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第8章 変わってしまう日常編
【雇用№115】突発!魔族襲撃6
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元気よく、声をかけて、僕たちは外へ出た。もし、見る人が見れば秘密基地から出てきた正義の味方に見えるかもしれない。
「ちょっと、何やこれ。」
「ファームの周辺にデーモンが集まってきていますね。」
「ティタニア、魔素の把握で、分からなかっかい?」
「このデーモンの素材入りのスーツを着てからは、常時周りに魔素がある状態になってるから、感覚がおかしくなってて、把握出来なかったわ。」
「私達は、なんともないのに妖精のティタニアさんに影響が出るとは。新開発の製品の弊害ですね。」
「ちょっと、悠長に喋ってる場合じゃないよ。早く対応しないと」
「それもそうだな。相手がデーモンである以上は、ウェルザさんとモニカちゃんは地下に戻って、別名あるまで待機。さっきと同じようにチルとティタニア、牽制して撹乱してくれ。」
「「「はいっ」」」
いや、それにしたもの多すぎやしないか、1.2.3.....8匹か。さっきよりも多いじゃないか。3対8でなんとかなるのか?
襲撃にきた20匹のデーモンのうち半分以上がこっちのファームに来たことになるのか。
あまりにもうちのファームに集まり過ぎているな。妖精のティタニアがいるとはいえ、集まりすぎだろう。どういうことだ?
んっ、もしかして町の方は、もうあらかた戦える人が居なくなったから、こっちに増援できたのか?情報が不足しているな。ともかく、あの人数をどうにかしないといけないんだけど、どうしよう?
「リュウ、何ぼさっとつったんてんの!来るわよ。気合い入れなさい」
ティタニアからの激励が入る。そうだ、考えることも必要だけど、集中しなきゃ。
「バシッと」
両側の頬を、両手で軽くはたき、気合いを入れる。
「ヒートショックで、複数にまとめて攻撃するから、こっちに近づき過ぎないように援護を、頼む」
「了解」
とりあえずは、もう考えないわガンツ師匠の教え通り、この人数でも、まずは地面に降りてきてもらう。空を入れての3Dでの戦闘は、集中力を使い過ぎる。セオリー通りに対応させてもらう。
「熱線(ヒートショック)」
指先から、放たれた熱線がデーモンを左の端から順番に右の端まで当てて行く。波を打つように軌道をかえての熱線デーモンが回避していくが今回は一匹ずつ狙っていっても間に合わない。一回の攻撃で何体にダメージを与えていけるかが、勝利の鍵を握っていると思っている。
一匹に集中して、当てていないため、一発では撃ち落とすのは出来なかった。その代わり、2~3匹のデーモンの羽に軽く穴を空けることが出来たので、飛行速度を落とすことは出来た。
そのスピードの、落ちた所を狙って
「アースウォーターネット」
チルの詠唱していた魔法が、炸裂し回避することも出来ずに墜落していった。
「一匹ゲット」
いやチル、魚釣りじゃないからね。あんなもの食べたいとも思わないし。そうこうしている間にもグリーンスーツを着ているティタニアがデーモンの周囲を飛んで精霊術で牽制し、なるべく纏めるように攻撃していく。
僕は、その間も、熱線を幾度と放ち、次々と、デーモンの羽に当て風穴を空けていく………が、数匹落とした所でまた、別の問題が発生。デーモンが熱線の餌食にならないように体勢を低くしたまま4つんばいの状態で、はいはいするかのように迫って来た。
その様相は気持ち悪いの一言に尽きる。いや、もうダメじゃない。これ。チルも視線を下に向けて見てしまったのか、腰が引けて後退りを始める。
「チル、下のを任せてもいいか」
「リュウ兄ちゃん。これはちょっと生理的に無理だよ。」
「とはいえ、こっちも飛ぶハエを落とすので、精一杯だからな。なら、上を任せて見てもいいか?」
「うん、やってみる」
さて、4つんばいでの移動をする気色悪いデーモンか果たしてどう料理しようか?今回は長刀もあるが、2体も3体もいっぺんに来られると対応に苦しむ。
あっ、ちょっといいこと思いついた。
「アースウォール」
自分を中心に扇状になるように土壁を2つ設置して、その中に地面に落ちているデーモンを全て入れてあげた。これで僕の目の前に来る時はどう考えても一匹ずつでないと近寄って来れない。名づけて、ストロー作戦、多人数が苦手なら地の利を活かして1.対1にすればいいじゃない作戦。。
狙い通りに一匹ずつ列に並んでいっている。お行儀の良いデーモン達だ。この精霊樹の薙刀の錆にしてくれよう。
んっ、なるほどまたいいこと思いついちゃった。
一人分のしかない出口にデーモンが差し掛かった時、
「アースホール」
落とし穴を作ってやった。丁度、デーモンが入る穴の大きさだ。
「ズシン」
2体目は流石に引っかからずに、ジャンプして飛び越えて来た。
「おっと残念、賢い君にはこれを、プレゼントするよ。」
「アースパレット」
巨大な石礫が、目の前のデーモンにぶち当たる。そのまま3匹目のデーモンのとこまでぶっ飛ばされる。ついでにその上にチルの網漁の成果が落ちて来る。ウォーターネットの効果で3体のデーモンがくっついて離れなくなった。
「ちょっと、何やこれ。」
「ファームの周辺にデーモンが集まってきていますね。」
「ティタニア、魔素の把握で、分からなかっかい?」
「このデーモンの素材入りのスーツを着てからは、常時周りに魔素がある状態になってるから、感覚がおかしくなってて、把握出来なかったわ。」
「私達は、なんともないのに妖精のティタニアさんに影響が出るとは。新開発の製品の弊害ですね。」
「ちょっと、悠長に喋ってる場合じゃないよ。早く対応しないと」
「それもそうだな。相手がデーモンである以上は、ウェルザさんとモニカちゃんは地下に戻って、別名あるまで待機。さっきと同じようにチルとティタニア、牽制して撹乱してくれ。」
「「「はいっ」」」
いや、それにしたもの多すぎやしないか、1.2.3.....8匹か。さっきよりも多いじゃないか。3対8でなんとかなるのか?
襲撃にきた20匹のデーモンのうち半分以上がこっちのファームに来たことになるのか。
あまりにもうちのファームに集まり過ぎているな。妖精のティタニアがいるとはいえ、集まりすぎだろう。どういうことだ?
んっ、もしかして町の方は、もうあらかた戦える人が居なくなったから、こっちに増援できたのか?情報が不足しているな。ともかく、あの人数をどうにかしないといけないんだけど、どうしよう?
「リュウ、何ぼさっとつったんてんの!来るわよ。気合い入れなさい」
ティタニアからの激励が入る。そうだ、考えることも必要だけど、集中しなきゃ。
「バシッと」
両側の頬を、両手で軽くはたき、気合いを入れる。
「ヒートショックで、複数にまとめて攻撃するから、こっちに近づき過ぎないように援護を、頼む」
「了解」
とりあえずは、もう考えないわガンツ師匠の教え通り、この人数でも、まずは地面に降りてきてもらう。空を入れての3Dでの戦闘は、集中力を使い過ぎる。セオリー通りに対応させてもらう。
「熱線(ヒートショック)」
指先から、放たれた熱線がデーモンを左の端から順番に右の端まで当てて行く。波を打つように軌道をかえての熱線デーモンが回避していくが今回は一匹ずつ狙っていっても間に合わない。一回の攻撃で何体にダメージを与えていけるかが、勝利の鍵を握っていると思っている。
一匹に集中して、当てていないため、一発では撃ち落とすのは出来なかった。その代わり、2~3匹のデーモンの羽に軽く穴を空けることが出来たので、飛行速度を落とすことは出来た。
そのスピードの、落ちた所を狙って
「アースウォーターネット」
チルの詠唱していた魔法が、炸裂し回避することも出来ずに墜落していった。
「一匹ゲット」
いやチル、魚釣りじゃないからね。あんなもの食べたいとも思わないし。そうこうしている間にもグリーンスーツを着ているティタニアがデーモンの周囲を飛んで精霊術で牽制し、なるべく纏めるように攻撃していく。
僕は、その間も、熱線を幾度と放ち、次々と、デーモンの羽に当て風穴を空けていく………が、数匹落とした所でまた、別の問題が発生。デーモンが熱線の餌食にならないように体勢を低くしたまま4つんばいの状態で、はいはいするかのように迫って来た。
その様相は気持ち悪いの一言に尽きる。いや、もうダメじゃない。これ。チルも視線を下に向けて見てしまったのか、腰が引けて後退りを始める。
「チル、下のを任せてもいいか」
「リュウ兄ちゃん。これはちょっと生理的に無理だよ。」
「とはいえ、こっちも飛ぶハエを落とすので、精一杯だからな。なら、上を任せて見てもいいか?」
「うん、やってみる」
さて、4つんばいでの移動をする気色悪いデーモンか果たしてどう料理しようか?今回は長刀もあるが、2体も3体もいっぺんに来られると対応に苦しむ。
あっ、ちょっといいこと思いついた。
「アースウォール」
自分を中心に扇状になるように土壁を2つ設置して、その中に地面に落ちているデーモンを全て入れてあげた。これで僕の目の前に来る時はどう考えても一匹ずつでないと近寄って来れない。名づけて、ストロー作戦、多人数が苦手なら地の利を活かして1.対1にすればいいじゃない作戦。。
狙い通りに一匹ずつ列に並んでいっている。お行儀の良いデーモン達だ。この精霊樹の薙刀の錆にしてくれよう。
んっ、なるほどまたいいこと思いついちゃった。
一人分のしかない出口にデーモンが差し掛かった時、
「アースホール」
落とし穴を作ってやった。丁度、デーモンが入る穴の大きさだ。
「ズシン」
2体目は流石に引っかからずに、ジャンプして飛び越えて来た。
「おっと残念、賢い君にはこれを、プレゼントするよ。」
「アースパレット」
巨大な石礫が、目の前のデーモンにぶち当たる。そのまま3匹目のデーモンのとこまでぶっ飛ばされる。ついでにその上にチルの網漁の成果が落ちて来る。ウォーターネットの効果で3体のデーモンがくっついて離れなくなった。
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