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第3章 雇われ勇者は、雇い主編
【雇用№035】雇われ勇者 マジックポーションは恋の味!?
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「毎度~、お肉屋です。ご注文の薬草をお届けにあがりました。」
肉屋で猪肉をばらし、その足で、ガンツさんの雑貨屋に来ている。お昼?もうすぎたよ。そんなのお肉解体している間にとうに過ぎちゃいましたよ。帰り際にガンツさんの雑貨屋通るので納品しにきたけど、早くお昼食べたいです。
あ~~~お腹減った。
「誰かと思ったら、リュウか。また、俺は変な輩(やから)がいちゃもんつけに来たのかと思ったぞ。」
「ははは、紛らわしくてすみません。ガンツさん。はい、こちら、頼まれていた薬草です。」
といって、採取してきた薬草を全部渡す。ちなみに今回マジックポーション用のオレガノ草は、根っこから土ごと採取してあるがそれは別に確保してある。
「結構とってきたんだな。ありがとう。こんなにいいのか?お前もポーションの納品役所から頼まれてなかったか?」
「大丈夫です。自分で作成するのに必要な分はちゃんと別に確保してますから。」
「うん、それならいいが。ふふふっ、それとリュウよ。後ろのリヤカーに載っている包みは何かね。隠しだてすると、ろくな目に合わんぞ。」
と含み笑いをしながら、ムキムキのガンツさんが耳元でささやいてくる。
「いえね。今回もとびっきりの極上品が入りまして。是非がガンツ大名にもご相伴して頂きたいなと思いまして」
「ふふふっ」こちらも含み笑いで応戦する。
「そうかそうか、お主には世話をかけるな。って、まどろっこしいやめだやめ。俺はこんなことは苦手なんだよ。」
「えええ~~せっつかく乗ってきたのに。なら、通常に戻しまして、今回も魔猪が手に入りましたので、お持ちしました。こちらがガンツさんの分です。」
「お~悪いなリュウよ。かみさんも俺も楽しみしてたんだ。こんなにもらって悪いな。今、精算するわ。ちょっと待て。薬草がこれだけで、肉ももらっているから・・・・
今回はちょっと買取金額を上乗せしといたぞ。ほんの気持ちだ」
といって、5万ループを手渡してきた。
「こんなにいいんですか。薬草採取にしてはえらい金額が多いですよ。」
「なに、前回の魔族襲撃で魔猪を狩れるものが少なくなってな。肉屋にいっても、今は欲しくても買えないんだよ。
それに、マジックポーションに使うオレガノ草は、買取が他の薬草よりも高めだから。ちょっと色はつけたけど、そんなもんだ。気にせずもらえや」
「ありがとうございます。助かります」
「さて、今時間はあるのか?なければ後日改めて、マジックポーションの作成の仕方を教えるが」
「大丈夫です。今お願いします。マジックポーションがないとこれから厳しそうなんで早めに学びたいです。」
「そっ、そうか、なら今からするぞ。基本的にポーション作りと同じだな。材料となる薬草を細かく刻み、清流水に入れ、温度を高めて、お湯に薬草の成分を抽出して、濾す。
で違うところはというと、マジックポーションは実は薬草を3種使って行う。初級・中級のポーション材量である。アップルミント草を3枚、ローズマリー草を2枚、そして今回採取してもらったオレガノ草を5枚だ。
これを刻んで混ぜたもので作成したポーションがマジックポーションだ。綺麗な透き通るオレンジ色だろ。ま~少しだけ味見してみな」
味見用の小皿にマジックポーションを少しだけ、入れて渡してくれた。少し飲んでみる。爽やかなスキット爽快感のあるレモンの味だった。
「どうだ。すっきりした味だろ。女子達の間では、マジックポーションは、恋の味って言われている。どうだリュウ。そんな味がしただろ。はっはっはっ~~は」
と言って、ガンツさんは僕の肩をバシバシ叩いてくる。イタタタ。そんなに強く叩かなくていいでしょ。
「いやいやそんな味なんですか?普通のレモネードのような味でしたよ。ガンツさんはしたんですか?」
「おっリュウおめえ。今迄一人もんか。寂しいね~~。俺もかみさんとした恋はレモンのほんのり爽やかな味がしたぞ。リュウお前も早く、結婚して、大人になれや。そしたら、その味が恋の味ってのがよくわかるぞ。」
「あっ、もしかして、キスの味のことですか?そんな味がするんだ。てことは、ガンツさんの奥さんもガンツさんとキスした時にレモンの恋の味がしたってことですか?」
といって、ガンツさんの唇を見る。ほのかにプルプルしてるピンク色だ。まじまじと同性の人の唇を見て、想像してしまった。
ガンツさんとキスしたら、レモンの味がするの?ぜ~~~っつたいにしたくない。ガンツさんには悪いけど、気持ち悪いわ。
「ガンっ」
「イタッ、何するんですかガンツさん」
ガンツさんは僕の頭にげんこつを振り下ろしていた。
「リュウ。お前がまじまじと俺の顔を見て、そのあとに気持ち悪そうな顔をしたからだ。誰が男同士でキスするものか。恋した女性としろ女性と。」
「は~い、了解です。ちょっと素敵な女性探してきます。マジックポーション教えてくれてありがとうございます。」
「おう、これも少しもってけ。とオレガノ草を5枚手渡してきた。これがないと、自宅に戻っても作れんだろ。やるよ。この分は今度採取に行ったときに多めにとってきてくれればそれでいい。」
「ガンツさん。素敵です。マジックポーション一本サービスしてくれたらもっと素敵」
といって、ガチムチのガンツさんに抱き着いて、話した。
「やめろ。気持ち悪い。サービスはここまでだ。だいたいマジックポーションの値段を知っているのか? 店にだしてないが、1本定価7万ループするんだぞ。やるわけないだろ。欲しいなら、自分で作れ。そして、早く離れろ。熱いし気持ち悪いわ。」
「は~い、では自分で作成しますね。ありがとさんです。」
わらしべ長者のごとく、色々なものを帰り道に交換しながら、自宅に帰っていくのであった。ドナドナしながら、荷車に猪の肉を載せて歩いていきました。
早く帰って、お昼食べたいな~
肉屋で猪肉をばらし、その足で、ガンツさんの雑貨屋に来ている。お昼?もうすぎたよ。そんなのお肉解体している間にとうに過ぎちゃいましたよ。帰り際にガンツさんの雑貨屋通るので納品しにきたけど、早くお昼食べたいです。
あ~~~お腹減った。
「誰かと思ったら、リュウか。また、俺は変な輩(やから)がいちゃもんつけに来たのかと思ったぞ。」
「ははは、紛らわしくてすみません。ガンツさん。はい、こちら、頼まれていた薬草です。」
といって、採取してきた薬草を全部渡す。ちなみに今回マジックポーション用のオレガノ草は、根っこから土ごと採取してあるがそれは別に確保してある。
「結構とってきたんだな。ありがとう。こんなにいいのか?お前もポーションの納品役所から頼まれてなかったか?」
「大丈夫です。自分で作成するのに必要な分はちゃんと別に確保してますから。」
「うん、それならいいが。ふふふっ、それとリュウよ。後ろのリヤカーに載っている包みは何かね。隠しだてすると、ろくな目に合わんぞ。」
と含み笑いをしながら、ムキムキのガンツさんが耳元でささやいてくる。
「いえね。今回もとびっきりの極上品が入りまして。是非がガンツ大名にもご相伴して頂きたいなと思いまして」
「ふふふっ」こちらも含み笑いで応戦する。
「そうかそうか、お主には世話をかけるな。って、まどろっこしいやめだやめ。俺はこんなことは苦手なんだよ。」
「えええ~~せっつかく乗ってきたのに。なら、通常に戻しまして、今回も魔猪が手に入りましたので、お持ちしました。こちらがガンツさんの分です。」
「お~悪いなリュウよ。かみさんも俺も楽しみしてたんだ。こんなにもらって悪いな。今、精算するわ。ちょっと待て。薬草がこれだけで、肉ももらっているから・・・・
今回はちょっと買取金額を上乗せしといたぞ。ほんの気持ちだ」
といって、5万ループを手渡してきた。
「こんなにいいんですか。薬草採取にしてはえらい金額が多いですよ。」
「なに、前回の魔族襲撃で魔猪を狩れるものが少なくなってな。肉屋にいっても、今は欲しくても買えないんだよ。
それに、マジックポーションに使うオレガノ草は、買取が他の薬草よりも高めだから。ちょっと色はつけたけど、そんなもんだ。気にせずもらえや」
「ありがとうございます。助かります」
「さて、今時間はあるのか?なければ後日改めて、マジックポーションの作成の仕方を教えるが」
「大丈夫です。今お願いします。マジックポーションがないとこれから厳しそうなんで早めに学びたいです。」
「そっ、そうか、なら今からするぞ。基本的にポーション作りと同じだな。材料となる薬草を細かく刻み、清流水に入れ、温度を高めて、お湯に薬草の成分を抽出して、濾す。
で違うところはというと、マジックポーションは実は薬草を3種使って行う。初級・中級のポーション材量である。アップルミント草を3枚、ローズマリー草を2枚、そして今回採取してもらったオレガノ草を5枚だ。
これを刻んで混ぜたもので作成したポーションがマジックポーションだ。綺麗な透き通るオレンジ色だろ。ま~少しだけ味見してみな」
味見用の小皿にマジックポーションを少しだけ、入れて渡してくれた。少し飲んでみる。爽やかなスキット爽快感のあるレモンの味だった。
「どうだ。すっきりした味だろ。女子達の間では、マジックポーションは、恋の味って言われている。どうだリュウ。そんな味がしただろ。はっはっはっ~~は」
と言って、ガンツさんは僕の肩をバシバシ叩いてくる。イタタタ。そんなに強く叩かなくていいでしょ。
「いやいやそんな味なんですか?普通のレモネードのような味でしたよ。ガンツさんはしたんですか?」
「おっリュウおめえ。今迄一人もんか。寂しいね~~。俺もかみさんとした恋はレモンのほんのり爽やかな味がしたぞ。リュウお前も早く、結婚して、大人になれや。そしたら、その味が恋の味ってのがよくわかるぞ。」
「あっ、もしかして、キスの味のことですか?そんな味がするんだ。てことは、ガンツさんの奥さんもガンツさんとキスした時にレモンの恋の味がしたってことですか?」
といって、ガンツさんの唇を見る。ほのかにプルプルしてるピンク色だ。まじまじと同性の人の唇を見て、想像してしまった。
ガンツさんとキスしたら、レモンの味がするの?ぜ~~~っつたいにしたくない。ガンツさんには悪いけど、気持ち悪いわ。
「ガンっ」
「イタッ、何するんですかガンツさん」
ガンツさんは僕の頭にげんこつを振り下ろしていた。
「リュウ。お前がまじまじと俺の顔を見て、そのあとに気持ち悪そうな顔をしたからだ。誰が男同士でキスするものか。恋した女性としろ女性と。」
「は~い、了解です。ちょっと素敵な女性探してきます。マジックポーション教えてくれてありがとうございます。」
「おう、これも少しもってけ。とオレガノ草を5枚手渡してきた。これがないと、自宅に戻っても作れんだろ。やるよ。この分は今度採取に行ったときに多めにとってきてくれればそれでいい。」
「ガンツさん。素敵です。マジックポーション一本サービスしてくれたらもっと素敵」
といって、ガチムチのガンツさんに抱き着いて、話した。
「やめろ。気持ち悪い。サービスはここまでだ。だいたいマジックポーションの値段を知っているのか? 店にだしてないが、1本定価7万ループするんだぞ。やるわけないだろ。欲しいなら、自分で作れ。そして、早く離れろ。熱いし気持ち悪いわ。」
「は~い、では自分で作成しますね。ありがとさんです。」
わらしべ長者のごとく、色々なものを帰り道に交換しながら、自宅に帰っていくのであった。ドナドナしながら、荷車に猪の肉を載せて歩いていきました。
早く帰って、お昼食べたいな~
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