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第1章 初めての異世界探索 雇われ勇者のニート生活脱出編
【雇用№003】雇われ勇者 初討伐
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昨日は、スキルの確認をした後にぐっすりと寝させてもらった。
(良い天気だ。周辺の弱いモンスターでも倒して、レベルアップ?でも図ろう。
あれ?ラノベや異世界転移ものだと、こういう時は、スキルの隣にレベルが表示されたり、職業や名前の隣にレベルが表示されたりするものだが、されてなかったしなー。
不便なシステムだ。もしや、レベルや強さは、敵を倒しても関係ない世界なのだろうか?
考えても分からんし、まずはサクッと敵を倒してみよう。)
フロントに行くと宿屋のお嬢ちゃんが挨拶してくれた。
「龍王さんおはようございます!
昨日は夜遅かったようですがぐっすり眠られましたか?今日は、雲一つない天気で、洗濯物日和ですよ!」
「いやー、夜遅くの受付昨日はありがとうね。
お陰でゆっくりぐーーっすり眠れたよ。
寝付きが良い方でね。どこでも割とすぐに寝られるんだ。」
「所で、この辺の地図とか、周辺のモンスターの情報が欲しいんだけど、詳しい人は、誰か分かるかな?
あと、魔法を使える人がいたら紹介して欲しいんだ。」
「龍王のお兄さん。なら、役所に行くといいと思いますよ。そこで簡単な薬草の採取とか討伐の依頼とかもありますし、大まかな地図もありますよ。」
「そうそう、周辺のモンスターですけど、スライムとか、魔素猪、魔素鴉とかが多いですね。スライムとかなら、こんなか弱い私でも、ちょこんと棒で叩いたら倒せるんですが、鴉は、弱いですが一羽がやられると周辺の鴉が集団で襲って来るので、やめた方が良いですよ。
猪は、大の男の大人の腕っぷしが強い人なら、武器が有れば倒せるようですよ。
でも、お兄さん線が細いし、胸板も、ペシペシ、
腕筋もムニムニ。。うん、あんまりないのでやめた方が良いですね。」
「若くて綺麗な女の子がそんなにペシペシ男性にスキンシップしちゃだめよ。」
「えへへへ~~~。綺麗っていわれちゃった~~~・
でもでも、普段はこんなことはしないんですよ。お兄さんだから安心して出来ちゃうんですよ。
お兄さん安全そうだし(ぼそっ)」
「なんか聞きづてならんことを言われたような・・・・」
「気のせい、気のせいですよ。あっそうだ。魔法なら私も少しだけ使えますよ。
といっても、城に使える魔法使い様みたいにすんごい魔法じゃないですけど」
「へ~宿屋の受付の若い子でも魔法って使えるんだ。結構みんな使えるもんかな?」
「小さい頃から、家の手伝いをしていると勝手に覚えますよ。、って、
お兄さん、気にはなってましたけど、どこの人ですか?この辺で見かけたことはないですし、周辺の魔物も知らないって、どうやってこの城下町まで来たんです?」
「ははは、多分遠い遠い国からだよ。畑仕事してたら、いきなり転移させられて、気付いたら、この町にいたんだ。これから頑張って帰らなきゃならんが、どこへ行けばいいかもわからないし、魔物が出ると聞いている以上、一人旅をしていくには、力をつけた方がいいからね。
なので、よければ僕に魔法の使い方教えてくれないかな?」
「いいですよ。ご宿泊のお客様のサービスの形でさせてもらいますね。チップ弾んで下さいよ。」
上目づかいに可愛らしく見上げてくる。
「ああ、わかったよ。宜しくお願いしますね。小さな魔法使いの先生♪」
「えへへ、その先生ってのは嫌ですね。チルエットともしくはチルと呼んでください。龍王さん」
「なら宜しく頼むよチル。僕も、リュウって呼んでくださいね」
「なら、リュウさん、お昼後から夕方までは空いているのでその時間帯に来てくださいね」
こうして雇われ勇者 リュウは、チルという可愛い先生を持つことになった。
その間は時間も空いたので、城下町の外に出て、モンスターを探してみる。
「いや、よく考えるとなんで僕はモンスターなんか探しているのだろうか?」
「レベルアップのためとはいえ、現世でいえば、道端のハクビシンやタヌキ、サルを見かけたら殺そうとしているものじゃないか?いくら平和な世界を取り戻すためとは言え、間違っているだろう」
彼は元来真面目な男であったため、言われたことに対して、はい、という返事もするが内容を吟味する癖があった。
「いや、魔王の討伐にしても本当にする必要があるのか?いくら王や女神様の命令とはいえ、やっていいことと悪いことがある。人類を滅亡させるかもというのは、人側の言い分であって、魔王側の言い分は聞いてないんだよな。」
とぼんやり座りがなが考えていると突如、スライムが襲い掛かってきた。
小さい体をいかしてのボディアタック。中々の衝撃があって、後ろにのけ反ってしまった。
小さな女の子でさえ倒せるというのに中々のパワーである。
木の棒を掴んで、振り払った一撃がスライムにヒットした。
スライムは衝撃ではじけとんだ。コロンコロン小さな黒い石のようなものが転がっている。
へー魔物はこういう構造になっているのかね。流石にゴール○は落とさないか。
うん、倒した気分はそれほど悪くはないな。そして、レベルアップもしない。
テンプレの勇者ではあるけども、世界やシステム自体はテンプレではないということか。
そして倒したスライムは、消滅したわけではない。
黒色の石ということで魔石と呼ぶ。魔石を落とすがスライムの破列した肉体のようなジェル自体は
あたり一面に散乱している。そして、僕も微妙にかぶった。
匂いは生臭くないのが助かった。ジェルまみれの男って誰得の状況ですか。女神さんや。
せっかくなので、人を見て襲ってくるスライムを4~5匹倒した。魔石も関らず落ちているので拾っておく。ジェルは拾わない。拾わない。拾っちゃう?でも入れ物がないのだよ。ワトソン君。
しばらくすると魔鴉らしきものがチラホラと見え始めた。
これはちょっとまずいかもしれない。レベルも上がらないようなので、お昼前に撤退することにした。
スライムが出てくるテンプレ勇者なんて大嫌いだ。
でもテンプレならテンプレらしくレベル上がってほしかった。
(良い天気だ。周辺の弱いモンスターでも倒して、レベルアップ?でも図ろう。
あれ?ラノベや異世界転移ものだと、こういう時は、スキルの隣にレベルが表示されたり、職業や名前の隣にレベルが表示されたりするものだが、されてなかったしなー。
不便なシステムだ。もしや、レベルや強さは、敵を倒しても関係ない世界なのだろうか?
考えても分からんし、まずはサクッと敵を倒してみよう。)
フロントに行くと宿屋のお嬢ちゃんが挨拶してくれた。
「龍王さんおはようございます!
昨日は夜遅かったようですがぐっすり眠られましたか?今日は、雲一つない天気で、洗濯物日和ですよ!」
「いやー、夜遅くの受付昨日はありがとうね。
お陰でゆっくりぐーーっすり眠れたよ。
寝付きが良い方でね。どこでも割とすぐに寝られるんだ。」
「所で、この辺の地図とか、周辺のモンスターの情報が欲しいんだけど、詳しい人は、誰か分かるかな?
あと、魔法を使える人がいたら紹介して欲しいんだ。」
「龍王のお兄さん。なら、役所に行くといいと思いますよ。そこで簡単な薬草の採取とか討伐の依頼とかもありますし、大まかな地図もありますよ。」
「そうそう、周辺のモンスターですけど、スライムとか、魔素猪、魔素鴉とかが多いですね。スライムとかなら、こんなか弱い私でも、ちょこんと棒で叩いたら倒せるんですが、鴉は、弱いですが一羽がやられると周辺の鴉が集団で襲って来るので、やめた方が良いですよ。
猪は、大の男の大人の腕っぷしが強い人なら、武器が有れば倒せるようですよ。
でも、お兄さん線が細いし、胸板も、ペシペシ、
腕筋もムニムニ。。うん、あんまりないのでやめた方が良いですね。」
「若くて綺麗な女の子がそんなにペシペシ男性にスキンシップしちゃだめよ。」
「えへへへ~~~。綺麗っていわれちゃった~~~・
でもでも、普段はこんなことはしないんですよ。お兄さんだから安心して出来ちゃうんですよ。
お兄さん安全そうだし(ぼそっ)」
「なんか聞きづてならんことを言われたような・・・・」
「気のせい、気のせいですよ。あっそうだ。魔法なら私も少しだけ使えますよ。
といっても、城に使える魔法使い様みたいにすんごい魔法じゃないですけど」
「へ~宿屋の受付の若い子でも魔法って使えるんだ。結構みんな使えるもんかな?」
「小さい頃から、家の手伝いをしていると勝手に覚えますよ。、って、
お兄さん、気にはなってましたけど、どこの人ですか?この辺で見かけたことはないですし、周辺の魔物も知らないって、どうやってこの城下町まで来たんです?」
「ははは、多分遠い遠い国からだよ。畑仕事してたら、いきなり転移させられて、気付いたら、この町にいたんだ。これから頑張って帰らなきゃならんが、どこへ行けばいいかもわからないし、魔物が出ると聞いている以上、一人旅をしていくには、力をつけた方がいいからね。
なので、よければ僕に魔法の使い方教えてくれないかな?」
「いいですよ。ご宿泊のお客様のサービスの形でさせてもらいますね。チップ弾んで下さいよ。」
上目づかいに可愛らしく見上げてくる。
「ああ、わかったよ。宜しくお願いしますね。小さな魔法使いの先生♪」
「えへへ、その先生ってのは嫌ですね。チルエットともしくはチルと呼んでください。龍王さん」
「なら宜しく頼むよチル。僕も、リュウって呼んでくださいね」
「なら、リュウさん、お昼後から夕方までは空いているのでその時間帯に来てくださいね」
こうして雇われ勇者 リュウは、チルという可愛い先生を持つことになった。
その間は時間も空いたので、城下町の外に出て、モンスターを探してみる。
「いや、よく考えるとなんで僕はモンスターなんか探しているのだろうか?」
「レベルアップのためとはいえ、現世でいえば、道端のハクビシンやタヌキ、サルを見かけたら殺そうとしているものじゃないか?いくら平和な世界を取り戻すためとは言え、間違っているだろう」
彼は元来真面目な男であったため、言われたことに対して、はい、という返事もするが内容を吟味する癖があった。
「いや、魔王の討伐にしても本当にする必要があるのか?いくら王や女神様の命令とはいえ、やっていいことと悪いことがある。人類を滅亡させるかもというのは、人側の言い分であって、魔王側の言い分は聞いてないんだよな。」
とぼんやり座りがなが考えていると突如、スライムが襲い掛かってきた。
小さい体をいかしてのボディアタック。中々の衝撃があって、後ろにのけ反ってしまった。
小さな女の子でさえ倒せるというのに中々のパワーである。
木の棒を掴んで、振り払った一撃がスライムにヒットした。
スライムは衝撃ではじけとんだ。コロンコロン小さな黒い石のようなものが転がっている。
へー魔物はこういう構造になっているのかね。流石にゴール○は落とさないか。
うん、倒した気分はそれほど悪くはないな。そして、レベルアップもしない。
テンプレの勇者ではあるけども、世界やシステム自体はテンプレではないということか。
そして倒したスライムは、消滅したわけではない。
黒色の石ということで魔石と呼ぶ。魔石を落とすがスライムの破列した肉体のようなジェル自体は
あたり一面に散乱している。そして、僕も微妙にかぶった。
匂いは生臭くないのが助かった。ジェルまみれの男って誰得の状況ですか。女神さんや。
せっかくなので、人を見て襲ってくるスライムを4~5匹倒した。魔石も関らず落ちているので拾っておく。ジェルは拾わない。拾わない。拾っちゃう?でも入れ物がないのだよ。ワトソン君。
しばらくすると魔鴉らしきものがチラホラと見え始めた。
これはちょっとまずいかもしれない。レベルも上がらないようなので、お昼前に撤退することにした。
スライムが出てくるテンプレ勇者なんて大嫌いだ。
でもテンプレならテンプレらしくレベル上がってほしかった。
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