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【雇用№014】愛と魔法創造

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「そうですね。魔霊樹を植えたら、魔法が使えるようになるんでしたね。でも、魔素がないと魔法が使えないって言ってましたね。まずは、魔素があるかを確認しますね」

『スキル:魔素感知』

スキル名を唱えることで、スキルが発動するようだね。発動した後は、視界に紫色のもやっぽいものがうっすらと魔霊樹から漂っているのが見えるようになった。

「うん、魔素は微量だけど発生していますね。ただこれで、魔法が使えるかってことですよね。フランダさんてなにか魔法使えますか?」

「愛様、人間は現在魔法を使えるものは一人もおりませんよ。魔法を使えるようにするために愛様がよばれたのですから。」

「うむ。」

「そうですよね。ということは私が魔法を創造しないとそもそも魔法が使えないんですよね。」

メイド3人娘が揃ってコクッと頷いた。

「魔素も出始めたばかりですし、私も疲れて動けませんので、ひとまず休憩がてらお昼食べさせてもらえませんか。」

「あらあら、そうでしたね。せっかく準備したのに、魔法が使えるかもと思って少し急ぎ過ぎましたね。愛様もあんなに華麗に踊って歌われてお疲れでしょうし。フランダ様まずはお昼と致しましょう。」

「愛様、失礼しました。つい任務と歴史的瞬間に立ち会えるかと思い、気が流行り過ぎていたようです。お疲れのようですから、私めが食べさせてあげましょう。」

 といって、フランダさんが顔を赤くしながら、「あ~~ん」といって、パンや野菜を私の口に運んでくる。私は疲れすぎて、手を上げる気力も無くなっていたので助かりました。ちなみにまともに座っていられないので、後ろで、エミリーさんがそっと身体を支えてくれている。

 まじ助かりますわ。ありがとうフランダさん、エミリーさん。そして、ロゼさんはというと、黙々と食事をしている。え~~~っと、ロゼさんもメイドさんで私のお付きだよね。主より先に自分のご飯っていかがなものかと思いますよ。

 は~~でも、イケメンの紳士3人衆じゃなくて、美人で可愛いメイド3人衆でよかったよ。こういうのって男の人が好むシチュエーションっぽいけど、逆バージョンだとただただ緊張するだけになっちゃうよ。こうして、街の外にでてしまっては、お手洗いの件なんて、凄い死活問題だもんね。野生の動物はいるみたいだから、3人娘からそんなに離れることも出来ないし、少なくとも、見える範囲でしなきゃならないんだから。

 男の人がいたら、恥ずかしくて、お花を摘みにいけないよ。リュウ君でもダメなんだからね。そこはちゃんとデリカシーを持っていてほしいから。やんわりと伝えるけど。気を使い過ぎて、結局一周して、愛ちゃんが危険になるかもしれないから、僕が傍にいるよとか、言ってくれそうな気がする。

 もう、普通の冒険なら「きゃ~~、リュウ君頼りになるわ~~」って感じだけどね。お花を摘みに行くのにそんなことをまじめな顔で言われてもドン引きしちゃうよ。そりゃ~、心配してくれるから嬉しくはあるんだけどね。でもね、やっぱり時と場合によると思うんだ。「恥ずかしい」って言ったらきっと、「じゃ~僕は、耳栓して、目隠しして、あっち向いているから気にしないでね」って言って、傍にいる気がするな。そうじゃないんだよ。そうじゃないんだよ。リュウ君。

 はぁ~~早くリュウ君に会いたいな~。一緒ならきっと楽しくて、この世界でもなんとかやっていけると思うんだけどね。

と妄想している間に沢山のお昼を食べさせてもらった。少し休んで、ご飯食べたら、腕は少し動くようになった。フランダさんとエミリーさんは、ロゼさんと交代し、お昼を食べ始めた。

「さっ、愛様。私が支える。魔法作って」

とキラキラした目でロゼさんが私を見てくる。作るのが見たいがために先にお昼を食べていたのか。

「ではロゼさんのご期待にお応えして、魔法を作成します」

『パチパチパチ』

『スキル:魔法創生』
スキル名を唱えると、私の前に、ステータス画面のようなウィンドウがまた表示された。







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