吸血鬼が始めるダンジョン経営 ～アトラクション化で効率的に魂採取～

第１２章 人間と物の怪の懇親会

【115】EXDELによる業務効率化の指導8

「ウィーンさん。もう大丈夫です。なんとか理解しました。」

  小咲ちゃんが必死に頭を働かせて着いてくる。

「はじめてすることですから、完全に理解出来なくても大丈夫ですよ。ゆっくり繰り返しやっていきましょう。」

「そう言ってもらえると助かります。ifが出てきてから、流石に即理解とは、行かなくなったので。えへっ」

 小咲ちゃんが可愛らしく舌を出す。

「これから何度もifは使いますので、その間に慣れてきて、そのうち考えなくても出来る様になりますよ。なに自転車と同じです。するのは初めは難しいですが、慣れれば簡単に出来ますから。」

「そんなにifって使うものなんですか？あまり使い道が分からないんですが。」

「ええ、色々と使い勝手はありますよ。測定とかされている方だと、入力した数値を基準値を満たしているか判定して、OKやNGを判定出来ますし。
　住所でも日本の金沢在住の男性、40才以上が何人いるかもifとcount関数の重ね技で、瞬時に出すことが出来ます。まー今は色んな便利な関数が出てきています。sum ifやcountifなんかも出てきてますからね。複数の関数を組み合わせなくても、その関数を知ってれば一つの関数だけで事足りますからね。」


「へー、便利な関数や機能がまだまだ出てきているんですね。今でも十分色んなことが出来そうなのに、○○ifですか、色々とif関数を覚えて損はないということですね。」

「ええ、天魔さんには前にもお話した条件付書式もif分の塊の様なものですから。」

「確かに曜日が自動的に色が変わると分かりやすくて良いですね。土日の赤色がほんと大変でしたけど、それがなくなってかなり助かってますから。あの条件付書式を使ってから管理業務が楽になりましたよ。基準に満たないものを赤色と黄色で塗り潰すことで、視覚的にパッと見で確認することが出来るので、一つ一つ確認しながら見ることがなくなりました。」

「そうですよね。シフト表でも、人数が足りなかったら赤色にする、多すぎれば黄色にするとかしたら、シフトの調整や仕事の割り振りが計算しなくても、即座に判断出来ますからね。」


「おっとそろそろ時間みたいですよ。皆さん。一旦終えて仕事に行きましょうか。」


「はいっ、ウィーンさんありがとうございました。」

「で、明日は何をするんでしょうか？」

「もう明日のお話ですか？勤務時間の計算やシフト表はあらかた終わりましたので、少し使用してテストしていく感じですね。今回は、従業員一人一人にファイルを作成して、月別でシートを作成しましたよね。明日は、それを月別のシートの合計を、年間集計のシートを作成し、そこに日付を入れたら、合計の列の情報を取り込むものを作りましょうか。」

「なるほど、それで個々人の勤務時間の推移や36協定が最近厳しくなっているので、残業時間の推移を見ていくんですね。」

「天魔さん。そういうことになります。一つ一つの従業員のファイルを開いて、該当のシートを確認するのは意外と手間ですからね。なるべく不要な作業はカットカットカットで行きましょう。」

「後は、個人のファイルを一つ一つ、開くのも手間そうですね。まとめて2018年5月の従業員の勤務時間を確認とかってできたりするんでしょうか？」

「ええ、小咲ちゃんもいい質問ですね。可能ですよ。ルールに沿って作ってあれば、プログラム、この場合は関数ですが読み取りに行くことは出来るのでそれも明日時間が許せば作ってみましょうか。」

「はいっ、お願いします。」