19 / 19
【雇用№019】愛と魔法創造その6
しおりを挟む
翌朝、
「ふぁー、よく寝た」
起き上がって軽く身体を動かす。今日もペガサスに乗っての空の移動だから、軽く運動して身体をほぐしておかなきゃね。同じ姿勢ばかりだと、身体の筋肉が硬直して硬くなるからね。適度なストレッチはカロリーの消費にもなるし、綺麗なお肌を維持するためにも必要なんだよ。
今日は早く起きれたと思うから早く準備して行かないと、昨日みたいに遅刻してみんなに迷惑かける訳にはいかないもんね。とは言っても、魔法少女の衣装がないと着替えも出来ない。何せあれしか着る物がないし、あれを着ないと魔霊樹の影響で私のエネルギーが吸われてしまうかもしれないからだ。
甚(はなは)だ不本意ではあるが周りの草花が枯れてしまった現象を自分の目で見てしまった後では、あの服に否が応でも着かざるを得ない。せめて、他のデザインのもので有れば、これだけ葛藤(かっとう)しなくても喜んで着られるのに………。
机の上を見てみると、綺麗に畳まれている魔法少女の服があった。触ってみると、ほのかに暖かい。湿りっ気は全くなく、カラッといい具合に乾いている。
そして、その隣には、木板に可愛い文字でご要望のスパッツ用意しました。寸法あっているかご確認下さいだって。エミリーさんマジ有能。本当にスパッツが出来ているし。試しに履いてみると、うんピッタリ。若干の伸縮性はあるから少しぐらいなら、成長しても大丈夫かな。太るとこのスパッツが履けなくなって、スカートの中を守る鉄壁の防御が無くなるから、絶対に太ることは出来ないわね。
えっ、なんで?現代でも夜選択して、扇風機に当てて朝触っても生乾きなのにどうやって乾かしたのだろうか?こんなに乾くのが早いのなら、扇風機の魔法は作らなくてもよかったね。後程メイドさん達に感謝を伝える時についでに聞いてみよう。
「愛様、お食事をお待ちしました」
フランダが持って来てくれたので、魔法少女の服を聞くことに
「それでしたら、昨日手洗いで洗濯した後、調理場で竈門に火をつけて、温めて乾かしてました。それだけだと時間がかかるので団扇で仰いでましたね。」
「えっ、夜に手洗い?あっ、ここには洗濯機もなかったんだ。文明の利器がない世界って家事全般が重労働だね。水はそういえば、蛇口から出るんですか?」
「蛇口ですか?なんのことか分かりませんが、飲み水は井戸から桶を入れて、こう、くるくるくると紐を引っ張って汲んでますね。洗濯用の水は、近くの川まで桶を持って汲んでやってますよ。」
えっ、水道もないの?文明のレベルがとことん低いよね。って、違ったね。日本も昭和後期までは、そんな暮らしだって父さんが言ってたっけ。文明が発達したのは、戦後に入ってからだもんね。電気と水のインフラ設備の充実したおかげか。
「ごめんなさいね。フランダさん。フランダさんも昨日の移動で疲れているのにそんな大変なお仕事させてしまって。」
ひたすらに申し訳なさが溢(あふ)れてくる。フランダさんやエミリーさんてちゃんと睡眠とっているのだろうか?段々メイド3人衆が心配になってくる。助けるためには魔法の開発が急務だ。でも開発したとしても魔素がないから使えないし、そうなると魔霊樹を植えることが一層重要になってくる。
「愛様、昨日もお伝えしましたが、これは私達メイドの勤めですから。愛様が気にする必要は全くありませんわ。でも、少し気になる様でしたら、少しメイド業が楽になる魔法を開発してもらえたら、私達は凄く嬉しいですわ。」
「そうだね。フランダさん達が少しでも楽になる様に頑張って魔法を開発するよ。そうと決めたら、早いところ次の魔霊樹を植えに行かないとね」
すぐさま朝食を食べて、玄関の所へ行ったんだけど、またもやラストである。お付きのメイドが早く来るのが当然と言えば当然ではあるけど、日本人としては、最後に来るのは少し心苦しい感じがする。待たせるよりも待つ方が幾分心はリラックス出来るのです。
「ロゼさん、エミリーさん。おはよう。」
「おはようございます。愛様」
「おはよう愛様」
「エミリーさん。スパッツ希望通りのものになってたよありがとう。これで空を飛んでも下を気にしなくて済むし、心労が少し減りましたわ。それに、空を飛んでいても足が冷えなくて済むしとても助かります。」
「愛様のご希望通りのものが作れてよかったですわ。愛様、ちょっと失礼しますね」
とエミリーさんが突如、私の魔法少女のスカートを捲り上げてきた。
「きゃっ、ちょっちょっとエミリーさん。いきなり何するんですか?」
慌ててスカートを抑え、顔を真っ赤にしながら辺りを見回す。よかった。メイド3人衆以外誰もいなかったよ。スパッツを履いているとはいえ、スカートを捲られるのは恥ずかしいし、されたいとも思わない。好きな人なら…………リュウ君なら二人きりの時ならいいんだけど…………。
「あ~すみません。愛様エミリーはちょっと気になる所があると視野が狭くなり、周りが見えなくなってしまうので。」
エミリーさんではなく、フランダさんが代わりに謝ってくる。
「ふぁー、よく寝た」
起き上がって軽く身体を動かす。今日もペガサスに乗っての空の移動だから、軽く運動して身体をほぐしておかなきゃね。同じ姿勢ばかりだと、身体の筋肉が硬直して硬くなるからね。適度なストレッチはカロリーの消費にもなるし、綺麗なお肌を維持するためにも必要なんだよ。
今日は早く起きれたと思うから早く準備して行かないと、昨日みたいに遅刻してみんなに迷惑かける訳にはいかないもんね。とは言っても、魔法少女の衣装がないと着替えも出来ない。何せあれしか着る物がないし、あれを着ないと魔霊樹の影響で私のエネルギーが吸われてしまうかもしれないからだ。
甚(はなは)だ不本意ではあるが周りの草花が枯れてしまった現象を自分の目で見てしまった後では、あの服に否が応でも着かざるを得ない。せめて、他のデザインのもので有れば、これだけ葛藤(かっとう)しなくても喜んで着られるのに………。
机の上を見てみると、綺麗に畳まれている魔法少女の服があった。触ってみると、ほのかに暖かい。湿りっ気は全くなく、カラッといい具合に乾いている。
そして、その隣には、木板に可愛い文字でご要望のスパッツ用意しました。寸法あっているかご確認下さいだって。エミリーさんマジ有能。本当にスパッツが出来ているし。試しに履いてみると、うんピッタリ。若干の伸縮性はあるから少しぐらいなら、成長しても大丈夫かな。太るとこのスパッツが履けなくなって、スカートの中を守る鉄壁の防御が無くなるから、絶対に太ることは出来ないわね。
えっ、なんで?現代でも夜選択して、扇風機に当てて朝触っても生乾きなのにどうやって乾かしたのだろうか?こんなに乾くのが早いのなら、扇風機の魔法は作らなくてもよかったね。後程メイドさん達に感謝を伝える時についでに聞いてみよう。
「愛様、お食事をお待ちしました」
フランダが持って来てくれたので、魔法少女の服を聞くことに
「それでしたら、昨日手洗いで洗濯した後、調理場で竈門に火をつけて、温めて乾かしてました。それだけだと時間がかかるので団扇で仰いでましたね。」
「えっ、夜に手洗い?あっ、ここには洗濯機もなかったんだ。文明の利器がない世界って家事全般が重労働だね。水はそういえば、蛇口から出るんですか?」
「蛇口ですか?なんのことか分かりませんが、飲み水は井戸から桶を入れて、こう、くるくるくると紐を引っ張って汲んでますね。洗濯用の水は、近くの川まで桶を持って汲んでやってますよ。」
えっ、水道もないの?文明のレベルがとことん低いよね。って、違ったね。日本も昭和後期までは、そんな暮らしだって父さんが言ってたっけ。文明が発達したのは、戦後に入ってからだもんね。電気と水のインフラ設備の充実したおかげか。
「ごめんなさいね。フランダさん。フランダさんも昨日の移動で疲れているのにそんな大変なお仕事させてしまって。」
ひたすらに申し訳なさが溢(あふ)れてくる。フランダさんやエミリーさんてちゃんと睡眠とっているのだろうか?段々メイド3人衆が心配になってくる。助けるためには魔法の開発が急務だ。でも開発したとしても魔素がないから使えないし、そうなると魔霊樹を植えることが一層重要になってくる。
「愛様、昨日もお伝えしましたが、これは私達メイドの勤めですから。愛様が気にする必要は全くありませんわ。でも、少し気になる様でしたら、少しメイド業が楽になる魔法を開発してもらえたら、私達は凄く嬉しいですわ。」
「そうだね。フランダさん達が少しでも楽になる様に頑張って魔法を開発するよ。そうと決めたら、早いところ次の魔霊樹を植えに行かないとね」
すぐさま朝食を食べて、玄関の所へ行ったんだけど、またもやラストである。お付きのメイドが早く来るのが当然と言えば当然ではあるけど、日本人としては、最後に来るのは少し心苦しい感じがする。待たせるよりも待つ方が幾分心はリラックス出来るのです。
「ロゼさん、エミリーさん。おはよう。」
「おはようございます。愛様」
「おはよう愛様」
「エミリーさん。スパッツ希望通りのものになってたよありがとう。これで空を飛んでも下を気にしなくて済むし、心労が少し減りましたわ。それに、空を飛んでいても足が冷えなくて済むしとても助かります。」
「愛様のご希望通りのものが作れてよかったですわ。愛様、ちょっと失礼しますね」
とエミリーさんが突如、私の魔法少女のスカートを捲り上げてきた。
「きゃっ、ちょっちょっとエミリーさん。いきなり何するんですか?」
慌ててスカートを抑え、顔を真っ赤にしながら辺りを見回す。よかった。メイド3人衆以外誰もいなかったよ。スパッツを履いているとはいえ、スカートを捲られるのは恥ずかしいし、されたいとも思わない。好きな人なら…………リュウ君なら二人きりの時ならいいんだけど…………。
「あ~すみません。愛様エミリーはちょっと気になる所があると視野が狭くなり、周りが見えなくなってしまうので。」
エミリーさんではなく、フランダさんが代わりに謝ってくる。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる