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第8章 変わってしまう日常編
【雇用№148】魔法石と空の魔石とウェルザさん2
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「リュウ兄ちゃんの言い分は分かったわ。私は身近で色々知ってるから、密着してまで改めてする必要はないってことね。」
「うん、概ねそう言うこと。で、ウェルザさんの方は、色々話は聞いているけど、知らないことが多いからね。なんでなさあんなに会社経営出来るのか?」
「とか、美容品関連の商品開発に余念がないとか?」
「そうそう。モニカちゃんの父親がどうだったとかね?」
「それは私も知りたいかも。でも、そう言うプライベートな話って、直接聞いた方がいいんじゃない?」
「うーん、それはもっともなことなんだけど。出来れば、主観的な話よりも客観的に見てみたい思いがある。人って自分のことを話すと時っていい様に見せようと話す場合が多いだろう」
「そうだね。自分を好きになって欲しかったりすごい人だと思って欲しいかも。」
「だから、そう言う情報が入ってない、フラットな情報を見て見たいんだよね。他の人に聞くとそれはそれでその人の主観が入っているからね。」
「はぁー、そう言うもんなんだね。でっ、リュウ兄ちゃん。それを知ってウェルザさんをどうするつもりなの?まっ、まさか、けっ.けっこんとか?」
「ウェルザさんと結婚?それはないよ。ウェルザさんは、僕にはもったいないくらいステキな女性だし、僕には好きな人がいるからね。」
「そっそうなんだ。(ほっ、よかった~。ウェルザさん相手じゃとてもじゃないけど、勝ち目ないもんね。あんな出る所出て、引っ込むとこは引っ込む男性好みのスタイルに、大人の女性の魅力、私も有耶無耶、美人な顔立ち、そして、経営も出来る敏腕手腕。そらになんと言っても作る料理がとっても美味しい。これはお腹を掴まれるから、食事の好きな男性は一発でやられそうなんだよね。)」
「どうするって言われてもそこまで正確な回答は出来ないな。うーん、知的好奇心?野次馬根性?みたいな?」
「私も興味はあるけど、それだけの理由で一日中着いて来られるのはなんか監視されている様で嫌かも。」
「確かに。もしかしてこれはストーカー案件か。探偵なら探るのは仕事だけど、個人でやると割りかしアウトだよな。というか人のプライベートを探っている時点で本当は探偵もNGなのか?まー依頼してる方も依頼してる方なんだけど……。」
「リュウ兄ちゃんとウェルザさんが仮に夫婦だったとしたら、やってることって浮気調査になるんじゃないの?」
「うっ、ん?そうなるのか?そうなっちゃうのか?妻のことが気になって後をつけるのは普通のことでは?」
「ケースバイケースだと思うよ。少なくともガンツさんなら、そんなことはしないで一緒に出かけて手を繋ぐ筈だもん。」
「確かに、そうかも。電信柱の後ろから、こっそり奥さんを付け回すガンツを見たら引いてしまうな。」
チルがおもむろに僕を指差す。
「電信柱がなんのことか分からないけど、リュウ兄ちゃんがやろうとしてることだからね。」
がーん。地面に四つん這いになって、頭をかかえてしまった。まさかリアルでorzをするとは思わなかった。
確かにガンツさんで想像したけど、妻をウェルザさん、ガンツさんを僕に当てはめると、完全に犯罪に近い光景になってしまう。ガンツさんと奥さんは夫婦だから良いとしても、僕とウェルザさんにそんな関係はない。従業員と経営者という関係である。
うん、犯罪だ犯罪。世が世ならストーカー法に引っかかる案件だ。顔見知りだからよしってレベルじゃないぞ。これは……しかも単なる知的好奇心だから。
「うん、やっぱりウェルザさん、密着24時はやめておこう」
「それがいいよ。リュウ兄ちゃん。どうせやるならチルちゃん密着24時だよ。その時は勿論後ろからじゃなくて隣で見てて欲しいな。」
「はいはい分かったよ。そりゃまた今度ね。魔霊樹討伐の際には、24時間でも48時間でもやりますよ。」
「ふふっやったー。ウェルザさんに勝ったー」
いやいや一体なにに勝ったのさ。チルの密着48時間なんて、前の精霊樹の植木の時と何ら変わらないよ。あーでも今回は騒がしかった、ティタニアがいないか。代わりにノエルがいるけどどんな旅になるんだろうな。
「うん、概ねそう言うこと。で、ウェルザさんの方は、色々話は聞いているけど、知らないことが多いからね。なんでなさあんなに会社経営出来るのか?」
「とか、美容品関連の商品開発に余念がないとか?」
「そうそう。モニカちゃんの父親がどうだったとかね?」
「それは私も知りたいかも。でも、そう言うプライベートな話って、直接聞いた方がいいんじゃない?」
「うーん、それはもっともなことなんだけど。出来れば、主観的な話よりも客観的に見てみたい思いがある。人って自分のことを話すと時っていい様に見せようと話す場合が多いだろう」
「そうだね。自分を好きになって欲しかったりすごい人だと思って欲しいかも。」
「だから、そう言う情報が入ってない、フラットな情報を見て見たいんだよね。他の人に聞くとそれはそれでその人の主観が入っているからね。」
「はぁー、そう言うもんなんだね。でっ、リュウ兄ちゃん。それを知ってウェルザさんをどうするつもりなの?まっ、まさか、けっ.けっこんとか?」
「ウェルザさんと結婚?それはないよ。ウェルザさんは、僕にはもったいないくらいステキな女性だし、僕には好きな人がいるからね。」
「そっそうなんだ。(ほっ、よかった~。ウェルザさん相手じゃとてもじゃないけど、勝ち目ないもんね。あんな出る所出て、引っ込むとこは引っ込む男性好みのスタイルに、大人の女性の魅力、私も有耶無耶、美人な顔立ち、そして、経営も出来る敏腕手腕。そらになんと言っても作る料理がとっても美味しい。これはお腹を掴まれるから、食事の好きな男性は一発でやられそうなんだよね。)」
「どうするって言われてもそこまで正確な回答は出来ないな。うーん、知的好奇心?野次馬根性?みたいな?」
「私も興味はあるけど、それだけの理由で一日中着いて来られるのはなんか監視されている様で嫌かも。」
「確かに。もしかしてこれはストーカー案件か。探偵なら探るのは仕事だけど、個人でやると割りかしアウトだよな。というか人のプライベートを探っている時点で本当は探偵もNGなのか?まー依頼してる方も依頼してる方なんだけど……。」
「リュウ兄ちゃんとウェルザさんが仮に夫婦だったとしたら、やってることって浮気調査になるんじゃないの?」
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「確かに、そうかも。電信柱の後ろから、こっそり奥さんを付け回すガンツを見たら引いてしまうな。」
チルがおもむろに僕を指差す。
「電信柱がなんのことか分からないけど、リュウ兄ちゃんがやろうとしてることだからね。」
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