上 下
1 / 1

恐怖鬼ごっこ#1

しおりを挟む
それはとある高校で突然起こった
「はぁ~今日も学校とかまじ乙~」
3年B組の1人,榎本妃奈乃が愚痴を吐く
「まぁまぁ妃奈乃!今日は体育でマラソンなんだからさぁ!元気にいこういこう!!」
「おっ、まじか!でもなぁ他の授業やだよ~」
奈津美は小さい頃からずっと一緒の幼馴染み。
もう友達というより姉妹みたいなかんじになっていた。
教室に続く廊下をだるさ全開で歩いていると前からクラスメイトの莉子が走ってきた
「ねぇねぇ!2人とも!!面白いものがはじまるよ!!」
莉子は私達の手を早く来いと言わんばかりに強くひっぱる。
「莉子痛い~!!そもそもおもしろいものってなに~?」
「もしや私の好きなマラソンの授業が1限目になったとか!?」
 教室に入ると莉子が黒板を指さす
「鬼ごっこが始まるんだって。しかもここの3年B組だけで!」
莉子が楽しそうにはしゃぐ。
奈津美は走ることが好きだから目を輝かせている
「え~?だれ考えたのコレ」
私は一気にだるさ全開になる
走ることは嫌いではないのだが鬼ごっこは子供っぽくてやる気が出ない
クラスのみんなも黒板の周りに集まりざわざわとなっている。
するとクラスで一番のお調子者の成美が
「ねぇ、これはじめの鬼は出席番号1番って書いてあるけど誰?」
みんな心っと静まり返る
「ぼ…ぼくです…」
おずおずと手を上げたのはクラス1暗い静也だった。
「おーいお前ら席につけ~。授業始めるぞぉ~」
担任の山田先生がパンパンと手を鳴らしながら入ってくる
私は席につき嫌々教科書を机に向かったならべる
「え~先生おもしろいの始まりそうだったのに~」
莉子は席で口を尖らせる
「鬼ごっこかぁ小さい頃やったなぁ」
そう言って黒板消しで内容をけそうとした
「あ!先生まって!!いちお写メ撮る~!」
成美はそう言うとぱしゃりと写真を撮る
それと同時に授業開始のチャイムがなった
授業開始から50分がたった。
「あと20分かぁ…めんどいなぁ」
私はそう呟きながらノートに落書する
奈津美は小さい頃から頭が良かったが私はそうでもない。勉強が嫌いだ。
ため息をついたときクラスで異変がおこった。
「う…うぅっ…」
クラスの中で誰かが呻いてる
みんなも異変に気づきキョロキョロと教室を見回す
奈津美も手を止め教室を見回していた
「先生!!静也くんが具合悪そうです」
静也の隣の席の雅人が先生を呼ぶ
「静也どうしたんだぁ?具合でも悪いのか?」
先生が静也に近づいた時だった
ごぽっと口から大量の血を吐き出し白目を剥き机にもたれかかった。
死んだ。誰が見ても生きているとは考えられない
「きゃあああっ!!!!!」
女子達が叫びながら静也の反対の壁に集まる
男子も何が起こったからわからない顔でただただ静也の姿を見ていた
「とにかくみんな離れて。先生が職員室の先生に知らせてくるから。な?とにかく冷静に」
先生が走って出ていく
私は静也の遺体を見て顔を歪める
どうしていきなり死んだんだろう
誰もがそう思っているはずだ
するとクラスの中でぽつりと誰かが言った
「もしかして鬼ごっこ…本当だったりして…」
誰が言ったかはわからない。
だがその瞬間みんなが一斉に逃げ出した

死者 1名 

残り.22名
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

茨城の首切場(くびきりば)

転生新語
ホラー
 へー、ご当地の怪談を取材してるの? なら、この家の近くで、そういう話があったよ。  ファミレスとかの飲食店が、必ず潰れる場所があってね。そこは首切場(くびきりば)があったんだ……  カクヨム、小説家になろうに投稿しています。  カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330662331165883  小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5202ij/

教師(今日、死)

ワカメガメ
ホラー
中学2年生の時、6月6日にクラスの担任が死んだ。 そしてしばらくして不思議な「ユメ」の体験をした。 その「ユメ」はある工場みたいなところ。そしてクラス全員がそこにいた。その「ユメ」に招待した人物は... 密かに隠れたその恨みが自分に死を植え付けられるなんてこの時は夢にも思わなかった。

8階の話をするな

あらいりゅうじ
ホラー
どこまでが本当の話で、どこまでが創作なのか。作者自身が分からない旧帝都の怪奇を描く近時代劇 平成のブラック企業よ!これが昭和のブラックだ!

容疑者はストーカー。息子は物言わぬ人形~この世は奇々怪々~

猫崎ルナ
ホラー
この小説はフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ありません。 あなたの家は大丈夫ですか?冷蔵庫の中にある料理は本当にその人が作った物ですか?夜中に物音がしませんか?今一度ご確認をお願いいたします。 なお、それについて何かあった場合でも私は一切の責任は負いませんことを重々承知してください…。 事実は小説よりも奇なり~愛してますわいつまでも~ から、題名変更しました。

血だるま教室

川獺右端
ホラー
月寄鏡子は、すこしぼんやりとした女子中学生だ。 家族からは満月の晩に外に出ないように言いつけられている。 彼女の通う祥雲中学には一つの噂があった。 近くの米軍基地で仲間を皆殺しにしたジョンソンという兵士がいて、基地の壁に憎い相手の名前を書くと、彼の怨霊が現れて相手を殺してくれるという都市伝説だ。 鏡子のクラス、二年五組の葉子という少女が自殺した。 その後を追うようにクラスでは人死にが連鎖していく。 自殺で、交通事故で、火災で。 そして日曜日、事件の事を聞くと学校に集められた鏡子とクラスメートは校舎の三階に閉じ込められてしまう。 隣の教室には先生の死体と無数の刃物武器の山があり、黒板には『 35-32=3 3=門』という謎の言葉が書き残されていた。 追い詰められ、極限状態に陥った二年五組のクラスメートたちが武器を持ち、互いに殺し合いを始める。 何の力も持たない月寄鏡子は校舎から出られるのか。 そして事件の真相とは。

心霊便利屋

皐月 秋也
ホラー
物語の主人公、黒衣晃(くろいあきら)ある事件をきっかけに親友である相良徹(さがらとおる)に誘われ半ば強引に設立した心霊便利屋。相良と共同代表として、超自然的な事件やそうではない事件の解決に奔走する。 ある日相良が連れてきた美しい依頼人。彼女の周りで頻発する恐ろしい事件の裏側にあるものとは?

ドス黒なずみ童話 ⑤ ~どこかで聞いたような設定の娘の婚活~【なずみのホラー便 第44弾】

なずみ智子
ホラー
ラストの素材は『ラプンツェル』!――『ドス黒なずみ童話』5本目 ドス黒なずみ童話のラスト5本目の素材は、「ラプンツェル」です。 いろいろツッコミどころ満載であり、ショートショートのくせに前後編の2話に分かれての更新です。 後編ですが、2019年7月17日(水)までにはアップできるよう頑張ります。 ★1本目★ 【ややホラー風味な】ドス黒なずみ童話 ① ~どこかで聞いたような設定の娘とのお喋り~【ショートショート第40弾】 ⇒https://www.alphapolis.co.jp/novel/599153088/294278058 ★2本目★ 【ややホラー風味な】ドス黒なずみ童話 ② ~どこかで聞いたような設定の娘の眠り~【ショートショート第41弾】 ⇒https://www.alphapolis.co.jp/novel/599153088/515279614 ★3本目★ 【ややホラー風味な】ドス黒なずみ童話 ③ ~どこかで聞いたような設定の兄妹たちのお使い~【ショートショート第42弾】 ⇒https://www.alphapolis.co.jp/novel/599153088/949280694 ★4本目★ 【ややホラー風味な】ドス黒なずみ童話 ④ ~どこかで聞いたような設定の少女の失踪~【ショートショート第43弾】 ⇒https://www.alphapolis.co.jp/novel/599153088/459283745 本作は「カクヨム」「小説家になろう」「アルファポリス」の3サイトで公開中です。 なずみ智子の【ホラー風味なショートショート】とかのネタバレ倉庫も用意しています。 ⇒ https://www.alphapolis.co.jp/novel/599153088/606224994 ★リアルタイムでのネタバレ反映ではなく、ちまちま更新予定です。

白蛇様の祟り

白雪の雫
ホラー
良質の水と温泉に恵まれている若葉村は白蛇様を信仰している村だ。 そんな若葉村に一人の少女が転校してきた。 白蛇信仰を馬鹿にした彼女は儀式の日にご神体を蹴飛ばしてしまう。 ほん〇のように主人公視点による語りで、ホラーものを読んでいたら書きたくなってしまいました。 ゆるふわ設定でご都合主義です。 ホラーのタグがついていますが、そんなに怖くありません。

処理中です...