11 / 16
第11話 黒い石とタイムトラベルとの関わり?
しおりを挟む
「ナナちゃんその黒い石が今回の件に関わっているの?」
「多分そうよ。あの時、この黒い石が空中に出来た虹を吸収し、少しずつ黒い石の中心でその色が回りだしてたわ。そして、それが時間が経つにつれて大きくなっていったように見えたの。
最後の方は、トシ君の手を掴むためにみてなかったからわからないけど、これが関係しているわ。」
「そうなんだね。一見透き通っているからガラス玉にも見えるんだけど、こんな大量生産品みたいなもので起こったのか?それなら、それをもう一度使って同じ現象を起こせば元の時代に帰れるかもしれないね。
でもその黒くて丸い石はどこで手に入れたの?お守りに入っているところを見ると、なにか曰(いわ)くのあるものなんだよね?」
「ええ、この黒くて丸い石わね。って長いから暫定で【次元石(じげんせき)】って呼ぶことにするわね」
「いや、そんな中二病みたいな命名しなくても。いや、僕らがわかればいいからそれでいいよ」
ナナちゃんが文句をつけようとすると、睨んできたので大人しく引き下がった。
「こほん、この次元石はね。一昨日。。。正確にいうと24年後の・・・・いいずらいからやっぱり一昨日にするわ。
その日にうちでお父さんとお母さんに今日の七不思議のことを話した時に、お母さんがお守りだって言って、渡してくれてたのよ。結果的には、お守りというよりラッキーストーンよね。私の願いを叶えてくれたんだから。」
と言って、「チュッ」とその次元石にキスをした。
「お母さんにもらったっていったけど、その次元石がお母さんに渡った時の話は聞いてない?」
「そうね。聞いてるわよ。お母さんはお父さんに付き合うときにもらったって言ってたわ。その付き合ったのが今から24年前の七夕なんだって。。。。」
自分で発言したことにナナちゃんが驚いている。
「24年前の七夕って僕たちが今いる時間のことだよね。。。。」
「そっそうよ。あれっ、そうなると他にもお父さんなんか言ってたっけ。。。。なんだったかな。。。」
と考えこんで必死に思い出そうとしている。頑張ってナナちゃん手がかりが何かあるかもしれないよ。
「思い出したわ。お父さんもお母さんも同じ神宮寺高校の学生で私達の先輩なのよ。その時にお父さんは袴の女性から七不思議を聞いたって言ってたわ。」
「ナナちゃん、ちょっと待って。ちょっと待ってよ。
えっ、袴の女性から七不思議って、今24年前の七夕で袴の女性から、七不思議を聞いたって、今の状況から判断するとその女性って、もしかして、、、」
「もしかして、もしすると、、、、私かも知れないわね。」
「そうだよ、ナナちゃんになるよ。ってことは、この次元石はナナちゃんのお父さんがお母さんに今日渡して、付き合ったことになるんだよね。」
「そういうことになるわね。こういう時、タイムトラベルものだと、過去と違う行動を行うと、歴史が変わって、未来の生まれたであろう子供の存在が消えちゃったりするんだよね。」
「そうなるよね。この時間と僕たちの時間が連続して繋がっているかはわからないし。もしかしたら二人同時にみている夢幻の類かもしれない。
でも、絶対そうだとは言い切れないから、なるべく過去の行動に沿って行わないと、最悪、ナナちゃんの存在が消えることにだってなるんだよ。」
もう、僕は自体の深刻さの前にこのことに気付かなかった僕の甘い考えに憤ってしまった。いや、現代に帰るだけなら、手がかりを探して、今ならこの次元石を用いて、もう一度同じ現象を起こせばおそらく元に戻れたんだ。
でも、新たにこの時間でしなければならない任務が出来てしまった。この次元石をナナちゃんのお父さんが少なくとも持っていなくてはいけない。そして、ナナちゃんがナナちゃんのお父さんに七不思議を聞かせなければならない。
「ナナちゃん。もしかして、もしかすると、この学校の七不思議ってナナちゃんがお父さんに伝えたことが始まりじゃないの?」
「う~~~ん。そうかも知れない。でもそうなると、始りがどこかわからなくなるわ。
だって、最初は私が生まれていないのに、お父さんが七不思議を知って、学校に伝え、私が生まれて、それを探求するんでしょ?やっぱりどこかおかしくなるわよ。」
「そうなるね。ひとまずこの問題は横に置いておこう。今やるべきことは、ナナちゃんが七不思議をお父さんに伝えて、お父さんがこの次元石を持って、お母さんに告白するってとこまでだね。」
「でも、トシ君、そうなると、この次元石をお父さんに渡すことになるわけよね。この次元石で私達がタイムトラベルしてきたのだから、これがないと私達が現代に戻ることが出来なくなるわ。」
「そうなんだよね。そこの問題が一番でかいよね。でもさっきの話に戻るけど、なら一番初めの次元石はどこにあったのかってことが問題になってくる。その次元石は僕らの時代の次元石だよ。
なら、この時代にも次元石がないと話が可笑しくなる。というか、ないと僕らが現代に帰れなくなる。」
「そうよね。おそらく、この時代の次元石は、この学校にあると思うわ。どういう経緯でかわからないけど、お父さんが手に入れ、お母さんに渡しているんだから、ここにないとおかしいもの。もしかしたらお父さんが持っているかも?」
「そうだね。さっきの話だと、お父さんはなぜか次元石を持っていて、それをお母さんにプレゼントしただけだもんね。
袴の女性からもらったというエピソードはなかったよね。あくまで、七不思議を聞いたってことだけ。」
「ええ、そうよ。次元石に関しては、お父さんがどうやって手に入れたかは言ってなかったわ。袴の女性とも言ってなかったし。」
「じゃ~~どうしようか。まず次元石を探すか?それともナナちゃんのお父さんに七不思議を聞かせるか?」
「多分そうよ。あの時、この黒い石が空中に出来た虹を吸収し、少しずつ黒い石の中心でその色が回りだしてたわ。そして、それが時間が経つにつれて大きくなっていったように見えたの。
最後の方は、トシ君の手を掴むためにみてなかったからわからないけど、これが関係しているわ。」
「そうなんだね。一見透き通っているからガラス玉にも見えるんだけど、こんな大量生産品みたいなもので起こったのか?それなら、それをもう一度使って同じ現象を起こせば元の時代に帰れるかもしれないね。
でもその黒くて丸い石はどこで手に入れたの?お守りに入っているところを見ると、なにか曰(いわ)くのあるものなんだよね?」
「ええ、この黒くて丸い石わね。って長いから暫定で【次元石(じげんせき)】って呼ぶことにするわね」
「いや、そんな中二病みたいな命名しなくても。いや、僕らがわかればいいからそれでいいよ」
ナナちゃんが文句をつけようとすると、睨んできたので大人しく引き下がった。
「こほん、この次元石はね。一昨日。。。正確にいうと24年後の・・・・いいずらいからやっぱり一昨日にするわ。
その日にうちでお父さんとお母さんに今日の七不思議のことを話した時に、お母さんがお守りだって言って、渡してくれてたのよ。結果的には、お守りというよりラッキーストーンよね。私の願いを叶えてくれたんだから。」
と言って、「チュッ」とその次元石にキスをした。
「お母さんにもらったっていったけど、その次元石がお母さんに渡った時の話は聞いてない?」
「そうね。聞いてるわよ。お母さんはお父さんに付き合うときにもらったって言ってたわ。その付き合ったのが今から24年前の七夕なんだって。。。。」
自分で発言したことにナナちゃんが驚いている。
「24年前の七夕って僕たちが今いる時間のことだよね。。。。」
「そっそうよ。あれっ、そうなると他にもお父さんなんか言ってたっけ。。。。なんだったかな。。。」
と考えこんで必死に思い出そうとしている。頑張ってナナちゃん手がかりが何かあるかもしれないよ。
「思い出したわ。お父さんもお母さんも同じ神宮寺高校の学生で私達の先輩なのよ。その時にお父さんは袴の女性から七不思議を聞いたって言ってたわ。」
「ナナちゃん、ちょっと待って。ちょっと待ってよ。
えっ、袴の女性から七不思議って、今24年前の七夕で袴の女性から、七不思議を聞いたって、今の状況から判断するとその女性って、もしかして、、、」
「もしかして、もしすると、、、、私かも知れないわね。」
「そうだよ、ナナちゃんになるよ。ってことは、この次元石はナナちゃんのお父さんがお母さんに今日渡して、付き合ったことになるんだよね。」
「そういうことになるわね。こういう時、タイムトラベルものだと、過去と違う行動を行うと、歴史が変わって、未来の生まれたであろう子供の存在が消えちゃったりするんだよね。」
「そうなるよね。この時間と僕たちの時間が連続して繋がっているかはわからないし。もしかしたら二人同時にみている夢幻の類かもしれない。
でも、絶対そうだとは言い切れないから、なるべく過去の行動に沿って行わないと、最悪、ナナちゃんの存在が消えることにだってなるんだよ。」
もう、僕は自体の深刻さの前にこのことに気付かなかった僕の甘い考えに憤ってしまった。いや、現代に帰るだけなら、手がかりを探して、今ならこの次元石を用いて、もう一度同じ現象を起こせばおそらく元に戻れたんだ。
でも、新たにこの時間でしなければならない任務が出来てしまった。この次元石をナナちゃんのお父さんが少なくとも持っていなくてはいけない。そして、ナナちゃんがナナちゃんのお父さんに七不思議を聞かせなければならない。
「ナナちゃん。もしかして、もしかすると、この学校の七不思議ってナナちゃんがお父さんに伝えたことが始まりじゃないの?」
「う~~~ん。そうかも知れない。でもそうなると、始りがどこかわからなくなるわ。
だって、最初は私が生まれていないのに、お父さんが七不思議を知って、学校に伝え、私が生まれて、それを探求するんでしょ?やっぱりどこかおかしくなるわよ。」
「そうなるね。ひとまずこの問題は横に置いておこう。今やるべきことは、ナナちゃんが七不思議をお父さんに伝えて、お父さんがこの次元石を持って、お母さんに告白するってとこまでだね。」
「でも、トシ君、そうなると、この次元石をお父さんに渡すことになるわけよね。この次元石で私達がタイムトラベルしてきたのだから、これがないと私達が現代に戻ることが出来なくなるわ。」
「そうなんだよね。そこの問題が一番でかいよね。でもさっきの話に戻るけど、なら一番初めの次元石はどこにあったのかってことが問題になってくる。その次元石は僕らの時代の次元石だよ。
なら、この時代にも次元石がないと話が可笑しくなる。というか、ないと僕らが現代に帰れなくなる。」
「そうよね。おそらく、この時代の次元石は、この学校にあると思うわ。どういう経緯でかわからないけど、お父さんが手に入れ、お母さんに渡しているんだから、ここにないとおかしいもの。もしかしたらお父さんが持っているかも?」
「そうだね。さっきの話だと、お父さんはなぜか次元石を持っていて、それをお母さんにプレゼントしただけだもんね。
袴の女性からもらったというエピソードはなかったよね。あくまで、七不思議を聞いたってことだけ。」
「ええ、そうよ。次元石に関しては、お父さんがどうやって手に入れたかは言ってなかったわ。袴の女性とも言ってなかったし。」
「じゃ~~どうしようか。まず次元石を探すか?それともナナちゃんのお父さんに七不思議を聞かせるか?」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
狐侍こんこんちき
月芝
歴史・時代
母は出戻り幽霊。居候はしゃべる猫。
父は何の因果か輪廻の輪からはずされて、地獄の官吏についている。
そんな九坂家は由緒正しいおんぼろ道場を営んでいるが、
門弟なんぞはひとりもいやしない。
寄りつくのはもっぱら妙ちきりんな連中ばかり。
かような家を継いでしまった藤士郎は、狐面にていつも背を丸めている青瓢箪。
のんびりした性格にて、覇気に乏しく、およそ武士らしくない。
おかげでせっかくの剣の腕も宝の持ち腐れ。
もっぱら魚をさばいたり、薪を割るのに役立っているが、そんな暮らしも案外悪くない。
けれどもある日のこと。
自宅兼道場の前にて倒れている子どもを拾ったことから、奇妙な縁が動きだす。
脇差しの付喪神を助けたことから、世にも奇妙な仇討ち騒動に関わることになった藤士郎。
こんこんちきちき、こんちきちん。
家内安全、無病息災、心願成就にて妖縁奇縁が来来。
巻き起こる騒動の数々。
これを解決するために奔走する狐侍の奇々怪々なお江戸物語。
曹操桜【曹操孟徳の伝記 彼はなぜ天下を統一できなかったのか】
みらいつりびと
歴史・時代
赤壁の戦いには謎があります。
曹操軍は、周瑜率いる孫権軍の火攻めにより、大敗北を喫したとされています。
しかし、曹操はおろか、主な武将は誰も死んでいません。どうして?
これを解き明かす新釈三国志をめざして、筆を執りました。
曹操の徐州大虐殺、官渡の捕虜虐殺についても考察します。
劉備は流浪しつづけたのに、なぜ関羽と張飛は離れなかったのか。
呂布と孫堅はどちらの方が強かったのか。
荀彧、荀攸、陳宮、程昱、郭嘉、賈詡、司馬懿はどのような軍師だったのか。
そんな謎について考えながら描いた物語です。
主人公は曹操孟徳。全46話。
要塞少女
水城洋臣
歴史・時代
蛮族に包囲され孤立した城を守り抜いた指揮官は、十四歳の少女であった。
三国時代を統一によって終わらせた西晋王朝の末期。
かつて南中と呼ばれた寧州で、蛮族の反乱によって孤立した州城。今は国中が内紛の只中にあり援軍も望めない。絶体絶命と思われた城を救ったのは、名将である父から兵法・武芸を学んだ弱冠十四歳の少女・李秀であった……。
かの『三國志』で、劉備たちが治めた蜀の地。そんな蜀漢が滅びた後、蜀がどんな歴史を辿ったのか。
東晋時代に編纂された史書『華陽國志』(巴蜀の地方史)に記された史実を元にした伝奇フィクションです。
忍者同心 服部文蔵
大澤伝兵衛
歴史・時代
八代将軍徳川吉宗の時代、服部文蔵という武士がいた。
服部という名ではあるが有名な服部半蔵の血筋とは一切関係が無く、本人も忍者ではない。だが、とある事件での活躍で有名になり、江戸中から忍者と話題になり、評判を聞きつけた町奉行から同心として採用される事になる。
忍者同心の誕生である。
だが、忍者ではない文蔵が忍者と呼ばれる事を、伊賀、甲賀忍者の末裔たちが面白く思わず、事あるごとに文蔵に喧嘩を仕掛けて来る事に。
それに、江戸を騒がす数々の事件が起き、どうやら文蔵の過去と関りが……
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
新撰組のものがたり
琉莉派
歴史・時代
近藤・土方ら試衛館一門は、もともと尊王攘夷の志を胸に京へ上った。
ところが京の政治状況に巻き込まれ、翻弄され、いつしか尊王攘夷派から敵対視される立場に追いやられる。
近藤は弱気に陥り、何度も「新撰組をやめたい」とお上に申し出るが、聞き入れてもらえない――。
町田市小野路町の小島邸に残る近藤勇が出した手紙の数々には、一般に鬼の局長として知られる近藤の姿とは真逆の、弱々しい一面が克明にあらわれている。
近藤はずっと、新撰組を解散して多摩に帰りたいと思っていたのだ。
最新の歴史研究で明らかになった新撰組の実相を、真正面から描きます。
主人公は土方歳三。
彼の恋と戦いの日々がメインとなります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる