吸血鬼が始めるダンジョン経営 ~アトラクション化で効率的に魂採取~

近衛 愛

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第12章 人間と物の怪の懇親会

【121】ダンジョン2階の準備5

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「ええ、ダンジョン2階を最優先で次点優先でお願い出来ますか?」

「分かりました。一旦条件をまとめたら、ご報告して、確認を取ってから動きますね。改めてお聞きしますが、人間ではなくて物の怪メインですよね。」

「ええ、そうですね。難しそうなら僕の方でも色々と当たってみます。」

「そうして頂けると助かりますが、ウィーンさんは次のダンジョンの設計が必要なのでは?」

「小咲ちゃんの言う通りです。合間合間の隙間時間で設計していけば……」

「ウィーンさん、それはダメです。バッテンです。ウィーンさんは、来た人みんなが楽しめる様にダンジョンの初期設計をお願いします。出来たら、また、私も雪那さんと天魔さんとミリィちゃんで意見出してより良いものにしますから、土台の作成をお願いします。その為なら、私がウィーンさんの雑事を全部引き受けてもいいくらいです。」

 バンと両手を机に叩きつけて。鼻息を荒くして小咲ちゃんが訴えてきた。

 これは言う通りにした方が良さそうだね。ダンジョン設計が必ず女性人の許可がいること、立ち会いの元で行うことを考えると、正直言ってあまり時間は無いのです。一人でやればスイスイ進むのですが、大勢の意見を聞いて、まとめながらやる分どうしても進捗が遅くなります。お陰でより良いものが出来るのですが時間がない身としては、頭の痛い問題ですね。

「小咲ちゃん分かってますとも。次のダンジョン設計も土台は任せて下さい。詳細はまた女性人のお知恵を貸して下さいね。」

「ええ、任せて下さい。ウィーンさんは、それに集中してもらえれば大丈夫です、」

 人材の確保の件も小咲ちゃんに任せて、僕は大人しく3Fのダンジョン設計をすることにした。

「ご主人、もう次のダンジョン作るにゃ?次はどんなダンジョンにするにゃ?」

「まだちょっとこれからってところだね。1Fが砂漠だろ。2Fは雪山ときたから次はなにがいいんだろうね。ミリィはどんなダンジョンがあったらいいと思う。」

「にゃー、ミリィはにゃー。楽しく遊べるダンジョンがいいにゃー。」

「楽しく遊べるダンジョンねー。というと、ミリィは砂漠でのオアシスのビーチとか、雪山での温泉やスキーみたいなものがいいってこと?」

「そうにゃ。みんなと遊んでた時、凄く楽しかったにゃ。またヤルにゃ。」

「砂漠はオアシスやラクダでの、散策が人気あるのは分かってるんだけど、2階の雪山がまだオープンしてなくて今一反応が読みづらいからな。オープン後なら踏ん切りもつくんだけど……。」
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