【完結】雇われ勇者の薬草農園 ~チートスキルで薬草栽培始めます~

近衛 愛

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第1章 初めての異世界探索 雇われ勇者のニート生活脱出編

【雇用№011】雇われ勇者 錬金術入門編

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「おはよう。よく来てくれた。昨日リュウにとってきてもらった大量の薬草でポーション作りを行う。」
「リュウは錬金術のスキルはあるか?」
「いえありません。」

「ま~なくても問題はない。成功率や品質に多少影響を及ぼすくらいだ。やっているうちに取得するケースもあるから、心配はするな。俺も20年くらいやってたら勝手に取得してたようだしな」

「さて、ポーション作りは、錬金術でも、スキルがなくても出来る。
 必要なものは、
 1、アップルミント草/ローズマリー草
 2、清流水

の二つだ。ガンツ特性ポーションは、これに他の材料がいるがそれは秘密だ。
企業秘密というやつだ。通常のポーション作りは、一般に広がっているからそれで作成してもらう」

さて、薬草は入手した.
初級ポーションは、アップルミント草の葉を3枚と精流水 200ml
中級ポーションは、ローズマリー草の葉4枚と精流水 200ml で作成できる。

今回は飲み薬のドリンクタイプを作成する。他に錠剤(タブレット)タイプがあるが、今回は作成しない。」

「まずは、午前中は清流水をなるべくたくさん、そこの桶に準備してもらう。この清流水はなるべく不純物が取り除かれた水ということだ。採取の方法は2つある。

1つは、近くにあるクレスプリ湖にいって、湖の水を採取してくることだ。その後、ろ過装置を通して不純物を取り除き、それを加熱殺菌したものが清流水として使える。

2つめは、魔法の『ミネラルウォーター』で延々と水を取り出していく方法だ。こちらは、魔力容量と魔力値によって左右される。ま~俺はそんなに魔力容量が多い方ではないから、いつもは水汲みだな。リュウ。お前はどうする」

「そうですね。魔力容量はかなり多いので、魔法で試してみて、もし効率が悪いようであれば湖に足を運びにいく感じですかね。そこの桶に入れればいいんですね。
 
『万物の根源たる愛しき水よ。女神フェリシアの名の元にわが前に少量の飲み水を与えよ。ミネラルウォーター』。」
『ぽっちょっと。』
「・・・・」
「・・・・」

「ん、それだとちょっと難しいんではないか?1回の量がこれくらいあれば、いけるんだけどな。」
呪文を「ミネラルウォーター』
『ばしゃっと』

「場所を覚えがてら、二人していくぞ。そっからは、交代でポーション作りと水運びだな」

「そっ、そうですね。その方がよさそうですね」
(改良型の魔法なら、そこそこ水はだせるんだけど、、、人の持ってないスキルで作ったものだしな。まだ、周りの状況が読めてないし、ここは普段通りの魔法でいくしかないな)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「ここがクレスプリ湖。いい所だろ。休暇の時はここに来て、釣りをしたり、ピクニックをしたりするやつも多いぞ。俺も店が休みの日はかみさんと一緒にくるんだ。

きときとのつり上げた魚をその場で食べるのはなんともいえんやつだ。リュウも彼女でもつれてきたらいい。」

「はい、僕ものんびりと釣りでもして楽しみたいですね」
「ま~今日は仕事なんで悪いが、そこの湖で水を汲んで運ぶぞ。」

と二人は桶二つに水を一杯汲んで運びました。道中はスライムが出るものの、ガンツさんの前では相手にはなりませんでしたね。
魔石を拾いつつお店に戻るのでした。

よしようやくこれで一回だ。
「俺は今の水でポーションを作成してるから。リュウはまた、行ってこい」



特に何事もなく進み戻って桶に入れると。
「おっきたか。これが初級ポーションと中級ポーションだ。どうだ澄きとおって綺麗な感じだろ。交代っといきたいとこだったが、おまえが初めて作るのを忘れてたわ。

一回指示しただけじゃわからんだろうし、不完全なものを作らすわけにもいかん。二人でもう一回いってくるぞ」

(なかなかおちゃめなおっさんである。でも気遣ってくれるし、まいっか。前の職場でも、親切な人は、教えた後もちょくちょく、仕事見に来てくれて、わからないとこがないか聞いてくれたしな。

ひどい部署だと、一回教えて「ハイ、終わり」後自分でわからないとこ調べてやっといてだもんな。その聞く前に何をするのかわかんね~んだよ。って言っても、いやいや先輩方みんなそれでやってきたんだぞって。

だから、この部署の離職率たけ~んだろ。改善しろよ。って思ったけど何も変わらんかったし。僕がやったら、僕がやっただけで、他の人はやらんし。結局、変わらなかったんだよね~)

「はい、ガンツさんお願いします」

一回に人で運べる量は、10リットルほど、それが2+1+2=5回なので50リットルほどの水を運び終わった。

「これなら二人でやっても大丈夫だろう。では、ポーション作りを始める。そのでかい樽に水をいれれば、自動的にろ過されるのだが、ちょいっと時間がかかる。だいたい1時間で1リットルほどの浄化レベルだ。

 今できてるのが、6リットルほどだったんだが、俺がさっき2リットルほど使ったので4リットルだ。急ぎの時は、汲んできた水を使う。

 ま~みとけよ、『万物の根源たる愛しき水よ。女神フェリシアの名の元に穢れし水を浄化せよ。クリアウォーター』てな感じでやると、水が綺麗になるわけさ。ま、俺だと、魔法一回で桶一杯分てとこだな。」

「なら僕も、『万物の根源たる愛しき水よ。女神フェリシアの名の元に穢れし水を浄化せよ。クリアウォーター』」

「発動までに時間のかかるタイプのようですね。これなら効果自体はガンツさんと一緒なので、僕もお手伝い出来そうですね」

「なら、次の工程に行くぞ。薬草の葉を細かく切り刻み、中の薬効を出やすくする。それを、清流水に入れ、40分ほど、煮立てる。最後に葉が、液体と分離するように布なので濾してポーション瓶にいれて完成だ。」

「ま~これが錬金スキルを持っているやつらだと、スキルで薬草から薬効成分のみを抽出して、清流水にいれて、終わりなんだがな。俺らはそんなことは出来んわけだから地道にやるぞ」



ポーション作りを二人でせっせと作り込んで、ようやく持ってきた分が全て終わった。

「いや~リュウよ。ありがと助かったわ。これ少ないけど昨日と今日の分のバイト代な。」
といって、30000ループももらった。ま~バイト代だし、そんなものだが、

「自分でポーション販売出来れば、もっといくぞ。ポーションは消耗品だし、保存も効くし、戦争中だとないとまずいからな」

「いったい販売価格はどれほどなんですか?」
「おっと知らんかったか、ま~店頭にも表示してあるが、初級ポーションが10000ループ、中級ポーションが50000ループくらいだぞ。」

「ま~ここにはないが、上級ポーションだと、100万ループは軽くいくがな。
 効能は、初級、中級だと、失われた体力の回復と、切り傷、擦り傷などの軽いケガの治療だな。上級は、腕や足が切断されても、10パーセントぐらいの破損なら、復元できるレベルだぞ。

ま~その上に特急ポーションがあるわけなんだが、俺でも見たことはないな。なんでも、体の破損が50%くらいでも命さえあれば、復元出来るんだと」

「僕も自分でポーション作ってもよいですか?それを引き取ってもらったりできますか」

「そうさな~品質にもよるが初級で3000ループ,中級で15000ループで買い取ってやるぞ。ピンは、1本500ループで販売している。回収は100ループで行っている。
意外と瓶が割れないように耐久性が求められるから、高いんだぞ。」

(まるで、中古の買取業者みたいだな。3割の値段で買い取って販売するとか。ま~でも、仲介手数料とか販売費考えればそんなものか。僕の今の信用じゃ、とてもじゃないけど、個人販売は向かないし)

「ならその時はお願いしますね。ありがとうございました。」
さて、今日はもう遅いし、薬草に水だけやって寝るか。
ふぁぁ~~~~お休み

朝だよ~~~
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