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10話 もし盛っていたらどうします?
しおりを挟む結局、目覚めたのは夜中だった。
「あれ?」
部屋は暗くしてあったが場所がソファから広いベッドになっているのは分かる。
そして横には王子が横で寝ている。
・・・という事はここは
(嬉しい)
王子の寝顔を見れるなんて
(なんかすごいわ)
と自分が特別な人になった気がする。
プロポーズをされるのも抱かれるのも「特別」だけど距離が近づいた気がする。
(お腹の下はまだズキズキするけど
まだ2回目なのに今までで一番激しくされたかしら)
暗い部屋の中、もの音一つしない。
「そういえば私の服も寝巻きになってるわ」
一体誰が着せたのだろう。
(夜が明けるまであとどれくらいかしら?)
そう思いながら暗い部屋の中、王子に寄り掛かりまた私はまたウトウトし始めた。
翌朝。
「アリス、君はそんなに少ない量で足りるのか?」
「はい」
広間で極力まで量を少なくついでもらった朝食を遣いの方にテーブルに置いてもらう私を見てアルバート王子は正気かと心配した。
「大丈夫です。その・・・病気とかではないので・・・」
とごにょごにょしているとさすがに王子は察して
「すまない!無理させたな」と言われ恥ずかしくなる。
城の人達は私達が何してたか知っていると思うと余計に恥ずかしい。
(着替えもお城の方達が手伝ってもらったからバレてるわよね。今更だけど・・・)
広いテーブルの向かい側に座るアルバート王子というと昨日の夕方食べなかったからかたくさん入るようだ。
美しい所作に惚れ惚れする。
(不思議な人・・・。
そういえば私の名前も最初ダンスをした時、私を呼び方はいきなり君からアリスに変わっていたわ)
ひとつ疑問に感じているとまた新しい疑問が浮かぶ。
(君の事は知っているよと言われていたけど
出会った時から早々に分かるもの?
ヘーデルの事は知らなかったみたいだし)
よほど王子を見ていたのか
「アリス、どうしたんだ?私の顔にソースでも付いているのか?」
と聞かれギクッとした。
「いえ」
(嫌だ。自分だって王子にポーションを飲ませたじゃない・・・)
自分の事は棚に上げるなんて最低だ。
でもー。
「アリス、本当に体調は大丈夫か?」
食事をする手が止まる私を王子は心配してくれる。
(こんな優しい人に嘘は付けない!)
「王子、もしも・・・もしもですよ」
前置きをする。
王子は無言でこっちを見ているからつい私は下を向く。
「振り向いて欲しい方がいたとして媚薬を使ってその人を手に入れた人間をどう思いますか?」
これには控えていた城の遣いがギョッと顔色を変えた。
当然の反応だ。
「ー媚薬か・・・。使おうとは思った事はないな」
王子はそう言う。
国の王子だから出来る発言だ。
「でももしアリス、君が他の男の名前を呼ぶ時は迷わず私は使う」
宣言みたいに言われてドキッとしてしまう。
(てっきり酷く軽蔑すると言われると思ったのに)
それじゃあ答えになってない気がする。
なんだか嬉しいからか頭の中をまとめたいからかソワソワする。
そんな動作を見て王子は私が気を直したと思ったらしい。
お互いに食事を再開し私はお皿に乗ったフルーツを一口食べフフッと笑った。
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