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【雇用№006】愛と空への旅立ち
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食事が終わり、フランダと一緒に門の所まで歩いて行った。中々お城の中は広く、私は正直迷子にならない自信がまったくないんだよ。トイレの案内板もたってないし、シャワーを浴びに行くのも一苦労だったんだから。というか中世の世代間通りにお風呂がなかったんだよね。お城だしもしかしたらとも思ったんだけど、シャワーだけでした。
一日の終わりに、お風呂でゆっくりと浸かりながら、本を読むのがとってもリラックス出来てよかったんだけど、しばらくはそれもなしみたいだね。
「みなさんおはようございます。お待たせしたみたいで申し訳ないです。」
「愛様おはようございます。いえいえ、こちらで勝手に決めてやっていることですので、むしろ愛様にはご連絡もしておらず、急遽ご用意して頂きましたので、こちらの方が申し訳ないくらいです。」
「愛様おはよう。準備全て整っている。」
「では愛様、さっそく行きましょう。早く行けばそれだけ、明るい時間に帰ってくることが出来ますわ。」
「えっでもフランダさん。ペガサスって馬車じゃないんですか?それに2頭しかありませんけど。私そもそも馬は乗ったことないから、乗馬できません。」
「失礼しました。愛様。説明不足でした。私と愛様、エミリーとロゼでペガサスに乗ります。愛様は初めてですので、この紐を使って、私と繋ぎます。空中を移動中は振り落とされるといけませんのでしっかりと私の腰を掴んでくださいね。」
えっ、馬に乗ったこともないのに、いきなりペガサスで空中を移動するの?いやっ、ちょっと怖いんですけど。高所恐怖症というわけではないんだけど、安全の確認出来ていないもので、乗るのはちょっと困るな~。
「フランダ。こちらは準備できました。いつでも宜しくてよ。」
「うむ、準備できた。」
「さっ、愛様。私が先に乗りますので、後で引き上げます。」
と言って、あぶみに足をかけ、ジャンプして颯爽とペガサスに乗った。ちょっとフランダさんかっこいいんですけど、しかもの乗った後に顔の前にかかった金髪をさっと掻き上げる仕草が様になるわね。
「さっ、愛様」
と私に向かって手を差し出してくる。私もあぶみに足をかけて、よいしょと引き上げてもらいながらようやくペガサスに乗馬した。う~~ん、運動神経とかって、こっちに来てから前とまったく変わっていないような。この世界にはスキルはあるけど、ステータスとかの項目はないのかな?ま~それがあったら、完全にゲームだよね。
VRMMOとかだと安心して、任務ができるんだけど。どう考えても私はそんなゲームやってなかったし、ログアウトの画面もなかったものね。あとでちゃんとステータス画面を見て、スキルの効果や詳細などを確認しておかないとね。モンスターを倒せばレベルアップするのか、そうならないかも確認した方がいいのかな。
「うん、フランダありがと。」
フランダはさっきの紐を私にまわして、結んで固定した。これで下手なことをしない限り落下の心配はないだろう。
「ではしっかりと腰につかまって下さいね。」
と私はフランダの後ろから、腕を回して抱き締める。フランダって身長私よりも高いから、腕を回すと、胸の下の位置にきて丁度いい感じだね。ちょっと悪戯(いたずら)したい気持ちになってきたけど、我慢、我慢だよ。私。ここでやると空から放り出されちゃうよ。
フランダは私がしっかりと私が掴んだのを確認して、あぶみでペガサスのお腹をちょこんとぶつける。
「ひひ~~~ん」
と言う鳴き声と共に、ペガサスが翼を大きく羽ばたき少しずつ上昇していく。地面に足がついて居た時も、普段の倍くらいの身長で怖かったのにそれ以上の高さになっているよ。足が固定されていないというのは凄く不安定で不安になってくる。
足元がフワフワしている感覚がこれほど怖いものだとは、高所の恐怖とはまた別の怖さである。私は、高度が高くなるに連れ、よりしっかりと腕を話さないように両手で腕を握った。うう~~怖いよ~。リュウ君ヘルプミー。
どんどんどんどん高度が上がっていく。私は下を見るのも前を見るのも怖くなってずっと目を閉じていた。う~~怖い、怖いよ~。そりゃ~小さい時は、魔法の箒(ほうき)にのって空を飛んでみたり、撫○術で自由に飛びたいとは思ってたけど。実際に空を飛ぶと怖くて怖くて目なんかあけてらんないし、楽しむことなんて出来ないよ。
日本で空を飛ぼうと思ったら、スカイダイビングやパラグライダー、気球なんだけどさ。近くに獅子吼高原(ししくこうげん)で出来たから、やろうと思えばいつでも出来たんだけど、やれたらいいな~とは思うけど、実際にやると思ったことはないんだよ。
落ちた時のことを考えるとどうしても一歩を踏み出すことは出来なかったんだ。それが、異世界に来てまさか2日目で空を飛ぶことになるとは。馬車での空中移動なら、まだ心の安定が保てたかもしれないけど、いきなり馬にしかもペガサスに乗るのはないよね。そりゃ、白馬とか、ペガサスとか女の子にとっては夢や憧れの象徴ではあるんだけど。
出来れば心の準備をさせて欲しかったよ。でも、リュウ君に一日でも会えるんなら私頑張って空を飛ぶね。頼むから私の安全と幸せを願っててね。リュウ君。
一日の終わりに、お風呂でゆっくりと浸かりながら、本を読むのがとってもリラックス出来てよかったんだけど、しばらくはそれもなしみたいだね。
「みなさんおはようございます。お待たせしたみたいで申し訳ないです。」
「愛様おはようございます。いえいえ、こちらで勝手に決めてやっていることですので、むしろ愛様にはご連絡もしておらず、急遽ご用意して頂きましたので、こちらの方が申し訳ないくらいです。」
「愛様おはよう。準備全て整っている。」
「では愛様、さっそく行きましょう。早く行けばそれだけ、明るい時間に帰ってくることが出来ますわ。」
「えっでもフランダさん。ペガサスって馬車じゃないんですか?それに2頭しかありませんけど。私そもそも馬は乗ったことないから、乗馬できません。」
「失礼しました。愛様。説明不足でした。私と愛様、エミリーとロゼでペガサスに乗ります。愛様は初めてですので、この紐を使って、私と繋ぎます。空中を移動中は振り落とされるといけませんのでしっかりと私の腰を掴んでくださいね。」
えっ、馬に乗ったこともないのに、いきなりペガサスで空中を移動するの?いやっ、ちょっと怖いんですけど。高所恐怖症というわけではないんだけど、安全の確認出来ていないもので、乗るのはちょっと困るな~。
「フランダ。こちらは準備できました。いつでも宜しくてよ。」
「うむ、準備できた。」
「さっ、愛様。私が先に乗りますので、後で引き上げます。」
と言って、あぶみに足をかけ、ジャンプして颯爽とペガサスに乗った。ちょっとフランダさんかっこいいんですけど、しかもの乗った後に顔の前にかかった金髪をさっと掻き上げる仕草が様になるわね。
「さっ、愛様」
と私に向かって手を差し出してくる。私もあぶみに足をかけて、よいしょと引き上げてもらいながらようやくペガサスに乗馬した。う~~ん、運動神経とかって、こっちに来てから前とまったく変わっていないような。この世界にはスキルはあるけど、ステータスとかの項目はないのかな?ま~それがあったら、完全にゲームだよね。
VRMMOとかだと安心して、任務ができるんだけど。どう考えても私はそんなゲームやってなかったし、ログアウトの画面もなかったものね。あとでちゃんとステータス画面を見て、スキルの効果や詳細などを確認しておかないとね。モンスターを倒せばレベルアップするのか、そうならないかも確認した方がいいのかな。
「うん、フランダありがと。」
フランダはさっきの紐を私にまわして、結んで固定した。これで下手なことをしない限り落下の心配はないだろう。
「ではしっかりと腰につかまって下さいね。」
と私はフランダの後ろから、腕を回して抱き締める。フランダって身長私よりも高いから、腕を回すと、胸の下の位置にきて丁度いい感じだね。ちょっと悪戯(いたずら)したい気持ちになってきたけど、我慢、我慢だよ。私。ここでやると空から放り出されちゃうよ。
フランダは私がしっかりと私が掴んだのを確認して、あぶみでペガサスのお腹をちょこんとぶつける。
「ひひ~~~ん」
と言う鳴き声と共に、ペガサスが翼を大きく羽ばたき少しずつ上昇していく。地面に足がついて居た時も、普段の倍くらいの身長で怖かったのにそれ以上の高さになっているよ。足が固定されていないというのは凄く不安定で不安になってくる。
足元がフワフワしている感覚がこれほど怖いものだとは、高所の恐怖とはまた別の怖さである。私は、高度が高くなるに連れ、よりしっかりと腕を話さないように両手で腕を握った。うう~~怖いよ~。リュウ君ヘルプミー。
どんどんどんどん高度が上がっていく。私は下を見るのも前を見るのも怖くなってずっと目を閉じていた。う~~怖い、怖いよ~。そりゃ~小さい時は、魔法の箒(ほうき)にのって空を飛んでみたり、撫○術で自由に飛びたいとは思ってたけど。実際に空を飛ぶと怖くて怖くて目なんかあけてらんないし、楽しむことなんて出来ないよ。
日本で空を飛ぼうと思ったら、スカイダイビングやパラグライダー、気球なんだけどさ。近くに獅子吼高原(ししくこうげん)で出来たから、やろうと思えばいつでも出来たんだけど、やれたらいいな~とは思うけど、実際にやると思ったことはないんだよ。
落ちた時のことを考えるとどうしても一歩を踏み出すことは出来なかったんだ。それが、異世界に来てまさか2日目で空を飛ぶことになるとは。馬車での空中移動なら、まだ心の安定が保てたかもしれないけど、いきなり馬にしかもペガサスに乗るのはないよね。そりゃ、白馬とか、ペガサスとか女の子にとっては夢や憧れの象徴ではあるんだけど。
出来れば心の準備をさせて欲しかったよ。でも、リュウ君に一日でも会えるんなら私頑張って空を飛ぶね。頼むから私の安全と幸せを願っててね。リュウ君。
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