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第5章 薬草農園 新たな仲間編
【雇用№63】雇われ勇者 新たな雇用計画と薬草農園の財政状況9
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今日のお昼もお肉だお肉魔猪のお肉でした。
心なしか、初日に出てきたときよりも味がジューシーな気がする。
僕は、味の評論家ではないから上手く表すことは出来ないけど、これが肉の熟成というやつなのだろうか?
野菜もいくつかのものは熟成させないと、旨味がでない。代表的な野菜だとトマトだろうか。未熟なやつは美味しくないが、追熟させて完熟させたものは、まるで果実かというような美味しさになるものがある。
他にもサツマイモやカボチャなんかが追熟で甘味をますんだけど。
実家の母さんが言ってたっけ、未熟なトマトを追熟するには、エチレンて酵素がカギを握っていて、それを豊富に出しているリンゴと一緒に袋に入れて、おいておくと追熟して美味しくなるって。
実家では、キウイフルーツを庭で栽培してて、それも秋ごろに収穫できるのだが、美味しくはなかったんだ。すごく硬くて酸っぱい。でも、リンゴと一緒にしばらく袋に入れると、追熟して、柔らかくなって、食べごろになる。
その時の味と言ったら、キウイの甘さと酸っぱさが同居して何とも言えない美味しさになる。知り合いの女性がキウイが好きで良く上げてたっけ。その人は今はどうしているんだろうか?
愛ちゃんにも実家のキウイ食べてもらいたいな~~~。きっと「リュウ君。このキウイすごい美味しいね」って言ってくれるのに。
肉の熟成は、野菜や果物のことまで詳しくはないんだ。僕の実家は農家だったからわかるわけで、狩猟戦闘民族ではないから、お肉を扱ったことはないんだ。
でも、低温で保管したり、ドライエイジング(言葉の意味はわかんないけど)することで肉の旨味が増すらしいんだ。今回はそんなことは考えずに、保存のために、低温でしてたのがたまたま上手くいったようだ。
「今日のお昼のステーキなんでかわからないけど、この前食べた時よりすごく美味しかったね~~」
お肉を人一倍食べるミリィがそんなことを言う。ウェルザさんも
「そうなんですよね。調理方法は別にいつもと同じなんですけど、試食した時も前調理した時よりも旨味が多い感じがしたんですよ。」
「モニカも今日のお肉美味しかった。」
みんなお肉が美味しかったけど、その理由がわからず、疑問になっているようだ。
僕は、さっき考えて内容を踏まえて説明をした。よく覚えてないので、トロトロと自信なくだったけど。
「へ~、お野菜やお肉って、熟成の仕方次第で美味しさが変わるんだね。知らなかったよ」
「そうなんですね。私も長い間料理してますけど、知りませんでしたわ。お肉屋さんで買ったり、八百屋さんや果物屋さんで買ったものをそのまま調理してましたから。」
「多分この世界でも熟成の知識自体はあると思うんですけど、知っているのは生産者と販売先の人だけじゃないですかね?前の世界でもそれを知っている人って、僕の周りにはいませんでしたし。
でも、ここでキウイとかってあんまり見たことないですね。もしかしたら、あるはあるけど、美味しくないから、食用として見られてないのかな?」
「きっとそうですわ。多分他にも追熟して美味しくなるものはきっとあるんですよ。でも、その価値を知らないから、価値がつかなくて売られてないんだと思いますわ。」
「そうそう、そういえば、お米も食べ方を知らない人が家畜のエサにしてるって話もなにかであったっけ。意外とそういうものが多いかもしれませんね。」
「ねぇ、リュウさん。そういう食べ物って見たら、ある程度はわかるかしら、その今は価値のない果物や野菜について、うちで追熟して、卸したらきっと売上が凄い金額になりますよ。
うちでやってみてもいいかしら?」
「余力がなくて、やりたくて出来ないことは一杯あるので、それも踏まえて出来そうなら、ウェルザさんの判断でやってもらっても大丈夫ですよ。
もちろん、私にやるときは一言連絡はしてほしいですけど。この間言ってた、ハーブでのコロンとか、化粧水、入浴剤なんかでもいいですし。」
「そうですよ。そうですよ。それもやりたかったんですよ。絶対に売れますよ。これは、でもそうなると人材が確実に不足しますわね。早く、来てもらえるかどうか交渉に行ってまいりますわ。」
ウェルザさんがお話が終わると、ビューーンっとモニカちゃんを置いて、外に前の執事さんに会いに飛んで行ってしまった。
しまった。女性の前で美容や化粧に関する話題はしない方がよかったかな。でも、農園管理をウェルザさんに一任しちゃったから、やる気がでて、やりたいことが沢山あるのはいいことだよね。
僕もまだまだやりたくても出来てないことあるから、サポートが出来たり、意見やアイデアを出してくれる人がいてくれるととても助かるしね。
「モニカちゃんお水やりは終わったかな?」
「ん~~~ん~~終わってないよ。してる途中で、妖精さんのお話になったから途中だよ。」
「なら、モニカちゃんは薬草にお水やりお願いね。お母さんがいなくても大丈夫かな?」
「うん、モニカ一人でも出来るよ。リュウお兄ちゃん任せてね」
うん、可愛いお返事だ。
「チルは、どう?ポーション作りは進んだ?って、ごめんね。よく考えたら、多分作る間もなく呼び出してたわ。」
「リュウ兄ちゃん気にしないで。何があっても、何が起こっても、ポーションは納期に間に合うようにちゃんと私が責任もってし上げるよ。ちゃんと毎日報告もするから安心しててね。」
うんうん、一人一人が向上心を持ってくれているようで、一日一日やることがすくなくなってきているし、管理することも少なくなってきている。僕の管理していたことが、ウェルザさん、チル、モニカちゃんとどんどん下に引き継がれているんだ。
これなら、数人新しく人が来ても、僕がしなくでもこの農園はちゃんと回っていくだろう。
心なしか、初日に出てきたときよりも味がジューシーな気がする。
僕は、味の評論家ではないから上手く表すことは出来ないけど、これが肉の熟成というやつなのだろうか?
野菜もいくつかのものは熟成させないと、旨味がでない。代表的な野菜だとトマトだろうか。未熟なやつは美味しくないが、追熟させて完熟させたものは、まるで果実かというような美味しさになるものがある。
他にもサツマイモやカボチャなんかが追熟で甘味をますんだけど。
実家の母さんが言ってたっけ、未熟なトマトを追熟するには、エチレンて酵素がカギを握っていて、それを豊富に出しているリンゴと一緒に袋に入れて、おいておくと追熟して美味しくなるって。
実家では、キウイフルーツを庭で栽培してて、それも秋ごろに収穫できるのだが、美味しくはなかったんだ。すごく硬くて酸っぱい。でも、リンゴと一緒にしばらく袋に入れると、追熟して、柔らかくなって、食べごろになる。
その時の味と言ったら、キウイの甘さと酸っぱさが同居して何とも言えない美味しさになる。知り合いの女性がキウイが好きで良く上げてたっけ。その人は今はどうしているんだろうか?
愛ちゃんにも実家のキウイ食べてもらいたいな~~~。きっと「リュウ君。このキウイすごい美味しいね」って言ってくれるのに。
肉の熟成は、野菜や果物のことまで詳しくはないんだ。僕の実家は農家だったからわかるわけで、狩猟戦闘民族ではないから、お肉を扱ったことはないんだ。
でも、低温で保管したり、ドライエイジング(言葉の意味はわかんないけど)することで肉の旨味が増すらしいんだ。今回はそんなことは考えずに、保存のために、低温でしてたのがたまたま上手くいったようだ。
「今日のお昼のステーキなんでかわからないけど、この前食べた時よりすごく美味しかったね~~」
お肉を人一倍食べるミリィがそんなことを言う。ウェルザさんも
「そうなんですよね。調理方法は別にいつもと同じなんですけど、試食した時も前調理した時よりも旨味が多い感じがしたんですよ。」
「モニカも今日のお肉美味しかった。」
みんなお肉が美味しかったけど、その理由がわからず、疑問になっているようだ。
僕は、さっき考えて内容を踏まえて説明をした。よく覚えてないので、トロトロと自信なくだったけど。
「へ~、お野菜やお肉って、熟成の仕方次第で美味しさが変わるんだね。知らなかったよ」
「そうなんですね。私も長い間料理してますけど、知りませんでしたわ。お肉屋さんで買ったり、八百屋さんや果物屋さんで買ったものをそのまま調理してましたから。」
「多分この世界でも熟成の知識自体はあると思うんですけど、知っているのは生産者と販売先の人だけじゃないですかね?前の世界でもそれを知っている人って、僕の周りにはいませんでしたし。
でも、ここでキウイとかってあんまり見たことないですね。もしかしたら、あるはあるけど、美味しくないから、食用として見られてないのかな?」
「きっとそうですわ。多分他にも追熟して美味しくなるものはきっとあるんですよ。でも、その価値を知らないから、価値がつかなくて売られてないんだと思いますわ。」
「そうそう、そういえば、お米も食べ方を知らない人が家畜のエサにしてるって話もなにかであったっけ。意外とそういうものが多いかもしれませんね。」
「ねぇ、リュウさん。そういう食べ物って見たら、ある程度はわかるかしら、その今は価値のない果物や野菜について、うちで追熟して、卸したらきっと売上が凄い金額になりますよ。
うちでやってみてもいいかしら?」
「余力がなくて、やりたくて出来ないことは一杯あるので、それも踏まえて出来そうなら、ウェルザさんの判断でやってもらっても大丈夫ですよ。
もちろん、私にやるときは一言連絡はしてほしいですけど。この間言ってた、ハーブでのコロンとか、化粧水、入浴剤なんかでもいいですし。」
「そうですよ。そうですよ。それもやりたかったんですよ。絶対に売れますよ。これは、でもそうなると人材が確実に不足しますわね。早く、来てもらえるかどうか交渉に行ってまいりますわ。」
ウェルザさんがお話が終わると、ビューーンっとモニカちゃんを置いて、外に前の執事さんに会いに飛んで行ってしまった。
しまった。女性の前で美容や化粧に関する話題はしない方がよかったかな。でも、農園管理をウェルザさんに一任しちゃったから、やる気がでて、やりたいことが沢山あるのはいいことだよね。
僕もまだまだやりたくても出来てないことあるから、サポートが出来たり、意見やアイデアを出してくれる人がいてくれるととても助かるしね。
「モニカちゃんお水やりは終わったかな?」
「ん~~~ん~~終わってないよ。してる途中で、妖精さんのお話になったから途中だよ。」
「なら、モニカちゃんは薬草にお水やりお願いね。お母さんがいなくても大丈夫かな?」
「うん、モニカ一人でも出来るよ。リュウお兄ちゃん任せてね」
うん、可愛いお返事だ。
「チルは、どう?ポーション作りは進んだ?って、ごめんね。よく考えたら、多分作る間もなく呼び出してたわ。」
「リュウ兄ちゃん気にしないで。何があっても、何が起こっても、ポーションは納期に間に合うようにちゃんと私が責任もってし上げるよ。ちゃんと毎日報告もするから安心しててね。」
うんうん、一人一人が向上心を持ってくれているようで、一日一日やることがすくなくなってきているし、管理することも少なくなってきている。僕の管理していたことが、ウェルザさん、チル、モニカちゃんとどんどん下に引き継がれているんだ。
これなら、数人新しく人が来ても、僕がしなくでもこの農園はちゃんと回っていくだろう。
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