っていますし、手違いで認知されていなかったのかもしれない」
「ほったら化けとらんと、さっさと出てこんかい。香月さん、これもあんたが糸を引いとるんやないやろな?」
「この人は関係ありません! すぐそっちに話を持っていくんだから。私は裏町の案内人です。音兎ちゃんの案内を頼まれていて、今回の騒動を知ったんです。彼女に舞妓を辞めて欲しくなかったから、いろいろと調べているうちに、この会合に行き着きました」
「そうでしたか……あの子のことで、ご迷惑をお掛けしているようで」
香月さんが頭を下げました。
「だからって勝手に入っていい道理にはならんやろがい。おい、女、どういう悪巧みなんや?」
「何が悪巧みよ、白々しい。私、知ってるんですからね。あんたが真犯人だってこと」
「真犯人? 何の?」
皆さんの疑問符が部屋をグルグルと回ります。
「五臓さん、まさか誰かを……やっちゃったんですか?」
「アホ言え。むしろ犯罪者はアッチやろがい。おい、妖怪女! 不法侵入かましといてテキトーなことを言いさらすな!」
「妖怪お……あのねぇ! さっきから表現に悪意があるでしょ。人間男って言われてカチンとこないわけ? この二枚舌の茶色スーツ!」
「茶色の何がアカンねん!」
二枚舌は、別に気にならないようです。
「全国の茶色愛好家に謝れや、このヘンテコ緑ワンピース!」
「緑が変ですって? 何言ってくれちゃってんの、緑こそ大人女性のコーデなのに、それが分からないなんて自然環境に対する敬愛が足りないわ。そっちこそ地球に謝りなさいよ!」
「ワシはこう見えても、二酸化炭素の排出量を削減しようとしとるんや。呼吸にも気を遣っとるねんで」
「じゃあ、もっと歯を磨きなさいよ」
「磨いとるわ、アホ! この真っ白なインプラントが見えてへんのか、節穴ボンクラ狐!」
「この自発的悪代官!」
「けったい妖怪チンドン女!」
「パワハラ偏差値高学歴男!」
「双方、落ち着かれよ。罵り合いコンテストの査定が本懐ではあるまい。短気は損気、まずは冷静に話し合われよ」
机の中央から渋い声がしました。仲介したのは玄桃斎さんです。罵倒合戦を止めてくれたのは有難いのですが、玄桃斎さんも相当の短気でしょうに。
「それで、裏町の案内人よ。ここにいる五臓議員が真犯人と言ったが、どういう主張なのか聞かせてもらおうか」
私と知り合いであることは伏せながら誘導してくれています。もしかすると、玄桃斎さんも五臓さんの性根を知っているのかな。
「はい。私は案内人として音兎ちゃんの騒動について調べているうちに、音兎ちゃんが驚いたのは――見世出しの現場に蛇がいたからだと分かったんです。誰だって蛇が道の真ん中に現れたら、ビックリするに決まっています。だから耳を出したからって、彼女に責任を押し付けるのはお門違いです。しかも、その蛇が偶然、現れたのではないことも分かったんです」
キッと睨みつけてやります。あなたがやったと知っていますよと、先制攻撃です。身に覚えがあれば不意の一撃に多少は動揺の色を見せるはず。
「な、なんやて?」
ほら、言葉を詰まらせた。
「偶然じゃない蛇って、何やねん」
「ベルトです。アヤカシの術を用いて、皮のベルトを化かして蛇に見せたんです。しかも真っ先に騒いで写真を撮った男性が化かしたんです。音兎ちゃんが蛇が苦手だと知っていて、驚かせば兎の本能で反応するはずだと。そして、それを裏で仕組んでいたのが――」
指を水平方向に差してやりました。
「五臓さんが、裏で糸を引いていました。その真意を確かめるために、私はこの会議を密かに傍聴していました。ずっと目的が分からなかったのですが、五臓さん、選挙のためにこんな茶番を扇動したのですね」
「それは本当なんですか、五臓さん?」
他の方々が一斉に尋ねると、五臓さんは少し慌てた反応を見せました。
「わ、ワシがやったって、そんなもんデタラメの憶測にも限度がある。三流の脚本家でも書かへんぞ、そんな陳腐なストーリー」
「陳腐だろうが、お粗末だろうが、事実なんだから認めなさいよ!」
「アホんだら! 証拠もあらへん妄言をいちいち真に受けてられるかい! そもそもお前が不法に侵入しとるやないか。しょっ引かれる理由があるんは、お前の方やぞ。おい、誰か警察を呼べ。この女狐を追い出せ!」
「警察なら、もうここにおりますよ」
部屋の奥から、針を突き刺すような声色。大声でなくとも、よく耳に通ります。眼鏡をかけた灰色のスーツの男性の正体は――
切目さんでした。
部屋の後ろに立っていますが、いつの間に入ってきたのか。会議室に目だけを潜入させて様子を窺っていたのかな。騒ぎになっているからと、駆けつけてくれたようです。
「なんや、お前は」
「刑事ですよ、アヤカシ課の。切目と申します。以後、お見知りおきを」
切目さんが警察手帳を開いて見せました。金色の紋章の上に『妖』と書かれています。
「彼女には、捜査協力をお願いしていまして」
「そら違法捜査とちゃうんか」
「無法には無法で挑むのが、やり方なので。そもそもアヤカシは法外なんですわ、七課には特権も認められてます」
「無法て、誰のことを言うとるんや。まさか、ワシか」
「自答できるなら、それが答えです、五臓さん」
「……なんやと」
五臓さんは怯むどころか、敵意を剥き出しにしました。政治家というより、裏稼業に関わる人のような凄みです。これまでの態度とは明らかに違います。今までは焦っていたようで、実のところは余裕があったのかもしれません。それが公の警察まで出てきては煙に巻くよりも、正面切って戦う気になったのかも。
「木っ端の刑事が随分と言いよるな。どこぞの狐と違ごうて、お前が言うたら洒落では済まんのやぞ」
「お互い様です。ちなみにタヌキは元気にしとりますか?」
「た……」
五臓さんの目が少しだけ泳ぎました。思い当たる節はあるはず。それを眉間に皺を寄せることで誤魔化しています。
「分からんこと言うな、あんたは。そっちの狐とは違うんかい」
「舞妓さんの件で騒いだタヌキですよ。彼は任意同行に従ってくれました。いずれ、詳細が判明するでしょう」
「ははあ……何や知らんが、冤罪をワシに吹っ掛けようとしとるんか? 政治家やっとると、しょーもない脅迫がよう来よるが……さすがに刑事が敵になるんは初めてや。この五臓、逃げも隠れもせんから――」
「やれやれ、内も外も騒がしいな」
まだ五臓さんとの対決の最中ですが、玄桃斎さんが意味深に呟いた、刹那の出来事でした。
後ろの扉に亀裂が走って、ハリボテのように瓦解したかと思えば、大きな影が部屋の中へと突き抜けてきたのです。腕を交差して、背を丸めたまま、反対側のガラスにまで飛んでいきました。そこからクルリと回転して、激しい打音と共に両足をガラス面につけて、壁を蹴る格好で静止してから――
ストンと床に下ります。
「油断した。防弾ガラスで良かったよ、ビルの外に落ちるところだった」
「アヤメさん!」
「ちなみに私はキツネです! けれども!」
事実だけを添えておきました。
「……キツネ? いや……どういうこと?」
「君は……いったい?」
「なんや、何処から現れよった?」
質問の交通渋滞です。
「あ~もう、説明がいっぺんに大変! 私も関係者なんです。一連の出来事は知っているんだから」
「何やて? 関係者やのに何で隠れとったんや? まさか机の下におったんか?」
「木に決まってるでしょ」
もう隠す必要もないので、公式に暴露します。何処にいたのか議論を前に進めないと、私の抗議も前進しませんので。
「化けとったちゅうんか? やったら不法侵入――」
「凄く納得した!」
私とちらちら目が合っていたノートパソコンの男性が、目を見開いて、とても嬉しそうに頷いています。
「化けていたのなら、とても合点がいく。いやぁ、良かった。今夜はよく眠れそうだ」
「何を呑気に言うとんねん。おい、そこの狐女。これは極秘の会議やのにスパイみたいな真似しくさって」
「まあまあ、五臓さん」
香月さんが宥めました。
「関係者だと言っていますし、手違いで認知されていなかったのかもしれない」
「ほったら化けとらんと、さっさと出てこんかい。香月さん、これもあんたが糸を引いとるんやないやろな?」
「この人は関係ありません! すぐそっちに話を持っていくんだから。私は裏町の案内人です。音兎ちゃんの案内を頼まれていて、今回の騒動を知ったんです。彼女に舞妓を辞めて欲しくなかったから、いろいろと調べているうちに、この会合に行き着きました」
「そうでしたか……あの子のことで、ご迷惑をお掛けしているようで」
香月さんが頭を下げました。
「だからって勝手に入っていい道理にはならんやろがい。おい、女、どういう悪巧みなんや?」
「何が悪巧みよ、白々しい。私、知ってるんですからね。あんたが真犯人だってこと」
「真犯人? 何の?」
皆さんの疑問符が部屋をグルグルと回ります。
「五臓さん、まさか誰かを……やっちゃったんですか?」
「アホ言え。むしろ犯罪者はアッチやろがい。おい、妖怪女! 不法侵入かましといてテキトーなことを言いさらすな!」
「妖怪お……あのねぇ! さっきから表現に悪意があるでしょ。人間男って言われてカチンとこないわけ? この二枚舌の茶色スーツ!」
「茶色の何がアカンねん!」
二枚舌は、別に気にならないようです。
「全国の茶色愛好家に謝れや、このヘンテコ緑ワンピース!」
「緑が変ですって? 何言ってくれちゃってんの、緑こそ大人女性のコーデなのに、それが分からないなんて自然環境に対する敬愛が足りないわ。そっちこそ地球に謝りなさいよ!」
「ワシはこう見えても、二酸化炭素の排出量を削減しようとしとるんや。呼吸にも気を遣っとるねんで」
「じゃあ、もっと歯を磨きなさいよ」
「磨いとるわ、アホ! この真っ白なインプラントが見えてへんのか、節穴ボンクラ狐!」
「この自発的悪代官!」
「けったい妖怪チンドン女!」
「パワハラ偏差値高学歴男!」
「双方、落ち着かれよ。罵り合いコンテストの査定が本懐ではあるまい。短気は損気、まずは冷静に話し合われよ」
机の中央から渋い声がしました。仲介したのは玄桃斎さんです。罵倒合戦を止めてくれたのは有難いのですが、玄桃斎さんも相当の短気でしょうに。
「それで、裏町の案内人よ。ここにいる五臓議員が真犯人と言ったが、どういう主張なのか聞かせてもらおうか」
私と知り合いであることは伏せながら誘導してくれています。もしかすると、玄桃斎さんも五臓さんの性根を知っているのかな。
「はい。私は案内人として音兎ちゃんの騒動について調べているうちに、音兎ちゃんが驚いたのは――見世出しの現場に蛇がいたからだと分かったんです。誰だって蛇が道の真ん中に現れたら、ビックリするに決まっています。だから耳を出したからって、彼女に責任を押し付けるのはお門違いです。しかも、その蛇が偶然、現れたのではないことも分かったんです」
キッと睨みつけてやります。あなたがやったと知っていますよと、先制攻撃です。身に覚えがあれば不意の一撃に多少は動揺の色を見せるはず。
「な、なんやて?」
ほら、言葉を詰まらせた。
「偶然じゃない蛇って、何やねん」
「ベルトです。アヤカシの術を用いて、皮のベルトを化かして蛇に見せたんです。しかも真っ先に騒いで写真を撮った男性が化かしたんです。音兎ちゃんが蛇が苦手だと知っていて、驚かせば兎の本能で反応するはずだと。そして、それを裏で仕組んでいたのが――」
指を水平方向に差してやりました。
「五臓さんが、裏で糸を引いていました。その真意を確かめるために、私はこの会議を密かに傍聴していました。ずっと目的が分からなかったのですが、五臓さん、選挙のためにこんな茶番を扇動したのですね」
「それは本当なんですか、五臓さん?」
他の方々が一斉に尋ねると、五臓さんは少し慌てた反応を見せました。
「わ、ワシがやったって、そんなもんデタラメの憶測にも限度がある。三流の脚本家でも書かへんぞ、そんな陳腐なストーリー」
「陳腐だろうが、お粗末だろうが、事実なんだから認めなさいよ!」
「アホんだら! 証拠もあらへん妄言をいちいち真に受けてられるかい! そもそもお前が不法に侵入しとるやないか。しょっ引かれる理由があるんは、お前の方やぞ。おい、誰か警察を呼べ。この女狐を追い出せ!」
「警察なら、もうここにおりますよ」
部屋の奥から、針を突き刺すような声色。大声でなくとも、よく耳に通ります。眼鏡をかけた灰色のスーツの男性の正体は――
切目さんでした。
部屋の後ろに立っていますが、いつの間に入ってきたのか。会議室に目だけを潜入させて様子を窺っていたのかな。騒ぎになっているからと、駆けつけてくれたようです。
「なんや、お前は」
「刑事ですよ、アヤカシ課の。切目と申します。以後、お見知りおきを」
切目さんが警察手帳を開いて見せました。金色の紋章の上に『妖』と書かれています。
「彼女には、捜査協力をお願いしていまして」
「そら違法捜査とちゃうんか」
「無法には無法で挑むのが、やり方なので。そもそもアヤカシは法外なんですわ、七課には特権も認められてます」
「無法て、誰のことを言うとるんや。まさか、ワシか」
「自答できるなら、それが答えです、五臓さん」
「……なんやと」
五臓さんは怯むどころか、敵意を剥き出しにしました。政治家というより、裏稼業に関わる人のような凄みです。これまでの態度とは明らかに違います。今までは焦っていたようで、実のところは余裕があったのかもしれません。それが公の警察まで出てきては煙に巻くよりも、正面切って戦う気になったのかも。
「木っ端の刑事が随分と言いよるな。どこぞの狐と違ごうて、お前が言うたら洒落では済まんのやぞ」
「お互い様です。ちなみにタヌキは元気にしとりますか?」
「た……」
五臓さんの目が少しだけ泳ぎました。思い当たる節はあるはず。それを眉間に皺を寄せることで誤魔化しています。
「分からんこと言うな、あんたは。そっちの狐とは違うんかい」
「舞妓さんの件で騒いだタヌキですよ。彼は任意同行に従ってくれました。いずれ、詳細が判明するでしょう」
「ははあ……何や知らんが、冤罪をワシに吹っ掛けようとしとるんか? 政治家やっとると、しょーもない脅迫がよう来よるが……さすがに刑事が敵になるんは初めてや。この五臓、逃げも隠れもせんから――」
「やれやれ、内も外も騒がしいな」
まだ五臓さんとの対決の最中ですが、玄桃斎さんが意味深に呟いた、刹那の出来事でした。
後ろの扉に亀裂が走って、ハリボテのように瓦解したかと思えば、大きな影が部屋の中へと突き抜けてきたのです。腕を交差して、背を丸めたまま、反対側のガラスにまで飛んでいきました。そこからクルリと回転して、激しい打音と共に両足をガラス面につけて、壁を蹴る格好で静止してから――
ストンと床に下ります。
「油断した。防弾ガラスで良かったよ、ビルの外に落ちるところだった」
「アヤメさん!」
0
お気に入りに追加
235
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
諦めて溺愛されてください~皇帝陛下の湯たんぽ係やってます~
七瀬京
キャラ文芸
庶民中の庶民、王宮の洗濯係のリリアは、ある日皇帝陛下の『湯たんぽ』係に任命される。
冷酷無比極まりないと評判の皇帝陛下と毎晩同衾するだけの簡単なお仕事だが、皇帝陛下は妙にリリアを気に入ってしまい……??
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
戸惑いの神嫁と花舞う約束 呪い子の幸せな嫁入り
響 蒼華
キャラ文芸
四方を海に囲まれた国・花綵。
長らく閉じられていた国は動乱を経て開かれ、新しき時代を迎えていた。
特権を持つ名家はそれぞれに異能を持ち、特に帝に仕える四つの家は『四家』と称され畏怖されていた。
名家の一つ・玖瑶家。
長女でありながら異能を持たない為に、不遇のうちに暮らしていた紗依。
異母妹やその母親に虐げられながらも、自分の為に全てを失った母を守り、必死に耐えていた。
かつて小さな不思議な友と交わした約束を密かな支えと思い暮らしていた紗依の日々を変えたのは、突然の縁談だった。
『神無し』と忌まれる名家・北家の当主から、ご長女を『神嫁』として貰い受けたい、という申し出。
父達の思惑により、表向き長女としていた異母妹の代わりに紗依が嫁ぐこととなる。
一人向かった北家にて、紗依は彼女の運命と『再会』することになる……。
王太子の子を孕まされてました
杏仁豆腐
恋愛
遊び人の王太子に無理やり犯され『私の子を孕んでくれ』と言われ……。しかし王太子には既に婚約者が……侍女だった私がその後執拗な虐めを受けるので、仕返しをしたいと思っています。
※不定期更新予定です。一話完結型です。苛め、暴力表現、性描写の表現がありますのでR指定しました。宜しくお願い致します。ノリノリの場合は大量更新したいなと思っております。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。