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34 花は揺らぐ
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魔王城中庭にて宗一と魔王ギルバートは、闇の者と呼ばれる危険人物、二名と面会した。
ひとりは肌を露出した奇妙な男。ギルバートの叱責され跪いた。もうひとりは全身を黒いマントに包んだ酷く色白の男だ。
両名は、宗一が今まで出会った魔族とは逸した雰囲気を醸していて、蛇に睨まれた蛙のような気分になってしまったが、ギルバートの機転で事なきを得た。
だが、宗一はギルバートの外套の中にすっぽりと収められ、視界を遮断された。薄暗いギルバートの懐で、外の様子に聞き耳をたてる。
「ふふ。確かに、今のは悪ふざけが過ぎましたね。淫魔程度が図に乗るからお叱りを受けるのだよ」
外套に阻まれ、くぐもった声が聞こえてくる。あの色白の男が発言したようだ。
次に頭上から声が響いた。ギルバートの声だ。
「オマエに他人のことが言えるのか?」
「おや、これは失礼いたしました。ですが、仕方がないのですよ。我らが王のご命じ通り、人を断っているのです。花の香気に隠そうとも、愛し子様の甘美な香りに食欲が刺激されてしまいます。ああ、決して手出しなどいたしませぬゆえ、ご容赦を」
色白男の声が聞こえた。
ギルバートは不機嫌を露わに鼻を鳴らす。
「もう、用は済んだろう。さっさと行け」
「承知しました」と色白男の声。
二人分の足音と共に、不気味な笑い声が遠ざかる。
暫くして足音も聞こえなくなると、ギルバートは宗一を懐に入れたまま抱きしめた。そして、深い溜息を吐く。
「アイツらマジでうざい」
ギルバートが外套を広げて、外気に晒された宗一は肌寒さを感じ、上腕を摩りながら言った。
「すまない。息巻いていたのに、僕は情けないよ」
「何で? ソウイチが謝ることじゃあない」
そう言って、ギルバートは宗一の顔を覗き込んだ。両頬を温かい手に覆われる。親指で目の下の皮膚を引き下げて眼科医のようになにかを確認された。次に耳を撫でられ、軽く引っ張りながら中を覗き込む。
されるがままになっていた宗一も、さすがに距離を取ろうと身を仰け反らせると、ギルバートは宗一の髪を手早く整えて言った。
「知ることがなければ、わざわざ知らせなくても良いと思っていた。成り行きに任せたオレのミス」
ギルバートは何気なく言ったのだろう。しかし、宗一には引っかかった。知らせなくても良い、とはつまり、隠しておいても良い、とも取れる。
宗一の胸に靄がかかる。ギルバートは宗一を信用できないから、知らせないという行動になるのではないか、という考えが過ぎった。
宗一は感情が沈みそうになるさなか、信用されなくて当然だ、と己を叱責する。
闇の者と呼ばれる彼らとの会合を容易いとみていたのは、間違いだったのだ。彼らを前にして、動揺して怯えた。どんな人物が現れようと、動じない自信はあったが、宗一は失敗したのだ。結果がこれでは、信用されていなくとも至極当然だ。世界を知りたい、と自ら望んだことだが、実に不甲斐ない。
感情を悪い方へ変えてはいけないと理解しつつも、自責の念に感情が沈む。
「ソウイチ」
ギルバートの声が低く響いた。
見ると、ギルバートは宗一の目の高さに合わせて屈んで、にやりと笑った。額には汗を滲ませていて、少し引き攣ったような笑顔だった。
「あの黒いマント方、なにかに似てると思わなかった?」
「え?」
唐突な珍問に宗一は目を丸くする。
「昔、日本料理のレストランで食べた、黒いシートにライスとサラダを一緒に巻いて食べるやつ」
「手巻き寿司?」
「そう! それ! あはは!」
ギルバートは笑った。引き攣った笑顔ではなく、ごく自然にあどけない笑い顔だ。
声をあげて笑う彼を見ていると、宗一の胸の靄がすっと消えた。それどころか、つられて頬が緩む。さっきまで鬱々と悩み、自責にくよくよとしていたことが馬鹿らしく思えてくる。
これまたギルバートの機転が利いた。こういうところは見習いたい、と宗一は思った。
「彼らは、どういった人たちなんだい?」
笑いを治めて、ギルバートは胸元で腕組みをした。
「黒いマントのテマキスシの方、アイツは吸血種。人の生き血を啜って生きてる。吸血鬼の映画を見たことはある? 頸動脈をがぶっと……、ホラー過ぎるか。やめよう。もうひとりの半裸の方は、悪魔族なんだけど、アサギとは違って特殊なんだ。淫魔っていう種類でいわば……、その、何と言うか、人の生気を吸い取って生きてる」ギルバートは次第に歯切れが悪くなった。「まあ、どちらも、人間に害を及ぼす種族だ」
警戒する理由もよくわかった。彼らが宗一の出会った魔族と呼ばれる者たちとは隔絶した存在のように思えたのは、そこにあった。ゴブリン族やエルフ族は宗一を人種と認識し、仲間として受け入れてくれた。しかし、彼らは違う。宗一を人種と認識することは、食糧であると認識することなのだ。
ギルバートがいなければ、今頃は彼らの腹の中か、と思うと、肝が冷える。
「ギルバート君、ありがとう。君に庇ってもらわなかったら、どうなっていたことやら」
ギルバートは白い歯をちらりと見せて笑ってウインクをした。だが、すぐに険しい顔つきになって言った。
「アイツ、ソウイチの精神力とその耐性を確かめようとしていた。オレの目の前で。侮れない相手だ。でも、まあ、そのおかげで、アイツの脆弱性を見つけた。精神攻撃に強いから、どうやって意識改革を進めるか悩んでいたけど、解決策が見えてきたな」
宗一の与り知らぬ話をつらつらと語っているギルバートをしり目に、宗一はすぐそばにある花壇へ向かった。ユリのような形状をしている光る花。今は光が弱い。外灯代わりにと、ギルバートが出現させた魔法の球体の明かりが強すぎるのだろう。それに照らされた辺りの花は光を弱めて白色に見える。
花壇の縁の前に屈んで、じっくり花を眺める。魔法の外灯の明かりが届かない辺りは、青白く発光していて時折、優しい夜風に揺らいだ。
土と花のほんのり甘い香りが、宗一の心の乱れを整えてくれる。頬の筋肉が緩み、宗一は自身の顔が凝り固まってしまっていたことに気づかされた。両頬を手で覆うと、顔よりも手の方に熱が籠っていた。
おや? となにやら違和感があったが、ギルバートに話しかけられ、関心が逸れた。
「この花、気に入った? 本当に今の時期しか咲かないんだ。少し涼しくなり始めたこの時にしか見られない」
「そうかい。そりゃあ貴重だ。ユキさんにも見せてやりたいなぁ」
「ユキサン?」
「僕の妻君――……」
そう言いかけながら振り返ると、突然、視界がぐらりと揺れた。重たくなった頭が大きく傾く。膝を着き、倒れそうになる身体は自由が利かず、意識までもが遠退く。
「あ、あれ……? なん、で、急に、ねむい……」
突如として眠気に襲われた宗一は、霞んで見えるギルバートを視界に捉えた。彼方へ倒れたら、そちらに花はないだろうから潰したりはしない、そう思い、宗一はギルバートを目掛けて倒れ込んだ。
「ソウイチ、どうして――……」
ギルバートの腕が宗一の身体を支え、彼の肩を枕にして抱きかかえられる。瞼が閉じそうになりながら、ギルバートの服を掴んだ。
ぼんやりと聞こえるギルバートの声には困惑と焦りを感じるが、宗一には安心感があった。彼の懐に包まれていた時と同じ感覚がある。伝わる体温と、身体を通じて響く声。
安寧を確信しながら、ふっと意識が消えて宗一は眠った。
ひとりは肌を露出した奇妙な男。ギルバートの叱責され跪いた。もうひとりは全身を黒いマントに包んだ酷く色白の男だ。
両名は、宗一が今まで出会った魔族とは逸した雰囲気を醸していて、蛇に睨まれた蛙のような気分になってしまったが、ギルバートの機転で事なきを得た。
だが、宗一はギルバートの外套の中にすっぽりと収められ、視界を遮断された。薄暗いギルバートの懐で、外の様子に聞き耳をたてる。
「ふふ。確かに、今のは悪ふざけが過ぎましたね。淫魔程度が図に乗るからお叱りを受けるのだよ」
外套に阻まれ、くぐもった声が聞こえてくる。あの色白の男が発言したようだ。
次に頭上から声が響いた。ギルバートの声だ。
「オマエに他人のことが言えるのか?」
「おや、これは失礼いたしました。ですが、仕方がないのですよ。我らが王のご命じ通り、人を断っているのです。花の香気に隠そうとも、愛し子様の甘美な香りに食欲が刺激されてしまいます。ああ、決して手出しなどいたしませぬゆえ、ご容赦を」
色白男の声が聞こえた。
ギルバートは不機嫌を露わに鼻を鳴らす。
「もう、用は済んだろう。さっさと行け」
「承知しました」と色白男の声。
二人分の足音と共に、不気味な笑い声が遠ざかる。
暫くして足音も聞こえなくなると、ギルバートは宗一を懐に入れたまま抱きしめた。そして、深い溜息を吐く。
「アイツらマジでうざい」
ギルバートが外套を広げて、外気に晒された宗一は肌寒さを感じ、上腕を摩りながら言った。
「すまない。息巻いていたのに、僕は情けないよ」
「何で? ソウイチが謝ることじゃあない」
そう言って、ギルバートは宗一の顔を覗き込んだ。両頬を温かい手に覆われる。親指で目の下の皮膚を引き下げて眼科医のようになにかを確認された。次に耳を撫でられ、軽く引っ張りながら中を覗き込む。
されるがままになっていた宗一も、さすがに距離を取ろうと身を仰け反らせると、ギルバートは宗一の髪を手早く整えて言った。
「知ることがなければ、わざわざ知らせなくても良いと思っていた。成り行きに任せたオレのミス」
ギルバートは何気なく言ったのだろう。しかし、宗一には引っかかった。知らせなくても良い、とはつまり、隠しておいても良い、とも取れる。
宗一の胸に靄がかかる。ギルバートは宗一を信用できないから、知らせないという行動になるのではないか、という考えが過ぎった。
宗一は感情が沈みそうになるさなか、信用されなくて当然だ、と己を叱責する。
闇の者と呼ばれる彼らとの会合を容易いとみていたのは、間違いだったのだ。彼らを前にして、動揺して怯えた。どんな人物が現れようと、動じない自信はあったが、宗一は失敗したのだ。結果がこれでは、信用されていなくとも至極当然だ。世界を知りたい、と自ら望んだことだが、実に不甲斐ない。
感情を悪い方へ変えてはいけないと理解しつつも、自責の念に感情が沈む。
「ソウイチ」
ギルバートの声が低く響いた。
見ると、ギルバートは宗一の目の高さに合わせて屈んで、にやりと笑った。額には汗を滲ませていて、少し引き攣ったような笑顔だった。
「あの黒いマント方、なにかに似てると思わなかった?」
「え?」
唐突な珍問に宗一は目を丸くする。
「昔、日本料理のレストランで食べた、黒いシートにライスとサラダを一緒に巻いて食べるやつ」
「手巻き寿司?」
「そう! それ! あはは!」
ギルバートは笑った。引き攣った笑顔ではなく、ごく自然にあどけない笑い顔だ。
声をあげて笑う彼を見ていると、宗一の胸の靄がすっと消えた。それどころか、つられて頬が緩む。さっきまで鬱々と悩み、自責にくよくよとしていたことが馬鹿らしく思えてくる。
これまたギルバートの機転が利いた。こういうところは見習いたい、と宗一は思った。
「彼らは、どういった人たちなんだい?」
笑いを治めて、ギルバートは胸元で腕組みをした。
「黒いマントのテマキスシの方、アイツは吸血種。人の生き血を啜って生きてる。吸血鬼の映画を見たことはある? 頸動脈をがぶっと……、ホラー過ぎるか。やめよう。もうひとりの半裸の方は、悪魔族なんだけど、アサギとは違って特殊なんだ。淫魔っていう種類でいわば……、その、何と言うか、人の生気を吸い取って生きてる」ギルバートは次第に歯切れが悪くなった。「まあ、どちらも、人間に害を及ぼす種族だ」
警戒する理由もよくわかった。彼らが宗一の出会った魔族と呼ばれる者たちとは隔絶した存在のように思えたのは、そこにあった。ゴブリン族やエルフ族は宗一を人種と認識し、仲間として受け入れてくれた。しかし、彼らは違う。宗一を人種と認識することは、食糧であると認識することなのだ。
ギルバートがいなければ、今頃は彼らの腹の中か、と思うと、肝が冷える。
「ギルバート君、ありがとう。君に庇ってもらわなかったら、どうなっていたことやら」
ギルバートは白い歯をちらりと見せて笑ってウインクをした。だが、すぐに険しい顔つきになって言った。
「アイツ、ソウイチの精神力とその耐性を確かめようとしていた。オレの目の前で。侮れない相手だ。でも、まあ、そのおかげで、アイツの脆弱性を見つけた。精神攻撃に強いから、どうやって意識改革を進めるか悩んでいたけど、解決策が見えてきたな」
宗一の与り知らぬ話をつらつらと語っているギルバートをしり目に、宗一はすぐそばにある花壇へ向かった。ユリのような形状をしている光る花。今は光が弱い。外灯代わりにと、ギルバートが出現させた魔法の球体の明かりが強すぎるのだろう。それに照らされた辺りの花は光を弱めて白色に見える。
花壇の縁の前に屈んで、じっくり花を眺める。魔法の外灯の明かりが届かない辺りは、青白く発光していて時折、優しい夜風に揺らいだ。
土と花のほんのり甘い香りが、宗一の心の乱れを整えてくれる。頬の筋肉が緩み、宗一は自身の顔が凝り固まってしまっていたことに気づかされた。両頬を手で覆うと、顔よりも手の方に熱が籠っていた。
おや? となにやら違和感があったが、ギルバートに話しかけられ、関心が逸れた。
「この花、気に入った? 本当に今の時期しか咲かないんだ。少し涼しくなり始めたこの時にしか見られない」
「そうかい。そりゃあ貴重だ。ユキさんにも見せてやりたいなぁ」
「ユキサン?」
「僕の妻君――……」
そう言いかけながら振り返ると、突然、視界がぐらりと揺れた。重たくなった頭が大きく傾く。膝を着き、倒れそうになる身体は自由が利かず、意識までもが遠退く。
「あ、あれ……? なん、で、急に、ねむい……」
突如として眠気に襲われた宗一は、霞んで見えるギルバートを視界に捉えた。彼方へ倒れたら、そちらに花はないだろうから潰したりはしない、そう思い、宗一はギルバートを目掛けて倒れ込んだ。
「ソウイチ、どうして――……」
ギルバートの腕が宗一の身体を支え、彼の肩を枕にして抱きかかえられる。瞼が閉じそうになりながら、ギルバートの服を掴んだ。
ぼんやりと聞こえるギルバートの声には困惑と焦りを感じるが、宗一には安心感があった。彼の懐に包まれていた時と同じ感覚がある。伝わる体温と、身体を通じて響く声。
安寧を確信しながら、ふっと意識が消えて宗一は眠った。
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