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第二幕 あやかし兎の京都裏町、舞妓編 ~祇園に咲く真紅の紫陽花
3.裏町新選組の沖田蘭丸(1)
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代金を払い、タクシーを降りて、関所のロッカーにスマホなどの電子機器を荷物を預けました。
服装に関しては、和服だから問題ない。
私は大正ガールの袴にブーツ姿のハイカラファッション。音兎ちゃんは仕事中ではないので舞妓さん用の『裾引』と『おこぼ』ではなく、白とピンク生地の花柄振袖に二つの大きなリボンを頭に付けています。
関所の門を抜ければ、広大な江戸の町が広がっていました。
「うわぁ、時代錯誤どすなぁ!」
言葉の用途が合っているのかはともかく、気持ちはとても分かります。まるでタイムスリップした気分になります。土道に並ぶ建造は一様に背が低く、ビルのようなコンクリートは一切、見当たりません。瓦屋根で景観が統一されて、道行く人々の服装も全員が和服です。黒巻羽織を厳格に着こなした江戸の同心さんや、風体の乱れた浪人さんに、籠を肩に掛けて振り売りをしているお豆腐屋さん。女性は浴衣のような軽装和服が主流なようですが、ちょっと派手めの振袖の方もいらっしゃいます。髪型だけは男女共に自由らしく、現代風に結ったり伸ばしたり、それでも拘りの強い方はチョンマゲにしていました。
「取れたての鮎はいかが~? 将軍様のお膝元、二条城のお堀で取れた罰当たりな塩焼きだよ~」
「枝豆、おでんに味噌田楽。さあさ、甘いの辛いの、食べてっておくれよ」
「あ~、豆腐~、一つ目豆腐~。元気がなけりゃあ一つ目豆腐、風邪を引いてりゃ二つ目豆腐、あの世の迎えが近けりゃ、三つ目豆腐」
快活な気分で江戸の通りを歩いて御池通の手前までくると、屋台で盛況していました。籠売りの露天商が人の輪を築き、お客さんが床几椅子に座って乱雑に食事をしています。
――飴売り、酒売り、焼き芋売り。
――河童のキュウリ屋、お歯黒饅頭、人面餅に、閻魔様の地獄行き唐辛子。
茶そば屋さんがあって、湯葉豆腐屋さんがあって、時期がかなり早いのですが、スイカを売っているお店なんかも。
「お茶屋さんがあるね。お腹減ったし、休んでこっか」
「大賛成どす。あ、薫はん、ウチ、あそこへ入りたい」
音兎ちゃんが興奮して私の袖を引っ張りました。『淡雪豆腐』と書かれた看板が見えます。
「じゃあ、そこにしよっか」
豆腐茶屋の内装は現代的な居酒屋といった印象でした。さすがに衛生観念までは江戸時代を見習うわけにはいかず、木目の綺麗なヒノキ素材のカウンターがあって、通路の奥は座敷になっていました。左右に分かれているのですが個室になっているのではなく、木の格子戸で簡単に区切られている程度です。
「はい、こちらが名物、淡雪豆腐です」
深緑の座布団の上に座り、注文して間もなく、真っ白な肌をした雪女の店員さんが雪のように艶やかに光る丸い豆腐を運んできました。豆腐の上にドロリと葛餡が掛かっています。
「口触りが滑らかで、美味しおすな~」
音兎ちゃんが頼んだのは小豆餡です。私も甘い物も食べたくなってきちゃった。
「そっちも美味しそうだね」
「ほな、半分こにします?」
木製の和菓子切りで淡雪豆腐を一閃、縦に斬ってから、音兎ちゃんと皿を取り替えました。雪山に乗った黒い小豆を凝視し、さあ、こっちも食べてやろうと口をあんぐり開きますと。
「真っ二つになっても知りませんよ」
声がしました。豆腐のこと?
「少しばかり顔がいいからと、どれほどの腕か試してやる」
「腕を見込まれてのことです。外見だけで勤まるほど、新選組の一番隊は易くありません」
「口だけでは何とでも言える!」
豆腐の話題ではないようです。
渦中へ目を向けると、水色の袖に白い山形模様の羽織を着た美青年が通路を挟んだ向かいの座敷に座っていました。黒い髪を後ろで束ねて、澄ました顔でお茶を飲んでいます。そんな彼を見下ろす侍さんが、もう一人。身なりの整った青年に対して侍さんは粗野な格好で、いかにも力自慢といった風貌です。
「きゃあ!」
侍さんがぬらっと光り輝く剣を抜くと、店内の動揺が増し、お客さんの悲鳴に私の体もビクッと揺れて、刺した豆腐がつるりと皿に落ちました。
「抜け! 沖田!」
一触即発の空気がこちらにまで流れてきて、私の手元が落ち着かず、豆腐がつるつると滑ります。食べたいのに、ちっとも上手く刺さらない。物騒なチャンバラに巻き込まれないように茶屋から早々に出るべきかもしれませんが、豆腐を見捨てては行けません。せめて食べ終わるまで待って欲しいと願う気持ちが一層の焦りを生み、迫り来る内憂外患に心身を悶絶させました。
「ここで剣を交えるのですか? 抜け、と言われましても、僕が抜いた時には勝負は決していますよ」
「やってみるがいい!」
本当に決闘をする気なのかと、そちらへ視線を移しましたら、沖田と呼ばれた男性が柄に手を添えた瞬間に――
侍さんの頭のちょんまげが、ハラリと宙に舞ったのです。いつの間に刀を抜いていたのか、羽織の美青年が初冬に散る紅葉のように刀をゆったりと舞わせると、スッと鞘にしまって、斬られたちょんまげがパサリと静かに床に落ちました。
「裏・天然理心流、五の太刀、銀杏斬り。秋には少しばかり早いですけど」
「拙者のまげを? ば、馬鹿な!」
侍さんが慌てて頭に手をやります。本当にまげを斬られたのだと悟ると、急に彼はへっぴり腰になって、後ろに下がった後にドスンと腰を落としました。
「あっ、豆腐が!」
なんたる不幸。
侍さんは向かいの席から私の所まで後ずさりしたのです。腰の抜けた侍さんがドンと私にぶつかって、哀れ、豆腐は畳の上に。
「これでもまだ、やる気ですか?」
凄む美青年に、さらに怯む侍さんが後ろ手を畳みについて、落ちた私の豆腐をグチャッと潰しました。
「これは酷い!」
小豆と豆腐が散らばって、それはもう見るも無残でした。なんて可哀そうな豆腐と私。チラッと正面を見ますと、音兎ちゃんが豆腐を取られまいと急いで頬張っています。
「ちょっと待ってよ! いくら何でもやり過ぎじゃない!?」
「なんと、お嬢さんは拙者の身を案じてくださるのか!」
「違います、豆腐のことです」
「なぬ、拙者が豆腐のように弱いと?」
「それも違います。私の豆腐、弁償して下さい」
「ああ……これか。いや、あいにく財布を持ってはおらんのだ」
「お金ないって……いくら江戸時代でもズボラ過ぎる! っていうか、一文無しで豆腐茶屋に入ったんですか!」
「拙者の目的は、豆腐ではなかった」
「私の目的は豆腐だったんです!」
この短いやり取りで豆腐という言葉が何度、召喚されたか。
「これは失礼、僕の失態でもあります」
向こうの席から美青年さんがペコっと頭を下げました。爽やかにこちらへ寄ってきます。
「あなたはもう去りなさい。それとも、今度は僕の自慢の突きを見たいのですか?」
この凄みに、豆腐侍さんが即座にピクリと反応しました。
「突きだと? いいだろう、是非とも見せてみろ……と言いたいところだが、まあ、別に今は見たくない。今日は出直すとしよう。だが覚え……いや、覚えておかなくてもいい。たが次に会った時……いや、それも別にいいか」
捨て台詞でもない変な言葉を残して、豆腐侍さんが走り去ります。彼が茶屋から出ていくのを視線で見送ってから、青年がニコッと微笑みました。
「どうもお騒がせしてすみません。豆腐代は僕が払いますから」
「えっと、あなたは……恰好からして、新選組ですか?」
浅葱色のだんだら羽織は新選組の象徴です。当時はそれほど好んで着てはいなかったらしいのですが、現代的な感覚も相まって、美形の彼には良く似合っています。
「ええ、そうです。僕は裏町新選組の、沖田蘭丸といいます」
服装に関しては、和服だから問題ない。
私は大正ガールの袴にブーツ姿のハイカラファッション。音兎ちゃんは仕事中ではないので舞妓さん用の『裾引』と『おこぼ』ではなく、白とピンク生地の花柄振袖に二つの大きなリボンを頭に付けています。
関所の門を抜ければ、広大な江戸の町が広がっていました。
「うわぁ、時代錯誤どすなぁ!」
言葉の用途が合っているのかはともかく、気持ちはとても分かります。まるでタイムスリップした気分になります。土道に並ぶ建造は一様に背が低く、ビルのようなコンクリートは一切、見当たりません。瓦屋根で景観が統一されて、道行く人々の服装も全員が和服です。黒巻羽織を厳格に着こなした江戸の同心さんや、風体の乱れた浪人さんに、籠を肩に掛けて振り売りをしているお豆腐屋さん。女性は浴衣のような軽装和服が主流なようですが、ちょっと派手めの振袖の方もいらっしゃいます。髪型だけは男女共に自由らしく、現代風に結ったり伸ばしたり、それでも拘りの強い方はチョンマゲにしていました。
「取れたての鮎はいかが~? 将軍様のお膝元、二条城のお堀で取れた罰当たりな塩焼きだよ~」
「枝豆、おでんに味噌田楽。さあさ、甘いの辛いの、食べてっておくれよ」
「あ~、豆腐~、一つ目豆腐~。元気がなけりゃあ一つ目豆腐、風邪を引いてりゃ二つ目豆腐、あの世の迎えが近けりゃ、三つ目豆腐」
快活な気分で江戸の通りを歩いて御池通の手前までくると、屋台で盛況していました。籠売りの露天商が人の輪を築き、お客さんが床几椅子に座って乱雑に食事をしています。
――飴売り、酒売り、焼き芋売り。
――河童のキュウリ屋、お歯黒饅頭、人面餅に、閻魔様の地獄行き唐辛子。
茶そば屋さんがあって、湯葉豆腐屋さんがあって、時期がかなり早いのですが、スイカを売っているお店なんかも。
「お茶屋さんがあるね。お腹減ったし、休んでこっか」
「大賛成どす。あ、薫はん、ウチ、あそこへ入りたい」
音兎ちゃんが興奮して私の袖を引っ張りました。『淡雪豆腐』と書かれた看板が見えます。
「じゃあ、そこにしよっか」
豆腐茶屋の内装は現代的な居酒屋といった印象でした。さすがに衛生観念までは江戸時代を見習うわけにはいかず、木目の綺麗なヒノキ素材のカウンターがあって、通路の奥は座敷になっていました。左右に分かれているのですが個室になっているのではなく、木の格子戸で簡単に区切られている程度です。
「はい、こちらが名物、淡雪豆腐です」
深緑の座布団の上に座り、注文して間もなく、真っ白な肌をした雪女の店員さんが雪のように艶やかに光る丸い豆腐を運んできました。豆腐の上にドロリと葛餡が掛かっています。
「口触りが滑らかで、美味しおすな~」
音兎ちゃんが頼んだのは小豆餡です。私も甘い物も食べたくなってきちゃった。
「そっちも美味しそうだね」
「ほな、半分こにします?」
木製の和菓子切りで淡雪豆腐を一閃、縦に斬ってから、音兎ちゃんと皿を取り替えました。雪山に乗った黒い小豆を凝視し、さあ、こっちも食べてやろうと口をあんぐり開きますと。
「真っ二つになっても知りませんよ」
声がしました。豆腐のこと?
「少しばかり顔がいいからと、どれほどの腕か試してやる」
「腕を見込まれてのことです。外見だけで勤まるほど、新選組の一番隊は易くありません」
「口だけでは何とでも言える!」
豆腐の話題ではないようです。
渦中へ目を向けると、水色の袖に白い山形模様の羽織を着た美青年が通路を挟んだ向かいの座敷に座っていました。黒い髪を後ろで束ねて、澄ました顔でお茶を飲んでいます。そんな彼を見下ろす侍さんが、もう一人。身なりの整った青年に対して侍さんは粗野な格好で、いかにも力自慢といった風貌です。
「きゃあ!」
侍さんがぬらっと光り輝く剣を抜くと、店内の動揺が増し、お客さんの悲鳴に私の体もビクッと揺れて、刺した豆腐がつるりと皿に落ちました。
「抜け! 沖田!」
一触即発の空気がこちらにまで流れてきて、私の手元が落ち着かず、豆腐がつるつると滑ります。食べたいのに、ちっとも上手く刺さらない。物騒なチャンバラに巻き込まれないように茶屋から早々に出るべきかもしれませんが、豆腐を見捨てては行けません。せめて食べ終わるまで待って欲しいと願う気持ちが一層の焦りを生み、迫り来る内憂外患に心身を悶絶させました。
「ここで剣を交えるのですか? 抜け、と言われましても、僕が抜いた時には勝負は決していますよ」
「やってみるがいい!」
本当に決闘をする気なのかと、そちらへ視線を移しましたら、沖田と呼ばれた男性が柄に手を添えた瞬間に――
侍さんの頭のちょんまげが、ハラリと宙に舞ったのです。いつの間に刀を抜いていたのか、羽織の美青年が初冬に散る紅葉のように刀をゆったりと舞わせると、スッと鞘にしまって、斬られたちょんまげがパサリと静かに床に落ちました。
「裏・天然理心流、五の太刀、銀杏斬り。秋には少しばかり早いですけど」
「拙者のまげを? ば、馬鹿な!」
侍さんが慌てて頭に手をやります。本当にまげを斬られたのだと悟ると、急に彼はへっぴり腰になって、後ろに下がった後にドスンと腰を落としました。
「あっ、豆腐が!」
なんたる不幸。
侍さんは向かいの席から私の所まで後ずさりしたのです。腰の抜けた侍さんがドンと私にぶつかって、哀れ、豆腐は畳の上に。
「これでもまだ、やる気ですか?」
凄む美青年に、さらに怯む侍さんが後ろ手を畳みについて、落ちた私の豆腐をグチャッと潰しました。
「これは酷い!」
小豆と豆腐が散らばって、それはもう見るも無残でした。なんて可哀そうな豆腐と私。チラッと正面を見ますと、音兎ちゃんが豆腐を取られまいと急いで頬張っています。
「ちょっと待ってよ! いくら何でもやり過ぎじゃない!?」
「なんと、お嬢さんは拙者の身を案じてくださるのか!」
「違います、豆腐のことです」
「なぬ、拙者が豆腐のように弱いと?」
「それも違います。私の豆腐、弁償して下さい」
「ああ……これか。いや、あいにく財布を持ってはおらんのだ」
「お金ないって……いくら江戸時代でもズボラ過ぎる! っていうか、一文無しで豆腐茶屋に入ったんですか!」
「拙者の目的は、豆腐ではなかった」
「私の目的は豆腐だったんです!」
この短いやり取りで豆腐という言葉が何度、召喚されたか。
「これは失礼、僕の失態でもあります」
向こうの席から美青年さんがペコっと頭を下げました。爽やかにこちらへ寄ってきます。
「あなたはもう去りなさい。それとも、今度は僕の自慢の突きを見たいのですか?」
この凄みに、豆腐侍さんが即座にピクリと反応しました。
「突きだと? いいだろう、是非とも見せてみろ……と言いたいところだが、まあ、別に今は見たくない。今日は出直すとしよう。だが覚え……いや、覚えておかなくてもいい。たが次に会った時……いや、それも別にいいか」
捨て台詞でもない変な言葉を残して、豆腐侍さんが走り去ります。彼が茶屋から出ていくのを視線で見送ってから、青年がニコッと微笑みました。
「どうもお騒がせしてすみません。豆腐代は僕が払いますから」
「えっと、あなたは……恰好からして、新選組ですか?」
浅葱色のだんだら羽織は新選組の象徴です。当時はそれほど好んで着てはいなかったらしいのですが、現代的な感覚も相まって、美形の彼には良く似合っています。
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