1 / 7
プロローグ 〜桜の木の下で〜
しおりを挟む
僕の名前は神兎颯(かみうさぎ はやて),
中学3年生だ。とは言ってももう後半日もしたら、卒業する
卒業式が終わって解散となった。今日は一世一代の日である。
「千尋さん。中学で出会ってからの3年間ずっとあなたのことが好きでした。僕と付き合って下さい。」
学校の庭の桜の気に、千尋さんを呼び出しての告白である。もう、卒業式がどうでも良い位に朝から心臓がドキドキしっぱなしだった。
「ええ、喜んで颯さん。私もあなたのことが気になってました。高校行っても仲良くお付き合いしましょうね。」
やった~。憧れの子と付き合えることになった。こんな嬉しいことは生まれて初めてだった。その後は色々と話をして、連絡先のLINEも交換してお互い分かれて帰った。
だが、そんな素敵な日々は長くは続かなかった。帰り道に横断歩道を渡ろうとしている女の子がいた。歩きスマホで周りが見えていない。信号は青色から点滅し、赤色になった。
車が走ってくる。女の子はそれに気づかずに横断歩道を渡ろうとしていた。
「危ない!」
声を上げると同時に走り出していた。
女の子は、イヤホンで音楽でも聞いているのか周りの音が聞こえていない。
本来僕は、こんなことをするタイプではないのだが、告白が成功して浮かれていたのだろう。テンションご上がってなんでも出来る気になっていたのかもしれない。
世界がスローモーションに変わる。
横断歩道に入り、女の子を助けるべく勢いをつけてジャンプした。そのまま女の子抱え込んで車が来る前に抜けられるかと思えば、漫画みたいに上手く行くわけにも行かず、そのまま車に轢かれてしまった。
中学3年生だ。とは言ってももう後半日もしたら、卒業する
卒業式が終わって解散となった。今日は一世一代の日である。
「千尋さん。中学で出会ってからの3年間ずっとあなたのことが好きでした。僕と付き合って下さい。」
学校の庭の桜の気に、千尋さんを呼び出しての告白である。もう、卒業式がどうでも良い位に朝から心臓がドキドキしっぱなしだった。
「ええ、喜んで颯さん。私もあなたのことが気になってました。高校行っても仲良くお付き合いしましょうね。」
やった~。憧れの子と付き合えることになった。こんな嬉しいことは生まれて初めてだった。その後は色々と話をして、連絡先のLINEも交換してお互い分かれて帰った。
だが、そんな素敵な日々は長くは続かなかった。帰り道に横断歩道を渡ろうとしている女の子がいた。歩きスマホで周りが見えていない。信号は青色から点滅し、赤色になった。
車が走ってくる。女の子はそれに気づかずに横断歩道を渡ろうとしていた。
「危ない!」
声を上げると同時に走り出していた。
女の子は、イヤホンで音楽でも聞いているのか周りの音が聞こえていない。
本来僕は、こんなことをするタイプではないのだが、告白が成功して浮かれていたのだろう。テンションご上がってなんでも出来る気になっていたのかもしれない。
世界がスローモーションに変わる。
横断歩道に入り、女の子を助けるべく勢いをつけてジャンプした。そのまま女の子抱え込んで車が来る前に抜けられるかと思えば、漫画みたいに上手く行くわけにも行かず、そのまま車に轢かれてしまった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
幼馴染が、何か変です。~いままでの『日常』が一瞬にして『非日常』に変わった日~
true177
恋愛
(こんなの、おかしいよ……)
永島 純(ながしま すみ)は、逃れることのできない迫りくる凶器とそれを握っている人物をじっと見ながら、心でそう訴えていた。
――――――――――
いつもと変わらないまま卒業式を迎えるはずだった純と、小学校のころからの幼馴染の浦前 恭平(うらまえ きょうへい)は、ひょんなことから事故に巻き込まれる。
トラックにぶつかられたところで意識がプツリと切れてしまった純。しかし、周りの声で気が付くと、そこはいつもと変わらない教室だった。
もしかしたら純が見ていた単なる悪夢だったのかもしれないし、そうでないのかもしれない。
そして翌日。
純は、学年が上がるにつれて心の中に徐々に浮かび上がってきたある感情を、恭平にぶつけたいと思っていた。そしてその時は、卒業式で中学校最終日の今日しかない。
学校終了後、純は学校の裏に恭平をやや強制的に連れて行った。そして、自分の感情を全て恭平に暴露した。それを聞いた恭平は……。
※内部進行完結済みです。
みんな一緒
101の水輪
青春
卒業式シーズンである。思い出を胸に、今年も多くの者が巣立っていく。ただ昨年までの式と大きく違うのが、マスクの取り扱いだ。つけるかつけないかは本人に任されてるが、これこそが日本人が一番苦手とするところだ。心彩自身はマスクをつけて出たい。しかしクラスメイトがとった行動は。101の水輪、第32話。なおこの作品の他に何を読むかは、101の水輪トリセツ(第77話と78話の間に掲載)でお探しください。
花待つ、春のうた
冴月希衣@商業BL販売中
青春
「堅物で融通が利かなくて、他人の面倒事まで背負い込む迂闊なアホで、そのくせコミュニケーション能力が絶望的に欠けてる馬鹿女」
「何それ。そこまで言わなくてもいいじゃない。いつもいつも酷いわね」
「だから心配なんだよ」
自己評価の低い不器用女子と、彼女を全否定していた年下男子。
都築鮎佳と宇佐美柊。花待つ春のストーリー。
『どうして、その子なの?』のその後のお話。
◆本文、画像の無断転載禁止◆
No reproduction or republication without written permission.
獅子騎士と小さな許嫁
yu-kie
恋愛
第3王子獅子の一族の騎士ラパス27歳は同盟したハミン国へ使いで来た。そこで出会った少女は、野うさぎのように小さく可愛らしい生き物…否、人間…ハミン国の王女クラン17歳だった!
※シリアス?ほのぼの、天然?な、二人の恋がゆっくり始まる~。
※不思議なフワフワをお楽しみください。
卒業
文月 青
恋愛
千堂律は大学生。高校の卒業式の日、ずっと好きだった教師・音無階に告白するつもりで訪れた裏庭で、在校生からの想いに応える彼を目撃。
自分の気持ちの置き所を失い、忘れるために新たな恋に没頭していた矢先、望んでもいない音無との再会が律を待っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる